ファイルの破損原因には、様々なものがあります。
- 突然の停電
- ファイルの保存中にコンピューターがクラッシュする
- ファイルの保存中に Photoshop がフリーズまたはクラッシュする
- ネットワーク接続に問題がある
- 破損したケーブル、故障したハードディスクまたは RAM モジュールなど、ハードウェアの問題
- コンピューターでトリガーされた OS アップデート
上記の原因を鑑みても、ファイル破損は非常に稀です。1 つのファイル、またはそれ以上のファイルが破損していると分かった場合は、それ以上の問題を回避するため、ファイルを復元すると同時に原因を調べます。
コンピューターまたはネットワークに保存されたファイルが見つからない、または破損している場合のトラブルシューティング
画面上で画像が破損しているように見え、破損部分が書き出したファイルに保存されない、または印刷されない場合は、グラフィックカードまたはドライバーが原因である可能性があります。
詳しくは、Photoshop グラフィックプロセッサー(GPU)とグラフィックドライバーに関する問題のトラブルシューティングを参照してください。
原因の特定
破損がそのファイルだけに限られているか、複数のファイルにわたっているかを最初に特定し、それ以上の破損を防ぐことができます。
1 つのファイルだけの場合は、原因は気付いていなかったコンピューター上の不具合によるものか、接続されていなかったためと考えられます。
複数のファイルにわたる場合は、そのパターンを調べます。
- 同一の場所(フォルダー、ハードディスク、ネットワーク、またはリムーバブルドライブ)にあるファイルで発生していますか?
- ほぼ同時刻に作成または変更されていますか?
- ファイルを最後に編集した時刻の前後にコンピューター上で、またはコンピューターに変更を加えましたか?
- ファイルの破損/損傷につながるプラグインを使用しましたか?
破損ファイルが共通するハードウェアで起こっているというパターンが判明した場合、ケーブルをテストし、別のポートを試して、別のハードディスクを使用するか、ネットワークドライブの代わりにハードディスクを使用します。
ファイルがすべて同じコンピューター上で作成されている場合は、そのコンピューター上でハードウェア診断を実行して、RAM 不良や他の問題を確認します。これは稀に発生する場合があり、ファイルの破損の原因になる可能性があります。
画像が破損した時刻の前後にコンピューターにソフトウェアを追加していた場合は、そのアプリケーションまたは更新の問題が考えられます。ソフトウェアの更新を確認するか、アプリケーションを最近更新したかどうかを調べます(必要に応じて、アプリケーションを無効にします)。
稀ですが、ウイルス保護ソフトウェア、バックアップソフトウェア、およびフォント管理ソフトウェアは、書き込み中のファイルにアクセスし、破損の原因になる可能性があります。
「ほとんどの問題を解決するための基本的なトラブルシューティング手順」を参照してください。
破損したファイルの復元
ファイルを復元するには、次のオプションのいずれかまたはすべてを試します。
バックアップコピーを開く
画像のバックアップコピーを開き、破損の前に保存してあるかどうかを特定します。
- ファイル/名前を付けて保存を使用して、別の場所に新しい名前でファイルを保存します(例えば、内蔵ハードディスクまたは、リムーバブルまたはネットワークドライブではないドライブ)。
ファイル名の拡張子が実際のファイルタイプと一致することを確認する
以下のいずれかのエラーメッセージが表示された場合、ファイル名の拡張子がファイル形式に一致していない可能性があります。
- 要求された操作を完了できません。有効な Photoshop ドキュメントではありません.
- 要求された操作を完了できません。不明または無効な JPEG マーカータイプが見つかりました.
- 要求された操作を完了できません。ファイル形式モジュールでファイルの解析を実行できません。
- 有効な PDF ドキュメントではないため、開くことができません。
「無効な JPEG マーカーエラー | 画像を開く」を参照してください。
「ドキュメントのファイルタイプを特定する」を参照してください。
ファイルを開くときのその他のエラー
Photoshop で画像を開く際に次のいずれかのエラーが発生します。
- ドキュメント [Filename].psd が開きません。Photoshop は Adobe Photoshop ファイル形式でファイルが開きません。
- Photoshop は Adobe Photoshop JPEG ファイル形式でファイルが開きません。
- Photoshop で [Photoshop で開くはずの他のファイル形式] のファイルが開きません。
「エラー:「[Filename].psd が開きません」 | 画像を開く | macOS」を参照してください。
ファイルを開くと、次のエラーが表示されます。
- 「プログラムエラーのために、要求を完了できません」
関連ヘルプ「.psd ファイルを開くときのプログラムエラー」を参照してください。
関連するコミュニティディスカッション「Program Error Diagnostic Plugin feedback」(プログラムエラー診断プラグインのフィードバック)を参照してください。
合成画像を使用してファイルを開く
ファイルが破損している場合、ファイルを合成画像として取得し直すことが可能な場合があります。ファイルの外観は保持されますが、レイヤーは失われます。
破損したレイヤーデータを含む画像を合成画像を使用して開くには、次の手順を実行します。
- ファイルを開いている間、shift+opt(macOS)または shift+alt(Windows)を押したままにします。
注意:Photoshop の環境設定で「PSD ファイルおよび PSB ファイルの互換性を優先する」オプションがオフになっている場合、そのファイルから合成画像ファイルは復元できません。
「PSD ファイルと PSB ファイルの互換性を優先する」を参照してください。
サードパーティ製の復元ユーティリティを使用する
お客様はこれらの復元ユーティリティを示唆しています。アドビではこのようなユーティリティはサポートしておらずテストも実施していません。ただし、ファイルの復元に役立つものと見込んでいます。
データ損失を防ぐための戦略
バッテリバックアップおよびサージ保護機能
コンピューターやその他の電子機器のバッテリバックアップおよびサージ保護機能を使用することで、予期しない電力損失や電源障害を回避します。
OS を使用したファイルのバックアップ
定期的なバックアップでは、破損する前に保存しておいたファイルのバージョンを復旧することができます。
「Windows でのバックアップと復元」を参照してください。
「Mac のバックアップ」を参照してください。
Photoshop でのファイル復元の有効化
Photoshop の環境設定でファイル復元を有効にします。クラッシュが発生した場合、Photoshop を再起動すれば、作業内容が復元されます。
「ファイルの保存の環境設定」を参照してください。
復元情報を次の間隔で自動保存
Photoshop は、ユーザーが指定した間隔でクラッシュの復元情報を自動的に保存します。クラッシュが発生した場合、Photoshop を再起動すれば、作業内容が復元されます。データをより頻繁にバックアップする場合は、いつでもこれを 5 分に設定できます(デフォルトは 10 分)。
最も安全な場所に保存
ファイルの最も安全な保存場所には、次のオプションがあります。
- Adobe Creative Cloud:ドキュメントの複数のバックアップコピーが自動的に保存され、ドキュメントの以前のバージョンを復元できます。
- APFS または HFS+(Apple)または NTFS(Windows)としてフォーマットされた内蔵またはローカル接続ディスク。これらは、内蔵ディスクのデフォルトフォーマットです。
ファイルを次のものに直接保存しないようにします。
- ローカルネットワークまたは企業ネットワーク上のネットワークサーバーまたは「共有」。内蔵ディスクに保存してから、ファイルをネットワークサーバーにコピーすることをお勧めします。
- FAT32 としてフォーマットされた USB スティックおよび外部ドライブ。USB スティックに直接、保存することは、ネットワークボリュームに直接、保存することほどのリスクはありませんが、APFS、HFS+、または NTFS としてフォーマットされたディスクドライブより、ソフトウェアおよびハードウェア問題に対して脆弱です。