クリックボックスを追加するスライドを開きます。
クリックボックスは、次のアクションが実行される前にユーザーがクリックする必要がある、スライド上の領域です。クリックボックスを使用して(例えば、ユーザーがクリックする必要があるメニューまたはボタンにクリックボックスを配置するなど)、アプリケーションの機能のデモンストレーションを行うことができます。ユーザーが正しくクリックした場合に起こる動作を定義できます。例えば、次のスライドに進む、URL を開く、電子メールを送信するなどの動作を指定できます。
Adobe Captivate には、次の種類のクリックボックスを挿入できます。
右クリックボックス
左クリックボックス
ダブルクリックボックス
プロパティでダブルクリックボックスや右クリックボックスとして指定しない限り、クリックボックスは左クリックボックスとして機能します。関連するアイコンにより、様々な種類のクリックボックスを把握できます。
右クリックボックスは、次のような場合にはサポートされず、Adobe Captivate プロジェクトをパブリッシュした後で左クリックボックスとして機能します。
次の場合を除き、プロジェクトを SWF ファイル(HTML オプションを有効)としてパブリッシュ。
アクセシビリティの無効化(「編集」>「環境設定」>「プロジェクト」>「パブリッシュ設定」)
CD のコンテンツを配信予定の場合は信頼済みのパスでの SWF のパブリッシュ。JavaScript がブラウザーで有効になっていてコンテンツが Web サーバーから配信される場合、この手順は必須です。
第 508 条規格準拠のプロジェクトのパブリッシュ
PDF ファイルへのプロジェクトのパブリッシュ
EXE ファイルとしてのプロジェクトのパブリッシュ
右クリックボックスはプロジェクトビュー(「プロジェクト」、「このスライドから」、および「次の 'n' 枚」プレビューオプション)ではサポートされていません。
プロジェクトにクリックボックスを追加した後で、プロパティインスペクターでクリックボックスのプロパティを表示および編集できます。プロジェクトの他のインタラクティブなオブジェクトに関連してクリックボックスのプロパティを表示するには、プロジェクト/詳細なインタラクションを選択します。
クリックボックスのプロパティ
クリックボックスのプロパティを表示するには、スライドでそのクリックボックスを選択します。プロパティインスペクターに、クリックボックスのプロパティが表示されます。
プロパティを変更すると、クリックボックスの選択したインスタンスに変更が瞬時に適用されます。「すべてに適用」アイコンをクリックして、プロジェクト内のすべてのクリックボックスまたは同じオブジェクトスタイルを使用するクリックボックスに変更を適用します。
「クリックボックス」セクション
名前
オブジェクトの固有の名前を入力します。オブジェクトを表示するかどうかの条件を定義するときに、この名前を使用できます。
表示
スライド上にオブジェクトを表示しない場合は、このオプションの選択を解除します。「表示」オプションを使用すると、オブジェクトを表示可能にすることができます。詳しくは、オブジェクトの表示の制御を参照してください。
「アクション」セクション
成功の場合
ボックスをクリックしたとき、例えば、別のプロジェクトや特定の URL を開くときに起こるイベントを指定します。使用可能なオプションの説明は、インタラクティブなオブジェクトを使用したプロジェクトのナビゲーションを参照してください。
試行(回数)
指定したアクションが実行される前にユーザーが質問を試行できる回数を指定します。デフォルトでは、試行できる回数に制限はありません。回数を指定するには、「無制限」チェックボックスの選択を解除してから、「試行」オプションに関連付けられている数値をクリックします。
無制限
ユーザーが試行できる回数に制限はありません。
最終試行
最後の試行後に発生するイベントを指定します。使用可能なオプションの説明は、インタラクティブなオブジェクトを使用したプロジェクトのナビゲーションを参照してください。
「URL またはファイルを開く」または「他のプロジェクトを開く」を選択した場合は、「URL」または「プロジェクト」フィールドの横の反転された矢印アイコンをクリックし、URL、ファイルまたはプロジェクトを表示するウィンドウを選択します。「現在」、「新規」、「親」および「上」から選択します。「新規」、「親」または「上」を選択した場合、URL、ファイルまたはプロジェクトを開いたときに、元のプロジェクトの再生を続行することもできます。
「電子メールを送信」を選択した場合は、電子メールの準備から送信までの間、プロジェクトの再生を続行するオプションがあります。
ショートカット
マウスクリックに対応するキーボードショートカットを指定できます。ユーザーは、マウスの代わりにキーボードショートカットを使用できます。例えば、マウスクリックのキーボードショートカットとして Control + Shift + Enter を選択した場合を考えます。ユーザーがこのキーの組み合わせを使用すると、クリックが正解(ボックス内のクリック)として処理されます。ユーザーが間違った組み合わせを押した場合は、ボックスの外側のクリック操作として扱われます。
Adobe Captivate プロジェクトをブラウザーで表示する場合、ブラウザーでよく使用するショートカットキーを避けて設定します。例えば、F1 はヘルプを表示するショートカットキーによく使用されています。Ctrl キー、Alt キー、Shift キーは、Macintosh® コンピューターでは Control キー、Option キー、Shift キーにそれぞれ対応します。
「オプション」セクション
成功
ユーザーがクリックボックスの内側をクリックしたときに表示されるキャプションを含める場合は、このチェックボックスを選択します。
失敗
ユーザーがクリックボックスの外側をクリックしたときに表示されるキャプションを含める場合は、このチェックボックスを選択します。
ヒント
ユーザーに表示されるヒントを指定する場合は、このチェックボックスを選択します。ヒントは、ユーザーがクリックボックスの上にマウスを移動したときに表示されます。
成功および失敗キャプションのために一時停止
成功時および失敗時のキャプションがすべて表示されるまでプロジェクトを一時停止する場合は、このチェックボックスを選択します。
ヒット領域上でハンドカーソルを表示
ユーザーがポインターをクリックボックスに移動したときにポインターを人差し指の形に変える場合は、このチェックボックスを選択します。
ダブルクリック
ユーザーがクリックボックスをダブルクリックするようにする場合は、このチェックボックスを選択します。
クリック音を無効にする
ユーザーがクリックボックス領域の内側をクリックしたときに再生されるクリック音を無効にする場合は、このチェックボックスを選択します。
ユーザーがクリックするまでプロジェクトを一時停止
ユーザーがクリックボックスをクリックするまでプロジェクトを一時停止する場合は、このチェックボックスを選択します。ユーザーがクリックボックスをクリックするまで、プロジェクトは再開しません。
右クリック
ユーザーがクリックボックスを右クリックするようにする場合は、このチェックボックスを選択します。
「タイミング」セクション
表示(秒)
クリックボックスがスライドに表示される時間を指定します。
表示開始までの時間(秒)
スライドの再生を開始してから、スライドにクリックボックスが表示されるまでの時間を指定します。
「音声」セクション
フェードイン [#]
音声がフェードインしてフルボリュームになるまでの時間を指定します。
フェードアウト [#]
音声がフェードアウトして無音になるまでの時間を指定します。
クリック時にスライドの音声を停止
クリックボックス領域の内側をクリックしたときに、スライドに関連付けられている音声ファイルの再生を停止します。このオプションはスライドの音声を停止しますが、バックグラウンド音声は停止しません。また、キーボードショートカットを使用しても音声は停止しません。
一時停止時にスライドの音声を停止
プロジェクトが一時停止されたときに、スライドに関連付けられている音声ファイルの再生を停止します。例えば、「ユーザーがクリックするまでプロジェクトを一時停止」オプションを有効にしている場合は、ユーザーがクリックボックス領域内をクリックするまでスライドの音声が停止します。
音声を追加
音声をクリックボックスに関連付けることができます。
「報告」セクション
正解がクリックされるたびにスコアを割り当てて、学習管理システムとスコアを連携させることができます。
クイズに含める
クリックボックスを現在のクイズの質問と見なします。このクリックボックスに割り当てた点数は現在のクイズのスコアに追加されます。
ポイント
質問に割り当てる得点です。最大で 100 点、最小で 0 点です。このクリックボックスに割り当てた点数は現在のクイズのスコアに追加されます。
合計に追加
正解がクリックされたときの点数を合計スコアに含めます。
解答を報告する
クイズのスコアを学習管理システム(LMS)に送信します。
インタラクション ID
追跡情報を学習管理システムに送信します。学習管理システムで指定されているインタラクション ID を使用します。
「変形」セクション
クリックボックスの正確なサイズや位置をピクセル単位で定義するには、このセクションを使用します。このセクションでは、クリックボックスの回転を指定することもできます。
X
X 軸上でのクリックボックスの位置です。
Y
Y 軸上でのクリックボックスの位置です。
W
クリックボックスの幅です。
H
クリックボックスの高さです。
縦横比の維持
クリックボックスのサイズを変更するときに、高さと幅の比率を維持します。
角度
クリックボックスの回転角度です。
クリックボックスの追加
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挿入/標準オブジェクト/クリックボックスを選択します。クリックボックスがスライド上に表示されます。
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目的に合わせて、クリックボックスのサイズを設定し、ドラッグして位置を変更します。
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「成功」、「失敗」または「ヒント」キャプションをダブルクリックしてテキストを編集します。
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クリックボックスのプロパティを変更するには、ボックスをクリックし、プロパティインスペクターでプロパティを変更します。