AEM Mobile アプリで使用されている定義済み解析イベントを補完するカスタム解析イベントを定義して実装できます。例えば、HTML 記事内のニュースレターを購読しているユーザー数の解析など、行動を追跡するカスタムイベントを作成できます。
Mobile Marketing Dashboard を使用し、カスタム解析イベントとそれらのイベントの新しい処理ルールを定義します。それらのカスタム解析イベントは、HTML コンテンツ内から送信できます。
カスタム解析は、Mobile Marketing SDK を通じて提供されます。これは Digital Marketing Cloud で追加購入する必要があります。
カスタム解析イベントを設定するユーザーは、Adobe Analytics のレポートスイートの管理者である必要があります。また、その管理者には処理ルールを編集する権限が与えられている必要があります。処理ルールを編集する権限について詳しくは、処理ルールおよび処理ルールを使用する権限 (英語のみ) を参照してください。
カスタムイベントを送信する HTML コンテンツは、拡張機能が有効である必要があります。このオプションは、オンデマンドサービスポータルの記事のプロパティを編集するときに使用できます。
カスタム解析の設定における最初の手順は、カスタム解析イベントと evar を定義することです。この手順には、解析管理者権限が必要です。管理者は、Mobile Marketing Dashboard または Adobe Analytics サイトを使用してカスタム解析を設定できます。
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Adobe Analytics サイト (https://my.omniture.com/login/) に移動します。
カスタム解析イベントと evar を定義したら、管理者はそれらのイベントおよび evar の処理ルールを追加する必要があります。この記事で前述されているように、管理者は処理ルールを編集する権限を与えられている必要があります。
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Adobe Analytics サイト (https://my.omniture.com/login/) に移動します。
カスタム解析イベント、evar、および処理ルールが定義されたら、カスタムイベントを送信する HTML コンテンツを編集します。HTML 記事では、Analytics SDK を追加し、拡張機能を有効にして、カスタムイベントを送信する必要があります。
Analytics SDK を追加する
HTML コンテンツ内の <head> タグに次の <script> タグを追加します。
<script type="text/javascript" src="cordova.js"></script>
カスタムイベントを送信する
カスタムイベントを送信するように HTML コンテンツを設定します。次の記事 (英語のみ) に記載されている追跡方法を使用してカスタムイベントが送信されます。
https://marketing.adobe.com/resources/help/en_US/mobile/ios/phonegap_methods.html
2 つの例を以下に示します。
ADB.trackAction("MyCustomEvent1", {"evar77":"user-defined value"}, null, null); OR ADB.trackAction("MyCustomEvent2", {"evar78":"user-defined value"}, null, null);
この例の概要
上の例では、HTML コンテンツは次の 2 つのカスタムイベントを送信するように設定されています。
- MyCustomEvent1
- MyCustomEvent2
MyCustomEvent1 には evar77 が使用されます。ユーザーは、この evar でこのイベントに関連する情報を渡します。同様に、MyCustomEvent2 には evar78 が使用されます。
処理ルールでは、MyCustomEvent1 と MyCustomEvent2 を受信すると、対応するイベントの数が増えます。また、MyCustomEvent1 と MyCustomEvent2 は、evar77 と evar78 のそれぞれでユーザーが設定した値に上書きされます。