新機能の概要

Audition CC 6.0

Audition CC へのアップデートをご利用いただけます

詳しくは、新機能の概要を参照してください。

このバージョンの Adobe Audition は、改善されたパフォーマンス、作業を楽にするたくさんの細かな機能、多彩な新機能を提供します。現在、Audition は Windows と Mac OS の両方で 64 ビットのアプリケーションであり、パフォーマンスが大幅に向上しました。

ビデオ:Audition CC の概要

Colin Smith

エフェクト

サウンド除去エフェクト

サウンド除去エフェクト(エフェクトノイズリダクション / リストア)を使用して、録音から不要なオーディオを削除します。このエフェクトでは、録音の選択された部分を分析し、サウンドモデルを構築します。また、複雑度を示すパラメーターを使用して、生成されたモデルを変更することもできます。複雑度の高いサウンドモデルには、録音を処理するためにより多くのパスの調整が必要ですが、結果がより正確になります。また、後で使用するためにサウンドモデルを保存しておくこともできます。また、サイレンや携帯電話の着信音のようなサウンドを最適に処理するためのいくつかの一般的なプリセットが含まれています。

詳しくは、サウンド除去エフェクトを参照してください。

サウンド除去エフェクト

クリック/ポップノイズ除去エフェクト

マイクのポップ、クリップ、光のヒスおよびひびを除去するには、 クリック/ポップノイズ除去エフェクト(エフェクトノイズリダクション / リストア)を使用します。このようなノイズは一般的に、古いビニール盤レコードやロケ地での録音などで発生します。エフェクトのダイアログボックスは開いたままで、何度もエフェクトを開き直すことなく、選択を調整したり、複数のクリックを修正したりできます。

詳しくは、クリック/ポップノイズ除去エフェクトを参照してください。

ノイズを生成

「ノイズを生成」は、アプリケーションメニューからエフェクト生成ノイズを選択すると利用できるようになりました。様々な色(白、ピンク、茶色、グレー)でランダムノイズを生成できます。スタイル、ディレイタイム、強さ、デュレーション、DC オフセットなどのノイズのパラメーターを変更できます。ノイズのパワースペクトル密度がプレビューとして表示されます。タイムラインでオーディオが選択されている場合、新しく追加されたノイズが選択されたオーディオに置換されるか、またはオーバーラップされます。「ノイズを生成」機能はマルチトラックビューでもサポートされます。また、ノイズは生成後、自動的にトラックに挿入されます。

詳しくは、ノイズを生成を参照してください。

サイエンティフィックフィルターエフェクト

Scientific Filterエフェクト(エフェクトFilter and EQ)がリアルタイムエフェクトとして Audition で使用できるようになりました。このエフェクトは、オーディオの高度な操作のために使用します。また、波形エディターの単一のアセット、またはマルチトラックエディターのトラックやクリップに対して、エフェクトラックからエフェクトにアクセスすることもできます。

詳しくは、サイエンティフィックフィルターエフェクトを参照してください。

ステレオエクスパンダーエフェクト

新しい ステレオエクスパンダー(エフェクトステレオイメージステレオエクスパンダー)は、ステレオイメージを配置または展開するために使用します。また、エフェクトラックで他のエフェクトと組み合わせることもできます。マルチトラックビューでは、オートメーションレーンを使用してエフェクトを時間と共に変化させることもできます

詳しくは、ステレオエクスパンダーエフェクトを参照してください。

ITU Loudness Meter

Adobe Audition に、統合されてカスタマイズされたバージョンの TC Electronic Loudness Radar meter プラグインが組み込まれました。 波形ビューとマルチトラックビューの両方で使用でき、ピーク、平均、および範囲レベルの情報が提供されます。時間の経過に伴うラウドネスの変化がわかりやすく表示されるレーダースイープビューも利用できます。エフェクトスペシャルLoudness Radar Meter を選択します。

詳しくは、ラウドネスレーダーメーターを参照してください。

ピッチベンダーエフェクト

ピッチを変えるために時間をかけてテンポを変えるには、ピッチベンダーエフェクト(エフェクトタイムとピッチピッチベンダー)を使用します。 このエフェクトでは、Fade エフェクトや Gain Envelope エフェクトに似た、波形全体にわたるキーフレーム編集エンベロープを使用します。

ピッチベンダーエフェクトを参照してください。

ピッチシフターエフェクト

音程を変えるには、ピッチシフターエフェクト(エフェクトタイムとピッチピッチシフター)を使用します。これはリアルタイムなエフェクトで、マスターラックやエフェクトラックの他のエフェクトと組み合わせることができます。マルチトラックビューでは、オートメーションレーンを使用して、ピッチを時間と共に変化させることもできます。

ピッチシフターエフェクトを参照してください。

その他の機能改良

  • 機能がより直感的になるように、レイアウトがわずかに変更されました。
  • 開かれているすべてのエフェクトダイアログボックスを閉じるには、表示/すべてのラックエフェクトウィンドウを非表示を選択します。 また、Shift + Ctrl + H キー(Windows)または Shift + Command + H キー(Mac OS)を押すこともできます。

オーディオの編集

プレビューエディター

変更を適用する前に、波形の外観をリアルタイムで表示できます。また、ファイルの別の領域を同時に操作することもできます。この機能は、クリップのデュレーションを変更するエフェクトを操作している場合に特に役立ちます。 プレビューを表示するには、表示プレビューエディターを表示を選択します。

プレビューエディター。詳細な作業のためにズームインします。

注意ストレッチドップラーシフターピッチピッチベンダーなどのプロセスエフェクトと一緒にプレビューエディターを使用する場合は、プレビューシーケンスが生成されるのを待ってから、再生ヘッドを移動してください。

周波数バンドスプリッター

周波数バンドスプリッター を使用して 1 つのオーディオクリップ(またはクリップ内の選択範囲)を選択し、8 つのコピーを作成します。各コピーには元のクリップに含まれている異なる周波数範囲が含まれています。クロスオーバー周波数によって、スプリットポイントが決まります。波形の各コピーは新しいファイルとして作成され、ファイルパネルに配置されます。その後、バンド別に編集やエフェクトの適用ができます。

例えば、クロスオーバー値が 800 と 3200 である 3 つの幅を使用すると、選択した波形のコピーが 3 つ作成され、各コピーは、周波数が 0 Hz ~ 800 Hz の波形、801 Hz ~ 3200 Hz の波形、3201 Hz ~ 22050 Hz(またはサンプルレートに基づく最大周波数)の波形となります。

詳しくは、周波数バンドスプリッターを参照してください。

フェーズを分析

フェーズを分析パネル(ウィンドウフェーズを分析)を使用すると、ステレオ波形のフェーズ外のチャンネルが表示されます。また、フェーズを分析パネルにはステレオセパレーションも表示されます。ヒストグラムミッド / サイドリサジュー、およびフェーズホイールなどのフェーズビューから選択できます。その他の表示オプションについては、グラフを右クリックし、オプションを選択してください。

フェーズを分析パネルは波形ビューとマルチトラックビューの両方で表示されます。マルチトラックビューでは、このパネルにマスタートラック出力のフェーズが表示されます。

詳しくは、フェーズ、周波数および振幅の分析を参照してください。

実行中のすべての操作をキャンセル

実行中のすべての操作をキャンセルすることも、選択したファイルで実行中のすべての操作をキャンセルすることもできます。ファイルバッチ処理またはボリュームを一致パネルで右クリックし、実行中の操作をキャンセルするオプションを選択します。

さらに、一部の操作の実行中に Audition を終了する場合、操作の実行をキャンセルするように指示するメッセージが表示されます。

ミックスペーストの機能改良

ミックスペーストオプションで、追加のペーストタイプが提供されるようになりました。

  • 挿入
  • オーバーラップ(ミックス)
  • 上書き
  • 変調

詳しくは、オーディオのコピー、カット、ペーストおよび削除を参照してください。

その他の機能改良

Audition に、特定のタスクを簡単に実行できるようにすることによって、生産性を向上させるいくつかの機能改良が組み込まれました。

  • 波形表示またはスペクトル表示でカーソルを移動すると、ステータスバーに周波数、時間、その他のデータが表示されます。ステータスバーを右クリックし、カーソルの下のデータを有効にします。
  • ステータスバーの空き容量空き容量(時間)の表示は、マルチトラックビューで録音すると、リアルタイムで更新されます。
  • ソロ、ミュート、録音などのトラック項目への追加のショートカット。編集キーボードショートカットを選択し、必要に応じて設定します。

スペクトル編集の機能改良

マーキー、なげなわ、ブラシ選択ツールを使用しておこなったスペクトル選択を簡単に追加、削除、反転できます。

  • Shift キーを押して現在の選択に追加
  • Alt キー(Windows)または Option キー(Mac OS)を押して、選択範囲から削除
  • 選択範囲を反転するには、編集選択選択範囲を反転を選択します。
スペクトル表示での選択範囲

直感的なマルチトラックセッション編集

スマートトラックカラー

トラックを識別しやすくするために、トラックにカラーバーが追加されました。このようなカラーバーはトラックヘッダーの右またはミキサーパネルの下部に追加されます。 クリップをトラックに追加すると、クリップの色がトラックの色と一致するように変わります。

バーのカラーボックスをクリックすると、カスタムカラーを指定できます。新しい環境設定のマルチトラックにトラックカラーバーを表示編集環境設定ピアランス)でこの機能を有効または無効にします。

ドラッグ中のクリップのオーバーレイ

クリップをドラッグし、マルチトラックオーディオに配置すると、クリップの配置、デュレーション、およびクロスフェードの情報が表示されます。 この機能はメディアブラウザーまたは Finder(Mac OS)およびエクスプローラー(Windows)からクリップをドラッグすると利用できます。ファイルが Audition で既に開かれている場合、波形も表示されます。

クリップを統合

マルチトラックセッションで、選択されたすべてのクリップを統合できるようになりました。選択したクリップを右クリックし、クリップを統合を選択します。元のクリップが削除され、新しく統合されたクリップがトラックに挿入されます。統合されたクリップの新しいオーディオファイルもディスク上に作成されます。

元のクリップにエフェクト、エンベロープ、ゲインまたはストレッチが適用されている場合、個々の各クリップが最初にレンダリングされ、その結果のクリップが統合されたクリップを作成するために使用されます。

クリップの追加中のクロスフェードの追加

オーディオクリップをマルチトラックセッションに追加するとき、クロスフェードが自動的に追加されます。クロスフェードを挿入するために、クリップを追加した後に削除する必要はありません。クリップのオーバーレイにより、ドラッグ中に正確なクリップ配置とクロスフェードも表示されます。

マルチトラックセッションへのクリップのペースト

この新機能により、マルチトラックセッションでのペースト操作を制御できるようになりました。

  • 同じターゲットトラックまたは複数のトラックにすべてのクリップをペーストするように選択できます。ドラッグしながら Alt キーを押して切り替えます。マルチトラッククリップ環境設定(編集環境設定)のデフォルトのビヘイビアーを指定できます。
  • 有効になっている場合、新しい環境設定の新しいクリップを挿入するときや貼り付けるときにクリップのオーバーラップを防ぐ編集環境設定マルチトラック)によって、新しいトラックが作成されます。

その他の機能改良

Audition に、特定のタスクを簡単に実行できるようにすることによって、生産性を向上させるいくつかの機能改良が組み込まれました。

  • トラックヘッダーまたはトラックレーンの空白の領域をダブルクリックすると、トラック内のすべてのトラックを選択できます。また、Ctrl/Cmd キーを押しながら、複数のトラックからクリップを選択します。
  • 編集選択セッションの開始までのクリップを使用すると、開始と再生ヘッドの間のすべてのクリップを選択できます。
  • 編集選択セッションの最後までのクリップを使用すると、再生ヘッドと最後の間のすべてのクリップを選択できます。
  • デフォルトのクリップストレッチモードリアルタイムまたはレンダリングを選択して、クリップストレッチハンドルでクリップをストレッチするときに使用されるモードを選択します。環境設定ダイアログボックス(編集環境設定マルチトラッククリップ)から設定を指定します。

無音時間の選択

クリップ時間選択範囲内の選択したクリップの無音を選択すると、クリップ内の選択範囲をミュートできます。このコマンドでは、キーフレームを追加し、選択したデュレーションの選択したクリップのボリュームエンベロープを調整して無音にします。

テンプレート

新しいテンプレートパネルを使用して、テンプレートタスクを記録、表示、整理、実行または編集します。テンプレートパネルを表示するには、ウィンドウテンプレートまたはテンプレートテンプレートを編集を選択します。 

  • 順序ボタンを切り替えて、パネル内でテンプレートが表示される順序を手動で調整します。デフォルトでは、テンプレートが英数字の順に表示されます。
  • また、テンプレートパネルには、各テンプレートに割り当てられたキーボードショートカットも表示されます。編集キーボードショートカットを使用して、ショートカットを割り当てます。

テンプレートを編集

テンプレートパネルでテンプレートを編集できます。テンプレートテンプレートを編集を選択します。操作がパネルに表示され、操作をダブルクリックすると、パラメーターが開かれ、編集できるようになります。

使いやすさの向上

Audition のユーザーインターフェイスや機能がより直感的になり、タスクを簡単におこなえるように、いくつかの更新や変更がおこなわれました。

Enter キーと Esc キー

ダイアログボックスで Enter キーまたは Return キーを押すことは、「OK」をクリックすることと同じです。例えば、フィールドに値を入力し、Enter キーまたは Return キーを押すと、値が受け入れられ、コミットされます。同様に、Esc を押すと、変更が却下され、ダイアログボックスが閉じられます。

注意:エフェクトダイアログボックスではこの更新されたビヘイビアーが適用されず、Enter キーまたは Return キーを押しても、フィールドで値が受け入れられるだけで、適用はされません。

ズーム

ズームインが容易になり、作業の詳細が表示されるようになりました。

  • 選択したトラックにズームインすると、縦方向いっぱいに表示されます。ズームパネルで選択したトラックをズームをクリックするか、Shift+/ キーを押します。
  • デフォルトでは、ポインターでマウスの中央ボタンを使用してタイムラインをズームインします。再生ヘッドを中央に配置するには、Ctrl キーまたは Cmd キーを押します。さらに、編集一般マウスホイール ズーム環境設定を使用して、デフォルトオプションを選択します。

マーカー間で再生ヘッドを移動

マーカー間で再生ヘッドをすばやく移動できます。この動作では、クリップ、選択範囲のエッジ、その他の点が無視されます。

Ctrl + Alt + 右/左向き矢印キー(Windows)および Command + Alt +右/左向き矢印キー(Mac OS)を使用します。

再生の環境設定

選択範囲の最後で再生を停止する新しい環境設定が追加されました。デフォルトでは、このオプションが有効になっています。無効にするには、編集環境設定再生選択した領域で再生が開始されたとき、選択範囲の最後で停止するに移動します。

読み込みと書き出し

SoundCloud.com にアップロード

SoundCloud.com アドビアカウントにファイルを直接書き出せるようになりました。ファイル書き出しSoundCloud にアップロードを選択し、画面の指示に従ってください。

CD トラックを単一のオーディオファイルに抽出

CD トラックを単一のオーディオファイルに抽出できるようになりました。オーディオ CD を光ドライブに挿入し、ファイルCD からオーディオを抽出を選択します。トラックを選択し、単一のファイルに抽出を有効にします。

詳しくは、CD からのオーディオの抽出を参照してください。

形式のサポートの拡張

Windows

最新世代の Windows Audio Session API(WASAPI)ハードウェアドライバを使用できるようになりました。

Windows 7 および Windows 8 では、WMA 形式の読み込みと書き出しを実行できます。次の形式がサポートされます。

  • Windows Media Audio Professional(CBR & VBR)
  • Windows Media Audio Standard(CBR & VBR)
  • Windows Media Audio Lossless
  • Windows Media Audio Voice

注意:Mac では WMA ファイルを開くことができなくなりました。

Mac OS

Apple オーディオツールボックスでサポートされるオーディオ形式の読み込みと書き出しができるようになりました。iTunes で使用される AAC ファイルの読み込みと書き出しもできるようになりました。

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