After Effects CC 2015 (13.5)でのプレビュー

After Effects CC 2015 (13.5)でのプレビューについて

After Effects CC 2015 (13.5)では、コンポジション、レイヤー、およびフッテージのプレビュー方法が大幅に変更されました。プレビューが起動しやすく、インタラクティブに、そして設定可能になりました。

注意:

After Effects CC 2015 (13.5)をインストールする前に、以前のバージョンの維持に関するこの記事をお読みください。新規および変更内容の詳細については、こちらの記事を参照してください。After Effects CC 2015 (13.5)の既知の問題に注意してください。

この記事には、プレビューの変更点について次のような情報が含まれています。

RAM プレビューはプレビューには使用されなくなりました。

After Effects は、リアルタイム再生のために RAM 内に引き続きフレームをキャッシュします。ただし、After Effects ではそのようなプレビューを開始する固有のコマンドがなくなったので、「RAM プレビュー」という用語が使用されなくなりました。現在は「プレビュー」と呼ばれています。

スペースキーでプレビューを開始

スペースキーは、リアルタイム再生のためにフレームのキャッシュを最適化し、さらにオーディオを再生するプレビューを開始できるようになりました(両機能とも、以前は「RAM プレビュー」と呼ばれていた固有の機能です)。

カスタマイズ可能なプレビュー

スペースキー、テンキーパッドの 0、および Shift + テンキーパッドの 0 のそれぞれのプレビューキーボードショートカットにプレビュー動作を設定できます。スペースキーでオーディオ付きのプレビューを開始し、アクティブなレイヤーのコントロールも表示できるようになりました。

中断のないプレビュー

After Effects の以前のバージョンでは、プレビュー中に任意の場所をクリックすると再生が停止していました。After Effects CC 2015 (13.5)では、コンポジション、レイヤー、および画像をプレビューすると同時に、コンポジションまたはプロジェクトで作業できます。中断のないプレビューは、プレビューを開始および停止する動作を必然的に変更します。中断のないプレビューを可能にするインタラクティブなパフォーマンスの向上の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

プレビュー機能の多くが変更されましたが、次の機能は After Effects CC 2015 (13.5)で変更されていません。

  • リアルタイム再生では、引き続きレンダリングされたフレームが RAM にキャッシュされる必要があります。単純なコンポジションは、リアルタイムよりも高速なレンダリングとキャッシュが可能ですが、プレビューはコンポジションのコンテンツに関係なく、再生前に必ずフレームを RAM にキャッシュします。

  • プレビュー時に GPU が新しく使用されることはありません。After Effects CC 2015 (13.5)における変更は、すべて CPU リソースの最適化に関連しています。

プレビュー中のプロジェクトおよびコンポジションの変更(中断のないプレビュー)

After Effects でプレビューの再生中に開いているプロジェクトでエフェクトを変更できます。

以前のバージョンでは、コンポジション、レイヤー、またはフッテージビューアーでプレビューを開始した後に、ユーザーインターフェイスで任意の場所をクリックするとプレビューの再生を停止しました。After Effects CC 2015 (13.5)では、スペースキーなどのキーボードショートカットで停止させる明示的な操作を行うまで、プレビューが再生し続けます。プレビューを停止する特定の操作については、以下の「プレビューの停止」をお読みください。

コンポジションをプレビューするときは、タイムライン、レイヤー、またはエフェクトコントロールパネルでそのレイヤーを変更できます。After Effects は更新されたフレームのキャッシュを即座に作成するため、新たなフレームがキャッシュされるまではプレビューのフレームレートが遅くなります。ただし、パネルをクリックするとプレビューが停止するので、コンポジションパネルで再生中に変更することはできません。

注意:

たとえば、マスクのパスを変更するなど、プレビュー中にコンポジションパネル内をクリックしてコンポジションを変更するには、同じコンポジション用に 2 番目のビューアーパネルを開き、そこで変更を加えます。プレビューではないビューアーにおける変更は、プレビューが再生されているコンポジションパネルに反映されます。

プレビュー中ではない任意のコンポジション、レイヤー、またはフッテージパネルでプレビュー中に変更を加えることができます。さらに、以下のようなこともできます。

  • サブコンポジションを含む新しいレイヤーを作成し、それらを変更します。
  • エフェクトおよびキーフレームを適用または削除し、任意のプロパティやキーフレームの値を変更します。
  • フッテージをインポートし、任意のフッテージのフッテージ設定を解釈または変更します。
  • レンダーキューにコンポジションを追加し、設定を変更したり、アイテムの順序をレンダリングしたりします。レンダリングキューを開始すると、プレビューが停止します。
  • 新しいコンポジション、レイヤー、およびフッテージパネルを開くなど、ワークスペースを再整理します。
  • コンポジション、レイヤー、およびフッテージパネルの表示設定を変更します。たとえば、アルファチャネルの表示、ズームインまたはズームアウト、シングルから 4 アップビューへの切り替え、または 3D ビューの変更などです。

上記で述べているとおり、プレビューされるフレームに影響を与える変更を行う場合、新しいフレームがレンダリングされ、キャッシュされるまではプレビューのフレームレートが遅くなることがあります。

プレビュー時間に対する現在の時間

プレビュー中のコンポジションを変更する機能を使用すると、現在の時間とプレビュー時間の間に明確な違いがあります。

After Effects におけるコンポジション中の現在の時間とは、キーフレームが追加される場所など、多くのアクションが記録されるときのフレームのことです。現在の時間インジケーター(CTI)とタイムラインパネルの左上隅にある現在の時間の表示は、現在の時間を示しています。

プレビュー時には、タイムラインパネルのタイムグラフエリアを通る青い垂直線を CTI が描画するようになりました。このラインは、現在の時間にあるキーフレームまたはその他の注目ポイントを識別するのに役立ちます。

コンポジションのプレビュー時間は現在の時間とは異なります。プレビュー時間は、プレビュー中にコンポジションパネルに表示されるフレームに対応しています。プレビュー時間は、プレビュー時間インジケーター(PTI)によって示されます。PTI は、プレビュー中に左から右へ移動する、タイムラインパネルのタイムグラフエリアを通る赤い垂直線です。コンポジションパネルの下部にある時間表示もプレビュー時間を示しています(After Effects の以前のバージョンでは、プレビュー時間またはプレビュー時間インジケーターには適切な名前がありませんでした)。

プレビューが停止されると、現在の時間とプレビュー時間が同じフレームになります。

プレビュー中の現在の時間の変更

After Effects の以前のバージョンと同様、タイムラインパネルの CTI はプレビュー中には移動しません。プレビュー中に CTI をドラッグすると、再生が停止して新しい現在の時間でフレームが表示されます。

プレビューを停止せずに CTI を移動するには、Option キー(Mac OS)、Alt キー(Windows)を押しながら CTI をドラッグするか、タイムルーラーをクリックします。ドラッグ中に Shift キーを押したままにすると、プレビューが再生されていない時のように CTI がキーフレームとその他の注目ポイントにスナップします。

現在の時間を変更する他のメソッドは、プレビューを停止しません。

簡素化され設定可能になったプレビュー動作

After Effects CC 2015 (13.5)では、プレビュー中にコンポジションを変更する機能に加えて、プレビューの開始および停止方法の変更が可能です。プレビューキーボードショートカットのプレビュー動作は、プレビューパネルの新しいコントロールを使用してカスタマイズできます。デフォルトでは、スペースキーがリアルタイム再生用にキャッシュし、オーディオを再生するプレビューを開始するようになりました。

これらの変更により、古い RAM プレビューと標準プレビュー(スペースキー)の動作の違いがなくなったので、これらの用語は After Effects では使用されなくなりました。プレビューはユーザー設定可能な動作で統一されています。

プレビュー動作の主な変更点の概要

  • 独立したプレビューモードの説明に「RAM プレビュー」という用語は使用されなくなりました。「RAM プレビュー」ボタンがプレビューパネルから削除されました。
  • スペースキーが、オーディオを再生し、リアルタイム再生用にフレームのキャッシングを最適化するプレビューを開始するようになりました。
  • スペースキーのキーボードショートカットのプレビュー動作が設定できるようになりました。
  • プレビューパネルの新しい制御機能を使用すると、それぞれのキーボードショートカット(オーディオ、ループ、キャッシング、範囲、レイヤーコントロール)のプレビュー動作を設定できます。
  • 新しい範囲オプション:現在の時間によって拡張されたワークエリア。
  • プレビューをキャッシュすると、After Effects は即座に再生を開始します。有効になっている場合、オーディオが再生されます。フレームをリアルタイムよりも速くキャッシュできる場合、再生速度はリアルタイムのフレームレートに制限されます。
  • プレビューの開始方法を問わず、すべてのプレビューでオーディオを再生できるようになりました。
  • プレビューのフレームレートがリアルタイムよりも遅い場合(たとえば、キャッシング中など)、オーディオはデフォルトでミュートされます。新しい環境設定では、オーディオをミュートするか、再生するかを選択できます。オーディオの再生を選択した場合、プレビューのフレームレートがリアルタイムよりも遅いと、オーディオは同期を維持するために音詰まりします。
  • プロジェクトまたはコンポジションを変更する間、プレビューが中断されることはないため、プレビューを停止するには明示的な操作が必要です。
注意:

音声のみのプレビューは、一貫したプレビュー動作には組み込まれていません。テンキーパッドのピリオド(.)、またはOption キー + テンキーパッドのピリオド(.)(Mac OS)、または Alt キー + テンキーパッドのピリオド(.)(Windows)を押すと、引き続きオーディオのみのプレビューが実行されます。これらのショートカットは設定不可で、新しいプレビューパネルのコントロールの影響を受けません。

「RAM プレビュー」という用語とボタンの廃止

「RAM プレビュー」という用語は After Effects では使用されなくなり、プレビューパネル内の「RAM プレビュー」ボタンが削除されました。新しいプレビュー動作により古い RAM プレビューと標準プレビュー(スペースキー)の動作の違いがなくなりました。「プレビュー」という用語は、動作に関係なく After Effects におけるコンポジション、レイヤー、およびフッテージビューアーの再生を表すのに使用されます。

「RAM プレビュー」という用語は削除されましたが、RAM がいっぱいになるまでフレームをキャッシュする動作は、基本的なコードは書き換えられていますが引き続き存在します。RAM がいっぱいになるまでフレームをキャッシュする動作は、「優先される内容をプレビュー」コントロールを「フレームレート」に設定することで有効になります。この動作と、RAM プレビューおよび標準プレビューに関連する、プレビュー時にレイヤーコントロールが表示されるかどうかなどの他の動作は、ユーザーが設定できるようになりました。

プレビュー開始時のスペースキーとテンキーパッドの 0 によるデフォルト動作

スペースキーを押すと、リアルタイム再生を実行できるように、オーディオ付きのプレビューが開始し、使用可能な RAM の空き容量がなくなるまでフレームがキャッシュされるようになりました。これにより、After Effects の新規ユーザーおよび経験豊富なユーザーの両方がスペースキーを使用して快適にプレビューを開始できるようになります。

After Effects の以前のバージョンでは、新規ユーザーが RAM プレビューについて知る前に、スペースキーを押していました。その結果、プレビューがリアルタイムで再生されず、オーディオも再生されないことで混乱し、支援を求めることが頻繁に発生しました。

また、テンキーパッドのないノートパソコンや他のキーボードで作業をしている経験豊富な After Effects ユーザーも、スペースキーでキャッシュされたプレビューを簡単に開始できるメリットを享受できます。

テンキーパッドの 0 を押すと、After Effects の以前のバージョンの RAM プレビューと実質的に同じプレビューが開始されます。

両方のキーボードショートカットのプレビュー設定は、更新されたプレビューパネルで設定できます。これには、After Effects の以前のバージョンと同様に動作するようにスペースキーをリセットすることも含まれます。

新しいプレビューパネルのコントロール

スペースキーを含む、プレビューを開始するキーボードショートカットの任意の動作を設定できるようにプレビューパネルが更新されました。キーボードショートカットの動作を変更するには、まずはコンテキストメニューからそれを選択し、必要に応じてオプションを変更します。

プレビューパネル内のすべてのコントロールの説明は次のとおりです。

パネルの高さのスナップポイント:

プレビューパネルの高さを変更すると、3 つの異なるポイントにスナップされ、以下の内容が表示されます。

  • 移動コントロールのみ
  • 移動コントロールとコンテキストメニュー
  • すべてのコントロール

開始フレーム、前のフレーム、次のフレーム、および終了フレーム:

これらのボタンの動作は変更されていません。

「再生」または「停止」ボタン:

「再生」ボタンを押すと、プレビューパネルにその時表示されている設定でプレビューを開始します。

つまり、別のショートカットを選択すると「再生」ボタンの動作が変わります。たとえば、「ショートカット」を「スペースキー」に設定し、「途中から再生」を「現在の時間」に設定している場合、「再生」ボタンを押すと現在の時間からプレビューが開始されます。ショートカットをテンキーパッドの 0 に変更すると、「途中から再生」が「範囲の先頭」に変更され、「再生」ボタンを押すとプレビューが範囲の先頭から開始されます。

「優先される内容をプレビュー」を「フレームレート」に設定してプレビューを開始すると、フレームがレンダリングおよびキャッシュされる一方で「再生」ボタンが「キャッシュして再生」アイコンに変わります。この状態で「再生」ボタンを押すと、レンダリングおよびキャッシングが中断し、キャッシュされたフレームが再生され、「再生」ボタンが「停止」アイコンに変わります。

プレビューを停止するには、「停止」アイコンをクリックします。

コンポジション/プレビュー/現在のプレビューの再生メニューコマンドは「再生」または「停止」ボタンにリンクされます。このメニューコマンドを選択すると、「再生」または「停止」ボタンを押した場合と同じ結果になります。

ループ:

各キーボードショートカットの「ループ」コントロールが記憶されるようになりました。ピンポンループモードは廃止されました。

オーディオをミュート:

各キーボードショートカットの「オーディオをミュート」コントロールが記憶されるようになりました。このボタンをクリックすると、プレビュー時にオーディオをミュートまたはミュート解除できます。この機能を利用すると、プレビューを開始するのに使用されたショートカットに「オーディオをミュート」コントロールの状態が適用され、そのショートカットを使用した以降のプレビュー開始に影響します。

ショートカット:

スペースキー、テンキーパッドの 0、Shift キー + テンキーパッドの 0 の、プレビューを開始できる 3 つの異なるキーボードショートカットから選択してそれぞれの動作を設定します。「再生」または「停止」ボタンは、現在表示されているキーボードショートカットの動作を使用します。3 つのキーボードショートカットのデフォルト設定については、こちらの記事を参照してください。

リセット:すべてのショートカットのデフォルトのプレビュー設定を復元するには、「リセット」ボタンをクリックします。Option キー(Mac OS)または Alt キー(Windows)を押したまま「リセット」ボタンをクリックすると、キーボードショートカットの設定が After Effects の以前のバージョンの動作と同様に変更されます。

優先される内容をプレビュー:

フレームレートのプレビューのパフォーマンス向上や、無制限の長さのためにキャッシングおよび再生の動作を最適化するために選択します。このコントロールは、After Effects の以前のバージョンで RAM プレビューか標準プレビューかを選択することに似ていますが、After Effects CC 2015 (13.5)にはいくつかの違いがあります。

「優先される内容をプレビュー」を「フレームレート」に設定すると、After Effects は使用可能な RAM の空き容量がなくなるまでフレームをレンダリングおよびキャッシュし、キャッシュされたフレームをリアルタイムに再生します。レンダリングおよびキャッシングの段階では、フレームは可能な限り高速にレンダリングおよびキャッシュされます。キャッシュされたフレームの再生は即座に開始されますが、リアルタイムのフレームレートよりは高速ではありません。範囲に含まれるすべてのフレームがレンダリングされる前に使用可能な RAM がキャッシュで一杯になると、キャッシュに含まれるフレームのみプレビューされます。キャッシングの段階が完了すると、「途中から再生」コントロールで定義した時間からリアルタイム再生が開始されるか、レンダリングがリアルタイムよりも高速である場合は、単に続行されます。

フレームレートは、すべてのショートカットのデフォルト設定であり、一般的な使用に推奨されます。

「優先される内容をプレビュー」を「長さ」に設定されている場合、After Effects は、サイズが小さい高度なバッファのみのフレームのレンダリングとキャッシングによって再生が開始されますが、リアルタイムより速度が遅くなります。範囲全体がレビューされます。範囲内のすべてのフレームがレンダリングされる前に使用可能な RAM の空き容量がキャッシュによってなくなった場合、キャッシュ内の最も古いフレームが破棄されます。リアルタイム再生は、フレームのレンダリングがリアルタイムよりも高速な場合や、最初のループ後、範囲全体がキャッシュに収まる場合のみに発生します。

「長さ」オプションは、リアルタイムよりも高速でレンダリングするフレームをプレビューする場合に最適です。これは、フッテージパネルの場合や、長すぎてすべての フレームがキャッシュに収まらりきれない範囲をプレビューする場合です。

「フレームレート」と「長さ」の両方:

  • 再生が即座に開始され、フレームのレンダリングとキャッシングが同時に行われます。
  • 有効になっている場合、オーディオが再生されます。以下の「プレビューがリアルタイムよりも遅い場合のオーディオのミュート」も参照してください。

範囲:

プレビューされるフレームの範囲を定義します。

  • ワークエリア:ワークエリア内のフレームのみ。
  • 現在の時刻によって拡張されたワークエリア:この範囲は、現在の時間インジケーター(CTI)の位置によって動的にワークエリアを拡張します。
    • CTI がワークエリアの前に配置される場合、範囲の長さが現在の時間からワークエリアの終了点になります。
    • CTI がワークエリアの後に配置されている場合、範囲の長さがワークエリアの開始点から現在の時間までになります。ただし、「現在の時間から」が有効になっている場合は、範囲の長さがワークエリアの開始点からコンポジション、レイヤー、またはフッテージの最後のフレームまでになります。
    • CTI がワークエリアの内側に配置されている場合、範囲は拡張なしのワークエリアになります。
  • 全期間:コンポジション、レイヤー、およびフッテージのすべてのフレーム。

途中から再生:

「範囲の先頭」または「現在の時間」のいずれから再生を開始するかを選択します。

レイヤーコントロール:

プレビュー中に選択したレイヤーとその他のビューアーパネルのオーバーレイのレイヤーコントロールを表示するかどうかを選択します。プレビューが停止した場合、レイヤーコントロールやオーバーレイが以前の表示設定に戻ります。

ビューアーパネルのオーバーレイには、ガイド、セーフマージン、グリッド、および 3D 参照軸が含まれます。

  • 「オフ」の場合は、プレビュー中にレイヤーコントロールやオーバーレイが表示されません。
  • 「現在の設定」を使用して、プレビュー中にビューアーのレイヤーコントロールおよ びオーバーレイが表示します。

現在のビューアーに表示するレイヤーコントールを選択するには、表示オプションダイア ログ(表示/表示オプション)を開きます。現在のビューアーに表示するオーバーレイを選択するには、ビューアーパネルの下部にあ るグリッドとガイドのオプションを選択メニューを開きます。

プレビューの再生中、表示メニュー、またはビューアーパネルの下部にあるグリッドとガイドのオプションを選択メニューから適切なオプションを選択して、レイヤーコントロールとオーバーレイを動的に表示および非表示にできます。レイヤーコントロールは、プレビュー中に「コマンド」 + Shift + H (Mac OS)または Control + Shift キー + H (Windows)のキーボードショートカットを押すことによっても表示または非表示にできます。

プレビュー中にレイヤーコントロールを表示または非表示にしても、プレビューパネルの「レイヤーコントロール」オプションの状態には影響しません。

フレームレート、スキップ、解像度、全画面:

これらのコントロールの動作は変更されていません。

プレビューの停止

After Effects の以前のバージョンでは、プレビュー中にいずれかの操作を行うと、ほぼ確実にプレビューが停止していました。

After Effects CC 2015 (13.5)では、プレビュー中に開いているプロジェクトに変更を加えることができるため、プレビューを停止させる操作は少なくなりました。ただし、After Effects の以前のバージョンと同様、別のプレビュー設定やプレビューの停止方法は、停止後に CTI が配置される位置や、 フレームのレンダリングおよびキャッシングを中断してもキャッシュされたフレームの再生を継続するかどうかに影響を与えます。

次の操作はプレビューを停止させません。

  • スペースキー、テンキーパッドの 0、または Shift キー + テンキーパッドの 0 などのプレビューのキーボードショートカットのいずれかを押す操作。
  • プレビューパネルで「開始」または「停止」ボタンをクリックする操作。
  • コンポジション/プレビュー/現在のプレビューの再生を選択する操作。
  • テンキーパッドのピリオド(.)または Option キー/Alt キー + テンキーパッドのピリオド(.)などのオーディオプレビューのキーボードショートカットのいずれかを押す操作。
  • Esc キーを押す操作。

他の一部の操作も After Effects がプレビューを停止する原因となります。完全なリストではありませんが、最も一般的な操作は次のとおりです。

  • プレビュー中のビューアーパネルをクリックする操作。ビューアーパネルのタブをクリックしてもプレビューは停止しません。
  • ワークエリアバーまたはタイムナビゲーションバーのような時間のプロパティを調整する操作。
  • Option キー(Mac OS)または Alt キー(Windows)を押したままにせずに現在の時間インジケーター(CTI)をドラッグするかタイムルーラーをクリックする操作。この操作は現在の時間も変更します。
  • プレビュー中のコンポジションのコンポジション設定を変更する操作。
  • ワークスペースの別のパネルの背後にプレビュー中のビューアーパネルを移動して見えなくする操作。たとえば、同じグループ内の別のパネルをクリックしたり、同じグループに新しいビューアーパネルを開いたりする操作です。
  • レンダリングキューを開始する操作。

プレビューが停止した場合、以下の 2 つの異なる動作が考慮されます。

  • 範囲内のすべてのフレームがレンダリングされる前にプレビューを中断した場合、範囲内のすべてのフレームがレンダリングされる前にキャッシュされたフレームの再生を開始するかどうか。これは、「優先される内容をプレビュー」が「フレームレート」に設定された状態でプレビューが開始された場合のみに考慮されます。
  • CTI が現在の時間のままになるか、再生時間(プレビューを停止した時間)に移動するかどうか。

上記のほとんどの操作によってプレビューが即座に停止し、キャッシュされたフレームの再生は開始されず、CTI は現在の時間のままになります。

スペースキー、テンキーパッドの 0、または Shift キー + テンキーパッドの 0 などのプレビューのキーボードショートカットを押すと、どのショートカットを押したかどうかによって停止動作も次のように異なります。

  • スペースキー:CTI が再生時間に移動します。フレームのレンダリングが中断された場合、キャッシュされたフレームの再生が開始されます。
  • テンキーパッドの 0:CTI が現在の時間のままになります。フレームのレンダリングが中断された場合、キャッシュされたフレームの再生が開始されます。
  • Shift キー + テンキーパッドの 0:CTI が現在の時間のままになります。フレームのレンダリングが中断された場合、キャッシュされたフレームの再生が開始されます。

重要:プレビューショートカットの停止動作は、プレビューを開始するために使用したショートカットではなく、プレビューを停止するのに使用したショートカットの結果です。

プレビューパネルとコンポジション/プレビュー/現在のプレビューを再生の再生/停止ボタンは、プレビューパネルに現在表示されているショートカットにリンクされます。これらの操作を使用してプレビューを停止すると、現在表示されているキーボードショートカットを押した場合と同じ結果になります。

プレビューがリアルタイムでない場合にオーディオをミュート

プレビューのフレームレートがリアルタイムよりも遅い場合、新しい環境設定を使用することでオーディオをミュートするか再生するかどうかを選択できます。

After Effects の前のバージョンでは、プレビューのフレームレートがリアルタイムよりも遅い場合、オーディオがリアルタイムで再生され続け、その結果、同期が失われます。After Effects CC 2015 (13.5)では、オーディオを音詰まりさせることでオーディオの同期が維持されます。

デフォルトでは、リアルタイムより遅いプレビューではオーディオは再生されません。リアルタイムより遅いプレビュー中にオーディオを有効にするには、環境設定/プレビューを開き、「プレビューがリアルタイムでない場合にオーディオをミュート」を無効にします。このオプションを無効にすると、プレビューフレームレートがリアルタイムよりも遅い場合、オーディオはビデオとの同期を維持するために音詰まりします。

オーディオおよび外部ビデオプレビュー用のプライマリビューアー

オーディオおよび外部ビデオプレビュー用に常に使用する目的で、開いているビューアーパネルまたはパネル内のビュー(たとえば、3D ビュー)を選択できるようになりました。このプライマリビューアーは、現在プレビュー中のビューアーまたはビューから独立しており、「常にこの表示をプレビュー」を有効にしたビューアーまたはビューとは別のものです。これは、他のコンポジションで作業しながら、特定のコンポジションを外部ビデオモニターに常時表示させたいときなどに便利です。

「プライマリビューアー」ボタンは、コンポジション、レイヤー、およびフッテージビューアーパネルの左下にある「常にこの表示をプレビュー」ボタンの横にあります。プライマリビューアーは、オーディオおよび外部ビデオプレビュー用にどのビューアーまたはビューを使用するかのみ定義する点を除き、「常にこの表示をプレビュー」と同様に機能します。

プライマリビューアーに設定できるビューは 1 つのみで、ビューアーまたはビューのためにそれを有効にすると、それが以前に有効になっていたビューアーまたはビューでは無効になります。

プライマリビューアーが無効になっている場合、オーディオおよび外部ビデオプレビューには、直近でアクティブだったビューアーまたはビューが使用されます。別のビューアーまたはビューに切り替えると、そのビューアーまたはビューがオーディオや外部ビデオプレビューを制御するようになります。

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