この記事では、Adobe FrameMaker の最新リリースとそれ以降のパッチリリースで解決された問題について説明します。
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機能の説明と「ハウツー」情報について、詳しくは『FrameMaker ユーザーガイド』をご確認ください。
カスタムプラグインは、アップデート 5 で確実に作動するように、最新の FDK で再コンパイルする必要があります。
FrameMaker(2022 年 9 月リリース)アップデート 5 には、セキュリティに関する重要な修正、ライブラリのアップグレード、AEM コネクターと HTML の公開に関する改善点が含まれています。
AEM コネクター
- AEM リポジトリマネージャーでのチェックイン、チェックアウト、右クリックに関連するパフォーマンスの問題を修正しました。 機能強化を有効にするには、CQConnector セクションの AppData maker.ini に EnablePerformanceChanges=1 を追加します。
- AEM リポジトリに接続すると、隠しフォルダーがリポジトリマネージャーに表示されます。
- ログインに失敗すると、FM 接続マネージャーはデフォルトのフォルダーに戻ります。
- CMS の環境設定で「保存時に自動チェックアウト」および「プロンプトを表示」オプションが有効になっている場合、「チェックアウトせずに開く」オプションが機能しません。
HTML の公開
- 相互参照にエスケープ文字(\x1a)が含まれている場合、HTML 出力の目次リンクは破損します。
- HTML の生成完了後でも、相互参照パネルに mif の一時ファイルが表示されます。
- 構造化文書の場合、タイトル以外のテキストへの相互参照が HTML 出力で機能しません。 この修正を有効にするには、maker.ini に EnableStructuredCrossRef=On を追加します。
- タイトルに非分割スペースとスラッシュが含まれている場合、目次には ASCII 文字またはスペースが表示されます。 この修正を有効にするには、maker.ini に HtmlTocSpclSymReplacement=On を追加します。
- タイトルに特殊文字が含まれているファイルの HTML の公開の際には、トピック名パターンの設定が適用されません。
セキュリティの脆弱性
- DOCX ファイル読み込み時のリモートでのコード実行を修正しました。
- 信頼されていない検索パスによるリモートでのコード実行を修正しました。
- 悪意のある URL スキームによるリモートでのコード実行を修正しました。
- SVG ファイルの解析時に、整数オーバーフローおよびアンダーフローの脆弱性を修正しました。
セキュリティの修正について詳しくは、アドビのセキュリティ情報を参照してください。.
既知の問題
アドビでは、この FrameMaker アップデート 5(2022 年 9 月リリース)に関する次の既知の問題を確認しています。
- 古い .dll ファイルのエラー
XLIFF ライブラリが更新され、 adobe.clients.fm.xliff.plugin.2022.x64.dll に名前が変更されたため、maker.ini ファイル内の古い参照が原因で、警告メッセージが表示される場合があります。 AppData ディレクトリの maker.ini に、古い .dll ファイル( adobe.clients.fm.xliff.plugin.2020.x64.dll)のエントリが引き続き含まれている場合は、次の警告メッセージがトリガーされます。
API クライアント C:\Program Files\Adobe\Adobe FrameMaker2022\adobe.clients.fm.xliff.plugin.2020.x64.dll を初期化できません。
これを解決するには、AppData フォルダーで maker.ini ファイルを開き、以下の行を削除します。
XLIFF-Client= Standard, Client for XLIFF Translation,Translation\XLIFF\adobe.clients.fm.xliff.plugin.2020.x64.dll, all。
- RoboScreenCapture 起動時のエラー
ファイル/起動/RoboScreenCapture を選択した際に、RoboScreenCapture が起動しません。
この問題を解決するには、RoboScreenCapture.zip ファイルをこちらからダウンロードしてください。 コンテンツを FrameMaker のインストールディレクトリ(デフォルト:C:\Program Files\Adobe\Adobe FrameMaker 2022)に展開します。 展開後、FrameMaker を再起動して設定の変更を有効にします。
FrameMaker で廃止された機能:
FrameMaker で廃止された機能は、次のとおりです。
Documentum との統合
Documentum のサポートは、FrameMaker のアップデート 5 で廃止となりました。 ただし、他のサポートされている CMS 統合(Microsoft SharePoint や AEM ガイドなど)は、FrameMaker で引き続きご利用いただけます。