RoboHelp (2019 release) を使用して iOS アプリを生成する

ここでは、RoboHelp のモバイルアプリ出力プリセットを使用して iOS アプリを生成する方法について説明します。

注意:

RoboHelp のモバイルアプリの出力セットについて詳しくは、「モバイルアプリ出力の生成」を参照してください。

iOS モバイルアプリの生成

  1. プロジェクトのオーサリングウィンドウで、標準ツールバーの右上隅に表示されているクイック生成アイコン()をクリックします。

  2. クイック生成ダイアログボックスで、モバイルアプリの出力セットを選択します。設定を構成するには、以下に示すいずれかの操作を実行します。

    • クイック生成ダイアログボックスで、設定を編集アイコン()をクリックします。
    • 標準ツールバーの左側に表示されている「出力」タブをクリックします。

    出力ビューが表示されます。

  3. 出力ツールバーで、「出力プリセット」をクリックします。出力プリセットパネルで、以下に示すいずれかの操作を実行します。

    • 目的のモバイルアプリ出力プリセットをダブルクリックします。
    • 目的の出力プリセットの横に表示されている アイコンをクリックして「編集」を選択します。
  4. 出力プリセットを設定します。詳しくは、「モバイルアプリの出力プリセットの設定」を参照してください。

  5. 設定パネルの「署名鍵」タブで「iOS アプリを生成」を選択し、以下の項目を指定します。

    電子証明書:

    電子証明書を指定します。 電子証明書の詳しい作成方法については、「電子証明書の作成」を参照してください。

    証明書パスワード:

    電子証明書のパスワードを指定します。

    詳しくは、「証明書署名要求の生成」を参照してください。

    プロビジョニングプロファイル:

    このプロファイルには、登録されたテストデバイスの詳細が保管されます。App Store 上に存在しないアプリケーションは、登録されているテストデバイスにのみインストールすることができます。

    詳しくは、「プロビジョニングプロファイルの生成(モバイルプロビジョン)を参照してください。

  6. 出力ビューの標準ツールバーの左上隅に表示されている保存アイコン()をクリックして、設定を保存します。

  7. 出力プリセットパネルのプリセットを生成アイコン()をクリックします。

    次に、出力プリセットパネルで、選択した出力プリセットの横に表示されているプログレスバーを確認します。出力の生成が完了すると、画面の右下隅に成功ダイアログボックスが表示されます。

    アプリケーションが生成されたら、テスト用に登録されているデバイスで QR コードをスキャンします。 この操作により、アプリケーションがダウンロードされ、デバイス上にインストールされます。

iOS アプリ用の電子証明書とプロビジョニングプロファイルの作成&&

電子証明書の作成

電子証明書を作成するには、Apple 開発者 ID が必要になります。 この ID では、年間コストが発生します。 ただし、このコストが発生するのは、アプリケーションを作成する場合だけです。

Apple 開発者 ID を作成するには、「My Apple ID」に移動します。

Apple 開発者アカウントと ID を設定したら、以下の手順を実行して電子証明書を作成します。

  1. 証明書署名要求(CSR)の生成を行います。CSR は、Mac デバイスと Windows デバイス(いくつかのソフトウェアのインストールが必要)で作成することができます。Mac デバイスの方が、CSR をより簡単に作成することができます。
  2. Apple 開発者サイトで、CSR を Apple ID に関連付けます
  3. これで、Apple の .cer ファイルをダウンロードして電子証明書に変換できるようになります。

証明書署名要求の生成&

Windows OS の場合&

  1. 以下の場所から OpenSSL をダウンロードして、Windows コンピューターにインストールします。

    http://www.openssl.org/related/binaries.html

  2. Open SSL のダウンロードページに表示されている Visual C++ 2008 の再配布可能ファイルをダウンロードしてインストールします。

  3. インストールが完了したら、コンピューターを再起動します。

  4. Windows のコマンドセッションを開き、現在の作業ディレクトリが OpenSSL bin ディレクトリになっていることを確認します (例:c:\OpenSSL\bin\)。

  5. コマンドラインで以下のように入力して、秘密鍵を作成します。

    openssl genrsa -out <鍵ファイル名> <暗号化ビットレベル>

    例えば、「mykey」という名前の秘密鍵を暗号化ビットレベル 2048 で作成する場合は、以下のように入力します。

    openssl genrsa -out mykey.key 2048

    注意:

    OpenSSL を使用する場合は、エラーメッセージを無視しないでください。 OpenSSL でエラーメッセージが表示されても、鍵ファイルが生成されます。 ただし、この鍵ファイルは使用できない場合があります。 エラーが発生した場合は、コマンドの構文を確認してから、もう一度実行してください。

  6. コマンドラインで以下のように入力して、CSR ファイルを作成します。

    openssl req -new -key mykey.key -out CertificateSigningRequest.certSigningRequest  -subj "/emailAddress=<電子メールアドレス>, CN=<証明書の名前>, C=<国コード>"

    例えば、電子メールアドレスとして「myemail.@mydomain.com」、証明書の名前として「My Certificate」、国コードとして「US」を指定して CSR ファイルを作成する場合は、以下のように入力します。

    openssl req -new -key mykey.key -out CertificateSigningRequest.certSigningRequest  -subj "/emailAddress=myemail.@mydomain.com, CN=My Certificate , C=US"

  7. パスワードの入力画面が表示されます。

    このパスワードをメモしておきます。 これが、証明書のパスワードになります。モバイルアプリの出力プリセット設定画面の「署名鍵」タブで、このパスワードを入力します。

iOS の場合

  1. キーチェーンアクセスアプリケーションを起動します。 キーチェーンアクセスアプリケーションは、Applications ディレクトリの Utilities サブディレクトリに保管されています。
  2. キーチェーンアクセスメニューで「環境設定」を選択します。
  3. 環境設定ダイアログボックスで「証明書」をクリックします。
  4. オンライン証明書状況プロトコル」と「証明書失効リスト」を「切」に設定します。ダイアログボックスを閉じます。
  5. キーチェーンアクセスメニューで、「証明書アシスタント」/「認証局に証明書を要求」の順に選択します。
  6. 電子メールアドレスと、iPhone の開発者アカウント ID に一致する名前を入力します。
  7. ディスクに保存」を選択します。
  8. 「続ける」ボタンをクリックします。
  9. CertificateSigningRequest.certSigningRequest ファイルを保存します。

Apple 開発者サイトで CSR を Apple ID に関連付ける&

これまでの手順で作成した CSR ファイルを、Apple の iPhone 開発者サイトにアップロードします。 開発者サイトで「証明書」をクリックします。

Apple の .cer ファイルをダウンロードして電子証明書に変換する&

以下の手順を実行するには、Windows であるか iOS であるかにかかわらず、.cer ファイルが必要になります。このファイルは、これまでの手順で指定した電子メールアドレスを使用して、iPhone の開発者アカウント ID として Apple から送信されます。

Windows OS の場合&

Windows の場合は、以下の手順を実行して、.cer ファイルを .pem ファイルに変換する必要があります。

  1. OpenSSL bin ディレクトリで以下のコマンドラインステートメントを実行して、.cer ファイルを .pem ファイルに変換します。

    openssl x509 -in -inform DER -out -outform PEM

    例えば、以下のように入力します。

    openssl x509 -in “C:\RHAPP\iOS_development.cer” -inform DER -out “C:\RHAPP\iOS_development.PEM” -outform PEM

  2. iPhone の開発者証明書の鍵と PEM バージョンに基づき、以下のように入力して、有効な P12 ファイルを生成します。

    openssl pkcs12 -export -inkey “mykey.key” -in -out

    例えば、以下のように入力します。

    openssl pkcs12 -export -inkey mykey.key –in “C:\RHAPP\iOS_development.PEM” -out “C:\RHAPP\iOS_development.P12”

    これまでに説明した証明書署名要求の生成手順を実行すると、mykey.key が作成されます。

iOS の場合

  1. Applications/Utilities フォルダで、キーチェーンアクセスアプリケーションを起動します。
  2. 「ファイル」/「読み込む」の順に選択して、証明書ファイル(.cer ファイル)に移動します。
  3. 「キーチェーンアクセス」で「鍵」カテゴリを選択します。
  4. iPhone 開発者証明書に関連付けられている秘密鍵を選択します。
  5. Command キーを押しながら iPhone 開発者証明書をクリックし、「iPhone Developer: XXXX を書き出す」を選択します。 
  6. 個人情報交換(.p12)ファイル形式でキーストアを保存します。
  7. パスワードの作成画面が表示されます。 パスワードは、安全な場所に保管してください。
    これが、証明書のパスワードになります。出力プリセット設定画面の「署名鍵」タブで、このパスワードを入力する必要があります。

テストデバイスの登録

  1. Apple Developer ポータルに移動します。
  2. 「Device」セクションに移動します。 「Manage」タブで、デバイス名とデバイス ID を入力します(16 進数で 40 文字以内) デバイス ID を確認するには、このリンクをクリックしてください。

プロビジョニングプロファイルの生成

  1. Apple Developer ポータルに移動します。
  2. 「Provisioning」セクションに移動します。 「Development」タブで、新しいプロファイルを作成します。
  3. フォームで、プロファイル名(ファイル名)証明書(これまでの手順で作成した .cer ファイル)、Apple ID、開発デバイスを入力します。

プロビジョニングプロファイルをダウンロードし、安全な場所に保存してください。 保存場所は、出力プリセット設定画面の「署名鍵」タブの「プロビジョニングプロファイル」で指定する必要があります。

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