詳しい情報と手順については、以下のリンクをクリックしてください。
XML の読み込みとレイアウト方法
XML データを読み込むと、読み込まれたコンテンツが構造ウィンドウに要素(XML の基本構成要素)として表示されます。InDesign では、XML を読み込んでも新しいフレームやページは作成されません。
追加と結合
XML の読み込みは、追加または結合のいずれかの方法で行うことができます。方法の選択は、ワークフロー(手動または自動)、ドキュメント内の既存のコンテンツの処理方法、読み込まれたデータの処理に詳細なオプションを使用するかどうかに基づいて行います。
追加モード
読み込まれたコンテンツを追加しても、ドキュメントの既存の構造およびコンテンツは現状のままです。新しい XML コンテンツは要素の形で構造ウィンドウの下部に配置されます。
結合モード
読み込まれたコンテンツを結合すると、InDesign では新しい XML がドキュメント内に既にある要素の構造および名前と比較されます。要素が一致すると、読み込まれたデータが既存のドキュメントコンテンツに置き換わり、レイアウト内の正しくタグ付けされたフレーム(すなわちプレースホルダー)に結合されます(InDesign が一致する名前や階層順位を見つけられなかった要素は、構造ウィンドウに入れられるので、手動で配置できます)。結合モードの場合、レイアウトの自動化が可能であるほか、読み込むテキストをフィルターにかける、データを繰り返す場合に要素を複製するなど、詳細な読み込みのオプションがあります。
コンテンツのレイアウト
XML コンテンツを読み込んだなら、次にドキュメントに配置します。コンテンツの配置は、手動で行うか、自動化するか、スクリプトを使用して行うことができます。その方法は、読み込まれるコンテンツの種類、ドキュメントのレイアウト、ワークフロープロセスに基づいて選択します。
コンテンツを手動で配置
この方法では、要素を構造ウィンドウからドキュメントのページまたはフレームにドラッグします。設定や計画はほとんど必要ありません。この方法を用いるのは、読み込むコンテンツの種類が異なる場合や、複数のソースからコンテンツを取得する場合です。
コンテンツを自動的に配置
あらかじめきちんと設定することによって、レイアウトへの XML データの配置を自動化できます。XML コンテンツを自動的に配置するには、まず、ドキュメントに読み込まれる XML を収めるためのタグ付きのプレースホルダーフレームを作成します。読み込まれるコンテンツの XML 構造とタグ名がプレースホルダーフレームの構造とタグ名に一致する限り、InDesign では読み込まれた XML をドキュメントに自動的に配置できます。住所録やカタログ資料など、繰り返すデータを処理する場合に、InDesign では要素を複製することもできます。自動化レイアウトの方法を構造化されたワークフロープロセスの一部として使用すると、生産性が増します。
InDesign では、XML において段落または文字スタイルを指定できる特別な名前空間属性を認識できます。詳しくは、XML テクニカルリファレンスガイドを参照してください。
結合について
ドキュメントへの XML データの配置は、結合モードまたは追加モードで行うことができます。結合モードでは、コンテンツの配置を自動化できます。XML ファイル内のデータをフィルターにかけ、コンテンツの一部分のみを配置することもできます。
読み込まれる XML コンテンツを結合する場合:
ドキュメントに、読み込まれた XML コンテンツを流し込むためのプレースホルダーフレームがあるとき
ドキュメント内の既存の XML コンテンツを、読み込まれた XML コンテンツで置き換えたいとき
ドキュメントに XML 構造がまったく含まれておらず、デフォルトのルートを読み込まれる XML ファイルのルートで置き換えたいとき
結合モードでは、読み込まれる XML データがドキュメント内の既存の要素と比較されます。次のように要素対要素でファイル全体を検索して、読み込まれる要素と既存の要素が比較されます。
1. ルート要素から比較が開始されます。
読み込まれる XML ファイルと InDesign ドキュメントでルート要素が一致せず、構造ウィンドウに既存の構造が表示されていない場合、InDesign ドキュメントのルートが XML ファイルのルートに置き換えられ、ファイルが読み込まれます。
ルート要素が一致せず、構造ウィンドウに要素が表示されている場合、既存の構造の最後にファイルを追加します。
ルート要素が一致すると、結合(と比較)処理が先へ進められます。
2. 処理対象がルートの下の要素に進みます。
読み込まれる XML ファイルのルートのすぐ下の要素から始めて、構造ウィンドウ内の一致する要素を検索します。一致するのは、読み込まれる XML 要素の名前が構造ウィンドウ内の既存の要素の名前と同じであり、両者が階層内の同じレベルに存在する場合です。
構造ウィンドウに一致する要素が見つかった場合、その要素は読み込まれる XML ファイルの要素で置き換えられます。
一致する要素が見つからなかった場合、構造ウィンドウ内の検索を開始した位置に、読み込まれる XML ファイルの要素が挿入されます。例えば、検索がルートのすぐ下から始まり、一致する要素が見つからなかった場合は、読み込まれる要素はルートのすぐ下に置かれます。
3. 要素の比較が続行されます。
読み込まれる XML と既存の構造との要素ごとの比較が継続されます。検索の進行につれ、構造ウィンドウでの検索の開始点が変わり、そのたびに直前の要素が挿入または置き換えられた箇所のすぐ下から検索が開始されます。InDesign では処理は常に現在の位置の下から行われます。直前に挿入または置き換えられた要素の上に要素が配置されることは決してありません。
XML データの読み込みと追加
XML コンテンツを読み込むと、新しい要素が構造ウィンドウに表示されます。そこから要素をドラッグして、ドキュメントに配置できます。
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InDesign ドキュメントを開くか、その XML コンテンツを受け取る新しいドキュメントを作成します。
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構造ウィンドウを表示します(表示/構造/構造を表示を選択します)。
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ファイル/XML を読み込み(または構造パネルメニューの「XML を読み込み」)を選択して、読み込む XML ファイルを選択します。
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「XML 読み込みオプションを表示」を選択します。
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「内容を追加」を選択して、「OK」をクリックします。
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XML コンテンツをオリジナルの XML ファイルとリンクさせるには、「リンクを作成」を選択します。
リンクを作成した場合、InDesign ではリンクパネルにその XML ファイルがリストされ、XML ファイルに変更が加えられると、そのパネルに警告を表す黄色の三角形が表示されます。
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「OK」をクリックします。
XML の手動でのレイアウト
XML コンテンツをドキュメントレイアウトに手動で配置するには、構造ウィンドウからページまたは既存のフレームに要素をドラッグします。要素を配置するときにその下に子要素があれば、すべての子要素も配置されます。
構造ウィンドウでは、要素がドキュメントに配置されていると、要素のアイコンの上に構造固有の青のダイヤモンド形が表示されます。配置されない要素の場合は、未配置アイコンが表示されます。
「内容を結合」オプションを使用して XML を読み込んだ場合、一部の要素は既にレイアウトされている場合があります。読み込まれたコンテンツを結合する場合、同一の構造とタグを持っていると、InDesign では自動的に要素が既存のフレームに流し込まれます。
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構造ウィンドウを開き(表示/構造/構造を表示)、レイアウトする要素を選択します。
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ドキュメントに配置するそれぞれの要素に対して次のいずれかの操作を行います。
要素をページにドラッグします。要素のフレームが作成されます。
要素を既存のフレームにドラッグします。フレームにコンテンツが含まれる場合、XML データのコンテンツで置き換えられます。
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レイアウトする項目をフォーマットするには、次のいずれかの操作を行います。
XML タグを段落スタイル、文字スタイル、表スタイルおよびセルスタイルにマップします。
スタイルを要素に適用します。
コントロールパネルでテキストのオプションを選択して、選択したコンテンツを手動でフォーマットします。
スタイルへの XML タグのマップ
XML タグにはデータの記述があるだけで、フォーマット命令はありません。したがって、XML コンテンツは、読み込んでレイアウトした後でフォーマットする必要があります。これを行う方法の 1 つとして、XML タグを段落スタイル、文字スタイル、表スタイルまたはセルスタイルにマップすることができます。例えば、Byline タグを Author 文字スタイルにマップすると、読み込まれて配置された XML コンテンツのうち Byline タグが付けられているコンテンツすべてに自動的に Author 文字スタイルが割り当てられます。タグを各種スタイルにマップすると、読み込まれた XML コンテンツのフォーマットが簡単で時間のかからないものになります。
必ずしもすべてのタグを段落スタイルまたは文字スタイルにマップする必要はありません。要素の中にはレイアウトに表示されないものもあれば、一度に 1 つずつフォーマットした方が簡単なものもあります。さらに子要素では親要素の段落スタイルまたは文字スタイルが使用されます。このため、親要素と子要素を別々にマップすると、混乱を生じることがあるので、注意してください。
「タグをスタイルにマップ」コマンドはドキュメント全体でスタイルを割り当て直すので、望ましくない結果が生じる可能性もあります。XML タグ次第では、タグをスタイルにマップすると、既にスタイルの割り当てがあるテキストが別のスタイルに割り当て変更される場合があります。既にフォーマットされたテキストがある場合、手動でスタイルを適用した方が、段落スタイルや文字スタイルのオーバーライドが避けられます。
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タグパネルメニューまたは構造ウィンドウメニューから「タグをスタイルにマップ」を選択します。
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必要に応じて次の操作を行います。
スタイル、タグ、マップ設定を他のドキュメントから読み込むには、「読み込み」をクリックしてドキュメントを指定し、「開く」をクリックします。
タグを個々にマップするには、タグの横の「スタイル」列をクリックして、表示されるポップアップメニューから段落スタイルまたは文字スタイルを選択します(ポップアップメニューに表示される段落記号は段落スタイルであることを示します。「A」と表示されていれば文字スタイルであることを示します)。マップする各タグについて同じ手順を繰り返します。
タグを名前が同一のスタイルに自動的にマップするには、「名前順にマップ」をクリックします。タグと同じ名前のスタイルが「段落スタイル」列で選択されます。一致するには、タグとスタイルは同じ名前を持っているばかりでなく、大文字と小文字が同じである必要があります。例えば、H1 と h1 は一致すると見なされません(2 つの異なるスタイルグループに同じスタイル名が存在する場合、「名前順にマップ」は機能せず、一方の名前を変更するように警告が出されます)。
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「OK」をクリックします。
自動レイアウトについて
InDesign では、読み込まれた XML コンテンツをレイアウトに自動的に配置することができます。このためには、まずプレースホルダーのフレームまたは表を作成して、配置される XML 要素と同じ名前のタグを付けます。次に結合モードで XML コンテンツをプレースホルダーに読み込みます。タグの名前と構造階層が一致すると、XML コンテンツが結合され、ドキュメント内の既存のコンテンツが置き換えられます。
この方法は、様々なコンテンツに同じレイアウトを使用する場合に便利です。例えば、週間ニュースは毎週同じレイアウトを持つ場合がありますか、それぞれの刊行時にコンテンツは異なります。
読み込まれた XML をレイアウトに直接結合するには、ドキュメントが次の要件を満たしている必要があります。
ドキュメント内のフレーム(または表)には、読み込まれる XML ファイルの要素と同じ名前のタグを付ける必要があります。
ドキュメントの構造(構造ウィンドウに表示)は、読み込まれた XML ファイルと同等の構造を持つ必要があります。すなわち、両方のファイルの構造階層では同じ位置に同じ名前の要素が存在することになります。この同種構造を実現するには、構造ウィンドウで要素(とその子要素)を再配置するか、XML ファイルの読み込みの際に「XSLT を適用」オプションを使用する必要があります。
InDesign では、結合された XML コンテンツを既存のフレームにのみ流し込むことができます。フレーム(またはその連結されたフレーム)に収まらない要素コンテンツはオーバーセットテキストになります。
繰り返すデータの操作
同じ構成の要素が複数回続き、それぞれに固有のデータが含まれる場合、XML は繰り返しとなります。例えば、データベースレコードは繰り返しとなります。データベーステーブル内の住所録には、個人に関する各種の繰り返し情報(名前、住所、郵便番号)が含まれています。
XML コンテンツを読み込むときに、XML 読み込みオプションダイアログボックスで「繰り返すテキスト要素を複製」を選択できます。このオプションを選択すると、InDesign に対して、構造内の繰り返す要素を複製するよう指示されます。複製を行うと、繰り返す XML データをドキュメントに結合する際に、すべてのレコードそれぞれに対してプレースホルダー要素(フレーム内のプレースホルダーテキスト)を構造ウィンドウで作成する必要がなくなります。例えば、25 項目を持つ XML 住所録を読み込むには、構造ウィンドウで 1 つの項目の対応する要素構造を作成します。住所録全体を読み込むとき、InDesign によってその要素構造が全 25 項目について複製され、25 の要素が作成されます。
繰り返す XML コンテンツは、ドキュメントに結合される際に、1 つのストーリーとして流し込まれます。プレースホルダーフレームが連結されている場合は、コンテンツが順に流し込まれます。XML コンテンツを収めるだけの十分なスペースがプレースホルダーフレームにない場合、さらにフレームを作成して連結すると、残りのコンテンツを自動的に流し込むことができます。構造ウィンドウから個々のフレームに要素を手動でドラッグする必要はありません。
自動レイアウトのためのプレースホルダーの作成
読み込まれた XML を InDesign で自動的にレイアウトに結合する場合、プレースホルダーのフレームまたは表をドキュメントに作成します。
InDesign では、結合された XML コンテンツを既存のフレームにのみ流し込むことができます。準備されたフレームに収まらないコンテンツは、すべてオーバーセットテキストとなります。
XML データがページに正しく配置され、フォーマットされるように、プレースホルダーテキストを作成することもできます。プレースホルダーテキストは、フレーム内で XML 要素間に置かれるタブ、間隔またはラベル(固定テキスト)を組み込むためにも使用できます。
A. 要素間に追加された改行と固定テキスト B. プレースホルダーテキスト
例えば、製品情報を読み込んで配置しようとする場合、製品の名称、内容、価格をタブで分離し、「Product:」や「Price:」などのラベルを、該当する要素のプレースホルダーテキスト項目の前に組み込むことができます。XML データがフレームに結合される際には、コンテンツ要素間に固定ラベル、間隔、およびタブが確保されます。
繰り返す XML データをドキュメントに結合し、繰り返す要素を複製するように InDesign に指示すると、固定テキストおよび間隔もデータの出現のたびに複製されます。
プレースホルダーフレームの作成
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文字ツールを使用し、XML コンテンツ用のテキストフレームを作成します。注意:
読み込まれた XML コンテンツを順にフレームに流し込む場合は、複数のフレームを作成して、連結します。
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構造ウィンドウ(表示/構造/構造を表示)、およびタグパネル(ウィンドウ/ユーティリティ/タグ)を開きます。
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読み込む XML 要素と一致する名前のタグがタグパネルに表示されていない場合、必要なタグを作成するか、XML ファイルからタグを読み込みます。
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タグパネルでプレースホルダーフレームに適切なタグを付けます(フレームにタグ付けすると、これに連結されたすべてのフレームに同じタグが割り当てられます)。
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必要な場合、構造ウィンドウで要素を配置または追加して、読み込む XML の要素と構造に一致させることができます。
プレースホルダーテーブルの作成
プレースホルダーフレームだけでなく、プレースホルダーテーブルにも XML 要素を読み込むことができます表内では、各セルが要素によって表わされています。InDesign では XML コンテンツが表にセルごと(要素ごと)に、表の左上隅から始めて、要素がタグ付きセルと一致するように配置されます。プレースホルダーテーブルを作成する場合、表内の各セルにタグ付けすると共に、表にもタグ付けします(結合したセルは単一のセルと見なされます)。
InDesign では読み込みの際に行と列は区別されないので、プレースホルダー内の列数は読み込まれたコンテンツの列数と一致させる必要があります。表のすべてのセル要素は、単一の表要素内に含まれている必要があります。言い換えると、すべてのセルは同じ親に対する兄弟要素ということになります。
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タグパネル(ウィンドウ/ユーティリティ/タグ)および構造ウィンドウ(表示/構造/構造を表示)を開きます。
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読み込む XML 表要素の名前と同じタグ名がタグパネルに表示されない場合、タグを既存のドキュメントから読み込むか、作成する必要があります。注意:
最低でも、表のセルの親要素、表のセル、および表の格納先となる要素に対するタグが必要です。
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XML コンテンツを格納する適切な数の列がある表を作成します。厳密に同じ数の列を作成する必要はありません。InDesign では必要であれば表に行が追加されます。
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表にテキスト挿入点を置いて、表/選択/表を選択して、タグパネルで適切なタグを選択します。
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表の各セルについて、必要なタグをタグ付けします。XML コンテンツの構造に基づいて、セルを個別に選択してタグ付けすることも、行や列全体(例えば最初の行の見出し行)を選択し、選択したすべてのセルに同じタグを付けることもできます。
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必要に応じて構造ウィンドウで要素を再配置および追加して、読み込む XML ファイルと同じ要素と構造をドキュメントに持たせることができます。
繰り返すデータ用のプレースホルダー構造の作成
また、繰り返す XML を結合する場合、XML の結合と同じ規則が適用されます。構造ウィンドウの要素の構造は、読み込まれた XML データの構造と同じであり、プレースホルダーフレームは、XML ファイルの親要素と同じタグ名でタグ付けする必要があります。
A. すべての繰り返す要素を格納する要素 B. 繰り返す XML コンテンツとして複製される要素が読み込まれる C. 繰り返す要素に格納されるデータの子要素
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まず、読み込む情報または、レコードの集まりを説明する親要素または、ルート要素が必要になります。
例えば、Chapter 要素には一連のレシピが含まれます。
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この親の下で、繰り返す情報(またはレコード)を説明する 1 つの要素を作成します。
例えば、Chapter 要素の下で、Recipe 要素を作成します。これは、読み込まれた XML 内のレコードごとに複製される要素です。
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この要素の下で、レコードを構成する情報の単位(すなわちフィールド)を説明する子要素を作成します。
例えば、Recipe 要素の下で、Recipename 要素、Ingredients 要素、Instructions 要素、Notes 要素および Serving 要素を作成します。
繰り返す XML データの「フィールド」要素間にラベル、改行、またはタブを組み込むには、読み込まれたコンテンツが結合されるフレームでプレースホルダー要素を作成します。プレースホルダー間で必要に応じて、間隔またはラベルを追加します。
サンプルテキストの作成
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既存のドキュメントを開くか、その XML 用に新しいドキュメントを作成します。
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タグパネル(ウィンドウ/ユーティリティ/タグ)および構造ウィンドウ(表示/構造/構造を表示)を開きます。
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タグパネルに XML ファイルと共に読み込む要素の名前と同じタグ名が表示されていることを確認し、必要に応じて新しいタグを作成するか、必要なタグを読み込みます。注意:
必要なタグをすべて取得し、ドキュメント構造を XML ファイルと一致させる最も簡単な方法は、最終的な XML コンテンツのサンプルを読み込むことです。
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XML コンテンツに必要なプレースホルダーフレームを作成(および連結)します。
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テキストツールを使用し、最初のフレームをクリックして挿入点を作成し、このフレームに結合する各要素のプレースホルダーテキストを入力します。固定テキストと共に、要素間に入れたい間隔を組み込みます。注意:
繰り返すデータを読み込む場合、繰り返す要素に対するサンプルテキストのインスタンスを 1 つ作成するだけです。
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テキストを、最終ドキュメントで表示したいようにフォーマットしてください。
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親要素のタグでテキストフレームをタグ付けすると、このフレームに読み込む各要素(すなわち繰り返すデータ)がこの親要素に含まれます。
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テキスト挿入点をこのプレースホルダーテキストに置き、編集/ストーリーエディターで編集を選択します。
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表示/構造/タグマーカーを表示を選択します。
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編集/すべてを選択を選択します。
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タグパネルで、「割り当て」を選択し、フレームに割り当てたタグをクリックします。
InDesign により、プレースホルダーテキストが選択したタグで囲まれ、構造ウィンドウにこの要素が追加されます。
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最初の子要素を表すテキストを選択し、タグパネルでそのテキストのタグをクリックします。すべての子のプレースホルダーテキストがタグ付けされるまで繰り返してください。注意:
プレースホルダーテキストにタグ付けする場合、要素間に保持したい間隔や固定テキストを選択しないでください。XML コンテンツで置換したいテキストのみにタグを付けるようにしてください。
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構造ウィンドウで、タグ付けによって作成された階層を再確認して、読み込む XML コンテンツの構造と一致することを確認します。
XML の読み込みと結合
プレースホルダーフレーム、表およびテキストを作成してタグ付けし、ドキュメントと読み込まれる XML ファイルでタグと構造を一致させると、XML コンテンツをレイアウトに読み込めるようになります。
XML をプレースホルダーに読み込むには(ドキュメントの既存のコンテンツを置き換えるには)、「内容を結合」オプションを使用します。コンテンツを結合すると、ドキュメント内の同じタグと構造の要素が、読み込まれた XML 要素で置き換えられます。その他の各種読み込みオプションを使用して、読み込まれたコンテンツのうちドキュメントの構造と一致しないコンテンツを除去(フィルター)したり、一致しないドキュメントアイテムまたは読み込まれた XML で置き換えられたドキュメントアイテムを削除したり、繰り返される XML 要素を複製したりできます。
読み込まれた XML ファイル内の要素がドキュメント内にない場合、これらの要素は構造ウィンドウに配置され、ドキュメント内にはレイアウトされません。
XML をプレースホルダーに正しく結合するには、以下の規則に注意してください。
プレースホルダーには、それを置き換える(またはそこに流し込む)XML 要素と同じタグ名のタグを付けます。
プレースホルダーテキスト内の間隔、改行、タブまたは固定テキストはすべて、プレースホルダー要素タグの外側、ストーリーの親要素の内側に配置する必要があります。
XML を読み込むとき、「空白のみの要素を読み込まない」オプションを選択します(このオプションを選択すると、読み込む XML 要素が空白のみで構成されている場合に、空白と固定テキストがそのまま保持されます)。
XML を既存のコンテンツまたはプレースホルダーに結合
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XML コンテンツを格納するプレースホルダーが含まれた InDesign ドキュメントを開きます。
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構造ウィンドウを開きます(表示/構造/構造を表示)。
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ファイル/XML を読み込み(または構造パネルメニューの「XML を読み込み」)を選択して、読み込む XML ファイルを選択します。
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「XML 読み込みオプションを表示」を選択します。
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「内容を結合」を選択して、「開く」をクリックします。
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XML コンテンツをオリジナルの XML ファイルとリンクさせるには、「リンクを作成」を選択します。
リンクを作成した場合、InDesign ではリンクパネルにその XML ファイルがリストされ、XML ソースファイルに変更が加えられると、そのパネルに警告を表す黄色の三角形が表示されます。
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必要に応じて以下の各読み込みオプションを選択します。
繰り返すテキスト要素を複製
繰り返す XML を読み込む場合、同じプレースホルダーを複製して、そこにファイル内の各レコードを配置します。
既存の構造に一致する要素のみ読み込む
読み込まれる XML にフィルターをかけ、構造ウィンドウに存在しない要素は読み込まれないようにします。
空白のみの要素を読み込まない
プレースホルダーフレーム内で要素と要素の間に挿入されている空白または固定テキストをそのまま保持します。
読み込まれた XML に一致しない要素、フレームおよび内容を削除
XML の読み込み後、ドキュメント内で読み込まれたデータと一致しなかった(置き換えられなかった)要素またはプレースホルダーを削除します。
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「OK」をクリックします。
XML ファイル内で最初に一致する要素から順にコンテンツがドキュメントに結合されます。
XML 読み込みオプション
「内容を結合」オプションを使用して XML データの読み込みと配置を行う場合、XML 読み込みオプションダイアログボックスには次のオプションが表示されます。
リンクを作成
XML ファイルにリンクすることで、その XML ファイルの更新時に InDesign ドキュメント内の XML データを更新できるようにします。
XSLT の適用
読み込まれる XML の変換を定義するスタイルシートを適用します。「参照」ボタン(Windows)または「選択」ボタン(Mac OS)をクリックし、ファイルシステムから XSLT ファイル(.xsl または .xslt)を選択します。デフォルトの「XML のスタイルシートを使用」オプションを使用すると、XML ファイルに XSLT 処理命令がある場合、その処理命令を使用して XML データが変換されます。
繰り返すテキスト要素を複製
繰り返されるコンテンツについて、タグ付きプレースホルダーテキストに適用されている書式を複製します。ある書式の要素(住所など)が 1 つ作成され、そのレイアウトを再利用して他の要素が自動的に作成されます(繰り返すデータの操作を参照してください)。
既存の構造に一致する要素のみ読み込む
読み込まれた XML コンテンツにフィルターをかけ、読み込まれた XML ファイル内でドキュメントの要素に一致する要素のみを読み込みます。
タグが一致した場合テキスト要素を表に読み込む
タグがプレースホルダーテーブルおよびそのセルに適用されるタグと一致した場合に、要素を表に読み込みます。例えば、このオプションは、価格リストや在庫目録を生成する場合など、データベースレコードを表に配置するときに使用します。
空白のみの要素を読み込まない
対応する XML コンテンツに空白(改行やタブ文字など)しか含まれていない場合に、既存のコンテンツをそのまま残します。このオプションは、プレースホルダーフレーム内で要素と要素の間に含めたテキストを保持する場合に使用します。例えば、データベースから生成されたレシピをレイアウトする際に、「材料」や「手順」といったラベルを追加できます。そして各レシピが入る親要素に空白だけを含めておけば、ラベルはそのまま残ります。
読み込まれた XML に一致しない要素、フレームおよび内容を削除
読み込まれた XML ファイル内のどの要素とも一致しない要素を構造ウィンドウおよびドキュメントのレイアウトから削除します。このオプションは、ドキュメントの要素にフィルターをかける場合に使用します。例えば、名前と住所を読み込む際、企業名が含まれている要素のためのプレースホルダーテキストがあるとします。しかし読み込まれる名前の 1 つに企業名要素が含まれていない場合、企業名要素のためのプレースホルダーテキストが含まれているその要素は削除されます。
CALS テーブルを InDesign テーブルとして読み込み
XML ファイル内のすべての CALS テーブルを InDesign テーブルとして読み込みます。