ColdFusion のサイレントインストール

このドキュメントには、ColdFusion(2025 リリース)のサイレントインストーラーのプロパティがすべてリストされています。 

概要

Adobe ColdFusion をサイレントインストールできます。 サイレントインストールは、ユーザーとやり取りしません。 サイレントインストールは、ColdFusion を複数のコンピューターに同じインストールオプションおよび設定でインストールする場合に便利です。

サイレントインストーラーを使用して、ColdFusion サーバー設定、マルチサーバー設定または J2EE 設定をインストールできます。 サイレントインストーラーは、ColdFusion がサポートするすべてのプラットフォームで実行します。

サイレントインストーラーは、ColdFusion で使用する web サーバーを自動設定しません。 サイレントインストーラーの実行後に、wsconfig ツールを使用して、web サーバーを設定します。 詳しくは、システムの設定を参照してください。

プロパティファイルの作成

silent.properties ファイルは、インストールパラメーターを定義する ASCII テキストファイルです。 ファイルで指定された詳細を指定します。 インストールタイプに適用するもののみを選択します。

注意:

次のプロパティファイルは、ColdFusion(2025 リリース)のものです(実際のコメントは英語)。

#ColdFusion 2025 GUI インストーラーのサイレントプロパティ
INSTALLER_UI=SILENT

#有効な値は 1/2/3(フル/体験/デベロッパー) 
SILENT_INSTALL_TYPE=

#有効な値は 1/2(NUL/FRL)
SILENT_LICENSE_ACTIVATION_MODE=2
SILENT_LICENSE_FILE_PATH=C:\\location\\ngl-preconditioning-data.json

#有効な値は 1/2(エンタープライズ/スタンダード)
SILENT_LICENSE_EDITION=2

#有効な値は 1/2/3/4/5(本番/開発/ステージング/テスト/災害復旧)
SILENT_DEPLOYMENT_TYPE=

#有効な値は 1/2/3(EAR/WAR/スタンドアロン)
SILENT_SERVER_TYPE=3

SILENT_INSTALL_JNBRIDGE=false

#サーバーのリモート起動/停止に使用するリモート Administrator コンポーネント
SILENT_INSTALL_ADMIN=false

SILENT_INSTALL_SOLR=false

SILENT_INSTALL_PDFG=false

#Linux の場合は /opt/coldfusion2025(実際のパスに従って変更)
SILENT_INSTALL_FOLDER=C:\\ColdFusion2025

#prod(secure/prod)または dev のいずれかのプロファイルを有効にする。 これら 3 つは相互排他的で、このうちの 1 つだけが ture になり、他は false になる。

SILENT_ENABLE_PROD_SECURE_PROFILE=false

SILENT_ENABLE_PROD_DEFAULT_PROFILE=false

SILENT_ENABLE_DEV_PROFILE=true

#Administrator にアクセスできる IP アドレス。
SILENT_ADMIN_IP=

#PDFG/Solr サービスにリモートでアクセスできる ColdFusion インストールマシンの IP アドレス
SILENT_JETTY_IP=

SILENT_ADMIN_USERNAME=admin

SILENT_ADMIN_PASSWORD=Adm1n$12

SILENT_ENABLE_RDS=true

SILENT_RUNTIME_USER=

#SILENT_ENABLE_RDS が true の場合はパスワードを指定

SILENT_RDS_PASSWORD=Adm1n$12

#サーバーのリモート起動/停止に使用するリモート Administrator コンポーネントのユーザー名/パスワード

SILENT_JETTY_USERNAME=admin

SILENT_JETTY_PASSWORD=Adm1n$12

#J2EE インストールの場合のコンテキストルート

SILENT_CONTEXT_ROOT=

SILENT_AUTO_ENABLE_UPDATES=true

#Linux の場合は /opt/coldfusion2025(実際のパスに従って変更)
SILENT_PREV_CF_MIGR_DIR=

#サーブレットがアプリケーションで使用されるかどうかに応じて、サーブレットを有効/無効にする。

#本番プロファイルまたは本番 + セキュアプロファイルが有効な場合にのみ適用可能。 開発プロファイルの場合、すべてがデフォルトで有効になっています。

ENABLE_RDS=false

ENABLE_WSRP=false

ENABLE_JSDEBUG=false

ENABLE_CFR=false

ENABLE_CFSWF=false

ENABLE_CFFORMS=false

次のルールがプロパティファイルに適用されます。

  • コメントを挿入するには、ハッシュ(#)を行の先頭に付ける
  • ファイルに複数のコメントを配置するには、コメントの各行の先頭にハッシュを付ける
  • 値は、大文字と小文字が区別される。 小文字の true または false を使用する
  • Windows システムのプロパティファイルで、ファイルパスに円記号(\)を使用する場合は、二重の円記号(\\)を使用してエスケープする

説明

プロパティ

説明

INSTALLER_UI

インストールのタイプがサイレントインストールであることをインストーラーに指示します。

SILENT_INSTALL_TYPE

ColdFusion インストールが完全、体験またはデベロッパーモードの場合に指定します。

SILENT_LICENSE_ACTIVATION_MODE ライセンスのアクティベーションタイプが機能制限ライセンスかユーザー指定ライセンスかを指定します。
SILENT_LICENSE_FILE_PATH ライセンスアクティベーションファイルのパスを指定します。
SILENT_LICENSE_EDITION インストールタイプをスタンダード版またはエンタープライズ版から指定します。
SILENT_DEPLOYMENT_TYPE デプロイメントタイプ(本番、開発、ステージング、テスト、災害復旧のいずれか)を指定します

SILENT_SERVER_TYPE

インストーラーのタイプ(EAR、WAR、スタンドアロンのいずれか)を指定します。

SILENT_INSTALL_JNBRIDGE

インストールで JNBridge(Java と .NET の相互運用性を提供)も一緒にインストールするかどうかを指定します。 有効な値は TRUE か FALSE です。

SILENT_INSTALL_ADMIN

サーバーのリモート起動/停止を行うためのリモート Administrator コンポーネントをインストールするかどうかを指定します。 有効な値は TRUE か FALSE です。

SILENT_INSTALL_SOLR

インストールで Solr 検索サービスも一緒にインストールするかどうかを指定します。 有効な値は TRUE か FALSE です。

SILENT_INSTALL_PDFG

インストールで PDF 生成サービスも一緒にインストールするかどうかを指定します。 有効な値は TRUE か FALSE です。

SILENT_INSTALL_FOLDER

ColdFusion インストールフォルダーを指定します。 Linux の場合は、/opt/coldfusion2025 になります。

  • SILENT_ENABLE_PROD_SECURE_PROFILE
  • SILENT_ENABLE_PROD_DEFAULT_PROFILE
  • SILENT_ENABLE_DEV_PROFILE

本番プロファイル(セキュア/本番)または開発プロファイルのどちらか一方を有効にします。 これら 3 つは相互排他的で、このうちの 1 つだけが TRUE になり、残りは FALSE になります。

SILENT_ADMIN_IP

ColdFusion Administrator にアクセスするための IP アドレスを指定します。

SILENT_JETTY_IP

PDFG/Solr サービスをリモートでインストールするのに使用できる ColdFusion インストール済みマシンの IP アドレスを指定します。

SILENT_ADMIN_USERNAME

ColdFusion Administrator のユーザー名を設定します。

SILENT_ADMIN_PASSWORD

ColdFusion Administrator のパスワードを設定します。

SILENT_ENABLE_RDS

RDS アクセスを有効にするかどうかを指定します。 有効な値は true か false です。

SILENT_RUNTIME_USER

ランタイムユーザーを指定します。 デフォルトは nobody です。 インストーラーを実行する前に、RUNTIME_USER が存在することを確認してください。

SILENT_RDS_PASSWORD

SILENT_ENABLE_RDS が true の場合に、RDS パスワードを指定します。

SILENT_JETTY_USERNAME

サーバーのリモート起動/停止を行うための リモート Administrator コンポーネントのユーザー名を指定します。

SILENT_JETTY_PASSWORD

サーバーのリモート起動/停止を行うための リモート Administrator コンポーネントのパスワードを指定します。

SILENT_CONTEXT_ROOT

JEE インストールのコンテキストルートを指定します。

SILENT_AUTO_ENABLE_UPDATES

ColdFusion アップデートの通知を受け取るかどうかを指定します。 有効な値は true か false です。

SILENT_PREV_CF_MIGR_DIR

サイレントモードでインストールされた以前の ColdFusion バージョンのインストールディレクトリを指定します($MIGRATE_COLDFUSION$ が true の場合)。

以下のプロパティは、本番プロファイルまたは本番プロファイル + セキュアプロファイルが有効な場合にのみ適用可能です。 開発者プロファイルの場合は、デフォルトですべが有効になっています。

ENABLE_RDS

RDS を有効にするかどうかを指定します。 有効な値は true か false です。 RDS(Remote Development Services)では、HTTP を使用して、クエリビルダーやチャートウィザードから ColdFusion データソースを介してデータベースデータにアクセスできるようにします。

ENABLE_WSRP

リモートポートレットへのアクセスを有効にするかどうかを指定します。 有効な値は true か false です。

ENABLE_JSDEBUG

JavaScript デバッガーを有効にするかどうかを指定します。 有効な値は true か false です。

ENABLE_CFR

ColdFusion Report Builder を有効にするかどうかを指定します。Report Builder では、レポート定義情報を ColdFusion Report(CFR)ファイルに保存します。 このファイルには、フィールド定義、書式、データベース SQL ステートメント、CFML などの情報が含まれています。 有効な値は true か false です。

ENABLE_CFSWF

ColdFusion Flash フォームを有効にするかどうかを指定します。 有効な値は true か false です。

ENABLE_CFFORMS

ColdFusion フォームを有効にするかどうかを指定します。 有効な値は true か false です。

プロパティファイルの保存

インストーラープロパティファイル silent.properties に名前を付けて ColdFusion インストールプログラムと同じディレクトリに保存する場合、インストーラーは自動的にそのファイルを使用します。

別の名前を使用したり、別のディレクトリに保存したりできます。 インストールで使用するファイルパスを指定します。

複数のインストーラープロパティファイルが必要な場合、各ファイルにわかりやすい名前を付けます。

インストーラーの実行

次のいずれかの方法で、サイレントインストーラーを実行します。

  • コマンドラインを使用して。
  • バッチファイルまたはスクリプトを使用して。

次の表に、様々なオペレーティングシステムでインストーラーを実行する場合のコマンドラインオプションを示します。

OS

コマンド

UNIX

./coldfusion_installer.bin [-f propertiesFilePath]

Windows の場合

coldfusion_installer.exe [-f propertiesFilePath]。 例えば、ColdFusion(2025 リリース)をサイレントインストールする場合、コマンド ColdFusion_2025_WWEJ_win64.exe -f silent.properties を実行します。

Solaris

java -jar jar_name [-f propertiesFilePath]

Mac OS X

.zip を抽出してインストールします。

サイレントインストーラーがインストールを完了したら、ColdFusion Administrator を開いて設定ウィザードを実行します。 「システム情報」をクリックして、サイレントインストーラーが適切なエディションをインストールしたことを確認することをお勧めします。

インストールの検証

ColdFusion インストールが完了したら、インストールディレクトリにあるログファイル(Adobe_ColdFusion_2025_Install*)を開いて、インストールを検証します。silent.properties ファイルに、ログファイルの場所が指定されています。

注意:

外部 web サーバーを使用する場合、サイレントインストーラーの実行後に、web サーバー設定ツールを実行します。

.NET アドオンのサイレントインストール

次に、.NET インストーラー用の silent.properties ファイルで設定する必要のあるプロパティを示します。

INSTALLER_UI=SILENT
SILENT_JNBRIDGE_INSTALL_FOLDER=C:\\ColdFusion2025DotNetService
SILENT_CF_ROOT=C:\\ColdFusion2025\\cfusion
SILENT_JNBSTANDALONE=false

次のコマンドを使用して、.NET アドオン用のサイレントインストーラーを実行します。

dotnet_installer.exe -f silent.properties

Set SILENT_JNBSTANDALONE=false/true.

この値が false の場合は、cfusion/lib/neo-dotnet.xml ファイルが編集されます。

ColdFusion アップデートのサイレントインストール

hotfix.properties ファイルで、INSTANCE_LIST プロパティの値は空白でも ALL でも構いません。

INSTALLER_UI=silent 
USER_INSTALL_DIR=C:$/$ColdFusion<version> 
DOC_ROOT=C:$/$ColdFusion<version>$/$cfusion$/$wwwroot$/$ 
#次の例はマルチサーバーシナリオにのみ適用。
INSTANCE_LIST=ALL

次のコマンドを使用して、アップデートのサイレントインストーラーを実行します。

java.exe -jar hotfix.jar -i silent -f hotfix.properties

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