機能の概要 | Lightroom(2021年10月リリース)

Lightroom デスクトップ版(バージョン 5.0)および Lightroom モバイル版(バージョン 7.0)の 2021年10月リリースの新機能と機能強化の詳細情報

Lightroom でのマスク

クリエイティブなコントロールと高精度な編集を実現するマスク

最新のマスクパネルでは、部分補正ツールが全面的に刷新されています。このパネルを使用すれば、好みの方法で特定の領域を編集できます。カラー輝度奥行き範囲ブラシ線形グラデーションおよび円形グラデーションツールにアクセスできます。

Lightroom で被写体または空を選択

被写体または空を自動的に選択して編集

1 回のクリックで、写真の人物、動物、またはオブジェクトを簡単に選択できるようになりました。空をすばやく選択して、選択範囲のみを編集することもできます。デスクトップとモバイルの新しいマスクパネルで、これらの高度なツールやその他の機能をご確認ください。

Lightroom のおすすめのプリセット

いつでもどこでも、写真に最適なプリセットを検索

デスクトップおよびモバイルの Lightroom では、AI の技術を活用して、写真に基づくおすすめのプリセットを表示するようになりました。これらのプリセットは、プリセットパネルの「おすすめ」タブで検索できるため、編集に何時間も費やす必要がなくなります。

Lightroom デスクトップでのリミックス

他の写真家とつながってお互いの写真を編集し合える

Lightroom デスクトップの「見つける」フィードにある「リミックス」タブでは、編集スキルを紹介したり、アプリ内の Lightroom コミュニティで他の写真家から学んだりできます。

サポート対象のカメラとレンズ

新しいカメラとレンズのサポート

サポートされているプロファイルの詳細な一覧で、新たに追加されたカメラとレンズをご確認いただけます。

その他の機能拡張

その他の機能拡張

Lightroom デスクトップで切り抜きオーバーレイを使用すると、モバイルで写真をスクロールするときの読み込み時間がさらに高速になりました。この機能強化の詳細については、新機能の概要を参照してください。

マスクを使用した正確な部分補正

Lightroom デスクトップ版および Lightroom モバイル版の新機能

新しいマスクパネルを使用して、部分補正を行います。ブラシツール、線形グラデーションツール、円形グラデーションツールを使用すれば、精度が向上し、より効率的に整理ができます。新しいカラー範囲輝度範囲にアクセスして、写真の特定のカラーや明るさのレベルを調整することもできます。また、深度範囲コントロールは、深度情報を含む写真に使用できます。

1 枚の写真に複数のツールを組み合わせて、複雑な部分補正を行い、マスクパネルに整理されたツールに簡単にアクセスできます。

Lightroom デスクトップ版で、マスクを開始する方法を説明します。

注意:

Lightroom モバイル版を使用する場合:

  1. 編集する写真を読み込むか、開きます。 

  2. 左側のパネルから「マスク」を選択します。

    Lightroom でのマスク
    Lightroom デスクトップ版で新しいマスクパネルを開きます

  3. 次のいずれかのツールを使って選択します。

    • ブラシ 編集する領域上でツールをクリックしてドラッグします。表示されたスライダーを使って、ブラシサイズぼかし、流量適用量を調整します。
    • 線形グラデーション 編集する領域内でツールをクリックしてドラッグします。これは、徐々にフェードするパターンを使用してソフトな移行部分を作成し、写真の大部分を補正する場合に便利です。
    • 円形グラデーション 編集する領域上でツールをクリックしてドラッグします。このツールは、楕円形の内側または外側で部分補正を行うのに便利です。ぼかしスライダーを使用して、補正の緩やかさを指定します。
    マスクの線形グラデーション
    マスクの線形グラデーションツール

    注意:

    被写体を選択」および「空を選択」については、被写体を選択および空を選択のリンクを参照してください。

  4. 次の部分補正ツールが新しくなりました。

    • カラー範囲 このツールを使用して、特定のカラーを選択しますこの特定のカラーを含む写真内のすべての領域が選択されます。調整スライダーを使用すると、正確なカラー選択を行うことができます。
    • 輝度範囲 このツールを使用して、写真内のポイントまたは領域を選択します。選択した明るさ範囲を含むすべての領域がすべて選択されます。このようにして、写真内のこれらのレベルの明るさのみに正確な調整ができます。輝度を選択スライダーと「輝度マップを表示」オプションを使用すると、選択する輝度の正確なレベルを指定できます。
    • 深度範囲深度情報を含む写真に対してのみ有効)このツールを使用して、カメラからの距離に基づいて領域を選択します。ツールスライダーを使用すると、この選択を素早く行えます。
    マスクのカラー範囲
    マスクのカラー範囲を使用すると、写真の特定のカラーのみに正確な調整ができます。

  5. 選択が完了したら、右側のパネルの編集スライダーを使用して部分補正を行います。 

  6. 新しい選択を行うには、「新しいマスクを作成」をクリックします。 マスクパネルには、選択範囲とその選択範囲に行った編集が、整理された詳細表示として示されます。このようにして、複数のマスクツールを組み合わせて、編集を行うことができます。

    Lightroom デスクトップ版のマスクツール
    Lightroom デスクトップ版のマスクツール

  7. マスクパネルでは、次の操作も実行できます。

    • 選択した領域を反転するマスクの横にある 3 点アイコンをクリックして、「反転」を選択します。これにより、以前に選択されていなかった写真のすべての領域が選択されます。
    • マスクの名前のカスタマイズ、マスクの非表示、削除、または複製。マスクの横にある 3 点アイコンをクリックして、「名前を変更」を選択します。マスクを削除、複製、または非表示にするオプションもあります。
    • マスクを一時的に非表示にする。マスクの横にある目のアイコンを長押しします。すべてのマスクを一時的に非表示にするには、パネルの右上隅にある目のアイコンを長押しします。
    • マスクオーバーレイを表示または非表示にする。オーバーレイを表示または非表示にするには、「オーバーレイを表示」トグルを使用します。
    • オーバーレイのカラーを変更する。右下隅にある赤いボタンをクリックして、目的の色を選択します。右下隅にある 3 点メニューをクリックして「白黒でのカラーオーバーレイ」、「白黒の画像」、「黒に白」などのオプションから選択することもできます。
    • 移動可能なマスクパネルを右側のパネルにドラッグして、ドッキングします。ドッキングを解除するには、このパネルの外側にドラッグします。
    • ワークスペースをすっきりさせます。右上隅の右矢印をクリックして、パネルを最小化します。 

被写体や空を素早く選択して編集

Lightroom デスクトップおよび Lightroom モバイル版の新機能

AI の技術を活用したマスクパネルでは、新しいオプションとして「被写体を選択」および「空を選択」の 2 つが使用できるようになりました。クリックするだけで、写真の被写体または空を選択し、選択範囲だけを調整します。

写真で被写体(人物、動物、またはオブジェクト)を選択

  1. Lightroom デスクトップ版で、編集する写真を開きます。

    注意:
  2. 右側のパネルで、マスク/被写体を選択を選択します。

    Lightroom で被写体を選択
    Lightroom デスクトップ版のマスクの「被写体を選択」オプション

  3. Lightroom で解析が実行され、自動的に被写体が選択されます。選択範囲は赤のオーバーレイとして表示でき、マスクパネルでマスクが作成されます。

    選択範囲をさらに微調整するには、次の手順を実行します。

    Lightroom デスクトップ版で、被写体が自動的に選択されます
    Lightroom デスクトップ版で、被写体が自動的に選択されます

  4. マスクパネルでマスクをクリックします。「追加」を選択して、選択範囲に領域を追加するか、「削除」を選択して、自動選択範囲を消去します。任意のマスクツールを使用して、この操作を行うことができます。最も簡単に使用できるのは「ブラシ」で、編集する領域をペイントできます。

    マスクからの追加または削除
    マスクからの追加または削除

  5. 選択範囲を反転するには、「反転」をクリックします。これにより、被写体以外のすべてが選択されます。マスクの横にある 3 点アイコンをクリックして、「被写体の選択範囲を反転」を選択することもできます。

    「反転」をクリックして、被写体以外のすべての領域を選択
    「反転」をクリックして、被写体以外のすべての領域を選択

  6. 選択が完了したら、右側の編集スライダーを使用して部分補正を行います。

写真の空を素早く選択

  1. Lightroom デスクトッ版プで編集する写真を開き、マスク空を選択を選択します。

    マスクで空を選択
    マスクで空を選択ツールを使用する

  2. Lightroom で写真の分析が実行され、自動的に空が選択されます。初期設定では、選択範囲は赤のオーバーレイとして表示されます。

    さらに微調整するには、マスクパネルでマスクをクリックし、「追加」または「削除」をクリックして、選択範囲を追加するか、領域を消去します。

    Lightroom デスクトップ版で空を自動的に選択
    Lightroom デスクトップ版で空を自動的に選択

  3. 右側の編集スライダーを使用して、選択範囲に必要な調整を行います。

    • オーバーレイを非表示にするには、マスクパネルの「オーバーレイを表示」トグルを使用します。
    • 空以外のすべての領域を選択するには、右側のパネルで「反転」をクリックします。

ワンクリックで適切なプリセットを見つけることが可能

Lightroom デスクトップ版、Lightroom モバイル版、および Lightroom web の新機能

AI の技術を活用した Lightroom では、写真に基づくおすすめのプリセットを自動的に表示するようになりました。 

この機能にアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. 編集する写真を開きます。

  2. Lightroom デスクトップ版で、編集/プリセット/おすすめを選択します。

    様々なおすすめのプリセットから選択して、写真を簡単に補正
    様々なおすすめのプリセットから選択して、写真を簡単に補正します。

  3. Lightroom で、写真の分析が素早く実行され、写真の仕上がりをレベルアップするのに最適なプリセットが自動的に表示されます。

  4. おすすめのプリセットにカーソルを合わせるだけで、選択した写真でプリセットをプレビューできます。プリセットをクリックして適用し、1 回クリックするだけで写真を補正できます。

    Lightroom のおすすめのプリセット
    Lightroom デスクトップ版のおすすめのプリセット

    注意:
    • おすすめのプリセットの厳選されたリストは、Lightroom のアプリ内コミュニティのユーザーが行った編集からヒントを得ています。Lightroom では、類似したヒストグラムと被写体を使用して写真を比較し、独自のプリセットオプションをカスタマイズできます。このリストは時間とともに変更されることがあるため、お気に入りのプリセットがある場合は、必ず保存してください。
    • プリセットの上のカルーセルで弱い、強い寒色などのフィルターを使用して、おすすめのフィルターをさらに微調整します。

編集を検索して、他の写真家からインスピレーションを得ましょう。

Lightroom デスクトップ版の新機能

Lightroom デスクトップ版の「リミックス」タブで、アプリ内コミュニティの写真家による作品をチェックして、最新の編集トレンドを把握しましょう。また、他のユーザーの写真を編集して、彼らにヒントを提供することもできます。

  1. 左側のパネルで「もっと知る」をクリックして、「リミックス」タブを選択します。

    他の写真家による写真を編集したり、他のユーザーによる編集を許可したりしましょう。
    他の写真家による写真を編集したり、他のユーザーによる編集を許可したりしましょう。

  2. 写真を編集するには、「リミックス可能なすべての編集」までスクロールして、リミックス可能な写真を表示します。サムネールにカーソルを合わせて、「リミックス」をクリックします。編集を追加して「次へ」をクリックし、自分の編集処理に関するコメントを追加して、他のユーザーが自分の編集を見られるようにするために「リミックスを投稿」をクリックします。行ったすべての編集は、ユーザーのプロファイルの「リミックス」タブに表示されます。

    リミックス可能なすべての編集
    Lightroom デスクトップ版で、リミックスできる様々な写真を見つけましょう。

  3. 写真を共有して他のユーザーが編集できるようにするには、共有/「もっと知る」に共有を選択します。右側のパネルに詳細を入力して、「リミックスを許可」トグルを選択します。次に、「共有」をクリックします。

    詳細を入力して「共有」をクリックし、他のユーザーによるリミックスを許可しましょう。
    詳細を入力して「共有」をクリックし、他のユーザーによるリミックスを許可しましょう。

  4. 写真のリミックスを表示するには、自分のプロファイルまたはユーザーのプロファイルにアクセスして、「リミックス」タブをクリックします。写真を開くと、異なるユーザーが行ったすべての編集が 1 つの場所に表示されます。このようにして、自分に適した編集ワークフローを学習、比較、および検索できます。

    異なる写真家が行ったリミックスを 1 つの場所で表示
    異なる写真家が行ったリミックスを 1 つの場所で表示

詳しくは、Lightroom デスクトップ版でのリミックスを参照してください。

新しいカメラとレンズのサポート

サポートされているプロファイルの詳細な一覧で、新しく追加されたカメラとレンズを確認するには、次の記事を参照してください。

その他の機能強化

Lightroom デスクトップ版および Lightroom モバイル版

  • Lightroom の学習ニーズに対応するすべての資料が 1 つの場所にまとめられました。Lightroom アカデミーをご紹介します。楽しく学べるチュートリアル、ガイド、演習を確認して、お試しください。
  • プレミアムプリセットで、業界品質の新しいプリセットにアクセスできます。食べ物、ライフスタイル、都市建築などの新しいカテゴリを検索できます。
  • カラープロファイルに合ったカメラがキヤノンピクチャースタイルに追加されます。CR3 Raw ファイルをサポートしているキヤノンのカメラが含まれているかどうかを確認するには、こちらの記事を参照してください。
  • 線形グラデーション円形グラデーションなどの新しいマスクツールの操作しながら進めるチュートリアルを表示

Lightroom デスクトップ版

  • このリリース以降、編集内容は「もっと知る」の投稿で自動的に再生されません。
  • 切り抜きと回転」ツールをクリックして、新しい切り抜きオーバーレイドロップダウンメニューを見つけます。グリッド、三分割、対角線などのオーバーレイから選択して、切り抜きができます。

Lightroom モバイル版(iOS および Android)

  • すべての写真」またはアルバムのグリッド表示で、スクロールがよりスムーズかつ高速になりました。

ヘルプをすばやく簡単に入手

新規ユーザーの場合