機能の概要 | Adobe Camera Raw(2021年10月リリース)

最終更新日 : 2021年10月26日

Adobe Camera Raw の 2021年10月リリース(バージョン 14.0)の新機能と強化機能について説明します

マスクを使用した正確な部分補正

部分補正が大きく進化しました。右側のツールバーに、新機能のマスクパネルが表示されます。 ブラシ、線形グラデーション、円形グラデーションツールを使用して、高精度のマスク作成およびマスクの効率的な整理が可能です。 また、色域指定ツールや輝度範囲ツールを使用して、写真の特定の色または明るさレベルを調整することができます。 深度情報を含む写真では、奥行き範囲コントロールが使用できます。

1 枚の写真に複数のツールを組み合わせて、複雑な部分補正を作成できます。また、整理されたマスクパネルで、それぞれの部分補正に簡単にアクセスできます。

ここでは、マスクの基本的な使用方法について説明します。

Camera Raw で写真を開きます。

右側のツールバーで、マスクを選択します。

Camera Raw でのマスク
Adobe Camera Raw の新しいマスクパネル

次のいずれかのツールを使用して選択範囲を作成します。

  • ブラシツールをクリックして編集する領域にドラッグします。 表示されたスライダーを使用して、ブラシサイズぼかし流量、および密度を調整します。 消しゴムツールを使用して、選択範囲の領域を微調整します。
  • 線形グラデーションツールをクリックして、編集する領域にドラッグします。 このツールは、写真の広い部分に徐々に色あせるパターンを適用して、ソフトトランジションを作成する場合に便利です。 「反転」をクリックすると、最初に選択した範囲を除くすべての領域を選択できます。
  • 円形グラデーションツールをクリックして、編集する領域にドラッグします。 このツールを使用すると、楕円形の内側または外側を部分補正できます。 ぼかしスライダーを使用して、補正をどの程度ソフトにするか指定します。 「反転」をクリックすると、最初に選択した範囲を除くすべての領域を選択できます。
マスクでの線形グラデーション
マスクでの線形グラデーションツール

メモ

被写体を選択および空を選択の詳細については、「被写体と空の選択」を参照してください。

一連のマスクツールの詳細を説明します。

  • 色域指定ツールを使用して、特定のカラーを選択します。 その特定のカラーを含むすべての領域が選択されます。 調整スライダーを使用すると、正確にカラーを選択できます。 クリックしながらドラッグすると、カラーの範囲を選択できます。また、Shift キーを押しながらクリックすると、複数のカラーサンプルを追加できます。 
  • 輝度範囲ツールを使用して、写真内のポイントや領域を選択します。 選択した明るさの範囲と一致するすべての領域が選択範囲になります。 これにより、写真内の選択した明るさレベルのみを正確に調整できます。 輝度範囲スライダーと「輝度マップを表示」オプションを使用すると、選択する明るさレベルを正確に決定できます。 ツールをクリックしてドラッグすると、値の範囲を選択できます。
  • 奥行き範囲ツールを使用して、カメラからの距離に基づいて領域を選択します(これは、深度情報を含む写真に対してのみ有効です)。 ツールスライダーを使用すると、この選択範囲を素早く作成できます。
マスクの色域指定
マスクの色域指定ツール

選択範囲に問題がなければ、ライト、カラー、効果およびディテールの編集スライダーを使って部分補正を行います。 

新しい範囲を選択するには、「新しいマスクを作成」をクリックして、必要なツールを選択します。 この マスク パネルには、使用したツールや選択範囲に加えた編集を整理して詳細に表示できます。 これにより、複数のマスクツールを組み合わせた場合に、個々のツールの編集内容を順に確認できます。

マスクパネルでは、次の操作も実行できます。

  • マスクの横にある 3 点アイコンをクリックして、その他のオプションを表示します。 マスクの名前変更、マスクの共通範囲、マスクの複製、非表示、削除のオプションがあります。
  • マスクを一時的に非表示にする: マスク名の横にある目のアイコンを長押しします。 すべてのマスクを一時的に非表示にするには、 新規マスクを作成を選択します。
  • マスクオーバーレイを非表示にする: 「オーバーレイを表示」を選択解除して、オーバーレイを非表示にします。
  • オーバーレイのカラーを変更する: 「オーバーレイを表示」の横にある赤いラジオボタンをクリックして、目的のカラーを選択します。 3 点アイコンをクリックして、「白黒にカラーをオーバーレイ」、「白黒画像」、「黒に白」などのプリセットのオーバーレイオプションを表示することもできます。
Camera Raw のマスクの 3 点メニュー
Camera Raw のマスクの 3 点メニュー

編集が完了したら、「OK」をクリックします。

詳細については、「Camera Raw でのマスク」を参照してください。

被写体または空を素早く選択して編集

マスクパネルに、AI を使用した「被写体を選択」および「空を選択」の 2 つの新しいオプションが追加されました。 ワンクリックで写真の被写体または空を選択し、選択範囲のみを調整できます。

被写体(人、動物、物)を簡単に選択

編集する写真を開きます。

右側のツールバーで、マスク/被写体を選択を選択します。

被写体が自動的に選択されます。 選択範囲が赤いオーバーレイとして表示され、マスクパネルでマスクが作成されます。

Adobe Camera Raw では、被写体を自動的に選択
Adobe Camera Raw では、被写体を自動的に選択

選択範囲を微調整するには、「追加」をクリックして、選択範囲にさらに領域を追加するか、「減算」をクリックして、選択した領域を消去します。 この操作は、任意のマスクツールを使用し実行できます。 ブラシツールを使ってペイントすると、編集する領域を簡単に選択できます。

マスクの追加または削除
マスクの追加または削除

選択範囲を反転するには、「反転」を選択します。 これにより、被写体以外のすべてが選択されます。 被写体マスクの横にある 3 点アイコンを使用して、「反転」を選択することもできます。

被写体の選択を反転
被写体の選択を反転

選択範囲に問題がなければ、右側のパネルにある編集スライダーを使用して部分補正を行い、「OK」をクリックします。

写真内の空を素早く選択

右側のツールバーで、マスク空を選択を選択します。

Camera Raw が写真を分析し、自動的に空が選択されます。 デフォルトでは、選択範囲は赤いオーバーレイとして表示されます。 さらに調整するには、「 追加 または 減算 」を マスク パネルを使用して、選択範囲を追加したり、選択範囲の領域を消去したりします。

Adobe Camera Raw で空を自動選択
Adobe Camera Raw で空を自動選択

右側の編集スライダーを使用して、選択範囲に必要な調整を行います。

  • オーバーレイを表示」を選択解除すると、オーバーレイが非表示になります。
  • 空を選択」の横にある「反転」をクリックすると、空を除くすべての領域が選択されます。
オーバーレイの非表示または選択範囲の反転
オーバーレイの非表示または選択範囲の反転

詳細については、「被写体を選択」および「空を選択」を参照してください。

機能拡張

新しいプレミアムプリセットにアクセス

右側のツールバーで、プリセットをクリックし、レトロ、食べ物、都市建築などの新しいプリセットカテゴリを表示します。 プリセットにカーソルを合わせると、写真にプレビューが表示され、クリックするとプリセットが適用されます。 星のアイコンをクリックすると、「お気に入り」に追加され、そのプリセットに簡単にアクセスできるようになります。

プリセットパネルの新しいプレミアムプリセット
プリセットパネルの新しいプレミアムプリセット

新しいプリセットの適用量スライダーを試す

プリセットパネルで、プリセットを適用してから適用量スライダーを使用します。 スライダーをドラッグして、適用するプリセットの強度を調整します。 

注意:これはベータ版の機能です。 この機能の向上のために、ご意見をお寄せください。 スライダーの下にある情報アイコンをクリックすると、フィードバックを送信できます。

Canon ピクチャースタイルに対応したカメラマッチングカラープロファイル 

Canon ピクチャースタイルに対応したカメラマッチングカラープロファイルが追加されました。 CR3 Raw ファイルをサポートしているお使いの Canon カメラがこのカメラマッチングカラープロファイルの対象かどうかを確認するには、この記事を参照してください。

新しいカメラとレンズのサポート

現在サポートされているレンズの一覧については、次のリソースを参照してください。