注意:
Adobe Muse は、新しい機能が追加されなくなり、2020 年 3 月 26 日にサポートが中止される予定です。詳細な情報と支援については、Adobe Muse のサービス終了ページを参照してください。
ここでは、FTP(ファイル転送プロトコル)を使用して、Adobe Muse サイトをサードパーティの Web ホスティングプロバイダーにパブリッシュする方法について学びます。
サードパーティプロバイダーにではなく、Adobe Business Catalyst にパブリッシュする場合については、「Adobe Muse Web サイトのパブリッシュ」を参照してください。
FTP(ファイル転送プロトコル)とは、インターネット経由でファイルを転送(アップロードまたはダウンロード)するために使用する方式の 1 つです。FTP を使用して、Web サイトをホストするリモートサーバーに Adobe Muse で書き出したファイルをアップロードできます。FTP については、ファイル転送プロトコルを参照してください。
SFTP
SFTP とは、SSH File Transfer Protocol、あるいは Secure File Transfer Protocol の略で、安全な接続を使用する SSH(Secure Shell)でパッケージされた FTP です。SFTP について詳しくは、SSH ファイル転送プロトコルを参照してください。
FTPS
FTPS(FTP-ES、FTP-SSL、FTP Secure などと呼ばれることもあります)は、FTP(File Transfer Protocol)の拡張で、TLS(Transport Layer Security)および SSL(Secure Sockets Layer)暗号化プロトコルをサポートしています。FTPS については、FTPS をクリックしてください。
Web ホスティングは、ユーザーが World Wide Web から Web サイトにアクセスできるようにする、インターネットホスティングサービスです。Web ホスティングプロバイダーは、クライアントが使用するサーバー上のスペースを提供している会社です。
Adobe Muse ユーザーはまず、Web ホスティングプロバイダーでアカウントを設定する必要があります。以下に大手 Web ホスティングプロバイダーの例を挙げます。
最適なホスティングプランを探すには、「Web サイトホスティング」などの語句でオンライン検索をかけ、他の選択肢を見つけて価格や機能を比較してください。
アカウントをオンラインで設定すると、FTP 経由でサーバーにアクセスするのに必要な FTP ログイン情報(「認証情報」とも)がホスティングプロバイダーから付与されます。一般に次のような情報が含まれています。
FTP ホスト
Web サイトをホストするサーバーの Web アドレス。Web サイトのドメイン名と同じこともありますが(yoursite.com など)、一般には異なります(ftp.yoursite.com など)。152.16.274.1 といった数字の IP アドレスのこともあります。これらは「FTP サーバー」とも呼ばれます。
Web ディレクトリ
FTP サーバー上のフォルダー。Web サイトファイルはここにアップロードする必要があります。ホスティングプロバイダーによっては空欄のこともあります。多くの場合、Web ディレクトリは public_html です。一般的な例としては、www や httpdocs などが挙げられます。「Web サイトのルートディレクトリ」や「ホストディレクトリ」などとも呼ばれます。
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FTP サーバー
ホスティングプロバイダーから通知されたもの。FTP サーバーは、ドメイン名(google.com など)または IP アドレスのいずれかです。このフィールドには Web ディレクトリを含めません。サーバーがデフォルト(21)以外のポートを使用する場合は、末尾にコロンとそのポート番号を追加する必要があります。例:ftp.yoursite.com:3341
ユーザー名とパスワード
(ホスティングアカウントの場合)。ユーザー名とパスワードは、「FTP サーバー」フィールドで指定した FTP に固有のものです。これらの認証情報は Adobe ID ではありません。
認証情報を保存
FTP ログイン情報を安全に保存すると共に、その後のアップロードセッションで FTP サーバーに自動的に接続します。また、認証情報を保存すると、Adobe Muse サイトファイルが開かれるたびに、In-Browser Editing を使用して行われた変更内容が自動的にチェックされます。
「認証情報を保存」を選択しないと、ライブバージョンと同期したときに FTP ウィンドウがポップアップ表示されます。これにより、同期が失敗することもあります。
方法
ファイル転送プロトコルの方法を指定します。- 自動検出:Adobe Muse は、ホスティングプロバイダーの中で最も安全なパブリッシュオプションを自動的に検出します。
- FTP
- SFTP
- FTP over SSL/TLS (暗黙的な暗号化)
- FTP over SSL/TLS(明示的な暗号化)
ホスティングアカウントの認証情報をフィールドに入力します。
- 自動検出:Adobe Muse は、ホスティングプロバイダーの中で最も安全なパブリッシュオプションを自動的に検出します。
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FTP ホストにアップロードダイアログボックスで、次の詳細情報を入力します。
- サイト URL:サイトの URL。すなわちサイトのホームページに移動する際にブラウザーに入力するアドレス(www.yoursite.com など)。index.html ページ名を含めないでください。
- サーバー上のフォルダー:ホスティングプロバイダーによって通知された Web ディレクトリ。フォルダー名またはパスは、ホスティングプロバイダーによって異なります。一般的に、ほとんどのプラットフォームでは、フォルダー public_html を使用しています。ただし、フォルダーは、サーバーのルートまたはサブフォルダーのパスによって異なります。このフィールドは事前に入力できます。この場合は、フォルダーがホスティングプロバイダーからの情報と一致することを確認してください。
- アップロード:Web サイトの全ページをアップロードするか、それとも変更したページのみアップロードするかを選択できるドロップダウン。初めてファイルをアップロードするときは、「全ページをアップロード」を選択する必要があります。
Web サイトのドメイン名を指定します。
指定されたドメインと FTP サーバーとフォルダーとの関連を検証できなかった旨の警告が表示された場合は、これらのフィールドへの入力値を確認してください。ただし、この警告はホスティングアカウントを設定したばかりでドメインが未登録の場合にも表示されることがあります。その場合は無視して構いません。
Adobe Muse がサイトファイルの生成と FTP サーバーへのアップロードを開始します。処理が完了すると、「FTP へのアップロードが完了しました」というメッセージが表示されます。パブリッシュされたサイトが、新しいブラウザウィンドウで自動的に開きます。

一部のホスティングプロバイダーでは、Web サイトをアップロードするときに FTPS および SFTP を使用する必要があります。2014 年 10 月の更新では、FTP の機能が Adobe Muse に組み込まれ、FTPS または SFTP をサポートするようになりました。
または、サードパーティの FTP クライアントを使用して FTPS および SFTP 経由で Web サイトをアップロードできます。多くの FTP クライアントが(無料でも有料でも)オンラインで入手できます。一般的な FTP クライアントの一部を以下に示します。
- FileZilla – Linux、Mac OS X、Windows
- Core FTP – Windows のみ
- CuteFTP – Mac OS X、Windows
- FireFTP – Linux、Mac OS X、Windows(Firefox ブラウザー上で実行)
- Free FTP – Windows のみ
- SimpleFTP – Mac OS X のみ
- SmartFTP – Windows のみ
Adobe Muse サイトをパブリッシュする準備ができたら、サイトを HTML として書き出します。HTML として書き出すとき、レンディションのライブ接続を必要とする一部のページ要素はレンダリングされません。例として、「オブジェクト」/「HTML を挿入」を使用して挿入できる絶対 URL を含む iframe コンテンツが挙げられます。
サイトをアップロードする前に、FTP サーバー、ポート、FTP のユーザー名、パスワードなどの詳細を用意しておきます。また、サイトを投稿する宛先フォルダーも知っておく必要があります。
ここで説明する手順は FileZilla 用ですが、他の外部 FTP クライアントを使用する場合はそれに合わせて読み替えてください。
FileZilla などの無償の FTP クライアントを使用してサイトをアップロードしてみてください。
アクセスに関する問題が発生した場合、エラー 530 が発生します。このエラーを解決するには、次の点を確認します。
- 入力した FTP 認証情報が正しいことを確認します。
- ログイン認証情報が正しい場合は、FileZilla などサードパーティ製のツールを使用してファイルをアップロードしてみます。ファイルを正常にアップロードできる場合は、ホスティングプロバイダーに連絡して、正しいログイン認証情報を取得します。
- ホスティングの .htaccess ファイルを更新するためのアクセス権があるかどうか確認します。
- FTP サーバーに接続ダイアログ(ファイル/FTP ホストにアップロード)で、FTP モードとして PASV を選択していることを確認します。
ホスティングプロバイダーに連絡し、ログイン認証情報が正しいかどうかを確認します。認証情報を確認して入力した後も、引き続きこのエラーが発生する場合は、このエラーを無視するか修正するかを選択できます。エラーを無視した場合、ファイルを FTP ホストにアップロードできますが、Web サイトにアクセスできません。このため、まず、このエラーを解決することを常にお勧めします。
FTP にアップロードしたときに、このエラーが表示された場合は、ドメインが正しいフォルダーを指していないことを意味します。FTP にアップロードダイアログボックスで、「ドメイン名」フィールドに正しいドメイン名を入力したことを確認します。入力したドメイン名が、サイトのホームページの URL と一致する必要があります。
入力したドメイン名が、ファイルがアップロードされる(またはアップロード操作を完了した後にアップロードされる)ルートフォルダー(例えば、public_html)を指していることも確認する必要があります。サイトをドメイン上のサブフォルダーにアップロードした場合は、「ドメイン名」フィールドに形式 <mysite.com/subfolder> のエントリが含まれている必要があります。
間違いを確認して訂正してから、アップロードを再試行してください。引き続きエラーが発生する場合は、Web ホスティングプロバイダーに連絡して、ドメイン名、許可されたサーバー、およびポートを含むその他の設定が正しく行われていることを確認してください。
新しく更新された Adobe Muse を使用してサイトを開くたびに、最初のパブリッシュ/書き出し/アップロードが再生成され、すべてのファイルをアップロードします。これは、更新に生成されたコードとファイルに対する変更が含まれるためです。
次のような変更が含まれます。
- HTML/CSS/JavaScrip ファイルのバグ修正、新機能、パフォーマンス向上
- ファイル名の変更(ファイル名を Web 指向にする、競合ファイルに一意の名前を付ける、など)
- 画像のサイズ変更(再サンプル)またはエンコード(JPEG または PNG の圧縮)に対するバグ修正やパフォーマンス向上
- 画像を操作しなくても済むためのコード生成における変更(よく使用されるドロップシャドウを Muse によって生成される画像から CSS3 プロパティに変換する、またはモバイルデバイス上のアイテムの回転を同様に変換するなど)
最初のパブリッシュ後は、同じ .muse ファイルの後続のパブリッシュ/書き出し/アップロード処理では変更済みファイルに再度アップロードするだけです(.muse ファイルが更新で開かれた後で保存されていることが前提)。