Adobe ColdFusion Builder(2018 リリース)ファーストステップ

注意:

使用する製品:

  1. Adobe ColdFusion Enterprise(2018 リリース)
  2. Adobe ColdFusion Builder(2018 リリース)

ColdFusion Builder とは

ColdFusion Builder は、ColdFusion エンタープライズ版またはスタンダード版サーバーを使用して Rapid Application Development(RAD)を実現するための IDE です。ColdFusion Builder は Eclipse を基盤にしているので、他の Eclipse プラグインと容易に連携できます。

他の IDE と同様、ColdFusion Builder にはコードエディター、コンパイラー、デバッガー、インラインヘルプが備わっています。

ColdFusion Builder について詳しくは、ホームページを参照してください。

ColdFusion Builder のインストール

Adobe® ColdFusion® Builder™ のインストール手順は、使用しているプラットフォーム(Microsoft® Windows® または Apple® Mac OS® X)によって異なります。

ColdFusion Builder は Eclipse プラグインであり、次のいずれかの方法で ColdFusion をインストールできます。

  • スタンドアロン
  • プラグイン

スタンドアロンの場合は、インストール後にパッケージバージョンの ColdFusion Builder が作成されます。このバージョンでは Eclipse を使用しており、他の Eclipse プラグインも併せて使用できます。

プラグインの場合は、Eclipse が お使いの コンピューターに既にインストールされていることを前提にインストールが行われます。ColdFusion Builder は、Eclipse の既存のコピーにプラグインとしてインストールされます。つまり、ColdFusion Builder は、Eclipse.org からダウンロードされるあらゆるプラグインと同様に、Eclipse の別のパースペクティブになります。

ColdFusion Builder をインストールするには、ColdFusion Builder インストールの手順に従います。

ColdFusion Builder の概要

ColdFusion Builder を起動すると、次の画面とコンポーネントが表示されます。

ColdFusion Builder コンポーネント
ColdFusion Builder コンポーネント

注意:

現在の ColdFusion パースペクティブは ColdFusion Builder 画面の左上隅に表示されます。パースペクティブを変更するには、ウィンドウ/パースペクティブを開く/その他...をクリックします。

ColdFusion Builder 画面の各部

ナビゲーターパネル

このパネルを使用すると、ファイルを参照しプロジェクトやファイルを開くことができます。

ナビゲーターパネル
ナビゲーターパネル

1

プロジェクト

2

プロジェクト内の ColdFusion ファイル

ファイルビューパネル

このパネルを使用すると、ファイルやフォルダーにローカルにまたはリモートでアクセスすることができます。

ファイルビューパネル
ファイルビューパネル

アウトラインパネル

このパネルには、開いている cfm ファイルのコードの概要が表示されます。ファイルを開いていない場合は、このパネルは空です。

アウトラインパネル
アウトラインパネル

RDS データビューパネル

このパネルを使用すると、すべての ColdFusion データソースにアクセスできます。

RDS データビューパネル
RDS データビューパネル

1

データソース

2

テーブル

3

テーブルの列

RDS ファイルビューパネル

このパネルを使用すると、ColdFusion サーバー内のファイルやフォルダーにアクセスできます。

RDS ファイルビューパネル
RDS ファイルビューパネル

スニペットパネル

このパネルを使用すると、再利用可能なコードやよく使用されるコード断片を作成およびそれらにアクセスすることができます。

スニペットパネル
スニペットパネル

コードエディター

このパネルでコードを記述し、上部にある特定タスク用のボタンを使用できます。これらのボタンについて以下で説明します。

コードエディター
コードエディター

エディターの上部にあるボタン

エディターボタン
エディターボタン

1

文字列や変数などに二重引用符を挿入します。

2

レコードセットのクエリ中にフィールドの値を検索する場合などに、一重引用符を挿入します。

3

テキストブロックを選択し、すべて小文字に変換します。

4

テキストブロックを選択し、すべて大文字に変換します。

5

コードブロックに cfoutput タグを挿入します。

6

出力を表示するときに cfdump タグを挿入します。

7

try-catch ブロックを挿入します。

8

コードブロックに cfabort タグを挿入します。

9

コードブロックに cfscript タグを挿入します。

10

コードブロックをコメント化します。

11

# を挿入して変数の値を取得します。

12

タグコメントを挿入します。

13

単一行コメントを挿入します。

ColdFusion サーバーの設定

ColdFusion プログラムを動作させるには、ColdFusion サーバーを設定します。ColdFusion エンタープライズ版またはスタンダード版をダウンロードし、本ドキュメントの説明に従います。

コードエディターの下にある「CF サーバー」タブに、すべてのサーバーが一覧表示されます。ColdFusion Builder をプラグインとして初めて Eclipse にインストールする場合、サーバーリストは空です。スタンドアロンインストール中に ColdFusion サーバーを選択する場合は、デフォルトサーバーが一覧表示されます。

サーバーリスト
サーバーリスト

ColdFusion サーバーを定義するには:

  1. サーバーの追加」をクリックします。これはパネルにある緑の + 記号です。次の画面が表示されます。

    サーバーの追加
    サーバーの追加

    今すぐ始めるには、次の詳細を入力します。

    サーバー名

    localserver

    ホスト名

    localhost

    WebServer ポート

    8500

    RDS ユーザー名およびパスワード

    ColdFusion のインストール時に指定した資格情報を入力します。

  2. 次へ」をクリックします。ローカルサーバーの設定画面が表示されます。

    ローカルサーバーの設定
    ローカルサーバーの設定

    次の詳細を入力します。

    サーバーホーム

    ColdFusion インストールのルートディレクトリを入力します。バージョン 2018 リリースの場合、ドキュメントルートは {CF_HOME}/cfusion です。

    ドキュメントルート

    以前のフィールド値が有効であれば、その値がこのフィールドに自動的に入力されます。ドキュメントルートは ColdFusion ホームフォルダー内の Web ルートです。

    バージョン

    ColdFusion のバージョンを選択します。ここでは「2018」を選択します。

  3. 終了」をクリックします。

「CF サーバー」タブに localserver が表示され、ステータスが実行中になっています。これは、ColdFusion サーバーが正常に動作しており、ColdFusion Builder が正しく接続されていることを示します。

ColdFusion Builder が ColdFusion サーバーと正常に通信しているかどうかを確かめる 1 つの方法は、「RDS データビュー」タブを開き、データソースを展開することです。データソース内のテーブルが表示される場合は、すべて正常に動作しています。

初めてのプロジェクトの作成

フルスケールの包括的な ColdFusion 開発では、関係するファイルが 1 つだけの場合はほとんどありません。ColdFusion アプリケーションは、多数のファイルやフォルダーの集まりであり、その数は増え続けます。

ColdFusion Builder では、アプリケーションはプロジェクトで定義され、ユーザーはプロジェクトを必要なだけ定義できます。

プロジェクトを作成するには:

  1. ファイル/新規/ColdFusion プロジェクトを選択します。

  2. プロジェクトのテンプレートを選択します。テンプレートを使用すると、ファイルが自動的に配置されたプロジェクトを作成できます。

    テンプレートの選択
    テンプレートの選択

    1

    ColdFusion に用意されているシステムテンプレートが表示されます。

    2

    ユーザーが作成したテンプレートのリストが表示されます。

    3

    テンプレートのタイプを選択します。

    4

    テンプレートを読み込みます。

  3. 次へ」をクリックします。

  4. プロジェクトの名前を入力し、プロジェクトの場所を選択します。「デフォルトの場所を使用」のチェックを解除し、ColdFusion の Web ルートをプロジェクトの場所に指定します。

    プロジェクトの場所の選択
    プロジェクトの場所の選択

  5. 次へ」をクリックし、適切なサーバーを選択します。ここでは「localserver」を選択します。

  6. 終了」をクリックします。

プロジェクトを作成しプロジェクトの場所を設定したら、新しいプロジェクトが「ナビゲーター」タブに表示されます。これで、プロジェクトにファイルを作成できます。

初めての ColdFusion ファイルの作成

ColdFusion ファイル(拡張子は .cfm)には、タグまたは関数を使用してコードを記述します。その後、そのファイルを実行します。

ファイルを作成するには:

  1. プロジェクトを右クリックし、「新規」、「ColdFusion ページ」の順にクリックします。

  2. ファイルの名前を入力し、「終了」をクリックします。新しいファイルがプロジェクトの下に表示されます。

  3. そのファイルをナビゲーターパネルでダブルクリックして、コードエディターに開きます。

初めての ColdFusion プログラムの作成

新しいファイルでコーディングを開始します。例として、ブラウザーに「Hello! Welcome to the world of ColdFusion.」と表示してみます。

<cfscript> を使用して、エディターに以下のコードを入力します。

<cfscript>
 WriteOutput(“Hello! Welcome to the world of ColdFusion.”);
</cfscript>

ColdFusion プログラムの実行

実行/ColdFusion アプリケーションを選択すると、上記の文字列がブラウザーに表示されます。つまり 、 プログラムには構文エラーがなく、例外も発生しません。

タグとスクリプトの使用

ColdFusion では、タグとスクリプトを使用できます。機能的には、両者は同等に扱われ、どちらを使用しても同じ結果が得られます。どちらを使用するかは、完全にユーザー次第です。

例えば、以下のどちらを使用しても同じ結果になります。

タグ

スクリプト

<cfset myVariable="value"/>

<cfscript>

         myVariable="value";

</cfscript>

ColdFusion コードの操作

コードアシスト

エディターでプログラム言語の構文要素を入力すると、タグまたは関数のパラメーターや属性の候補が表示されます。エディターでタグまたは関数を入力すると、コードアシストが機能していることがわかります。

コードアシスト
コードアシスト

コードリファクタリング

ColdFusion Builder では、メソッドまたは変数のリファクタリングや名前変更が可能です。また、そのメソッドや変数への参照も、手動で探して置換しなくても自動的に名前が変更されます。

コードリファクタリング
コードリファクタリング

シンタックスカラーリング

CFML タグまたはスクリプトに従って、カラー設定を調整することができます。例えば、<cfscript> 内のコメントの前景色と背景色を設定できます。

コメントの前景色が黒から緑に変わる様子を次の図に示します。

変換前

シンタックスカラーリング
シンタックスカラーリング

変換後

シンタックスカラーリング
シンタックスカラーリング

キーボードショートカット

ColdFusion Builder では、カスタムキーボードショートカットの作成やショートカットの変更または削除が可能です。また、特定の操作のショートカットをフィルターテキストに基づいて検索することもできます。

キーボードショートカット
キーボードショートカット

1

フィルターテキストを入力してショートカットを検索します。

2

キーボードショートカットの一覧です。

3

キーボードショートカットを追加します。

4

新しいショートカットの詳細を入力します。

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