新機能の概要 | Acrobat 2019 年 8 月のリリース

Acrobat

Acrobat の最新リリースをご利用いただけます。詳しくは、新機能の概要 | Acrobat 最新リリースを参照してください。

64 ビットの macOS と完全互換

以前のバージョンの Acrobat を macOS 10.14(Mojave)にインストールまたは起動すると、次の警告メッセージが表示されていました。

警告 - インストーラーは Mac 用に最適化されていません

警告 - Adobe Application Manager は Mac 用に最適化されていません

Acrobat コアコードベースは、2015 年の Acrobat のリリースで、64 ビットに移行されました。ただし、共有コンポーネントは移行されず、警告メッセージが表示される原因となっていました。

今回のリリースでは、すべての Acrobat(DC、Classic 2017 および Classic 2015)のあらゆる共通コンポーネントが 64 ビットに移行されるようになりました。その結果、アプリケーションのインストールおよび起動中に、上記の警告ダイアログが表示されなくなりました。

推奨されない Mac API の削除

Acrobat の今回のリリースでは、Mac OS X の推奨されない多くの API(特にファイルシステムアクセスに関連する API)が、ビューアー、Distiller、シンクロナイザおよびプラグインなどのコア領域で、新しく最適化された API に置き換えられています。その結果、APFS ファイルシステムを搭載したすべてのサポート対象の Mac OS で、アプリケーションの起動時間が大幅に短縮(70%)されました。また、さまざまな機能でアプリケーションの応答性が向上し、以前の 2 倍の速度で動作するようになりました。

これらの改善は、DC および Classic 2017 の両方で適用されています。

クイック操作ツールバーを非表示にするための環境設定

Acrobat でテキストまたは画像を選択すると、クイック操作ツールバーが表示されます。今回、新規に追加された環境設定を使用して、ツールバーを非表示にすることができるようになりました。デフォルトでは、ツールバーが表示された状態です。

ツールバーを非表示にする手順

  1. Acrobat で、編集環境設定(Windows)または Acrobat環境設定(Mac)を選択します。

  2. 左パネルで、「一般」を選択してから、「テキスト選択時にクイックアクションを表示」チェックボックスをオフにします。

    クイック操作ツールバーの表示と非表示の切り替え

  3. OK」をクリックします。

環境設定について詳しくは、PDF の表示と表示に関する環境設定を参照してください。

最後の Acrobat セッションから PDF を再び開くための環境設定

Acrobat の起動時に、最後のセッションから自動的に PDF を再び開くことができるようになりました。この機能を有効または無効にするために、新しい環境設定が追加されます。デフォルトでは、この環境設定は無効です。

環境設定を有効にする手順:

  1. Acrobat で、編集環境設定(Windows)または Acrobat/環境設定(Mac)を選択します。

  2. 左パネルで「一般」を選択してから、「Acrobat の起動時に 最後の セッションから PDF を開く」チェックボックスを選択します。

    起動時に最後のセッションから自動的に PDF を再び開くように設定します。

  3. OK」をクリックします。

レビューおよび共有のワークフローのメッセージを改善

ラベル、オプション、共有ユーザーインターフェイスのメッセージを含むすべての文字列がさらに簡素化されています。

注意:

アドビは現在、Acrobat でこの新しい PDF 共有エクスペリエンスをテストしています。そのため、一部の Acrobat ユーザーは新しいエクスペリエンスを使用できない場合があります。

詳しくは、オンラインでの PDF の共有およびトラック(新しいエクスペリエンス | 以前のエクスペリエンス)を参照してください。

macOS での CTK ベースのスマートカードのサポート

macOS で CryptoTokenKit ベースのスマートカードを使用して、Acrobat および Acrobat Reader で PDF に署名および証明ができるようになりました。

以前のバージョンの Acrobat では、CDSA ベースのスマートカードを使用したデジタル署名をサポートし、TokenD モジュールを使用していました。このリリースの Acrobat では、CryptoTokenKit ベースのスマートカードが DC および Classic 2017 の両方でサポートされています。このオプションは、アプリケーション環境設定で使用できます。

CryptoTokenKit フレームワークのサポートを有効にする

セキュリティ、安定性およびパフォーマンスの改善

  • 上位 6 件の応答性に関する問題が修正され、Windows と Mac でのアプリケーションの起動および文書を開く際の操作性が改善されました。
  • ユーザーから報告された上位 15 件の製品のクラッシュに関する問題が、Windows と Mac で修正されました。
  • 多数の潜在的なセキュリティの脆弱性が修正されました。

詳しくは、リリースノートを参照してください。

Adobe, Inc.

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