高度なアクションを使用すると、イベントがトリガーされたとき、または特定の条件が満たされたときに、Captivate プロジェクトで複雑なタスクやワークフローを実行できます。

アセットとサンプル

この文書の手順では、画像と Adobe Captivate プロジェクトファイルのサンプルなどのアセットを使用する必要があります。 独自のアセットとサンプルを使用することもできます。 ただし、次の zip ファイルをコンピューターにダウンロードして展開することをお勧めします。

advanced-actions.zip

 

高度なアクションを説明する前に、高度なアクションを理解するのに役立つ基本的な概念について説明します。

リテラルとは何ですか。

リテラルは固定値です。 リテラルには、英数字の値と数値があります。 例えば、実生活では、John、Sarah、100 は固定値であるためリテラルです。

また、"John" のような文字列リテラルは、従来のプログラミングの関数とともに使用すると、値が変化します。 上記のリテラルを反転する場合は、"John".reverse() を使用します。

変数とは何ですか。

変数は値を変化させられるエンティティです。 例えば、実生活では、「色」を変数と考えると、赤、青、緑は、その変数に論理的に関連付けられた値になります。 したがって、変数は異なる値のプレースホルダー(入れ物)と考えることができます。

システム変数とユーザー変数

Captivate の変数は、システム変数とユーザー変数に分類できます。 以下はそれらの簡単な説明です。

システム変数

システム変数は、Captivate の事前定義された変数です。

以下に例を挙げます。

  • cpInfoCurrentDate は、ユーザーのコンピューターに設定されている現在の日付を表示するシステム変数です。
  • cpInfoAuthor は、プロジェクトのプロパティで指定した作成者の名前を返します(ファイル/プロジェクト情報)。

ユーザー変数

ユーザー変数はユーザーによって定義されます。 これらの変数は、値のセットのみを受け入れ、他のエントリを拒否するように設定することもできます。

例えば、変数 'fruit' を定義して、果物を値として受け入れることができます。 また、エントリがリンゴ、オレンジ、ブドウ、またはバナナのいずれかであることを指定することによって、'fruit' 変数が受け入れる値を制限することもできます。 これは、関心のある変数の値を収集するのに役立ちます。

注意:

テキスト入力ボックスをスライドに追加すると、Captivate によって自動的に変数が割り当てられます。

変数の詳細については、「Adobe Captivate の変数」の記事をご覧ください。

ユーザー変数の作成

プロジェクトメニューの変数を選択すると、Captivate プロジェクトでユーザー変数を作成できます。これにより、変数ダイアログボックスが開きます。新しいユーザー変数を作成するには、タイプドロップダウンボックスの右側の「新規追加」をクリックして開きます。変数には、後でその機能を識別できるような名前を付けることをお勧めします。また、変数の初期値を「」フィールドに入力することもできます。

variables_dialog
変数

注意:

Captivate では、システム変数を変更または削除することはできず、ユーザー変数名は一度作成すると変更できません。

変数の命名規則

ユーザー変数に割り当てる名前は、Captivate の内部関数、予約済みキーワード、公開システム変数、またはその他の隠し変数と競合してはいけません。

変数の命名にはいくつかの規則があります。 以下がその規則です。

  • 名前を空白または数字で始めないこと。  

例:1Name、_Name という名前は付けないでください。

  • 予約済みのキーワードは使用しないこと。 

例:class、while、case、float のようなキーワードを使用しないでください。

  • 一意の変数名を使用すること。 

例:MyVar1、MyVar2

  • 変数には直感的な名前を使用すること。 

例:Input_Name、Display_Education

  • 必ず変数に説明を付けること。 

例:Input_Name 変数は、候補が入力した名前を受け入れます。

Captivate で予約キーワードのリストを表示するには、「Adobe Captivate でユーザー定義変数を作成する方法」の記事をご覧ください。

高度なアクション

高度なアクションを使用すると、イベントがトリガーされたとき、あるいは条件または条件のセットが満たされたときにアクションを実行できます。

高度なアクションのユーザーインターフェイス

高度なアクションを開くには、プロジェクトメニュー/高度なアクションに進みます。以下に示すユーザーインターフェイスが表示されます。

aa_ui
高度なアクションのユーザーインターフェイス
ラベル 説明
1 アクションの名前。
2 アクションを条件付きにするには、このチェックボックスを有効にします。
3 アクション項目。
4 既存のアクションを選択します。
5 アクションの構造をプレビューします。
6 アクションを作成します。
7 共有アクションを読み込みます。
8 共有アクションを書き出します。
9 アクションを削除します。
10 アクションを複製します。
11 アクション項目を追加します。
12 アクション項目を削除します。
13 アクション項目をコピーします。
14 切り取り
15 貼り付け
16 挿入
17 上に移動します。
18 下に移動します。
19 決定グループ。
20 決定を追加します。
21 決定を削除します。
22 決定を複製します。

標準アクション

標準アクションを使用すると、イベントがトリガーされたときにアクションを実行できます。

例 - コースの候補者を歓迎するプロジェクト

例えば、作成したコースにユーザーが名前を入力したときに、そのユーザーを歓迎する標準アクションを実装します。

  1. 空白のプロジェクトを開き、コンテンツスライドを追加します。

  2. テキストメニューからテキスト入力ボックスとテキストキャプションを追加します。

  3. テキスト入力ボックスと一緒に開く「送信」ボタンを削除し、標準のボタンを追加します。これは、テキスト入力ボックスに付随するボタンを、実行時にスライドから隠すことができないためです。 追加した標準ボタンの名前を「送信」に変更します。

  4. テキストのキャプションを、「下のボックスにあなたの名前を入力し、Enter キーを押して、コースを開始します」と編集します。

  5. テキスト入力ボックスを選択し、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「スタイル」セクションを開き、「変数」の横にある「[X]」アイコンをクリックして、変数名ダイアログボックスを開きます。

    standard_action-addvariable
    テキスト入力ボックスのプロパティ
  6. 変数名ダイアログボックスで、変数名を「Candidate_Name」と入力します。この手順を実行することにより、変数を作成するだけでなく、変数をテキスト入力ボックスに関連付けています。

  7. テキストメニューから 2 つのテキストキャプションをスライドに追加します。プロパティインスペクターの「プロパティ」タブの下のキャプション名の左にある目のアイコンを使用して、これら両方のキャプションを非表示にします。

    これらのキャプションの 1 つを「コースへようこそ」に変更します。

  8. 前の手順でスライドに追加した 2 番目のテキストキャプションは、Candidate_Name 変数を呼び出して、ユーザーが入力した名前を表示するために使用します。テキストキャプション内をクリックし、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/スタイルの下の「文字」セクションの、変数を挿入「[X]」ボタンを有効にします。

    変数を挿入ダイアログボックスで、変数ドロップダウンリストからCandidate_Name 変数を選択します。

    この手順を行うと、Candidate_Name 変数がこのテキストキャプションから呼び出されたことを示すために、デフォルトのテキストキャプションが $$Candidate_Name$$ に変わります。

    注意:

    また、キャプションのテキストを直接変数名に変更して、前後に「$$」を付けることで、変数を呼び出すこともできます。 しかし、「[X]」アイコンをクリックし、変数を挿入ダイアログボックスを開いて変数を呼び出すことをお勧めします。そうすることで表示される変数値の長さの最大値をコントロールできます。

  9. 手順 2 で追加したテキスト入力ボックスを選択し、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「アクション」セクションを開き、成功時ドロップダウンリストで、高度なアクションを実行を選択します。

  10. 成功時の下のスクリプトドロップダウンリストのフォルダーアイコンをクリックして、高度なアクションダイアログボックスを開きます。ダイアログボックスの行をクリックして、下の画像のアクションを入力し、「アクション名」に「AdvAction_Show_Name」と入力します。

     

    standard_actionslogic
    標準アクション
  11. このプロジェクトが実行される様子を表示するには、プレビューを実行します。

条件付きアクション

条件付きアクションは、名前のとおり、条件または条件のセットが満たされた場合にのみ実行されます。

条件および対応するアクションを設定するには、高度なアクションダイアログボックスで条件付きタブを確認してください。

If..else ロジック

If..elseロジックは:

  1. If 条件または条件のセットが満たされている場合、アクションを実行します。
  2. Else(条件が満たされない場合)別のアクションを実行します。

例えば、年齢が 16 歳以上の場合は候補を歓迎するテキストキャプションを表示し、それ以外の場合はエントリ拒否キャプションを表示する条件付きアクションを設定することができます。

if_else_logic1
If..else ロジック(If インターフェイス)
if_else_logic2
If..else ロジック(Else インターフェイス)

While ロジック

While ロジックは、ステートメントの最初に条件を評価し、条件または条件のセットが true または false になるまで、アクションのセットをループし続ける条件付きループです。

例えば、e ラーニングコースの加入資格を、候補者が卒業生で、5 年以上の経験ががあれば、候補者を受け入れるように設定することができます。

while_logic
While ロジック

例 1 - 太陽系の惑星についての事実を共有するプロジェクト

このプロジェクトは、太陽系内の惑星に関する興味深い情報を共有するための条件付きアクションを実装します。

  1. 空白のプロジェクトを開き、9 つのコンテンツスライドを追加します。 デフォルトのタイトルスライドを削除します。

  2. 3 つのテキストキャプションとテキスト入力ボックスを最初のコンテンツスライドに追加します。

    1. 3 つのテキストキャプションの名前を惑星について知ろう、惑星の名前を入力して興味深い情報を手に入れようスペルを確認してもう一度やり直してください! にそれぞれ変更します。
    2. キャプションスペル/大文字か小文字かを確認してもう一度やり直してください! を、プロパティインスペクターの「プロパティ」タブの下のキャプション名の横にある目のアイコンを使用して、実行時に非表示になるようにします。
    3. テキスト入力ボックスを選択し、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「スタイル」セクションを開き、テキストを保持を選択解除します。  
    4. また、テキストを保持の下のその他のオプションをクリックし、すべて許可を選択します。
    5. 変数の下の[X]アイコンをクリックして、読みやすいように Input_Planet という名前の変数を作成します。
    6. また、添付されたこのスライドに太陽系の画像を追加します。
    7. 要素のサイズと方向を変更します。 ビジュアルの魅力を上げるためにテキストキャプションの書式設定をすることもできます(以下の画像を参照)。
    solar_system_screenshot
    太陽系
  3. 2 枚目のスライドで、シェイプメニューから長方形を追加し、テキストメニューからテキストキャプションを追加し、インタラクションメニューからボタンを追加します。

    1. 長方形の不透明度を 0% に変更します。これを変更するには、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「スタイル」セクション/塗りつぶしを開きます。 
    2. 長方形をスライドの境界に拡大します。
    3. ボタンを境界の右上隅に移動します。 このボタンは閉じるボタンとして機能します。
    4. ボタンのキャプションを X に変更して、閉じる記号を示します。 これを変更するには、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「スタイル」セクション/キャプションを開きます。
    5. ボタンは、「プロパティ」タブの「アクション」セクションの成功時スライドにジャンプを選択し、スライド1 スライド 1を選択します。
    6. 添付された水星の画像をスライドに追加します。 
    7. 添付された Planets.docx 文書の水星に関する情報をテキストのキャプションに追加します。
    8. 画像の名前を Image_Mercury、テキストキャプションを Text_Mercury、長方形の境界を Border_Mercury と名前を変更して読みやすくします。
    9. 追加したすべての要素をスライドに整列させます。 (以下の画像を参照)。
    10. フィルムストリップでこのスライドを選択し、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「アクション」セクション/入力時再生バーの非表示を選択します。
    mercury_slide_screenshot
    水星のスライド
  4. 手順 3 を繰り返して、残りのスライドに各惑星を追加します。 添付されたサンプルプロジェクトでは、惑星は太陽からの距離に応じて順番に追加されています。 スライドに追加した要素の名前を適切に変更します。

  5. ユーザーが惑星の名前を入力すると、その惑星の情報を含むスライドに移動するという条件を作成します。 また、スペルを誤って入力するか、名前の先頭を大文字にしないと、エラーメッセージが表示されるようにします。

    このロジックを実現するには、最初のスライドに追加されたテキスト入力ボックスに対して高度なアクションを設定する必要があります。

    1. 最初のスライドに移動し、テキスト入力ボックスを選択します。
    2. プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「アクション」セクションを開き、成功時ドロップダウンリストで、高度なアクションを実行を選択します。
    3. 高度なアクションを実行の下のスクリプトドロップダウンリストで、フォルダーアイコンをクリックします。高度なアクションダイアログボックスが開きます。
    4. 高度なアクションダイアログボックスで、条件付きタブを確認します.
    5. If 条件と、対応するアクションを入力します。この場合、ユーザーが水星と入力すると、2 枚目のスライドにジャンプします。 (この手順の下にある最初の画像を参照)
    6. 名称未設定-1から名称未設定-8の各タブでその他の惑星の条件と対応するアクションを設定します。デフォルトでは 3 つのタブしか存在しないため、手動でタブを追加してください。
    7. 9 番目のタブで、エラーメッセージを表示する条件を入力します。 ここでのロジックは、惑星名が正しく入力されない場合、または名前が大文字で始まらない場合、エラーが表示されるというものです。 また、このタブにスライド 1 にジャンプする 2 番目のアクションを追加します。これにより、実行中自動的に送信ボタンが更新されます。(この手順の 2 番目の画像を参照してください)。
    advanced_action_logic1
    条件付きアクション(インターフェイス 1)
    advanced_action_logic2
    条件付きアクション(インターフェイス 2)
  6. フィルムストリップで最初のスライドを選択し、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「アクション」セクションを開き、入力時非表示を選択します。非表示ドロップダウンリストで、エラーメッセージを含むテキストキャプションを選択します。これにより、失敗または成功した一連の試行の後で、ユーザーがより多くの惑星を探索するために最初のスライドを開いたときに、エラーメッセージが削除されます。

  7. 実行時のプロジェクトを表示するには、プロジェクトをプレビューします。

例 2

この例では、ボタンをクリックするとオブジェクトが非表示になり、ボタンを再びクリックすると再表示されるようにします。

次の手順を実行します。

  1. 値が 0 に等しい変数 myVar を宣言します。

    declare_a_variable
  2. 次の条件を指定して高度なアクション B1 を作成します。

    1. myVar の値が 0 と等しい場合

    2. オブジェクトを非表示にし、myVar の値に 1 を割り当てます。

      hide_and_assign_valuetoavariable
    3. その他の場合、オブジェクトを表示し、myVar の値に 0 を割り当てて元に戻します。

      else_statement
    4. アクションを保存してプロジェクトをプレビューします。ボタンをクリックするとオブジェクトが非表示になり、もう一度クリックすると再表示されることを確認できます。

JavaScript を使用した高度なアクション

この例では、ボタンをクリックすると JavaScript コードを含む高度なアクションが実行されて目的の結果が得られるようにします。

高度なアクションダイアログボックスを起動し、JavaScript を実行をアクションとして割り当て、Script_Window に次のスニペットを入力してムービーの現在のフレームを取得します。

alert(window.cpAPIInterface.getCurrentFrame());
advanced_actionsjavascript
JavaScript を使用した高度なアクション

上記の高度なアクションをブラウザーでプレビューすると、次のような結果が得られます。

advanced_actionsjavascriptpreview
JavaScript 出力

詳細については、Captivate の「共通 JavaScript インターフェイス」を参照してください。

共有アクション

高度なアクションを同じプロジェクトの他の部分や別のプロジェクトで使用する場合は、共有アクションとして保存することができます。

例えば、e ラーニングの作成者が作成したコースで候補者を歓迎するには、高度なアクションを繰り返し使用する必要があります。 「標準アクション」節で作成した高度なアクションを共有アクションとして保存し、新しいプロジェクトで開きましょう。

  1. 標準アクション」節で作成したプロジェクトを開きます。

  2. 高度なアクションダイアログボックスを開き、既存のアクション「AdvAction_Show_Name」を開きます。

  3. ダイアログボックスの下部にある「共有アクションとして保存」ボタンをクリックして共有アクションとして保存します。共有アクションとして保存ダイアログボックスが開きます。

  4. ダイアログボックスで、この共有アクションの名前を「SharedAction_Show_Name」とします。 AdvAction_Show_Name に関わるすべての要素がパラメーター値の下に表示されていることが確認できます。各パラメーターに対してその機能を識別する説明を入力します。 後で使用するときにこれらのパラメーターの目的を理解するために、説明は重要です。 また、共有アクションにも説明を加えてください。 アクションを保存します(以下の画像を参照)。

    shared_action
    共有アクションとして保存
  5. 高度なアクションダイアログボックスで、右上隅にある書き出しアイコンをクリックします(下の画像を参照)。アクションをファイルとしてデバイスに保存するためのダイアログボックスが開きます。

    shared_action-export
    書き出しアイコン
  6. 空白のプロジェクトを開き、プロジェクトメニューに移動し、高度なアクションを開きます。

  7. 高度なアクションダイアログボックスの右上にある読み込みアイコンをクリックします。保存された共有アクションファイルを見つけて読み込みます。

    shared_action-import
    読み込みアイコン
  8. 標準アクション」節の手順 1 ~ 8 を繰り返して、追加した要素の名前をカスタマイズします。

  9. テキスト入力ボックスを選択し、プロパティインスペクター/「プロパティ」タブ/「アクション」セクションに移動します。成功時共有アクションの実行を選択します。このオプションには {P} アイコンがあります。このアイコンをクリックすると、共有アクションパラメーターダイアログボックスが開きます。

    imported_shared_actiondialog
    共有アクションパラメーター(未入力)
  10. 読み込まれたパラメーターにパラメーター値を入力します。 入力するパラメーター値は、新規プロジェクトに追加した要素です。 これにより、新規プロジェクトの要素を共有アクションに関連付けることになります。

    imported_shared_actiondialog-parameterized
    共有アクションパラメーター(入力済)
  11. 実行時の共有アクションを表示するには、プロジェクトをプレビューします。

高度なアクションの詳細については、「Adobe Captivate の高度なアクション」の記事を参照してください。

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