Performance Monitoring Toolset での Elasticsearch 8.x の TLS/SSL および認証の設定

ColdFusion Performance Monitoring Toolset では、Elasticsearch 8.2.x をデータストアとして使用します。サーバーに関する極めて重要な情報を収集してデータストアに保存するので、エンドツーエンド暗号化が必要になります。 

これまでの変更点について

ColdFusion(2023 リリース)の Performance Monitoring Toolset で、Elasticsearch のバージョンが 5.x から 8.x にアップグレードされました。

ノード(node-1)での Elasticsearch の SSL 証明書の作成と TLS の有効化

CA とサーバーの証明書の生成

Elasticsearch で certgen を使用した証明書の生成

次のパスにある elasticsearch-certgen を実行します。

ColdFusion2023PerformanceMonitoringToolset/datastore/bin.

証明書を生成するには、いくつかの基本的な情報が必要になります。以下のターミナル出力を参考にしてください。

目的の出力ファイルを入力してください [C:/ColdFusion2023PerformanceMonitoringToolset/datastore/config/x-pack/certificate-bundle.zip] :

  • インスタンス名を入力してください : <node-1>
  • ディレクトリとファイルの名前を入力してください [データストアインスタンス名] :
  • インスタンスの IP アドレスを入力してください (複数の場合はコンマ区切り) [1.2.3.4] :
  • インスタンスの DNS 名を入力してください (複数の場合はコンマ区切り) [データストアインスタンス DNS] :

別のインスタンスを指定しますか?インスタンス情報の入力を続ける場合は「Y」を押してください :

C:/ColdFusion2023PerformanceMonitoringToolset/datastore/config/x-pack/certificate-bundle.zip(デフォルト)に書き込まれた証明書に対して、次の操作を行います。

  1. 生成された証明書(ColdFusion2023PerformanceMonitoringToolset/datastore/config/x-pack/certificate-bundle.zip)を解凍します。
  2. 生成された .crt ファイルと .key ファイルを C:/ColdFusion2021PerformanceMonitoringToolset/datastore/config フォルダーに移動します。

これは必須の手順です。    

注意:

ca.crt ファイルは自己署名証明書です。実稼働デプロイメントの場合は、この証明書を認証局に提出して署名してもらう必要があります。

elasticsearch.yml ファイルでの証明書パスの指定

このファイルは ColdFusion2023PerformanceMonitoringToolset/datastore/config にあります。

  1. このファイルに次のキーを含めます。

    1. cluster.initial_master_nodes: [ "node1" ]
    2. node.name: node1 network.host: node1.elastic.test.com
    3. xpack.security.enabled: true
    4. xpack.security.http.ssl.enabled: true
    5. xpack.security.transport.ssl.enabled: true
    6. xpack.security.http.ssl.key: certs/node1.key
    7. xpack.security.http.ssl.certificate: certs/node1.crt
    8. xpack.security.http.ssl.certificate_authorities: certs/ca.crt
    9. xpack.security.transport.ssl.key: certs/node1.key
    10. xpack.security.transport.ssl.certificate: certs/node1.crt
    11. xpack.security.transport.ssl.certificate_authorities: certs/ca.crt
    12. discovery.seed_hosts: [ "node1.elastic.test.com" ]
    13. cluster.initial_master_nodes: [ "node1" ]
    注意:

    各コロンの後にはスペースが入っています。

  2. ColdFusion2023PerformanceMonitoringToolset/datastore/bin に格納されている以下のスクリプトを使用して、パスワードを設定または再設定するか、新規ユーザーを追加します。

    • ./elasticsearch-users useradd <user>
      新規パスワードを入力 :
      新規パスワードを再入力 : 
    • ./elasticsearch-users useradd elastic2  -p changeme -r all
    • ./elasticsearch-reset-password -u elastic 

    このツールを実行すると、ユーザー(デフォルトは elastic)のパスワードが自動生成値にリセットされます。

    パスワードはコンソールに出力されます。

  3. Elasticsearch を再起動します。SSL と認証をテストするには、次の URL を入力します。

    https://[ES_HOST]:[ES_PORT]

    注意:

    現在は、通信に https が使用されます。また、ユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトがブラウザーに表示されます。

PMT および ColdFusion の JVM への証明書の読み込み

Java keytool を使用して、生成された ca.crt を、PMT と監視対象となる ColdFusion の JVM のキーストアに読み込みます。次のコマンドを使用します。

keytool -importcert -alias [aliasname] -keystore "[path to keystore]" -storepass [password of keystore] -file [path to ca.crt]default_keystore_path = ColdFusion2023/jre/lib/security/cacerts, ColdFusion2021PerformanceMonitoringToolset/jre/lib/security/cacertsdefault_keystore_password = changeit

注意:

キーストアエクスプローラー(https://keystore-explorer.org/)などのツールを使用して、サーバーから証明書を直接読み込むことができます。

JVM を再起動します。

Performance Monitoring Toolset の変更点

ColdFusion2023PerformanceMonitoringToolset/bin にある datastore.bat または datastore.sh ファイルを実行します。

このユーティリティは、データストアの詳細を更新するために使用されます。

データストアのホストを入力してください [localhost] : <host IP>

データストアのポートを入力してください [9200] : <port>

データストアが SSL で動作していますか? [N](Y/N) : y

データストアのユーザー名を入力してください : <user-name>

データストアのパスワードを入力してください : <password>

変更を反映させるには、Performance Monitoring Toolset を再起動します。

アップグレード後のメリット

  1. Elasticsearch でデータの格納に必要なディスク容量が、以前のバージョンよりも少なくなりました。
  2. Elasticsearch のパフォーマンスが向上しました。
  3. x-pack のサードパーティライセンスに依存していた SSL/TLS のようなセキュリティ機能が無料になり、Elasticsearch そのものの一部として含まれるようになりました。

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