プロのフォトグラファーでなくても、Adobe Stockコントリビューターとして自身の作品を投稿することができます。Adobe Stockユーザーにアピールできるような画像を作る方法をご紹介します。
Adobe Stockコントリビューターとして作品をアップロードするのは簡単です。ただし、どの写真を選ぶかについて悩む前に、どのような写真が採用されやすいか、そのポイントを押さえておきましょう。主な要素として、心を揺さぶる被写体、美しい外観、ユニークな作風などが挙げられます。
テーマを選ぶ
Adobe Stockのお客様は、すべての人種、民族、年齢、能力、性別、性的指向、宗教、体型、肌質の人々の生活や体験を描いた、現代的で多様性のあるインクルーシブなコンテンツを常に求めています。少数派のコミュニティをテーマとする場合は、その人々と文化を正確かつ肯定的に描写するようにしてください。また、コンテンツのテーマを検討する際には、花、ペット、夕日、有名なモニュメントなど、既に数多く撮影されたものがあることに留意しましょう。これらのカテゴリの写真を投稿する場合は、他とは一線を画したユニークな作品であることが重要です。
使用するユーザーのニーズを考える
撮影した一連の写真をすべて投稿するのは避けてください。その中から優れた写真だけを選び、1枚1枚が他とは異なる価値があることを確認してください。また、異なるエフェクトを適用した同一写真の複数パターンも避けるべきです。多くのユーザーは、プロジェクトに適したエフェクトを自分で決めて適用したいからです。
また、ユーザーの立場で考えることも大切です。自分の写真がどのように使用されるかを思い描き、ある程度の多様性を提供するようにしてください。異なる構図でバリエーションを増やし、縦長と横長のショットを用意してユーザーの選択肢を増やしましょう。
被写体がフレーム全体を占めるような構図は避け、テキストや他のデザイン要素を加えることができるよう、スペースを残しましょう。
構図のすべての要素を確認する
写真に写りこむ要素一つ一つに配慮し、無駄な要素は取り除いてください。例えば、写真が水平であることを確認したり、景観を損ねている電柱や電線、木の枝といったものがあれば取り除きましょう。「写真の切り抜きと角度補正」チュートリアルでは、画像の切り抜き、トリミング、角度補正の方法をご紹介しています。
ベストな見栄えに仕上げる
ホワイトバランスの色温度を調整して、暖色または寒色に偏り過ぎた色調を補正したり、色かぶりを除去したりして、自然な見栄えの写真に仕上げましょう。
ヒント:RAW形式で撮影すると、Lightroomでのホワイトバランスの調整がしやすくなります。
露出過多(明るすぎて白とびが生じる)や露光不足(暗すぎて黒つぶれが生じる)にならないよう、写真の全体的な明るさを調整しましょう。
画像のコントラストを適切なレベルに設定しましょう。コントラストが強いとハイライトとシャドウの差が極端になり、はっきりとした硬い印象の写真になります。一方、コントラストが弱い写真は、やわらかく落ち着いた印象に見える場合があります。
同様に、自然で心地よい色を再現しましょう。彩度が高すぎる色は不自然に見え、逆に低すぎるとくすんで精彩に欠ける場合があります。PhotoshopとLightroomはどちらも、一部の領域の色を鮮やかにしたり、その他の部分の色調を抑えたりするためのツールを備えています。
明瞭度、自然な彩度、彩度の操作を参照して、写真を魅力的な明るさと色に変える方法を習得しましょう。
細かなゴミを取り除く
必ず画像を100%以上の倍率で表示して、ゴミ、キズ、その他の不具合がないか確認しましょう。さらにズームして、センサーについたほこりなどによるアーティファクトを取り除き、画像をクリーンで汚れのないものにします。方法については、写真のゴミやキズの除去(英語)を参照してください。
フィルム写真で見られるような粒状のノイズが写真にのることがあります。このようなノイズは、暗い照明条件で撮影するときに、カメラのISO感度を高く設定すると発生しやすくなります。
ヒント:Adobe Stockの利用者が自身で加工や修正を施すことが多いため、過度に手を加える必要はなく、特にフィルターやエフェクトの使用は控えましょう。
予期しないハロー効果やエッジのカラーフリンジにも注意しましょう。これは、カメラの光学機構が特定の照明条件下で色を同期できない場合に発生することがあります。LightroomとPhotoshopのツールを使用して、レンズの欠陥を補正してください。
メインの被写体をフォーカスする
被写界深度を浅くする場合は、メインの被写体にしっかりピントを合わせ、くっきりと鮮明になるようにしましょう。既にピントが合った写真でも、少しシャープを加えるだけで、より細部を生き生きと表現できることもあります。写真編集の様々な場面でシャープ処理を適用する方法を習得するには、写真をシャープにするを参照してください。
知的財産権に注意する
人物、建物、またはオブジェクト、アートワーク、彫刻、デザインなどの知的財産が含まれる写真については、モデルリリースまたはプロパティリリースが必要です。詳しくは、弊社ガイドライン
を参照してください。採用されない被写体のリストについては、画像に関して確認されている制限事項を確認してください(このリストは定期的に更新されます)。
正確なタイトルとキーワードを使用する
お客様がコンテンツを見つけるためには、正確なキーワードとタイトルが不可欠です。人々を描写するコンテンツで、特にその人々が多様な背景やコミュニティを持つ場合は、その人々のアイデンティティを正確かつ忠実に表現することが重要です。メタデータを作成する際には、モデルリリースについて言及してください。
これで終了です。Adobe Stockに写真を投稿する際に、ぜひこのガイドラインをお役立てください。