変更点
Photoshop のスクリプト生成 UI は、Flex ではなく Mondo ベースになりました。Mondo UI フレームワークは、Web 用に保存、Photoshop Filter Gallery など、さまざまな内部プラグイン用 UI の生成に、数バージョンにわたって Photoshop で使用されてきました。この機能により、UI 生成のためにスクリプトベースの UI で Mondo フレームワークを使用できます。
この変更の理由
この変更により、スクリプトを介して生成された UI は、HiDPI/Retina の表示をサポートできるようになり、全体的なアプリケーション UI と一貫した外観になります。
影響があるダイアログのリスト
以下は、この変更により影響を受けるアプリケーションのダイアログのリストです。
| ダイアログ | メニュー |
| コンタクトシート II | ファイル/自動処理/コンタクトシート II |
| 条件付きモード変更 | ファイル/自動処理/条件付きモード変更 |
| 画像のフィット | ファイル/自動処理/画像のフィット |
| レンズ補正 | ファイル/自動処理/レンズ補正 |
| HDR Pro に統合 | ファイル/自動処理/HDR Pro に統合 |
| Photomerge | ファイル/自動処理/Photomerge |
| カラールックアップを書き出し | ファイル/書き出し/カラールックアップテーブル |
| レイヤーカンプからファイル | ファイル/書き出し/レイヤーカンプからファイル |
| レイヤーカンプから PDF | ファイル/書き出し/レイヤーカンプから PDF |
| アートボードから PDF | ファイル/書き出し/アートボードから PDF |
| レイヤーをファイルに書き出し | ファイル/書き出し/レイヤーからファイル |
| イメージプロセッサー | ファイル/スクリプト/イメージプロセッサー |
| スクリプトイベントマネージャー | ファイル/スクリプト/スクリプトイベントマネージャー |
| レイヤーを読み込む | ファイル/スクリプト/ファイルをレイヤーとして読み込み |
| 画像の適用設定 | ファイル/スクリプト/適用設定 |
| 計測スケールマーカー | 画像/解析/スケールマーカーを配置 |
| 炎 | フィルター/描画/炎 |
| ピクチャフレーム | フィルター/描画/ピクチャフレーム |
| ツリー | フィルター/描画/ツリー |
| Sketchfab にアップロード | 3D/Sketchfab で 3D レイヤーを共有 |
| プリセットを書き出し/読み込み | 編集/プリセット/プリセットを書き出し/読み込み |
| レンガ塗り | 編集/塗りつぶし コンテンツドロップダウンで「パターン」を選択 「スクリプト」を選択 スクリプトドロップダウンからオプションを選択 |
| 交差織り目 | |
| パスに沿って配置 | |
| ランダム塗り | |
| 対称塗り | |
UI レイアウト:Mondo と Flex
ユーザーインターフェイス作成用のスクリプティング API に変更はありません。ただし、Mondo でのウィジェットのグループ化を行う方法には違いがあります。
Flex では、「グループ」ウィジェットはウィジェットのグループ化のためのレイアウトメカニズムとして動作し、完全に非表示となっていました。それに対して Mondo では、「グループ」は背景付きのウィジェットであり、他のウィジェットと重ねることはできません。
たとえば、1 つが別のウィジェットと重なるように並んでいる 2 つのグループと、1 つのグループのウィジェットが別のグループのウィジェットとは重ならないグループがある場合、Flex ではすべてのウィジェットが表示されます。
ただし、Mondo で同じシナリオの場合、上部のグループは下部のグループをブロックします。
一部のユーザーは、これと同じ理由により Mondo では既存のスクリプトで UI レイアウトが正しくないと感じる場合があります。こういったすべてのスクリプトは、「グループ」ウィジェット間での重なりを取り除いて修正する必要があります。Mondo で新規作成されたスクリプト、または Mondo で実行するように変更したスクリプトは、Flex でも同様に問題なく動作します。
HiDPI サポート
この変更では、スクリプト UI で HiDPI ディスプレイもサポートされるようになりました。ただし、HiDPI ディスプレイで動作するようにスクリプトで変更を行う必要はありません。2x 画像アセットを 1x 画像アセットとともに配置し、1x 画像アセットと同じファイル名の後に接尾辞として「@2X」を付加します。
たとえば、1x 画像アセットのファイル名が imageFile.png の場合、2x 画像アセットのファイル名は imageFile@2X.png で、同じ場所に置きます。
2x 画像アセットが見つからない場合は、1x 画像アセットが使用されます。
既知の問題
- Flash Player ウィジェットはサポートされなくなりました。スクリプト UI で SWF/Flash/Flex ファイルを再生できなくなります。
- ツリービューウィジェットはサポートされません。
- グラフィック描画は、チェックボックスおよびラジオボタンウィジェットではサポートされません。
- ボタン背景色は変更できません。
- グラフィック描画されたシェイプは滑らかではありません。