アドビは最新バージョンのアプリとサービスはサポートしていますが、古いバージョンのサポートには範囲に限りがあります。Creative Cloud エンタープライズ版には長期サポート(LTS)バージョンもあります。
アドビの Creative Cloud サポートポリシーについて説明します。Creative Cloud アプリケーションとサービスをインストールする前にご確認ください。
アドビが Creative Cloud アプリケーションに対して提供するサポートのレベルは、Creative Cloud のプランによって異なります。Creative Cloud サポートポリシーでは、Creative Cloud プランでサポートされるアプリケーションのバージョンと、それに対して提供されるサポート要素について説明します。
どの役割のユーザーも、このポリシーでサポート対象のアプリケーションバージョンと Creative Cloud プランのサポート期間を確認できます。
アプリケーションのバージョン
Creative Cloud アプリケーションでは、
N.m.p
の形式でリリースバージョンを表しています。
N はメジャーバージョン、m はマイナーバージョン、p はパッチバージョンです。
例えば、23.2.1 の場合、メジャーバージョンが 23、マイナーバージョンが 2、セキュリティパッチバージョン1 であることを示しています。
メジャーバージョンには次のものがあります。
- 最新バージョン(N):アプリケーションの最新のメジャーバージョンです。
- 前のバージョン(N-1):最新バージョンの 1 つ前のメジャーバージョンです。
- 長期サポートバージョン(LTS):Creative Cloud エンタープライズ版プランでのみ使用されるバージョンです。セキュリティアップデートの提供期間が最大で 1 年間延長されます。詳しくは、「長期サポートバージョン」を参照してください。
- 古いバージョン(N-2 以前):最新バージョンの 2 つ以上の前のメジャーバージョンです。
例えば、利用可能なアプリケーションの最新バージョンが 23.2.1 の場合:
- 最新のメジャーバージョン(N)は 23 です。
- このアプリの前のバージョン(N-1)は 22 です。
- LTS はバージョン 22.4 になります。
- 古いバージョン(N-2、N-3、またはそれ以前)は、バージョン 21、20、それより前のリリースになります。
Creative Cloud アプリのメジャーバージョンと以前のバージョンの一覧については、こちらの記事を参照してください。
サポートの要素
アドビでは、Creative Cloud アプリケーションに対して次の種類のサポートサービスを提供します。
機能のアップデート

機能のアップデートには、新機能と既存の機能に対する変更が含まれます。
機能アップデートがリリースされると、アプリケーションのマイナーバージョンを表す数字が 1 つ大きくなります。例:N.m+1
セキュリティアップデート

セキュリティアップデートは、アプリケーションの最新バージョンまたは LTS バージョンで見つかったセキュリティ上の脆弱性を解決するアップデートです。セキュリティアップデートがリリースされると、アプリケーションのパッチバージョンを表す数字が 1 つ大きくなります。お客様の Creative Cloud プランに応じて、セキュリティアップデート後のパッチバージョンは p+1 または LTS.p+1 になります。
OS の互換性

アドビでは、次のオペレーティングシステムとアプリケーションの最新バージョンの互換性を提供します。
- Windows 10:最新バージョンとその 2 つ前までのアップデート。
- macOS:最新バージョンとその 2 つ前までのアップデート。
- iOS:最新バージョンとその 1 つ前のバージョン。
- Android:最新バージョンとその 2 つ前までのバージョン。
Adobe では現在、Windows 11 および macOS Monterey とのアプリの互換性サポートを提供するために取り組んでいます。Windows 11 で動作する Adobe アプリについて確認するには、「Windows 11 で実行できる Adobe アプリ」を参照してください。
macOS Monterey の互換性について詳しくは、「既知の問題と解決策 | macOS 12 Monterey」を参照してください。
詳しくは、Creative Cloud の必要システム構成を参照してください。
ブラウザーのサポート

アドビの Web ベースのサービスは、次のブラウザーの最新バージョンをサポートしています。
- Safari
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Firefox
詳しくは、Creative Cloud の必要システム構成を参照してください。
支援サポート

製品に関するお問い合わせ、問題の報告については、アドビのカスタマーケアまでご連絡ください。
バージョンが N-3 以前の Creative Cloud は利用できません。このようなバージョンについてはサポートも提供されません(機能アップデート、バグ修正、セキュリティアップデート、OS の互換性、ブラウザーのサポート、支援サポートなど)。ただし、アドビカスタマーケアが独自の判断で N-3 以前のバージョンに対して限定的なサポートを提供する場合があります。
アドビは、アプリケーションの変更、提供終了、サポート提供を独自の裁量で行う権利を有しています。
Creative Cloud 個人版
Adobe Creative Cloud 個人版プランでは、最新バージョンとその 1 つ前のバージョンのアプリケーションがサポートされています。
Creative Cloud グループ版
Adobe Creative Cloud グループ版プランでは、最新バージョンとその 1 つ前のバージョンのアプリケーションがサポートされています。
最新バージョン(N)
このバージョンは次の場所からダウンロードできます。
対象:
Creative Cloud エンタープライズ版
Creative Cloud エンタープライズ版プランでは、最新バージョンとその 1 つ前のバージョンのアプリケーションがサポートされています。アプリケーションの古いバージョンもダウンロードできます。また、Creative Cloud エンタープライズ版をご利用のお客様には、LTS(長期サポート)バージョンも用意されています。
最新バージョン(N)
このバージョンは次の場所からダウンロードできます。
対象:
長期サポートバージョン(LTS)
LTS バージョンは次の場所からダウンロードできます。
- Creative Cloud デスクトップアプリケーション(現在、Federated ID または Enterprise ID タイプを使用しているお客様のみが利用できます)
- Admin Console
- Remote Update Manager (RUM)
- Adobe Update Server Setup Tool (AUSST)
対象:
デフォルトでは、エンタープライズ管理者が Admin Console でパッケージを作成するときに、セキュリティアップデートまたは機能アップデート(最新バージョンと LTS バージョン)が提供されるバージョンのみが表示されます。パッケージに他のバージョンを含めるには、パッケージの環境設定で使用可能なアプリケーションバージョンを選択する必要があります(Admin Console で、パッケージ/環境設定を選択します)。詳しくは、Admin Console でのアプリケーションのパッケージ化を参照してください。
最新バージョンよりも 3 つ以上古いアプリケーションはサポートされません。また、ダウンロードもできません。古いバージョンを長期間使用する場合は、パッケージを保管しておくか、インストーラーを安全な場所に保存してください。現在、このような古いバージョンのアプリケーションを使用している場合は、今後の使用のため、パッケージまたはインストーラーを保存しておくことができます(ただし、このような使用はサポート対象外です)。
長期サポート(LTS)バージョンは、一部のデスクトップアプリケーションに対してアドビが指定したバージョンで、セキュリティアップデートの期間を 1 年間延長できます。アドビでは、LTS バージョンを年に 1 回リリースします(通常は 11 月頃)。翌年に次の LTS バージョンで置き換えられるまで、LTS バージョンには引き続きセキュリティパッチが提供されます(最大で 1 年間)。

LTS バージョンを導入することで、Creative Cloud エンタープライズ版に対するセキュリティパッチの提供期間を 1 年間延長できます。この延長期間の間に、最新バージョンにアップグレードする前に、テストとデューディリジェンスを行うことができます。
App | LTS バージョン(2023 年 10 月まで) | |
---|---|---|
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After Effects | 22.6 |
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Animate | 22.0.8 |
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Adobe Audition | 22.6 |
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Adobe Bridge | 12.0.3 |
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Character Animator | 4.4 |
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Illustrator | 26.5 |
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InCopy | 17.4 |
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InDesign | 17.4 |
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InDesign Server | 16.4 |
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Lightroom Classic | 11.5 |
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Adobe Media Encoder | 22.6 |
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Photoshop | 23.5.2 |
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Premiere Pro | 22.6.2 |
- Photoshop の LTS 版は、Creative Cloud グループ版と Creative Cloud 個人版のお客様もご利用いただけます。
- アドビのクラウドファーストアプリ(Lightroom、Fresco、Adobe XD、Premiere Rush など)には LTS バージョンがありません。これらのアプリとサービスは、新しい機能を追加し、Creative Cloud の Web サービスとの互換性を維持するため、頻繁に更新されます。
- 開発終了(EOD)および販売終了(EOL)のアプリケーションに LTS バージョンはありません。EOD または EOL のアプリについては、製造中止製品を参照してください。
- Dimension や Substance などの 3D アプリケーションにも LTS バージョンはありません。
- Acrobat には独自のサポートポリシーがあり、2 つのリリーストラックをサポートしています。詳しくは、「Acrobat の Continuous トラックと Classic トラック」を参照してください。
よくある質問
はい。Creative Cloud サポートポリシーは世界中のお客様に適用されます。
お客様がアドビと有償サポートサービス契約を締結している場合に限り、その契約条項に従ってサポートが提供されます。これ以外の支援サポートは、サポート対象外のバージョンをアンインストールする場合またはサポート対象バージョンにアップグレードする場合にのみ提供されます。
サポート対象バージョンは、最新の機能とセキュリティアップデートが提供される最新のアドビソフトウェアです。Creative Cloud エンタープライズ版の場合、サポート対象のバージョンは N(最新バージョン)と LTS(長期サポート)です。
サポート対象外のバージョンは、このポリシーに準拠していない古いバージョンです。サポート対象外のバージョンには、最新の機能やセキュリティアップデートは提供されません。
ユーザーが Creative Cloud デスクトップアプリケーションから Creative Cloud にセルフサービスでアクセスできる場合は、ユーザーにソフトウェアのアップグレードを促す必要があります。
製品をパッケージ化してユーザーにデプロイしている場合は、Adobe Admin Console で利用可能なバージョンからパッケージを作成します。 また、Remote Update Manager を使用して、長期サポート版のアップデートを管理することも可能です。長期サポート版は、Adobe Update Server Setup Tool (AUSST) 経由でもサポートされます。
アドビでは、間違ったデプロイを防ぐため、サポートされていないバージョンをアンインストールし、既存のパッケージを削除することをおすすめします。
サポート対象外のバージョンをアンインストールし、サポート対象の Creative Cloud バージョンにアップグレードしてください。インストール済みのアプリケーションは自動的に削除されません。
このポリシーはお客様にも適用されます。ユーザー指定ライセンスに移行し、サポート対象バージョンにアップデートすることをおすすめします。
現在サポートされていない製品の永続ライセンスを購入したお客様は、技術的に利用可能な限り、そのライセンスを引き続きご利用いただけます。
Creative Cloud ソフトウェアに関するサポートや質問については、アドビカスタマーケアまでお問い合わせください。
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