共有ビデオプロジェクトでの同時作業

チームプロジェクトは、共有チームプロジェクトに参加する編集者やモーショングラフィックアーティストが Adobe Premiere Pro CC、After Effects CC および Adobe Prelude CC 内で同時に作業できる、CC エンタープライズユーザー向けのホスティング型コラボレーションサービスです。バージョン管理やスマートな競合解決などの高度なコラボレーション機能を備えています。共同作業者は、ローカルプロジェクトファイルの代わりに共有チームプロジェクトで共同作業をすることができます。共有チームプロジェクトは、Premiere Pro、After Effects または Prelude で開くことができます。チームプロジェクトのデータは、クラウドに安全にホストされます。チームプロジェクトで参照されるメディアファイルとしては、ローカルに保管されているソースファイルや、Creative Cloud などのクラウドサービスまたは社内ストレージ経由で共有される軽量プロキシなどが考えられます。

チームプロジェクトでは、ワークグループやワークステーション間でプロジェクトをかつてなく簡単に共有できます。詳しくは、www.adobe.com/go/teamprojects_jp を参照してください。

チームプロジェクト（ベータ版）サービスを利用できるユーザー

チームプロジェクトは、Creative Cloud エンタープライズ版のユーザーと、All Apps プラン、Premiere Pro 単体サブスクリプションまたは After Effects 単体サブスクリプションを購入している Creative Cloud グループ版のユーザーが利用できます。詳しくは、Creative Cloud グループ版のサブスクリプションの管理または Creative Cloud のプランのアップグレードまたは変更を参照してください。このサービスは、Premiere Pro、After Effects および Prelude の CC 2017 バージョンと互換性があります。CC サービスを有効にし、コンピューターがインターネットに接続されていることが必要です。

チームプロジェクトサービスへの接続

チームプロジェクトサービスにアクセスするには、インターネットに接続し、Creative Cloud Adobe ID とパスワードを使用して Creative Cloud デスクトップアプリケーションにログインしている必要があります。 

チームプロジェクトの作成

チームプロジェクトは、.prproj ファイルや .aep ファイルといったアプリケーション固有のプロジェクトファイルに代わる、マルチユーザーかつマルチアプリケーションのプロジェクトです。チームプロジェクトでは、複数のユーザーが同時に作業できます。共同作業者がチームプロジェクトを開くと、チームプロジェクトサービスがそのユーザーのために自動的にチームプロジェクトの現在の状態の「クローン」を作成し、プライベートセッションで開きます。

チームプロジェクトを作成するには：

チームプロジェクトへのメディアの追加

チームプロジェクトのコラボレーションデータ（プロジェクトに関連付けられているメタデータおよびメディア参照）は、アドビの Creative Cloud にホストされます。チームプロジェクトで使用するメディアは、各共同作業者のコンピューターで利用できる必要があり、ネットワーク共有ストレージに置かれるか、ローカルディスクにコピーされるか、Creative Cloud の共有ディレクトリなどのクラウドストレージを通じて同期されます。

チームプロジェクトの共同作業者は、チームプロジェクトで使用されるメディアにアクセスできるか、それらのメディアのコピーを持っている必要があります。それ以外の場合は、メディアがオフラインと表示されます。共同作業者はメディアにアクセスできる必要がありますが、メディアが同じ場所にある必要はありません。 

チームプロジェクトにメディアを読み込むには：

チームプロジェクトへの共同作業者の招待

他のユーザーをチームプロジェクトに招待するには：

プロファイル写真を共同作業者のアイコンに追加

Creative Cloud プロファイルを更新して、プロファイル写真を共同作業者のアイコンに追加するには：

共同作業への招待の受諾

チームプロジェクトでの共同作業に招待された場合は、Creative Cloud デスクトップアプリケーションに招待の通知が表示されます。招待を受諾または拒否するには、2 つの方法があります。

チームプロジェクトからの共同作業者の削除

チームプロジェクトから共同作業者を削除するには：

変更点の共有

チームプロジェクトサービスでは、ローカルプロジェクトファイルに変更内容を保存するのではなく、チームプロジェクトのローカルコピーに変更内容が自動的に保存されます。準備が整ったら、変更内容を共同作業者に共有することができます。

チームプロジェクトでは、簡単に共同作業者と変更点を共有できます。チームプロジェクトサービスでは、チームプロジェクトのローカルの状態がチェックされ、他のユーザーが共有している作業内容と競合がないことが確認されたうえで、共有チームプロジェクトの最新バージョンに変更内容が統合されます。変更内容で更新されたバージョンは、共同作業者がすぐに利用できます。変更内容を保存するには、次の 2 つの方法があります。

• 左のパネルの右下隅にある上向き矢印をクリックします。 
• 編集／チームプロジェクト／変更点を共有を選択します。

変更点についてコメントを入力するように求める画面が表示されます。「共有」をクリックして、変更点を共同作業者と共有します。

共同作業者からの最新の変更点の取得

共同作業者が変更点を共有すると、アイコン表示のときはアセットのサムネール上の小さいバッジで通知され、リスト表示のときは「ステータス」列で通知されます。同時に、チームプロジェクトパネルの「最新の変更点を取得」アイコンが点灯します。「最新の変更点を取得」の矢印をクリックするか、編集／チームプロジェクト／最新の変更点を取得を選択します。共同作業者がおこなった変更内容は同期され、サンドボックスの新しいバージョンで利用できるようになります。

編集内容の競合の解決

チームプロジェクトで複数の共同作業者が同時に作業する場合は、自分の編集したメディアが、最近共有された変更内容と競合することがあります。自分が最新の変更を取得した後に競合が発生し、その状態で自分の作業内容を共有しようと試みた場合は、競合解決ダイアログボックスが表示され、共有前にそれらの競合を解決するよう求められます。競合解決ダイアログボックスに表示される 3 つの競合解決方法のいずれかを使用して、競合を解決できます。

• 自分のバージョンを残す。
• 共有バージョンを残す。
• 共有バージョンを受け入れる前に、自分のバージョンをコピーして名前を変更する。

すべての競合を個別に解決するか、すべてのメディアを選択して一括で解決するかのどちらかを選択することもできます。

共同作業者が新規メディアを追加した場合のメディア管理機能の使用

共同作業者がチームプロジェクトにメディアを追加し、そのメディアに自分とは異なる場所でアクセスしている場合（例えば、共同作業者はローカルドライブのメディアにアクセスしていて、自分は同じメディアを別のフォルダーに置いている場合）、そのようなメディアは自分にはオフラインメディアとして表示されます。これらのメディアをオンラインで使用できるようにするには、自分のコンピューター上にあるメディアの場所をマップします。チームプロジェクトの共同作業者は、チームプロジェクトのすべてのアセットに共有の場所でアクセスするか、アセットの自分用のコピーを持つことができます。それ以外の場合は、メディアがオフラインのままになります。  

接続中断モード

インターネット接続の信頼性が低い地域もあることを考慮して、チームプロジェクトでは、「接続中断モード」機能を提供しています。この機能を使用すると、インターネット接続が一時的に中断した場合でも、チームプロジェクトで作業を続行できます。自分の変更点を共有したり、他の共同作業者から「最新の変更点を取得」することはできませんが、チームプロジェクトで作業を続行することはでき、編集内容はローカルに保存されます。

その際は、インターネット接続が中断され、コラボレーション機能を利用することはできないが、ローカルで作業を続行することは可能であるという通知が表示されます。通知メッセージは、操作によって異なります。インターネットに再接続されたら、「最新の変更点を取得」や「共有」ボタンを含むコラボレーション機能が再度有効になります。