
Adobe Media Encoder CC へのアップデートをご利用いただけます。
詳しくは、新機能の概要を参照してください。

また、アドビの Kevin Monahan によるブログで、このリリースの最新機能の一部について知ることができます。
H.264 または MPEG-2 形式でビデオファイルを書き出す場合、Adobe Media Encoder では、「ソースの一致」プリセットを使用して、ソースファイルのビデオ設定を自動的に合わせることができます。「ソースの一致」プリセットを選択すると、書き出し設定ダイアログ内のビデオ設定タブに含まれる適切なオプションが自動的に有効になります。
Adobe Media Encoder には、H.264 および MPEG-2 Exporter の両方に対して、次の 2 つの「ソースの一致」プリセットが用意されています。
- ソースの一致 - 高速ビットレート:高精細(HD)のビデオソース用。このプリセットは、H.264 および MPEG-2 Exporter の両方に対する初期設定の「ソースの一致」プリセットです。
- ソースの一致 - 中速ビットレート:標準画質(SD)のビデオソース用。
「ソースの一致」プリセットは、ソースからいくつかのビデオ属性を渡し、他の属性について具体的な値を選択する場合に便利です。「ソースの一致」設定を新しいプリセットとして保存して、キューまたは監視フォルダーパネル内のあらゆるソースにそれらを適用できます。
例えば、フレームサイズやフレームレートの異なるアセットを含む監視フォルダーがあるとします。監視フォルダー内のすべてのアセットを 24 fps で単一の形式に変換します。これを行うには、フレームレート(24 fps に設定)以外のすべてのプロパティに対してソースの一致が有効にされたプリセットを作成します。
クローズドキャプションは通常、この機能をサポートするテレビや他のデバイスで、ビデオのオーディオ部分をテキストとして表示するのに使用されます。
Adobe Media Encoder では、Premiere Pro シーケンスから、キャプションデータを含む別個の「サイドカー」ファイルとしてクローズドキャプショントラックを書き出すことができます。QuickTime の書き出しでは、別個のサイドカーファイルとしてデータを書き出すか、出力ファイル内にデータを埋め込むか選択できます。
ビデオチュートリアル:Premiere Pro から Adobe Media Encoder へのクローズドキャプションの書き出し
書き出し設定ダイアログボックス内の新しい「キャプション」タブでは、クローズドキャプションデータを書き出し中に、形式とフレームレートを指定できます。フレームレートのオプションは、書き出し中に選択するファイル形式に依存します。
Adobe Media Encoder では、次のサイドカー形式が用意されています。
- Scenarist クローズドキャプションファイル(.scc) - CC 標準: CEA-608
- MacCaption VANC ファイル(.mcc) - CC 標準: CEA-608 または CEA-708
- SMPTE タイム付きテキスト(.xml) - CC 標準: CEA-608 または CEA-708
- EBU タイム付きテキスト(.xml) - CC 標準: テレテキスト
- EBU N19 字幕(.stl) - CC 標準: テレテキスト

Avid DNxHD は、いくつかの非線形ビデオ編集システムで使用されるコーデックです。これは編集する際に中間の形式として使用できます。Avid DNxHD コーデックについて詳しくは、Avid のこの記事を参照してください。
DNxHD アセットの簡単な読み込みと書き出し
Adobe Media Encoder では、Avid DNxHD アセットの読み込みと書き出しが可能で、追加のコーデックをインストールする必要はありません。
DNxHD アセットは次の形式で読み込むことができます。
- MXF(MXF OP1a および MXF Op Atom のバリエーション)
- QuickTime(圧縮されていないアルファチャンネル)
あらゆるソースを DNxHD MXF 形式(MXF OP1a のバリエーション)にエンコードすることもできます。
新しい DNxHD MXF プリセット
Adobe Media Encoder には、いくつかの DNxHD MXF プリセットが追加されました。これらのプリセットは、ブロードキャストカテゴリーの下にあるプリセットブラウザーで使用できます。
DNxHD プリセットは、8 ビット/チャンネルまたは 10 ビット/チャンネルの深度として使用できます。8 bit サイズのバリエーションは、YUV カラースペース内にあります。10 bit サイズのバリエーションは、YUV または RGB カラースペース内にあります。名前に「X」が含まれるプリセットは、サイズが 10 bit であることを示しています。
関連項目
Adobe Media Encoder には、更新された MPEG-2、MPEG-2 Blu-ray および MPEG-2-DVD 書き出し形式が存在します。
更新内容には、パフォーマンスの強化と次のユーザーインターフェイスの変更が含まれます:
注意: これらの Exporter の機能に変更はありません。
- Exporter 間で統一された外観を実現するため、H.264 や他の新しい Exporter のレイアウトに一致するように、フィールドの順序が調節されました。
- 画質スライダーの範囲は 0~100(以前の範囲は 1~5)になりました。新しい範囲でのおおよその値は 1=0、2=25、3=50、4=75、5=100 と計算されます。
注意:
CS6 バージョンから MPEG-2 プリセットを読み込むには、手動でプリセットを再作成します。直接プリセットを読み込むことはできません。
SurCode for Dolby Digital オーディオコーデックは、MPEG-2、MPEG Blu-ray、MPEG-2-DVD、H.264 および H.264 Blu-ray Exporter 向けに使用できるようになりました。
書き出し設定ダイアログボックスから、SurCode for Dolby Digital オーディオコーデックを選択できます。
注意:
2017 年 9 月 15 日以降、Adobe Creative Cloud アプリケーションは、Dolby Digital および Dolby Digital Plus オーディオ形式のデコード/エンコードにオペレーティングシステム(OS)の機能を利用します。Adobe は今後、Creative Cloud 製品に Dolby からのネイティブライブラリをバンドルしません。
この変更がご利用製品での Dolby オーディオの再生に与える影響については、Adobe Creative Cloud アプリケーションでは、Dolby オーディオの再生に OS のネイティブサポートを利用するを参照してください。

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注意:
Adobe Media Encoder では、初期設定で SurCode for Dolby Digital エンコーダーの体験版がインストールされます。試用期間が切れた後で SurCode for Dolby Digital エンコーダーの使用を継続するには、Minnetonka Audio Software からサードパーティのライセンスを購入する必要があります。
After Effects から直接 Adobe Media Encoder にコンポジションを送ることができるようになりました。次の 2 つの新しいメニューコマンドとキーボードショートカットを使用して、プロジェクトパネルで選択したコンポジションを Adobe Media Encoder エンコーディングキューに送ることができます。
- Adobe After Effects で、コンポジション/Adobe Media Encoder キューに追加を選択するか、ファイル/書き出し/Adobe Media Encoder キューに追加を選択します。
- Ctrl + Alt + M(Windows)および Command + Option + M(Mac OS)のキーボードショートカットを使用します
以前のバージョンの Adobe After Effects で使用できたいくつかの書き出し形式を Adobe Media Encoder で使用できるようになりました。
注意:これらの書き出し形式は、After Effects 内では初期設定で無効になります。必要に応じて、環境設定ダイアログボックスにある「出力」の環境設定を使用して、After Effects 内でこれらの古いバージョンの形式を再び有効にすることができます。ただし、アドビでは、Adobe Media Encoder で使用できる次に示した新しいバージョンの形式を使用することを推奨しています。
- H.264
- H.264 Blu-ray
- MPEG2
- MPEG-2 Blu-ray
- MPEG2 DVD
- MPEG4
- Windows Media(Windows でのみ使用可能)
これらの形式を使用するには、Adobe After Effects から Adobe Media Encoder にコンポジションを書き出します。
詳しくは、アドビの Todd Kopriva が執筆しているこのブログ記事を参照してください。
Adobe After Effects | Adobe Media Encoder によるエンコーディング
Adobe Media Encoder CC には、次のモバイルデバイス向けの新しいシステムプリセットがあります。
- Amazon Kindle Fire
- Barnes & Noble Nook
- Android タブレット
Adobe Media Encoder には、次の新しい Apple デバイス向けに 1080p プリセットも用意されています。
- iPad Retina ディスプレイ(第 3 世代および第 4 世代)
- iPad Mini
- iPhone 5
- Apple TV(第 3 世代)
MXF ラッパーに含まれる XDCAM EX と AVC-Intra 向けの新しいプリセットもあります。これらのプリセットの使用とインストールについて詳しくは、アドビの Todd Kopriva によるこのブログを参照してください。
Adobe Media Encoder では、次の新しい形式が読み込めるようになりました:
- Sony 4K AVC-Intra(XAVC)
- Panasonic AVCI-200
- RED Epic Monochrome
- MXF コンテナの DNxHD
- QuickTime(.mov)コンテナの DNxHD
- QuickTime(.mov)コンテナの ProRes コーデック
- QuickTime(.mov)コンテナの XDCAMHD
- QuickTime(.mov)コンテナの XDCAMEX
- OP1a ファイル
- OP-Atom の DNxHD ファイル