マーカーの種類
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映像制作者やコンテンツクリエイターによるニーズの変化に伴い、Adobe Prelude は廃止されます。2021 年 9 月 8 日以降、Prelude は Adobe.com でダウンロードできなくなります。詳しい情報と、サポート期間中に Prelude をダウンロードする手順については、FAQ を参照してください。
Adobe Prelude のログ記録機能を使用すると、サブクリップを作成したり、時間マーカーを追加したりすることができます。時間マーカーには、ムービークリップの特定部分に関するデータが含まれています。クリップに静的メタデータを追加するには、メタデータパネルを使用します。
ログ情報および追加されたメタデータは、XMP ファイルに記録されます。QuickTime(.mov)などの一部の形式では、XMP 情報がメディアファイルに書かれます。MXF のようにメディアファイルへの書き込みがサポートされないフォーマットの場合、XMP がサイドカーファイルに書き込まれます。サイドカーファイルはメディアファイルと同じ場所に保存されます。
マーカーの種類
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説明 |
サブクリップ |
サブクリップのインポイントおよびアウトポイントを作成する場合。プロジェクトを保存すると、サブクリップがプロジェクトビューに表示されます。 |
コメント |
ムービークリップの選択部分に関するコメントや注記。 |
マーカーの書き出し
選択したアセット内のマーカーを CSV ファイル(.csv)、テキストファイル(.txt)または適切に書式設定された HTML(.html)ページとして書き出せます。
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プロジェクトパネルでメディアファイルを選択します。
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ファイル/書き出し/マーカーを選択します。
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マーカーの書き出しダイアログで次のように設定します。
- ファイルタイプ:マーカーのファイルタイプを指定します。.txt、.csv、.html の 3 種類のオプションがあります。
- 出力の保存先:ファイルを保存するコンピューター上の場所を参照します。
- 出力ファイル名:出力ファイルに意味のある名前を付けます。
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「OK」をクリックします。
マーカーをテキスト(.txt)ファイルとして書き出した場合、出力ファイルには次の 3 つのフィールドのみが表示されます。以下のフィールドになります。
a. アセット名
b. インポイント
c. 説明
タイムラインの使用
A. オーディオをミュートするオプション B. オーディオトラック C. ビデオトラック D. マーカー E. 現在の時間インジケーター(CTI) F. マーカーを検索するオプション
ムービークリップ内のマーカーは、タイムライン上部のトラックに表示されます。ムービークリップ上でカーソルを移動すると、クリップに関する情報が表示されます。
- ムービークリップをスクラブするには、またはムービークリップの特定ポイントにすばやく移動するには、現在の時間インジケーター/再生ヘッド を使用します。
- ムービークリップに追加された特定のマーカーを表示するには、表示メニューのオプションを使用します。
- マーカーを検索するには、「検索」フィールドにマーカー情報を入力します。
- タイムラインビューでトラックをズームインまたはズームアウトするには、ズームオプションを使用します。
- マーカーのインポイントおよびアウトポイントを設定するには、キーボードショートカットの I キーおよび O キーを使用します。
ムービークリップのログ(キーボードのワークフロー)
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デフォルトのログワークスペースをすばやく開くには、Alt + Shift + 2 キー(Windows)または Opt + Shift + 2 キー(Mac OS)を押します。
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プロジェクトパネルからタイムラインにムービークリップをドラッグするか、プロジェクトパネルでクリップをダブルクリックします。選択するとムービーアイコンが緑色に変わります。
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ムービーを再生します。フレーム間を移動するには、JKL キーボードショートカットを使用します。
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メインキーボードを使用して、次のキーを押して対応するマーカーを追加します。
- サブクリップマーカーを追加するには、1 を押します。
- コメントマーカーを追加するには、2 を押します。
注意:マーカーまたはマーカーテンプレートのリストをカスタマイズしている場合、マーカーの種類パネルの各マーカーのボタンの横に適切なキーボード番号が表示されます。
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マーカーインスペクターパネルに情報を入力します。
例えば、サブクリップに割り当てられたデフォルトの名前を変更できます。マーカーの名前と説明はテキストフィールドで編集することもできます。テキストフィールドは Heads Up Display(HUD)とも呼ばれ、タイムラインの上に表示されます。
注意:Heads Up Display が有効な場合にマーカーにインポイントとアウトポイントを設定するには、Alt + I/Alt + O キー(Windows)または Opt + I/Opt + O キー(Mac OS)を使用します。
注意:再生の制御には Alt/Opt キーを JKL キーと組み合わせて使用するか、H キーと組み合わせて、環境設定で設定されている秒数分を巻き戻します。HUD の入力を続行するには、Alt キー/Opt キーを放します。HUD を閉じるには、Enter/Return キーを押します。
サブクリップのマーカーを追加した場合、サブクリップは、クリップを保存した後のプロジェクトパネルに表示されます。
再生中にオーディオチャンネルをミュートするには、タイムラインのオーディオチャンネルを右クリックまたは Ctrl を押しながらクリックして、「オーディオチャンネルをミュート」を選択します。または、オーディオチャンネルの左にあるミュートボタンをクリックします。
ムービークリップのログ(メニューのワークフロー)
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ウィンドウ/ワークスペース/ログを選択します。
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プロジェクトパネルからタイムラインにムービークリップをドラッグするか、プロジェクトパネルでクリップをダブルクリックします。選択するとムービーアイコンが緑色に変わります。
マーカーの種類パネルで、追加するマーカーをクリックします。マーカーがムービークリップの上にあるトラックに表示されます。その位置は、マーカーのデュレーションに対して設定されている環境設定に基づいて設定されます。
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次のいずれかの操作を行います。
- 「インポイントを設定」および「アウトポイントを設定」ボタンを使用して、追加したマーカーの時間フレームを設定します。
- マーカーインスペクターのタイムコードを使用して、マーカーのインポイントおよびアウトポイントを設定します。タイムコード上でカーソルをドラッグして値を変更するか、クリックして値を入力します。
- 現在の時間インジケーター/再生ヘッドをマーカーのインポイントやアウトポイントを設定する位置に動かします。I キーを押してインポイントを設定するか、O キーを押してアウトポイントを設定します。
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マーカーインスペクターパネルに情報を入力します。例えば、サブクリップに割り当てられたデフォルトの名前を変更できます。マーカーの名前と説明はタイムラインの上に表示される Heads Up Display(HUD)で編集することもできます。
注意:タイムラインに追加したマーカーをドラッグして移動します。マーカー間で選択したり移動したりするには、マーカーメニューのオプションを使用します。
サブクリップのマーカーを追加した場合、サブクリップは、クリップを保存した後のプロジェクトパネルに表示されます。
マーカーテンプレートの作成
マーカーテンプレートはマーカーの種類のプリセットのようなもので、新しいカスタムマーカーの種類ではありません。
例えば、ムービークリップの使用可能な部分を識別するには、「Good Take」ラベルの付いたコメントマーカーをよく使います。このようなコメントマーカーをテンプレートとして保存すると、マーカーの種類パネル内にボタンが作成されます。このボタンをクリックすると、「Good Take」ラベルの付いたコメントマーカーがムービークリップに追加されます。
新しいマーカーへのキーボードショートカットは、マーカーの種類パネル内のシーケンスによって異なります。シーケンス内の順序が 6 番目のボタンには、キーボードショートカットに 6 を使用します。
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タイムラインパネルからテンプレートとして保存するマーカーを選択します。
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マーカー/マーカーをテンプレートとして保存を選択します。
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マーカーテンプレート名を入力します。この名前はボタンのラベルに使用されます。
ムービークリップへのメタデータの追加
- メタデータを追加するクリップを選択します。
- ウィンドウ/メタデータを選択します。
- メタデータパネルで、選択したムービークリップの必須情報を入力します。
メタデータパネルには、「保存」ボタンがありません。追加するすべての情報が自動的に保存されます。
メタデータの読み込みと書き出し
書き出される XMP ファイルには、開いているムービークリップ内のすべてのメタデータ(ログ情報を含む)が含まれます。XMP ファイル内のメタデータおよびタイムコードを Prelude で開いているムービークリップに読み込みおよび適用できます。
メタデータの読み込み
- ウィンドウ/関連付けられていないメタデータを選択します。
- 「読み込み」をクリックし、XMP ファイルを開きます。複数の XMP ファイルを開くこともできます。ファイル内のマーカーが表示されます。
- 次のいずれかの操作を行います。
- 現在の時間インジケーターの位置にある XMP ファイルから読み込んだマーカーを挿入するには、現在のプレイヤー位置を選択します。
- マーカーの開始時間を選択して、割り当てられた開始時間に基づいたマーカーの位置を指定します。
- 現在の時間インジケーターの位置にある XMP ファイルから読み込んだマーカーを挿入するには、現在のプレイヤー位置を選択します。
メタデータの書き出し
ファイルにメタデータ情報を保存するには、ファイル/メタデータを別名で保存を選択します。ファイルが XMP ファイルとして保存されます。