ぼかしフィルター

Photoshop Elements で「ぼかし効果」を使用すると、目を引く写真のぼかし効果を素早く作成できます。

平均

平均フィルターは、画像全体または選択範囲のカラーの平均値を求め、そのカラーで画像全体または選択範囲を塗りつぶすことで見た目を滑らかにします。例えば、芝生の領域を選択した場合、その領域全体が一様な緑色に変わります。

ぼかしとぼかし(強)

ぼかしフィルターとぼかし(強)フィルターは、選択範囲または画像全体をソフトな印象にします。このフィルターはレタッチに便利です。定義された線やシェード部分のくっきりとしたエッジに隣接するピクセルの色の値の平均をとることで、変化を滑らかにします。

ぼかし

画像内で色が大きく変化している部分のノイズを除去します。定義された線やシェード部分のくっきりとしたエッジに隣接するピクセルの色の値の平均をとることで、変化を滑らかにします。

ぼかし(強)

ぼかしフィルターの数倍の効果があります。

注意:

ぼかしフィルターを適用する前に、レイヤーパネルで「透明ピクセルをロック」オプションの選択を解除します。

写真の背景のぼかし

深度ぼかし

深度ぼかしは、Adobe Photoshop Elements 2025 以降で使用できます。

深度ぼかしでは、浅い被写界深度の効果を作成することにより、画像内の環境深度を作成します。この効果では、画像の特定の部分の焦点がずれて見え、他の部分はシャープなままになります。

深度ぼかしは、フィルターぼかしクイックビューおよび詳細設定ビューの「深度ぼかし」から選択できます。クイックビューのクイックアクションから深度ぼかしを適用するには、クイックアクションAI 編集深度ぼかしを選択します。

深度ぼかしでは、焦点が合っている被写体の周囲の焦点範囲ぼかしの強さを調整できます。焦点を変更するには、「被写体に焦点を合わせる」ボタンをクリックするか、右側のパネルの写真プレビューをクリックします。

深度ぼかしの焦点範囲とは、画像内のオブジェクトが許容範囲内でシャープに見え、画像の残りの部分はぼやけて見える距離の範囲を示します。

深度ぼかしのぼかしの強さとは、焦点範囲外の画像領域に適用されるぼかしの適用量または強度を示します。このパラメーターでは、これらの領域がぼやけて見える、または焦点がずれて見える程度を制御し、焦点が合っている被写体と背景または前景との間をより明白に分離させることができます。

ぼかし(ガウス)

ぼかし(ガウス)フィルターは、指定した値に基づいて選択範囲を素早くぼかします。ガウスとは、Photoshop Elements でピクセルに加重平均を適用したときに生成される釣鐘型の曲線です。ぼかし(ガウス)フィルターでは、線数の少ないディテールを加え、かすんだような効果を作り出すことができます。フィルターのオプションでぼかしの半径を設定し、どれくらいの範囲の異なるピクセルをぼかしの対象とするかを指定できます。

ぼかし(レンズ)

ぼかし(レンズ)を使用して、被写界深度を浅くし、一部のオブジェクトのみをはっきりと表示し、残りの部分をぼかすことができます。画像のぼかし部分や焦点が合っている部分は、レイヤーマスク、保存した選択範囲、または適用されている透明度設定によって異なります。どのようなぼかしが作成されるかは、選択した「虹彩絞り」の形状によって変わります。虹彩絞りの形状は、各形状に含まれている羽根の枚数によって決まります。虹彩絞りの羽根は、曲げたり(円形状にしたり)回転させたりすることで変更できます。ぼかし(レンズ)ダイアログでの設定変更が写真にどのように影響するかを確認するには、プレビューオプションを使用します。

ぼかし(移動)

ぼかし(移動)フィルターは、指定した角度(‑360°~ +360°)と距離(1 ~ 999)に基づいてぼかしを適用します。ぼかし(移動)フィルターの効果は、露光時間を設定して、移動している被写体をカメラで撮影した場合に似ています。ぼかしの角度と距離を設定できます。

ぼかし(放射状)

ぼかし(放射状)フィルターは、カメラをズームさせたり回転させたりしたかのようなぼかしを作り出して、ソフトな印象にします。「量」オプションでぼかしの量を制御します。同心円状にぼかすには、「回転」を選択し、回転量を指定します。画像を拡大または縮小しているかのように放射状にぼかすには、「ズーム」を選択し、1 ~ 100 の数値で量を指定します。ぼかしの画質には、「低い」、「標準」、「高い」があります。「低い」は処理は速いが粒子が粗く、「標準」と「高い」の結果はより滑らかになります。「標準」と「高い」では、選択範囲が大きい場合を除いて、画質にほとんど差がありません。ぼかしの中心点を指定するには、「ぼかしの中心」ボックスでパターンをドラッグします。

ぼかし(詳細)

ぼかし(詳細)フィルターは、正確に指定された範囲に基づいてぼかします。ぼかしの半径を設定し、どれくらいの範囲の異なるピクセルをぼかしの対象とするかを指定できます。また、しきい値を設定して、ピクセルの値がどの程度違えば除去するのかを指定できます。ぼかしの画質も設定できます。ぼかしのモードとして、選択範囲全体(「標準」)または色が変化するエッジ(「エッジのみ」と「オーバーレイ」)を設定できます。コントラストが強い部分では、「エッジのみ」によって白黒のエッジが適用され、「エッジのオーバーレイ」によってホワイトが適用されます。

ぼかし(表面)

ぼかし(表面)フィルターは、エッジを保持して画像をぼかします。このフィルターは、特殊効果を作成するときや、ノイズやざらつき感を除去するときに役に立ちます。「半径」オプションで、ぼかし用にサンプルする範囲のサイズを指定します。「しきい値」オプションは、ぼかしを適用する周辺のピクセルの色調値と中央のピクセル値との距離を制御します。色調値に「しきい値」以上の差がないピクセルは、ぼかしから除外されます。

深度ぼかしでは、被写体に焦点を絞ったまま背景と前景をぼかすことで、奥行きを感じさせます。この機能では深度マップが自動的に生成され、これを使用して写実的な深度ぼかしを写真に適用します。焦点範囲ぼかしの強さを調整することもできます。

深度ぼかしフィルターは、クイックビューと詳細設定ビューの両方で使用できます。詳細設定ビューで深度ぼかしを設定するには、フィルターぼかし深度ぼかしを選択します。  クイックビューでは、クイックアクションAI 編集深度ベースのぼかしを選択します。

深度ぼかしはデフォルトで被写体を自動的に識別し、残りの領域をぼかします。右側のパネルで画像プレビューをクリックして、指定の焦点セレクターを使用して焦点を合わせる領域を選択することもできます。選択の完了後、青い点を使用すると、焦点領域を簡単に見つけることができます。

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