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部分補正へのマスクの適用

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Lightroom デスクトップバージョン 5.0 以降では、マスクで、整理されたパネルに表示される様々な部分補正ツールが使用できるようになりました。これらのツールを使用すると、正確なカラーや輝度範囲の補正ができ、最もクリエイティブなコントロールで写真の特定の領域を編集することができます。

Lightroom の 2022 年 10 月リリース(バージョン 6.0)では、既存の「被写体を選択」および「空を選択」に加えて、AI 技術を利用している新しいマスク(「背景を選択」、「オブジェクトを選択」、「人物を選択」)を導入しています。

  • 被写体を選択 - 写真内の被写体を自動的に選択します。
  • 空を選択 - 写真内の空を自動的に選択します。
  • 背景を選択 - 写真内の背景を自動的に選択します。
  • オブジェクトを選択 -写真内のオブジェクトを自動的に選択します。必要に応じて、オブジェクトを変更できます。
  • 人物を選択 - 写真内のすべての人物を自動的に選択します。肌、目、髪など、人物の特定の部分を編集できます。
マスク

A. 被写体を選択 B. 空を選択 C. 背景を選択 D. オブジェクトを選択 E. 人物を選択 

Lightroom デスクトップの 2022 年 10 月リリース(バージョン 6.0)以降では、マスク適用量スライダーを使用して、一度に複数の調整設定を調整できます

マスク適用量スライダー
マスクパネルのマスク適用量スライダー。

注意:

Lightroom モバイル版を使用する場合次のリソースを参照してください。

マスクツール

右側のツールバーから「マスク」を選択すると、次の部分補正ツールが使用できます。

ブラシ

編集する領域上でブラシツールをクリックしてドラッグします。次の設定項目を指定できます。

  • サイズ ブラシの先の径をピクセル単位で指定します。
  • ぼかし ブラシがあたった範囲とその周りのピクセルとの間に、エッジをぼかした移行部分を作成します。ブラシカーソルでは、内側の円と外側の円の距離がぼかしの量を表しています。
  • 流量 補正の適用率をコントロールします。
  • 適用量 ストロークの透明度を制御します。

自動マスク」を選択して、ブラシストロークの適用先を同じようなカラーの領域に限定することもできます。

ブラシツールを使用して、部分的に編集する領域をペイントします
ブラシツールを使用して、部分的に編集する領域をペイントします

線形グラデーション

編集する領域でツールをクリックしてドラッグします。これは、徐々にフェードするパターンを使用してソフトな移行部分を作成し、写真の大部分を補正する場合に便利です。

マスクの線形グラデーション
線形グラデーションツールを使用して、部分補正を行います

円形グラデーション

編集する領域でツールをクリックしてドラッグします。このツールは、楕円形の内側または外側で部分補正を行うのに便利です。ぼかしスライダーを使用して、補正の緩やかさを指定します。

円形グラデーションマスク
円形グラデーションツールを使用して、楕円形の選択範囲内で調整を行います

色範囲

このツールを使用して、次のように、編集する写真のカラーを正確に選択します。

  • 補正する写真のカラーの周りの領域を、クリックしながらドラッグします。
  • 複数のカラーサンプルを追加するには、Shift キーを押しながらクリックします。Shift キーを押しながら画像をクリックすると、最大 5 つのカラーサンプルを追加できます。カラーサンプルを削除するには、Option(macOS)/Alt(Windows)キーを押しながらサンプルをクリックします。
  • 調整スライダーを調整して、選択したカラーの範囲を狭くしたり広げたりします。
  • カラー範囲マスクを削除するには、そのマスクをクリックして Delete キーを押します。
マスクのカラー範囲
カラー範囲ツールを使用して、特定のカラーまたはカラー範囲を調整します

輝度範囲

このツールを使用して、写真内のポイントまたは領域を選択します。選択した明るさ範囲を含むすべての領域がマスクになります。このようにして、写真内の特定のレベルの明るさのみに正確な調整ができます。輝度範囲を選択するには、次のいずれかの操作を行います。

  • 輝度を選択スライダーを調整して、選択した輝度範囲の端点を定義します。
  • 補正する写真の領域を、クリックしながらドラッグします。小さな領域を選択することで、特定の輝度範囲に絞り込むことをお勧めします。

輝度マップを表示」を選択して、写真の輝度情報を白黒表現で表示します。カラーが赤の部分は、輝度と適用される部分補正の交差である、マスクされる領域を示します。

マスクの輝度範囲
輝度範囲ツールを使用して、特定の明るさレベルの領域を調整します

奥行き範囲

このツールを使用して、カメラからの距離に基づいて領域を選択します。 このツールは、深度情報を含む写真に対してのみ有効になります。奥行き範囲を選択して調整するには、次のいずれかの操作を行います。

  • 深度を選択スライダーを調整して、選択した奥行き範囲の端点を定義します。
  • 補正する写真の領域を、クリックしながらドラッグします。小さな領域を選択することで、特定の奥行き範囲に絞り込むことをお勧めします。 

深度マップを表示」を選択して、画像の深度を白黒表現で表示します。写真の白い部分は前景を表し、黒い部分は背景を表します。赤のカラーは、深度と適用される部分補正の交差である、マスクされる領域を示します。

被写体を選択」、「空を選択」、「人物を選択」および「オブジェクトを選択」については、次を参照してください。

基本を学ぶ:マスクの作成

  1. ルーペ表示で写真を開き、右側のパネルから「マスク」を選択します。

    Lightroom デスクトップのマスクツール
    Lightroom デスクトップのマスクパネル

  2. 目的のマスクツール(詳細は最初のセクションを参照)を選択します。初期設定の「マスク 1」が、移動可能なマスクパネルに作成されます。このマスクの名前を変更するには 3 点メニューをクリックして、「名前変更」を選択します。

    新しいマスクを作成
    様々なマスクツールからの選択

  3. ツールを使用して、編集する領域を選択します。次に、右側のパネルの編集スライダーを使用して、部分補正を行います。これらのスライダーの詳細については、部分補正を参照してください。

    プリセットドロップダウンメニューから、明るい、暗い、暖色、寒色などのプリセットにアクセスして、すばやく調整することもできます。

    マスクを使用した部分補正
    マスクを使用した簡単な部分補正

  4. 新しいマスクを追加するには、移動可能なマスクパネルから、「新しいマスクを作成」をクリックし、使用するツールを選択します。このようにして、同じ写真で異なるツールを使用し、効率的にアクセスできます。

    マスクパネル
    整理されたマスクパネル

写真の被写体を自動的に選択

  1. 編集する写真を開き、マスク/被写体を選択を選択します。

  2. Lightroom で解析が実行され、自動的に被写体が選択されます。

    Lightroom で被写体を選択
    初期設定では、選択範囲は赤のオーバーレイとして表示されます

  3. 選択を調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。

    マスクの調整
    マスクをクリックして「追加」と「削除」オプションを表示

  4. 右側の編集スライダーを使用して、目的の部分補正を行います。 

    詳細については、部分補正を参照してください。

空を自動的に選択

  1. 編集する写真を開き、マスク/空を選択を選択します。

  2. Lightroom で解析が実行され、自動的に空が選択されます。

    Lightroom で空を選択
    Lightroom で分析が実行され、自動的に空が検出されます

  3. 選択を調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。

    マスクの調整
    パネルでマスクをクリックして、「追加」と「削除」を表示します

  4. 右側の編集スライダーを使用して、目的の部分補正を行います。

    詳細については、部分補正を参照してください。

写真内の背景を自動的に選択

  1. 編集する写真を開き、マスク背景を選択を選択します。

  2. Lightroom で解析が実行され、自動的に背景が検出されます。

    Lightroom でのマスク

  3. 選択を調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。

  4. 選択範囲に問題がなければ、右側の編集スライダーを使用して部分補正を行います。

オブジェクトを自動的に選択

  1. 編集する写真を開き、マスクオブジェクトを選択を選択します。

  2. Lightroom で解析が実行され、自動的にオブジェクトが検出されます。ブラシまたは長方形選択ツールを使用して選択を行うことで、写真内の別のオブジェクトを選択することもできます。

    マスク

  3. 選択を調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。

  4. 選択範囲に問題がなければ、右側の編集スライダーを使用して部分補正を行います。

人物を自動的に選択

  1. 編集する写真を開き、マスク/人物を選択を選択します。

  2. Lightroom で解析が実行され、自動的に人物が検出されます。写真に複数の人物がいる場合は、「人物 1」、「人物 2」などを選択します。

    Lightroom でのマスク

  3. 肌、髪、歯など、特定の部分を選択し、選択した部分に調整を行うことができます。

    マスク

  4. 選択を調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。

  5. 右側の編集スライダーを使用して、目的の部分補正を行います。 

    詳細については、部分補正を参照してください。

一括ペーストで被写体と空のマスクを適用

人工知能の支援による被写体を選択マスクと空を選択マスクは、1 回のクリックで複数の写真に適用できます。この機能は、設定のコピー&ペーストで使用できます。

  1. ディテールパネルで編集する写真を開きます。マスクアイコンをクリックして、マスクパネルを開きます。

  2. 被写体を選択または空を選択マスクが写真に基づいて適用され、部分補正が適用されます。

  3. また、プレミアムプリセットメニューから、被写体アダプティブプリセットを適用することもできます。

  4. 完了したら、画面右側のマスクアイコンの下にある 3 点メニューをクリックし、「コピーする編集設定を選択...」をクリックします。

    編集

  5. 設定をコピー」メニューで「マスク」を選択し、一括で適用するその他のすべての編集設定を選択します。完了したら、「コピー」をクリックします。

    Lightroom で被写体と空のマスクを一括編集
    Lightroom で被写体と空のマスクを一括編集

  6. フィルムストリップで、編集効果を適用するすべての写真を選択し、画面の右側にある 3 点アイコンをクリックします。「すべての選択画像にペースト」をクリックして、設定を一括でペーストします。

マスクに追加

マスクを作成したら、マスクツールを追加して、選択範囲をさらに微調整することができます。

  1. 同じマスク内で追加の部分補正を行うには、マスクの下にある「追加」をクリックします。

  2. マスクツールの 1 つを選択して、親マスクに追加します。

マスクから削除

マスクを作成したら、マスクツールを使用して選択範囲の領域を削除できます。

  1. 既存のマスクの領域を削除するには、マスクの下にある「削除」をクリックします。

  2. マスクツールの 1 つを選択します。親マスクの下の子マスクとして表示できます。

マスクの名前を変更

  1. マスクパネルで、次のいずれかの操作を行います。

    • 名前を変更するマスクの横にある 3 点アイコンをクリックします。
    • マスクを右クリックします。
  2. メニューから、「名前変更」を選択します。

  3. マスクの名前を入力し、Enter キーを押します。

選択した領域を反転する

最初の選択以外のすべてを選択するには、「反転」機能を使用します。

  1. マスクパネルで、次のいずれかの操作を行います。

    • 反転する選択項目の横で 3 点アイコンをクリックします。
    • 選択項目を右クリックします。
  2. メニューから、「反転」を選択します。

マスクの反転

グループ内のすべてのマスクを反転するには、次の手順に従います。

  1. マスクパネルで、次のいずれかの操作を行います。

    • 反転するマスクの横にある 3 点アイコンをクリックします。
    • マスクの編集ピンを右クリックします。
  2. マスクを反転」をクリックします。「マスクを複製して反転」を選択して、反転したコピーをマスクパネル内で作成することもできます。

       

       

マスクとの共通範囲

既存のマスクを新しいマスクと交差させるには、次の手順を実行します。

  1. 交差させるマスクの横にある 3 点アイコンをクリックします。

  2. メニューから「マスクとの共通範囲」を選択し、任意のマスクを選択します。

  3. 交差させたマスクは、必要に応じて表示させたり編集したりできます。

オーバーレイカラーの変更

初期設定の赤のオーバーレイカラーをカスタムカラーに簡単に変更したり、様々なプリセットオプションから選択したりできます。

  1. マスクパネルで、初期設定の赤のラジオボタンをクリックします。

    マスクオーバーレイ
    マスクオーバーレイダイアログボックスを使用したオーバーレイカラーの変更

  2. マスクオーバーレイダイアログボックスで、カラーピッカーを使用して任意のカラーを選択します。不透明度スライダーを使用して、カラーの適用度を調整します。「影響を受けない領域」を選択して、選択範囲に含まれないすべての領域を正確に表示することもできます。

    または、モードドロップダウンメニューをクリックして、白黒のカラーオーバーレイ、白黒の画像、黒い背景上の画像、白い背景上の画像などの様々なオプションから選択することもできます。

  3. プリセットオプションには、3 点メニューからもアクセスできます。

    Lightroom デスクトップのマスクオーバーレイオプション
    Lightroom デスクトップのマスクオーバーレイオプション

部分補正スライダー

次のスライダーを使用して、選択範囲に目的の部分補正を行います。

露光量

全体的な画像の明るさを設定します。露光量を部分的に補正することで、従来の覆い焼きと焼き込みに似た効果が得られます。

コントラスト

画像のコントラストを調整します。主に中間調で効果が現れます。

ハイライト

画像内の露出過多のハイライト領域のディテールを再現します。

シャドウ

画像内の露出不足のシャドウ領域のディテールを再現します。

白レベル

写真の白色点を調整します。

黒レベル

写真の黒点を調整します。

色温度

画像の一部の領域の色温度を上下させて調整します。段階フィルターの色温度効果を使用すると、混光照明の下で撮影した画像を改善することができます。

色かぶり補正

グリーンまたはマゼンタの色合いを補正します。

色相

写真の色相を調整します。「微調整を使用」を選択して、正確に調整します。

彩度

カラーの鮮やかさを調整します。

カラーにする

領域に色かぶり補正を適用します。カラースウォッチを使用して色相を選択します。写真を白黒に変換した場合も効果は維持されます。

テクスチャ

写真のテクスチャ加工されたディテールをスムーズにしたり、強調したりできます。ディテールをスムージングするにはスライダーを左に動かし、強調するにはスライダーを右に動かします。テクスチャスライダーを調整しても、カラーやトーンは変更されません。

明瞭度

部分的なコントラストを上げて画像の奥行きを強調します。

かすみの除去

写真の既存のかすみを増減します。

シャープ

写真のエッジの鮮明度を強調して細部を際立たせます。負の値を指定すると細部がぼやけます。

ノイズ軽減

シャドウ領域に発生しやすい輝度ノイズを軽減します。

モアレ

モアレアーチファクト、つまりカラーエイリアシングを除去します。

フリンジ軽減

エッジのカラーフリンジが除去されます。

アドビのロゴ

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