Creative Cloud アプリのキャッシュを更新するには、Adobe Asset Link をインストール/再インストールする前にアプリを閉じてください。
ここでは、Adobe Asset Link を使用するときに発生した問題を解決するためのトラブルシューティングについて説明します。
Adobe Asset Link パネルの概要
Adobe Asset Link は、Photoshop、Illustrator、InDesign、XD などの Adobe Creative Cloud アプリに、エクステンションとしてインストールされます。
インストールして構成した後は、Adobe Illustrator や InDesign でウィンドウ/エクステンション/ Adobe Asset Link を選択して、Adobe Asset Link パネルを開くことができます。
Photoshop で Adobe Asset Link パネルを開くには、ウィンドウ/エクステンション(従来)/Adobe Asset Link を選択します。
Adobe XD で Adobe Asset Link パネルを開くには、プラグイン/Adobe Asset Link を選択します。
Adobe Asset Link を使用して、Adobe Experience Manager Assets に保存されているデジタルアセットにアクセスし、使用、編集します。Experience Manager Assets に新しいアセットをアップロードできます。Adobe Asset Link を使用したアセットの管理について詳しく説明します。
- ブラウジング中にアセットのサムネイルは表示されないがアセットのプレビューが表示できる場合は、管理者に連絡して、Adobe Experience Manager Managed Services(AMS)を最新のサービスパックで更新してください。
- Adobe Asset Link パネルにアクセスできない場合は、管理者にトラブルシューティング手順を問い合わせてください。
トラブルシューティングに着手する前に
Adobe Asset Link パネルを使用できない場合は、特定のエラーのトラブルシューティングを開始する前に、以下の手順を実行してください。
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Adobe Asset Link が、次の場所にある com.adobe.assetlink フォルダーにインストールされていることを確認します。
- macOS の場合:/Library/Application Support/Adobe/CEP/extensions
- Windows の場合:C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\CEP\extensions
問題が発生した場合は、既存のバージョンの Adobe Asset Link を削除してから、新しいバージョンの再インストールまたはインストールを試みてください。既存のバージョンを削除するには、com.adobe.assetlink フォルダーを削除します。次に Adobe Asset Link の最新バージョンをインストールします。
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次の場所に assetlink-settings.json ファイルが存在することを確認します。
- macOS の場合: /Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Adobe/CEP/extensions
- Windows の場合:C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\CEP\extensions
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Enterprise ID または Federated ID を使用して Creative Cloud デスクトップアプリケーションにログインしていることを確認します。
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Creative Cloud デスクトップアプリケーションで、ファイル同期が有効であることを確認します。
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アクティビティモニター(macOS の場合)またはタスクマネージャー(Windows の場合)を使用して、CoreSync という名前のプロセスが実行されていることを確認します。
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管理者の場合は、次のことを確認します。
- すべての IMS 設定が適切に指定されている。
- Adobe Admin Console で、ユーザーの Business ID、Enterprise ID または Federated ID が、Experience Manager サーバーで構成されているユーザーグループに追加されている。
- Experience Manager サーバーで構成されている IMS ユーザーグループが、Experience Manager の dam-users グループの一部である。
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S3 をデータストアとしてデプロイした Experience Manager 6.5.5 以降で Adobe Asset Link を使用している場合は、プラットフォーム API が正しく機能しているかどうかを確認してください。
https://<サーバー>:<ポート>/platform/content/dam にアクセスして、接続に問題がないことを確認します。Platform API が正しく機能している場合、トップレベルの DAM オブジェクトの JSON 表現が応答として返されます。Platform API が適切に動作していない場合は、応答コード 500 のエラーが生成され、Adobe Asset Link は Experience Manager に接続できません。エラーを解決するには、S3 データストアコネクタをバージョン 1.10.12 以降にアップグレードします。
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Adobe Asset Link を Apple M1 デバイスの Adobe Illustrator、InDesign、XD に対応させるには、Adobe Asset Link および XD 用 Adobe Asset Link を最新のバージョンにアップグレードしてください。Adobe Asset Link は、Rosetta エミュレーションモードの M1 デバイスで Adobe Photoshop をサポートします。Rosetta で Photoshop を実行する方法については、Photoshop Apple Silicon 版を参照してください。
エラーシナリオ
Adobe Asset Link パネルの使用中に起こりうるエラーシナリオと、それらを解決する手順を次に示します。
クライアントサイドログの有効化
接続エラーの診断にはクライアントログとサーバーログの両方が必要であるため、クライアントサイドログは接続の問題をデバッグするのに役立ちます。
Photoshop、InDesign、Illustrator などの Creative Cloud アプリケーションでは、クライアント側で Adobe Asset Link エクステンション(パネル)のロギングを DEBUG または TRACE レベルで有効にします。手順は簡単です。1 行のテキストファイルを assetlink-override.json という名前で作成します。
このファイルに次の行を記述します(DEBUG レベルのロギングの場合):
{ "LOG_LEVEL":"debug" }.
TRACE レベルのロギングの場合、次のように値を trace に変更します。
{ "LOG_LEVEL":"trace" }.
このファイルを assetlink-settings.json ファイルと同じ場所に置きます。
- MacOS:/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Adobe/CEP/extensions
- Windows:C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\CEP\extensions
<ユーザー名> は、マシンにログインしているユーザーのログイン ID です。
Creative Cloud アプリケーション(Photoshop、InDesign、Illustrator)を再起動します。Adobe Asset Link を再度開くと、指定したロギングレベルのログファイルが一時ディレクトリに作成されます。
一時ディレクリの場所は、オペレーティングシステムによって異なります。
- MacOS:/tmp
- Windows:%TEMP%(通常は、C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Temp に解凍されます)
ログファイルの名前は adobe-assetlink-APPN-99.9.9.logです。
APPN は PHXS、IDSN または ILST のいずれかで、99 は CC アプリケーションのバージョン番号を表す数字です。Photoshop の場合、ファイル名は次のようになります。
adobe-assetlink-PHXS-19.1.2.log
ログファイルのサイズは数 KB です。
接続エラーの診断にはクライアントログとサーバーログの両方が必要です。クライアントログは接続問題のデバッグに役立ちます。