Acrobat の最新リリースをご利用いただけます。詳しくは、新機能の概要 | Acrobat 最新リリースを参照してください。
64 ビットの macOS と完全互換
以前のバージョンの Acrobat を macOS 10.14(Mojave)にインストールまたは起動すると、次の警告メッセージが表示されていました。
Acrobat コアコードベースは、2015 年の Acrobat のリリースで、64 ビットに移行されました。ただし、共有コンポーネントは移行されず、警告メッセージが表示される原因となっていました。
今回のリリースでは、すべての Acrobat(DC、Classic 2017 および Classic 2015)のあらゆる共通コンポーネントが 64 ビットに移行されるようになりました。その結果、アプリケーションのインストールおよび起動中に、上記の警告ダイアログが表示されなくなりました。
推奨されない Mac API の削除
Acrobat の今回のリリースでは、Mac OS X の推奨されない多くの API(特にファイルシステムアクセスに関連する API)が、ビューアー、Distiller、シンクロナイザおよびプラグインなどのコア領域で、新しく最適化された API に置き換えられています。その結果、APFS ファイルシステムを搭載したすべてのサポート対象の Mac OS で、アプリケーションの起動時間が大幅に短縮(70%)されました。また、さまざまな機能でアプリケーションの応答性が向上し、以前の 2 倍の速度で動作するようになりました。
これらの改善は、DC および Classic 2017 の両方で適用されています。
クイック操作ツールバーを非表示にするための環境設定
Acrobat でテキストまたは画像を選択すると、クイック操作ツールバーが表示されます。今回、新規に追加された環境設定を使用して、ツールバーを非表示にすることができるようになりました。デフォルトでは、ツールバーが表示された状態です。
ツールバーを非表示にする手順
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Acrobat で、編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Mac)を選択します。
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左パネルで、「一般」を選択してから、「テキスト選択時にクイックアクションを表示」チェックボックスをオフにします。
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「OK」をクリックします。
環境設定について詳しくは、PDF の表示と表示に関する環境設定を参照してください。
最後の Acrobat セッションから PDF を再び開くための環境設定
Acrobat の起動時に、最後のセッションから自動的に PDF を再び開くことができるようになりました。この機能を有効または無効にするために、新しい環境設定が追加されます。デフォルトでは、この環境設定は無効です。
環境設定を有効にする手順:
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Acrobat で、編集/環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Mac)を選択します。
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左パネルで「一般」を選択してから、「Acrobat の起動時に 最後の セッションから PDF を開く」チェックボックスを選択します。
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「OK」をクリックします。
レビューおよび共有のワークフローのメッセージを改善
ラベル、オプション、共有ユーザーインターフェイスのメッセージを含むすべての文字列がさらに簡素化されています。
アドビは現在、Acrobat でこの新しい PDF 共有エクスペリエンスをテストしています。そのため、一部の Acrobat ユーザーは新しいエクスペリエンスを使用できない場合があります。
詳しくは、オンラインでの PDF の共有およびトラック(新しいエクスペリエンス | 以前のエクスペリエンス)を参照してください。
macOS での CTK ベースのスマートカードのサポート
macOS で CryptoTokenKit ベースのスマートカードを使用して、Acrobat および Acrobat Reader で PDF に署名および証明ができるようになりました。
以前のバージョンの Acrobat では、CDSA ベースのスマートカードを使用したデジタル署名をサポートし、TokenD モジュールを使用していました。このリリースの Acrobat では、CryptoTokenKit ベースのスマートカードが DC および Classic 2017 の両方でサポートされています。このオプションは、アプリケーション/環境設定で使用できます。
セキュリティ、安定性およびパフォーマンスの改善
- 上位 6 件の応答性に関する問題が修正され、Windows と Mac でのアプリケーションの起動および文書を開く際の操作性が改善されました。
- ユーザーから報告された上位 15 件の製品のクラッシュに関する問題が、Windows と Mac で修正されました。
- 多数の潜在的なセキュリティの脆弱性が修正されました。
詳しくは、リリースノートを参照してください。