プロジェクトのオーサリングウィンドウで、標準ツールバーの右上隅に表示されているクイック生成アイコン()をクリックします。
ここでは、RoboHelp のモバイルアプリ出力プリセットを使用して iOS アプリを生成する方法について説明します。
RoboHelp のモバイルアプリの出力セットについて詳しくは、「モバイルアプリ出力の生成」を参照してください。
iOS モバイルアプリの生成
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クイック生成ダイアログボックスで、モバイルアプリの出力セットを選択します。設定を構成するには、以下に示すいずれかの操作を実行します。
- クイック生成ダイアログボックスで、設定を編集アイコン(
)をクリックします。
- 標準ツールバーの左側に表示されている「出力」タブをクリックします。
出力ビューが表示されます。
- クイック生成ダイアログボックスで、設定を編集アイコン(
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出力ツールバーで、「出力プリセット」をクリックします。出力プリセットパネルで、以下に示すいずれかの操作を実行します。
- 目的のモバイルアプリ出力プリセットをダブルクリックします。
- 目的の出力プリセットの横に表示されている
アイコンをクリックして「編集」を選択します。
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出力プリセットを設定します。詳しくは、「モバイルアプリの出力プリセットの設定」を参照してください。
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設定パネルの「署名鍵」タブで「iOS アプリを生成」を選択し、以下の項目を指定します。
電子証明書:
電子証明書を指定します。 電子証明書の詳しい作成方法については、「電子証明書の作成」を参照してください。
証明書パスワード:
電子証明書のパスワードを指定します。
詳しくは、「証明書署名要求の生成」を参照してください。
プロビジョニングプロファイル:
このプロファイルには、登録されたテストデバイスの詳細が保管されます。App Store 上に存在しないアプリケーションは、登録されているテストデバイスにのみインストールすることができます。
詳しくは、「プロビジョニングプロファイルの生成(モバイルプロビジョン)を参照してください。
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出力ビューの標準ツールバーの左上隅に表示されている保存アイコン(
)をクリックして、設定を保存します。
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出力プリセットパネルのプリセットを生成アイコン(
)をクリックします。
次に、出力プリセットパネルで、選択した出力プリセットの横に表示されているプログレスバーを確認します。出力の生成が完了すると、画面の右下隅に成功ダイアログボックスが表示されます。
アプリケーションが生成されたら、テスト用に登録されているデバイスで QR コードをスキャンします。 この操作により、アプリケーションがダウンロードされ、デバイス上にインストールされます。
iOS アプリ用の電子証明書とプロビジョニングプロファイルの作成&&
電子証明書の作成
電子証明書を作成するには、Apple 開発者 ID が必要になります。 この ID では、年間コストが発生します。 ただし、このコストが発生するのは、アプリケーションを作成する場合だけです。
Apple 開発者 ID を作成するには、「My Apple ID」に移動します。
Apple 開発者アカウントと ID を設定したら、以下の手順を実行して電子証明書を作成します。
- 証明書署名要求(CSR)の生成を行います。CSR は、Mac デバイスと Windows デバイス(いくつかのソフトウェアのインストールが必要)で作成することができます。Mac デバイスの方が、CSR をより簡単に作成することができます。
- Apple 開発者サイトで、CSR を Apple ID に関連付けます。
- これで、Apple の .cer ファイルをダウンロードして電子証明書に変換できるようになります。
証明書署名要求の生成&
Windows OS の場合&
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以下の場所から OpenSSL をダウンロードして、Windows コンピューターにインストールします。
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Open SSL のダウンロードページに表示されている Visual C++ 2008 の再配布可能ファイルをダウンロードしてインストールします。
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インストールが完了したら、コンピューターを再起動します。
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Windows のコマンドセッションを開き、現在の作業ディレクトリが OpenSSL bin ディレクトリになっていることを確認します (例:c:\OpenSSL\bin\)。
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コマンドラインで以下のように入力して、秘密鍵を作成します。
openssl genrsa -out <鍵ファイル名> <暗号化ビットレベル>
例えば、「mykey」という名前の秘密鍵を暗号化ビットレベル 2048 で作成する場合は、以下のように入力します。
openssl genrsa -out mykey.key 2048
注意:OpenSSL を使用する場合は、エラーメッセージを無視しないでください。 OpenSSL でエラーメッセージが表示されても、鍵ファイルが生成されます。 ただし、この鍵ファイルは使用できない場合があります。 エラーが発生した場合は、コマンドの構文を確認してから、もう一度実行してください。
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コマンドラインで以下のように入力して、CSR ファイルを作成します。
openssl req -new -key mykey.key -out CertificateSigningRequest.certSigningRequest -subj "/emailAddress=<電子メールアドレス>, CN=<証明書の名前>, C=<国コード>"
例えば、電子メールアドレスとして「myemail.@mydomain.com」、証明書の名前として「My Certificate」、国コードとして「US」を指定して CSR ファイルを作成する場合は、以下のように入力します。
openssl req -new -key mykey.key -out CertificateSigningRequest.certSigningRequest -subj "/emailAddress=myemail.@mydomain.com, CN=My Certificate , C=US"
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パスワードの入力画面が表示されます。
このパスワードをメモしておきます。 これが、証明書のパスワードになります。モバイルアプリの出力プリセット設定画面の「署名鍵」タブで、このパスワードを入力します。
iOS の場合
- キーチェーンアクセスアプリケーションを起動します。 キーチェーンアクセスアプリケーションは、Applications ディレクトリの Utilities サブディレクトリに保管されています。
- キーチェーンアクセスメニューで「環境設定」を選択します。
- 環境設定ダイアログボックスで「証明書」をクリックします。
- 「オンライン証明書状況プロトコル」と「証明書失効リスト」を「切」に設定します。ダイアログボックスを閉じます。
- キーチェーンアクセスメニューで、「証明書アシスタント」/「認証局に証明書を要求」の順に選択します。
- 電子メールアドレスと、iPhone の開発者アカウント ID に一致する名前を入力します。
- 「ディスクに保存」を選択します。
- 「続ける」ボタンをクリックします。
- CertificateSigningRequest.certSigningRequest ファイルを保存します。
Apple 開発者サイトで CSR を Apple ID に関連付ける&
これまでの手順で作成した CSR ファイルを、Apple の iPhone 開発者サイトにアップロードします。 開発者サイトで「証明書」をクリックします。
Apple の .cer ファイルをダウンロードして電子証明書に変換する&
以下の手順を実行するには、Windows であるか iOS であるかにかかわらず、.cer ファイルが必要になります。このファイルは、これまでの手順で指定した電子メールアドレスを使用して、iPhone の開発者アカウント ID として Apple から送信されます。
Windows OS の場合&
Windows の場合は、以下の手順を実行して、.cer ファイルを .pem ファイルに変換する必要があります。
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OpenSSL bin ディレクトリで以下のコマンドラインステートメントを実行して、.cer ファイルを .pem ファイルに変換します。
openssl x509 -in -inform DER -out -outform PEM
例えば、以下のように入力します。
openssl x509 -in “C:\RHAPP\iOS_development.cer” -inform DER -out “C:\RHAPP\iOS_development.PEM” -outform PEM
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iPhone の開発者証明書の鍵と PEM バージョンに基づき、以下のように入力して、有効な P12 ファイルを生成します。
openssl pkcs12 -export -inkey “mykey.key” -in -out
例えば、以下のように入力します。
openssl pkcs12 -export -inkey mykey.key –in “C:\RHAPP\iOS_development.PEM” -out “C:\RHAPP\iOS_development.P12”
これまでに説明した証明書署名要求の生成手順を実行すると、mykey.key が作成されます。
iOS の場合
- Applications/Utilities フォルダで、キーチェーンアクセスアプリケーションを起動します。
- 「ファイル」/「読み込む」の順に選択して、証明書ファイル(.cer ファイル)に移動します。
- 「キーチェーンアクセス」で「鍵」カテゴリを選択します。
- iPhone 開発者証明書に関連付けられている秘密鍵を選択します。
- Command キーを押しながら iPhone 開発者証明書をクリックし、「iPhone Developer: XXXX を書き出す」を選択します。
- 個人情報交換(.p12)ファイル形式でキーストアを保存します。
- パスワードの作成画面が表示されます。 パスワードは、安全な場所に保管してください。
これが、証明書のパスワードになります。出力プリセット設定画面の「署名鍵」タブで、このパスワードを入力する必要があります。
テストデバイスの登録
- Apple Developer ポータルに移動します。
- 「Device」セクションに移動します。 「Manage」タブで、デバイス名とデバイス ID を入力します(16 進数で 40 文字以内) デバイス ID を確認するには、このリンクをクリックしてください。
プロビジョニングプロファイルの生成
- Apple Developer ポータルに移動します。
- 「Provisioning」セクションに移動します。 「Development」タブで、新しいプロファイルを作成します。
- フォームで、プロファイル名(ファイル名)証明書(これまでの手順で作成した .cer ファイル)、Apple ID、開発デバイスを入力します。
プロビジョニングプロファイルをダウンロードし、安全な場所に保存してください。 保存場所は、出力プリセット設定画面の「署名鍵」タブの「プロビジョニングプロファイル」で指定する必要があります。