機能の概要 | Photoshop デスクトップ版(2020 年 6 月リリース)

Photoshop デスクトップ版の 2020 年 6 月リリース(バージョン 21.2)の新機能および機能強化について説明します。

人物写真の選択の向上と高速化

最新リリースの Photoshop では、人物写真用に「被写体を選択」コマンドが最適化されました。ワンクリックで、画像内の人間の被写体を正確に選択できるようになりました。「被写体を選択」では、人物写真内の人物が自動的に検出され、髪の毛のようなきめ細かいディテールや高画質のエッジを含む画像で、より正確な選択ができます。

被写体を選択の最適化

Photoshop での「被写体を選択」を使用した選択方法について詳しくは、被写体を選択を参照してください。

Adobe Camera Raw の機能強化

1 枚の画像または数百枚の画像をバッチ処理する場合でも、作業時間を節約できます。直感的で効率的なユーザーインターフェイスを使用して、必要なツールを簡単に探して見つけることができます。ユーザーインターフェイスの主な機能強化には、以下が含まれます。

  • 複数の編集パネルを同時に操作できます。
  • ISO 割り付けプリセットを作成し、Raw の初期設定として設定できます。
  • 部分補正パネルの新しい色相スライダー。写真の他の部分に影響を与えずに、特定の領域のカラーを変更します。
  • 中央に配置された切り抜き 2x2 グリッドオーバーレイを使用すると、写真の中央のフレームを正確に切り抜くことができます。
  • カーブパネルの機能が強化され、パラメトリックカーブチャンネルとポイントカーブチャンネルを簡単に切り替えられるようになりました。ポイントカーブと赤、緑、青の各チャンネルの入力値を使用して、正確な調整をおこないます。
  • 水平方向、画像重視、または画像の名前と評価を含む垂直方向などのフィルムストリップの方向のオプションを使用できます。
ACR における UI の向上

また、このリリースでは、Raw の初期設定も強化されています。環境設定パネルで、Raw ファイルの初期設定の調整をカスタマイズできるようになりました。Adobe 初期設定、カメラ設定、または独自のプリセットを選択します。

詳しくは、「Camera Raw の新機能」を参照してください。

Adobe Fonts の自動アクティベーション

Photoshop ドキュメントで、見つからないフォントはもうありません。Adobe Fonts の検索と同期が、かつてないほど簡単にできるようになりました。インターネット接続中にドキュメントを開くだけで、使用可能なすべての Adobe Fonts が自動的に検索され、ライブラリに追加されるようになりました。

Adobe Fonts の自動アクティベーション

ドキュメントで他のソースのフォントを使用する場合、見つからないフォントに関するメッセージは、関連するテキストレイヤーを編集したときにのみ表示されるため、作業を迅速に行えます。

Photoshop での Adobe Fonts の自動アクティベーションについて詳しくは、「フォントの自動アクティベーション」を参照してください。

回転可能なパターンの追加

このリリースの Photoshop では、パターンを任意の角度で回転できる機能が追加されました。パターンオーバーレイ、パターンストローク、パターン塗りつぶしの各レイヤーでパターンの方向を簡単に変更し、周囲の方向に合わせて揃えられるようになりました。パターンの回転は非破壊的で、簡単にリセットまたは変更できます。

パターンオーバーレイの回転

パターン角度セレクターは、ユーザーインターフェイスの次の場所からアクセスできます。

レイヤー

  • レイヤーメニューまたはレイヤーパネル/新規塗りつぶしレイヤー/パターン/パターンで塗りつぶしダイアログ
  • レイヤーメニューまたはレイヤーパネル/レイヤースタイル/パターンオーバーレイ/レイヤースタイルダイアログ
  • レイヤーメニューまたはレイヤーパネル/レイヤースタイル/ストローク/塗りつぶしタイプ/パターン/レイヤースタイルダイアログ

シェイプ

  • オプションバーまたはプロパティパネル/パターンとして塗りつぶし
  • オプションバーまたはプロパティパネル/パターンとしてストローク

フレーム

  • プロパティパネル/パターンとしてストローク

マッチフォントの機能強化

Adobe Sensei 搭載の「マッチフォント」機能では、高度な機械学習アルゴリズムを使用して、写真に使用されているフォントをコンピューターまたは Adobe Fonts で使用可能なフォントと照合して検出し、似ているフォントを候補として表示します。このリリースでは、サポートするフォント数の増加および縦書きテキストと複数行検出のサポートにより、マッチング機能が強化されました。

マッチフォントの機能強化

ヘルプの手順については、「マッチフォント」を参照してください。

Adobe Photoshop 品質向上プログラム

Adobe Photoshop 品質向上プログラムは、Adobe Photoshop の機械学習に基づく機能を向上させるのに役立つように設計されています。オブジェクトの選択被写体を選択選択とマスクコンテンツに応じた塗りつぶしなどの機能は、機械学習アルゴリズムをトレーニングするために様々な画像を使用して改良されます。このプログラムへの参加は、オプトインのみにより、任意です。デフォルトでは、Photoshop 21.2(2020 年 6 月)リリースをインストールするときには参加登録されません。

プログラムに参加するには:

  1. 編集(Windows)/Photoshop(macOS)/環境設定/製品の改善を選択します。
  2. 環境設定ダイアログで参加するを選択します。
  3. この変更を反映するには、Photoshop を再起動します。 

詳しくは、Adobe Photoshop 品質向上プログラムを参照してください。

その他の機能強化

  • オブジェクト選択ツール特に大きな画像を処理する場合に、オブジェクト選択ツールを使用して選択する際のパフォーマンスが大幅に向上しました。 
  • 選択とマスクワークスペース選択とマスクワークスペースの「グローバル調整」の下にあるエッジをシフトスムーズコントロールスライダーが最適化され、速度が向上しました。高解像度画像にこれらのスライダーコントロールを適用する際のパフォーマンスが大幅に向上しました。

お客様から報告された問題(解決済み)

詳しくは、「Photoshop の解決済みの問題」を参照してください。

既知の問題

詳しくは、「Photoshop の既知の問題」を参照してください。

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