概要
新規インストールで SharePoint Workflows パッケージを使用できなくなりました。
Microsoft は、Microsoft Flow アプリケーションを使用するワークフローという考えをサポートするようになりまいた。
Flow は SharePoint へ統合されました。SharePoint は Adobe Sign でサポートされています。
この文書は引き続き従来の Workflow のお客様をサポートします。
SharePoint Online 用 Adobe Sign のワークフローアクションでは、SharePoint ワークフローの管理者は Adobe Sign アクションを、SharePoint ワークフローデザイナー経由で SharePoint ワークフローに追加できます。ソリューションは、Microsoft SharePoint Online インスタンスでプラグインとして利用できます。ユーザーは、カスタムリストまたはドキュメントライブラリでリストワークフローを作成できます。SharePoint ユーザーはこれらを使用して次の操作をおこなうことができます。
- 単一の受信者に文書を送信する、または SharePoint リストを使用して複数の受信者に一括送信する機能と、文書を署名用に送信するときに SharePoint リストから文書にデータをマッピングします。
- 契約書のステータスを確認します。
- 署名用に送信された後で契約書をキャンセルします。
- 署名済みの契約書をリスト添付ファイル(カスタムリストの場合)、または別の名前の文書(文書ライブラリの場合)としてダウンロードします。
要件
Adobe Sign ソリューションは、Microsoft SharePoint 管理者のみがインストールおよび設定できます。また、ソリューションのインストールには、SharePoint サーバー上の管理者特権も必要です。SharePoint プラグインをインストールするために必要な追加のシステム権限については、SharePoint のドキュメントを参照するか、組織の SharePoint 管理者に問い合わせてください。ソリューションを設定するには、Adobe Sign のアカウント管理者であり、Adobe Sign アカウントの API キーにアクセスできることが必要です。以下の必要システム構成には、SharePoint 用 Adobe Sign を正常にインストールおよび実行するのに必要なサーバーコンポーネントとクライアントコンポーネントの両方が含まれています。
- ホスト型の Microsoft SharePoint
- Internet Explorer 11 以上
契約状況を取得するアクションと契約書をキャンセルするアクションは、NA1 インスタンスの顧客に対してのみ機能します。
サイトコレクションへの Adobe Sign WSP のインストール
.wsp パッケージのアップロードとアクティベート
1. サクセスマネージャーから、 最新の .wsp パッケージを入手します(既存のインストールのみ)
- メモ:Workflow は廃止され、新規インストールに使用することはできません。代わりに、Microsoft Flow の説明を参照してください
2. サイトコレクション/サイトの設定/Web デザイナーギャラリー/ソリューションに移動します。
メモ:_catalogs/solutions/Forms/AllItems.aspx
3. .wsp ファイルをアップロードします。
4. サイト機能を手動でアクティベートします。
- サイトの設定/サイトの操作/サイト機能の管理に移動します。
- 「 Adobe 電子サインワークフローアクション」の横にある「 アクティベート」ボタンをクリックします。
- 「 Adobe 電子サインワークフローアクション設定リスト」の横にある「 アクティベート」ボタンをクリックします。
電子サイン設定リストへの入力
電子サイン設定リストに入力するには、いくつかの固有のフィールドを生成して入力する必要があります。
生成したキーを保存できるようにするとともに、すべてをまとめて入力できるように、メモ帳などのテキストエディターを開いておくことをお勧めします。
以下の作業が必要になります。
- eSignIntegrationKey を生成(Adobe Sign アプリケーション内で実行)
- SharePoint で spTenantID を取得
- SharePoint で spClientID キーと spClientSecret キーを生成
- 新しいサービスプリンシパルに SharePoint の権限を付与
- eSignConnectorURL を挿入
手順 1:eSignIntegrationKey を生成
Adobe Sign で統合キーを生成するには:
1. Adobe Sign アカウントの管理ユーザーにログインします。
2. アカウント/Adobe Sign API/API 情報に移動します。
3. ページの中ほどにある「統合キー」リンクをクリックします。
「統合キーを作成」インターフェイスが読み込まれます。
1. キーに対してわかりやすい名前を指定します(SharePoint など)。
2. 統合キーでは、以下の要素を有効にする必要があります。
- agreement_read
- agreement_write
- agreement_send
- library_read
3. キーを設定したら、「保存」をクリックします。
アカウントに定義されているキーを示すアクセストークンページが表示されます。
4. SharePoint 用に作成されたキーの定義をクリックします。
- 定義の上に、「統合キー」リンクが表示されます。
5. 「統合キー」リンクをクリックします。
統合キーが表示されます。
6. このキーをコピーして、電子サイン設定リストに追加するために保存します。
7. 「OK」をクリックします。
- これで Adobe Sign アプリケーションでの作業は終了したので、ログアウトしてかまいません。
手順 2:spTenantID を取得
spTenantID の値を取得するには:
1. サイトの設定/ユーザーと権限/サイトアプリの権限に移動します。
2. 「アプリ ID」の、@ の後の部分をコピーします。
- 例:i:0i.t|ms.sp.ext|d559ac84-d8e6-4515-9229-89w01@870fe83b-ye9d-96d3-n1d0-9et51ar2e792e
3. この値を電子サイン設定リストに挿入するために保存します。
手順 3:spClientID キーと spClientSecret キーを生成
spClientID キーと spClientSecret キーを生成するには:
1. SharePoint サイトの URL の sharepoint.com/sites/{yoursite} の後に、文字列「_layouts/15/appregnew.aspx」を貼り付けます。
layouts の前のアンダースコアを省略しないでください。
- 両方のキーを生成できる新しいページが表示されます。
2. 「クライアント ID」と「クライアントシークレット」の両方に対して「生成」ボタンをクリックします。
3. 両方のキーをコピーし、電子サイン設定リストに入力するために保存します。
4. 以下のリテラル値を残りのフィールドに挿入します。
- タイトル – Adobe Sign
- アプリドメイン – spintegration.echosign.com/sharepoint
- リダイレクト先の URL – https://spintegration.echosign.com/sharepoint
5. 「作成」をクリックします。
- これにより、Azure AD で新しいサービスプリンシパルが作成されます。
- 同じプリンシパルをサイトコレクション間で再利用できます。
手順 4:新しいサービスプリンシパルに権限を付与
以下の手順に従って、新しいサービスプリンシパルにサイトへの権限を付与します。
1. SharePoint サイトの URL の sharepoint.com/sites/{yoursite} の後に、文字列「_layouts/15/appinv.aspx」を貼り付けます。
- ワークフローを実行する予定のすべてのサイトでこの作業をおこないます。
layouts の前のアンダースコアを省略しないでください。
フィールドには、前の手順のアプリケーションの内容を入力します。
- アプリ ID - 先ほど生成したクライアント ID
- タイトル – Adobe Sign
- アプリドメイン – spintegration.echosign.com/sharepoint
- リダイレクト先の URL – https://spintegration.echosign.com/sharepoint
2. 以下のコードをコピーして、「権限の要求 XML:」フィールドに貼り付けます。
<AppPermissionRequests AllowAppOnlyPolicy="true"> <AppPermissionRequest Scope="http://sharepoint/content/sitecollection" Right="FullControl" /> </AppPermissionRequests>
アプリを使用するユーザーの権限が昇格して、アプリの権限で実行できるようになります(上記の例ではフルコントロールです。サイトのフルコントロールを付与することも、それよりも低いレベルの権限を付与することもできます)。
3. 「作成」をクリックします。
4. ページが再読み込みされたら、「信頼する」をクリックします。
付与された権限は、サイトの設定/サイトアプリの権限で確認できます。
手順 5:eSignConnectorURL を挿入
eSignConnectorURL は、https://spintegration.echosign.com/sharepoint というリテラル値です。
電子サイン設定リストの設定
1. 「Adobe 電子サインワークフロー設定リスト」機能が有効になっているサイトの「サイトコンテンツ」で、「電子サイン設定」リストをクリックします。
2. 「新しいアイテム」を作成して、新規設定フォームを開きます。
3. 以下の値を入力します。
- Title - "Config"
- spClientID – 手順 3 の「クライアント ID」の値を挿入します。
- spClientSecret – 手順 3 の「クライアントシークレット」の値を挿入します。
- spTenantID – 手順 2 のテナント ID の値を挿入します。
- eSignIntegrationKey – 手順 1 の Adobe Sign 統合キーを挿入します。
- eSignConnectorURL – 「https://spintegration.echosign.com/sharepoint」と入力します。
- debugStatements – 「No」を選択します。
4. 「保存」をクリックします。
ワークフローアクションから電子サイン設定リストを読み取る場合のセキュリティ上の考慮事項
ベストプラクティスとして、サイトコレクション管理者のみが電子サイン設定リストにアクセスできるように許可することをお勧めします。
電子サイン設定リストへのアクセス権を持つユーザーがワークフローを開始した場合は、ワークフローが問題なく実行されます。一方、ユーザーが eSign 設定リストへのアクセス権を持っていない場合は、このワークフローアクションをアプリのステップにラップする必要があります。
1. ワークフローを公開したサイトで、以下の手順に従います。
- サイトの設定/サイトの機能に移動します。
- 「ワークフローでアプリの権限を使用」機能を有効にします。
2. ワークフローサービスプリンシパルの ID を取得します。
- サイトの設定/サイトアプリの権限に移動します。
例:ワークフロー i:0i.t|ms.sp.ext|d55e6c84-d8e6-4515-9229-896we4554601@870f107b-dc9d-47d3-9ad0-9d851rr2e762e
3. 実際のアプリケーションでおこなったのと同様に、ワークフローサービスプリンシパルに _layouts/15/appinv.aspx で権限を付与します。
4. ワークフローサービスプリンシパルを信頼します。
これで、アプリのステップを SharePoint Designer で利用できるようになりました(再起動が必要です)。
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