- Photoshop Elements ユーザーガイド
- Photoshop Elements の概要
- ワークスペースと環境
- 写真の補正および画質調整
- シェイプおよびテキストの追加
- クイックアクション
- ガイド付き編集、効果、フィルター
- カラーの使用
- 選択範囲の使用
- レイヤーの使用
- フォトプロジェクトの作成
- 写真の保存、プリント、共有
- ショートカットキー
Photomerge Panorama の作成
「Photomerge Panorama」コマンドは、複数の写真を 1 枚の画像に結合します。例えば、一部を重ね合わせながら 5 枚に分けて撮影した高層建築物の写真を 1 枚のパノラマ写真に結合することができます。「Photomerge Panorama」コマンドを使用して、写真を水平方向にも垂直方向にも並べることができます。
Photomerge Panorama コンポジションを設定する際に、結合したい写真(ソースファイル)を指定すると、それらのファイルが自動的に 1 枚のパノラマに結合されます。結合が完了した後も、必要に応じて、個々の写真の配置を変更できます。
パノラマ写真の構成では、ソース写真が重要な役割を果たします。問題を避けるため、Photomerge Panorama に使用する写真を撮影する際は、次のガイドラインに従ってください。
十分に画像を重ね合わせる
画像には、およそ 15 %~ 40 %の重複部分が必要です。重複部分が十分でない場合、Photomerge Panorama で自動的にパノラマを合成できない場合があります。重複部分が 50 %以上ある場合、写真の処理が困難になり、効果的な合成が実行できない場合があります。
同じレンズ焦点距離を使用する
写真を撮影している間に、カメラのズーム機能を使用しないでください。
カメラの高さを固定する
Photomerge Panorama では、わずかな角度のズレは回転させて修正できますが、一定の角度を超えて写真が傾いていると、パノラマ写真の自動合成中にエラーが発生する場合があります。回転ヘッド付きの三脚を使用すると、カメラの位置決めと視点の固定に便利です。
ヒント:高所からパノラマ風景の写真を撮影する場合、たいていの人は、ファインダーを覗いて水平レベルを合わせる傾向があります。しかし、この方法を使用すると、画像間での角度のズレが顕著に現れます。このような状況で写真を撮影する場合は、三脚を使用してカメラの高さを固定するようにしてください。
同じ位置から撮影する
一連の写真を撮影する際、写真の視点を同じにするため、撮影する場所を変更しないようにしてください。光学ファインダーを使用してカメラに目を近づけると、視点が固定されます。または、三脚を使用してカメラを同じ位置に固定するようにしてください。
歪曲効果を持つレンズは使用しない
魚眼レンズなど、画像を著しくゆがめるレンズを使用すると、Photomerge Panorama が正常に機能しない場合があります。
露光量を一定にする
一部の写真だけにフラッシュを使用することは避けてください。Photomerge Panorama の高度な合成機能によって、露光量が異なる場合でも均一化することができますが、露光量が大きく異なる場合は調整が困難になります。一部のデジタルカメラでは、写真を撮影するときに露光量の設定が自動的に変化する場合があります。すべての写真を同じ露光量で撮影できるように、カメラの設定を確認してください。
Photomerge Panorama
「Photomerge Panorama」ガイド付き編集により、複数の写真を簡単につなぎ合わせてパノラマ写真を作成できるようになりました。パノラマの作成に必要な作業が、順を追ったワークフローに従って一連の操作をするだけで済むようになっています - 作業が終われば、配信またはプリントできるパノラマ写真が出来上がっています。
「Photomerge Panorama」について詳しくは、Photomerge Panoramaを参照してください。
Photomerge Panorama コンポジションの作成
この機能の動作やインターフェイスが Photoshop Elements 14 で機能強化されています。Photoshop Elements 14 以降の対応する記事については、こちらのリンクを参照してください。
-
次のいずれかの操作をおこないます。
- 編集ワークスペースの標準編集モードで、ファイル/新規/Photomerge パノラマを選択します。
- Elements Organizer で、ファイル/新規/Photomerge Panorama を選択します。
-
Photomerge ダイアログボックスで、使用ポップアップメニューから、次のいずれかのオプションを選択します。
ファイル
個々の画像ファイルを使用して Photomerge コンポジションを生成します。
フォルダー
フォルダーに保存されているすべての画像を使用して Photomerge コンポジションを作成します。フォルダー内のファイルがダイアログボックスに表示されます。
または、「開いているファイルを追加」をクリックして、編集ワークスペースで開いている画像を使用します。
-
次のいずれかの操作を行って、使用する写真を選択します。
- 「開いているファイルを追加」をクリックして、編集ワークスペースで開いている画像を使用します。
- 「参照」ボタンをクリックして、ソースファイルまたはフォルダーに移動します。
注意:ファイルを追加したい場合は、「参照」ボタンをもう一度クリックし、ソースファイルの場所に移動します。ファイルを削除したい場合は、ファイルを選択して「削除」ボタンをクリックすることで、「ソースファイル」リストからいつでもファイルを削除できます。
-
レイアウトオプションを選択します。
自動
ソース画像が分析され、遠近法または円筒法のうち、パノラマの生成に適した方のレイアウトが適用されます。
遠近法
複数の元画像から 1 つを参照画像として指定し(デフォルトでは中央の画像)、一貫したコンポジションを作成します。次に、複数のレイヤーで重なり合うコンテンツが符合するように、その他の画像が変形されます(必要に応じて、再配置、拡張またはゆがみが行われます)。
円筒法
折りたたまれた円柱上に個別の画像を表示することで、遠近法レイアウトで発生する可能性がある蝶ネクタイ状のゆがみを軽減できます。このオプションを使用しても、重なり合うコンテンツは符合します。参照画像は、中心に配置されます。このオプションは広域パノラマの作成に最適です。
球面法
球面内部にマッピングするように画像を整列および変換します。360 度をカバーする画像セットがある場合は、それを使用して 360 度パノラマを作成できます。「球面法」を使用すると、他のファイルセットでもパノラマのような結果が得られます。
コラージュ
複数のレイヤーを整列させ、重なり合うコンテンツを一致させ、元のレイヤーを一致(回転または拡大・縮小)させます。
位置の変更
複数のレイヤーを整列させ、重なり合うコンテンツを符合させます。ただし、元の画像の変形(拡張やゆがみ)は実行されません。
-
(オプション)次のオプションを選択します。
画像を合成
画像間の最適な境界線を探し、その境界線に基づいて継ぎ目を作成して、画像のカラーを一致させます。「画像を合成」をオフにすると、単純な長方形の合成が行われます。この設定は、合成マスクを手動でレタッチする場合に適しています。
周辺光量補正
レンズの特性や不適切な陰影でエッジが暗くなった画像の露光量を補正します。
幾何学ゆがみの補正
樽型収差、糸巻き型収差、または魚眼型収差を補正します。
コンテンツに応じた透明な部分の塗りつぶし 透明な部分を近隣の類似画像コンテンツで滑らかに塗りつぶします。
-
「OK」をクリックして、新しいファイルにパノラマを生成します。
透明のままになっているパノラマの縁を塗りつぶすかどうかを確認するメッセージが表示されます。「はい」をクリックすると、コンテンツに応じた修復機能でエッジが塗りつぶされます。