自動記録
自動記録で記録すると、Adobe Captivate によってスクリーンショットが自動的にキャプチャされ、別々のスライドに配置されます。通常、スクリーンショットのキャプチャは、マウスイベント、キーボードイベントまたはシステムイベントによってトリガーされます。自動記録は、Adobe Captivate で最も一般的に使用される記録方法です。
録音オプション(ファイル/新しいソフトウェアシミュレーションを記録)で、次の自動記録モードのいずれかを選択します。
デモンストレーションモード
トレーニングモード
評価モード
カスタムモード
モードによっては、記録中に、次に示す 1 つ以上のオブジェクトが自動的に追加される場合があります。各モードの記録に関する環境設定は、変更することができます。各モードの説明内容は、記録の環境設定がデフォルト値の場合のものです。
テキストキャプション
テキストキャプションは、スライド上の特定の領域を強調したり、概念を説明したり、追加情報を表示したりするために使用されます。自動または手動でテキストキャプションを作成できます。プロジェクトを自動記録する場合は、Adobe Captivate でテキストキャプションを自動的に作成できます。テキストキャプションは、様々なマウスイベントとキーボードイベントに関して生成されます。
テキストキャプションでは、手順を説明するためにアプリケーションのラベルが使用されます。例えば、ユーザーがメニューバーの「ファイル」をクリックすると、「ファイルメニューを選択」というテキストを含んだテキストキャプションが自動的に作成されます。キャプションは必要に応じて後で編集できます。ユーザーがムービーを表示すると、記録中に実行されたアクションがキャプションと共に表示されます。
テキスト入力ボックス
テキスト入力ボックスは、ユーザーによる入力を必要とする Adobe Captivate オブジェクトです。一部のモードでの記録時には、デフォルトのヒントキャプション、成功キャプションまたは失敗キャプションを含んだテキスト入力ボックスがスライドに追加されます。これらのキャプションのテキストは、後で編集できます。
クリックボックス
クリックボックスは、記録時にマウスがクリックされた場所の周辺領域を指定する Adobe Captivate オブジェクトです。クリックボックスを使用すると、ユーザーはムービーを使用してアプリケーションまたは Web サイトをテストできます。閲覧者がクリックボックスをクリックした後に、プロジェクトが別のアクションを実行するように設定できます。例えば、プロジェクトが再生を再開したり、新規プロジェクトを開いたり、特定の Web サイトを開いたりするように設定できます。
ハイライトボックス
ハイライトボックスは、注意を引きたい領域上に配置する、半透明な色付きの四角形です。ハイライトボックスの形式、色、透明度およびサイズは編集できます。プロジェクトやスライドを自動的に記録すると、マウスイベントが発生した領域にハイライトボックスが作成されます。既存のプロジェクトがある場合は、手動でハイライトボックスを追加することもできます。
デモンストレーションモード
手順または機能のデモンストレーションを行うには、デモンストレーションモードを使用します。ただし、このモードで生成されたムービーには、ユーザーインタラクション領域が用意されていません。ユーザーには、プロジェクトの記録時に実行されたアクションが表示されるだけです。
デモンストレーションモードでムービーを記録すると、Adobe Captivate によって次の処理が行われます。
アプリケーションのコントロールラベルを使用して、テキストキャプションが追加されます。例えば、ユーザーがメニューバーの「ファイル」をクリックすると、「ファイルメニューを選択」というテキストを含んだテキストキャプションが自動的に作成されます。
マウスがクリックされた領域をハイライト表示するためのハイライトボックスが追加されます。
記録時に手動でテキストを追加します。
詳しくは、ソフトウェアシミュレーションを記録するを参照してください。
トレーニングモード
ムービーの途中でユーザーにテストを出す場合は、トレーニングモードを使用します。ムービーは、ユーザーが前のアクションを正しく実行した場合のみ、次のスライドに移動します。
トレーニングモードでスライドを記録すると、Adobe Captivate によって次の処理が行われます。
ユーザーがマウスをクリックする必要がある場所にクリックボックスが追加されます。
ユーザーによる入力用のテキスト入力ボックスが追加されます。失敗キャプションおよびヒントキャプションが各テキスト入力ボックスに追加されます。
詳しくは、ソフトウェアシミュレーションを記録するを参照してください。
評価モード
ユーザーが手順をどの程度理解しているかをテストする必要がある場合は、評価モードを使用します。ユーザーによって正しいオプションがクリックされるたびに与えるスコアを設定できます。また、ユーザーが手順を何回試行できるかを設定することもできます。ユーザーが指定された試行回数以内に正しいオプションをクリックできなかった場合、ムービーは次のスライドに移動しません。試行が失敗に終わった場合、ユーザーにスコアは与えられません。
評価用モードでスライドを記録すると、Adobe Captivate によって次の処理が行われます。
ユーザーがマウスをクリックする必要がある場所にクリックボックスが追加されます。
ユーザーによる入力用のテキスト入力ボックスが追加されます。失敗キャプションが各テキスト入力ボックスに追加されます。
詳しくは、ソフトウェアシミュレーションを記録するを参照してください。
カスタムモード
複数のモードの機能を組み合わせて使用する必要があるプロジェクトの場合は、カスタムモードを使用します。このモードを使用すると、Adobe Captivate で最高レベルのカスタマイズを実現できます。カスタムモードでは、デモンストレーションとトレーニングの両方で構成されるプロジェクトを作成し、評価機能を含めることもできます。 カスタムモードでの記録時に Adobe Captivate オブジェクトがデフォルトで追加されることはありません。
例えば、ファイルの編集に関するトレーニング用のムービーについて考えてみましょう。アプリケーションを開いたり、ファイルを開いたりするなど、比較的単純なタスクを示す冒頭の数枚のスライドには、デモモードで作成されたスライドをそのまま使用できます。編集手順について説明したスライドに進むと、ユーザーがインタラクションできる様々なオブジェクトを追加できます。プロジェクトの最後には、評価スライドを追加できます。
詳しくは、ソフトウェアシミュレーションを記録するを参照してください。
マルチモード記録
Adobe Captivate プロジェクトを記録する場合、複数のモードで記録できます。マルチモード記録を使用すると、複数の自動記録モードでの出力を必要とするプロジェクトで作業する際に時間を節約できます。
詳しくは、ソフトウェアシミュレーションを記録するを参照してください。
手動記録
記録時にスクリーンショットをキャプチャして、プロジェクトを手動で作成することができます。 記録処理中に少数のスクリーンショットを選択する必要がある場合は、手動記録を使用します。手順が多くて複雑な処理には向いていません。
詳しくは、ソフトウェアシミュレーションを記録するを参照してください。