プロセスバージョンは、写真の補正とレンダリングのために Camera Raw で使用するテクノロジーです。使用するプロセスバージョンに応じて、様々なオプションや設定が「基本補正」タブの使用時および部分補正の実行時に利用できます。
プロセスバージョン 5
Camera Raw 11 で編集された新しい画像は Process Version 5 を使用します。 PV5 では優れた ISO 感度によりレンダリングが改善されており、暗い画像の影に時々見られる紫色のカラーキャストの削除に役立ちます。 PV5 は Dehaze スライダーの改善も特徴とします。 Dehaze スライダーを左に動かせば、霞を簡単に加えて創作に役立てられます。
プロセスバージョン 4
Camera Raw 10 で初めて編集される画像には、プロセスバージョン 4 が使用されます。PV4 では、範囲マスク機能のサポートが追加されており、強化された自動マスクでは画像のノイズがより効率的に処理されます。自動マスク調整が適用されていない場合、PV3 (2012) の画像は自動的に PV4 にアップグレードされます。
プロセスバージョン 3 (2012)
Camera Raw 7 で初めて編集される画像には、プロセスバージョン 3 が使用されます。PV3 には、コントラストの強い画像に対応した新しいトーンコントロールおよびトーンマッピングのアルゴリズムが導入されています。PV3 を使用すると、基本補正パネルでハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル、露光量およびコントラストを調整できます。ホワイトバランス (色温度と色かぶり補正)、ハイライト、シャドウ、ノイズ、モアレに部分補正を適用することもできます。
プロセスバージョン 2 (2010)
Camera Raw 6 で編集される画像には、初期設定で PV2 が使用されていました。PV2 では、以前のプロセスバージョン 1 に比べて、シャープさが増し、ノイズが軽減されています。
プロセスバージョン 1 (2003)
Camera Raw 5.x 以前で使用されていた、オリジナルの処理エンジンです。
以前のバージョンで編集されている写真を現在のプロセスバージョンに更新すると、新しいプロセスを利用できます。
写真を Camera Raw 10 のプロセス (PV4) に更新するには、次のいずれかの操作を実行します。
- 画像プレビューの右下にある最新の処理に更新ボタン (感嘆符アイコン) をクリックします。
- 「カメラキャリブレーション」タブで、処理/バージョン 4 (現在) を選択します。
写真に以前のプロセスバージョンを適用するには、「カメラキャリブレーション」タブで、処理/バージョン 3 (2012)、処理/バージョン 2 (2010)、または処理/バージョン 1 (2003) を選択します。