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選択とマスクワークスペース

Photoshop 専用の選択とマスクワークスペースを使用する方法について説明します。

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いくつかの簡単な手順で、クイック選択ツールを使用する方法について学びましょう。

Photoshop では、正確な選択とマスクの作成が今まで以上に素早く簡単にできるようになりました。新しい専用ワークスペースを活用すれば、正確な選択とマスクの作成が行えます。境界線調整ブラシなどのツールを使用して、前景エレメントと背景エレメントを分離して際立たせることができます。

選択とマスクワークスペースは、Photoshop の以前のバージョンの境界線を調整ダイアログボックスに置き換わるものであり、同じ機能をより効率的な方法で提供します。詳しくは、ツールを参照してください。

選択とマスクワークスペースの起動

  1. 選択ツール(オブジェクト選択クイック選択自動選択なげなわ選択ツールなど)を有効にします。
  2. 次に、オプションバーの「選択とマスク」を選択します。
オプションバー | 選択とマスクボタン

ユーザーインターフェイス

選択とマスクワークスペース
選択とマスクワークスペース

A. ツールオプション B. ツール C. 調整可能な属性 

様々なツール

選択とマスクワークスペースは、使い慣れたツールと新しいツールの組み合わせが特徴となっています。

クイック選択ツール選択する領域を選ぶか、クリックしてドラッグするときに、カラーとテクスチャの類似性に基づいてクイック選択が行われます。ユーザーが行う選択は、それほど正確である必要はありません。クイック選択ツール)によって自動的かつ直感的に境界線が作成されるためです。

クイック選択ツール使用時の操作性もさらに向上しました。オプションバーの「被写体を選択」を選択すると、画像中の主要な被写体がワンクリックで自動選択されます。

このツールについて詳しくは、クイック選択の実行を参照してください。

境界線調整ブラシツール境界線の調整が行われる境界の領域を正確に調整します。例えば、髪の毛や毛皮などのやわらかい領域をブラシして、選択範囲に細かいディテールを追加します。ブラシサイズを変更するには、角括弧キーを押します。

ブラシツールクイック選択ツール(または他の選択ツール)を使用しておおまかな選択を開始し、次に境界線調整ブラシツールを使用して選択範囲を調整します。その後、ブラシツール)を使用して細かな部分を仕上げたり、クリーンアップを行ったりします。

ブラシツールを使用して選択範囲を微調整するには 2 つの方法があります。1 つは追加モードで選択したい領域をペイントする方法、もう 1 つは削除モードで選択したくない領域をペイントする方法です。

オブジェクト選択ツールオブジェクト選択ツール)では、機械学習を使用して画像内のオブジェクトと領域が検出、調整、選択され、対応する選択範囲が作成されます。画像にポインターを合わせると、どのようなオブジェクトまたは領域が検出されたかを確認できます。選択して、検出されたオブジェクトを選択するか、長方形またはなげなわを使用して、選択したいオブジェクトの周りをドラッグします。

なげなわツール選択範囲の境界線をフリーハンドで描画します。このツールを使用して、正確な選択を行うことができます。

詳しくは、なげなわツールによる選択を参照してください。

多角形選択ツール直線で構成された選択範囲の境界線を描画します。このツールを使用して、直線またはフリーハンドで選択範囲を描くことができます。このツールを選択するには、「なげなわツール」を右クリックして、オプションを選択します。

詳しくは、多角形選択ツールによる選択を参照してください。

手のひらツール画像ドキュメント内を手早く移動できます。このツールを選択し、画像カンバス上でドラッグします。また、他のツールの使用中にスペースバーキーを押したままにすると、手のひらツールに素早く切り替えることができます。

ズームツール写真を拡大し、写真内を移動します。

オプションバー

選択とマスクワークスペース:オプションバー

追加または削除:調整領域への追加または削除を行います。必要に応じてブラシサイズを調整します。

全レイヤーを対象:現在選択されているレイヤーのみではなく、すべてのレイヤーに基づいて選択範囲を作成します。

被写体を選択ワンクリックで写真のメインの被写体を選択します。

髪の毛を調整難しい髪の毛の選択範囲をワンクリックで簡単に検出して、調整できます。最適な結果を得るには、オブジェクト認識と組み合わせて使用します。

選択範囲を調整

選択とマスクワークスペースの属性パネルで選択範囲を調整できます。これを行うには、次の設定を調整します。

表示モード設定

表示モード表示ポップアップメニューから、選択範囲に対して次のいずれかの表示モードを選択します。

  • オニオンスキン(O):背景に対する、アニメーションスタイルのオニオンスキンとして選択範囲を可視化します。透明度は、透明度スライダーで調整できます。
  • 点線(M):選択範囲の境界線を点線として可視化します
  • オーバーレイ(V):透明なカラーオーバーレイとして選択範囲を可視化します。選択されていない領域がそのカラーで表示されます。初期設定のカラーはレッドです
  • 黒地(A):選択範囲を黒の背景の上に配置します
  • 白地(T):選択範囲を白の背景の上に配置します
  • 白黒(K):選択範囲を白黒のマスクとして可視化します
  • レイヤー上(Y):選択範囲を透明な領域で囲みます

F を押すとモードが順番に表示され、X を押すとすべてのモードが一時的に無効になります。

境界線を表示(J):調整領域を表示します。

元の選択範囲を表示(P):元の選択範囲を表示します。

高品質プレビュー変更の正確なプレビューをレンダリングします。このオプションはパフォーマンスに影響を与える可能性があります。画像編集中にこのオプションが選択されている場合、マウスの左ボタン(マウスダウン)を押すと、高解像度のプレビューが表示されます。このオプションが選択されていない場合、マウスダウンすると低解像度のプレビューが表示されます。

透明度/不透明度表示モードの透明度/不透明度を設定します。

リアルタイムの微調整有効にすると、エッジを調整ツールを使用してブラシをかけているときのプレビューに影響があります。このオプションが選択されていない場合、マウスボタンを押すとブラシストロークが表示され、マウスボタンを離すと微調整された領域で結果が更新されます。

調整モード

エッジの検出髪の毛を調整境界線調整ブラシツールで使用する境界線の調整方法を設定します。

  • カラー認識シンプルな背景またはコントラストの強い背景には、このモードを選択します。
  • オブジェクト認識複雑な背景の髪の毛や毛皮には、このモードを選択します。

エッジの検出設定

半径:境界線の調整が行われる選択範囲の境界線のサイズを指定します。境界線をシャープにするには小さな半径を使用し、境界線をソフトにするには大きな半径を使用します。

スマート半径:選択範囲の境界の調整領域を可変幅にすることができます。このオプションは様々な利用方法が考えられます。例えば、髪と肩が含まれる人物写真を選択するとします。そのような写真を調整する場合、肩より髪の調整領域を大きくしなければなりませんが、境界線は比較的一貫性が保たれています。

ヒント :

表示モードセクションの「境界線を表示」チェックボックスが有効になっている場合は、半径を表示できます。

グローバル調整設定

滑らか:選択範囲の境界領域の不規則な部分(「ギザギザ」の部分)を減らし、アウトラインを滑らかにします。

ぼかし:選択範囲とその周りのピクセルの間をぼかします。

コントラスト:値を大きくすると、選択範囲の境界線に沿ったソフトなエッジの変化がくっきりします。一般的に、「スマート半径」オプションと調整ツールを使用する方が効果的です。

エッジをシフト:負の値を設定するとソフトなエッジの境界線が内側に移動し、正の値の場合は外側に移動します。このような境界線を内側に移動すると、選択範囲の境界線から不要な背景色を削除できます。

出力設定

不要なカラーを除去:カラーのフリンジを、完全に選択された近隣のピクセルのカラーで置き換えます。カラーの置換の強さは、選択範囲の境界線の柔らかさに比例します。スライダーを調節して、除去の度合いを調整します。初期設定値は 100 %(最大強度)です。このオプションはピクセルのカラーを変更するため、新規レイヤーや新規ドキュメントへの出力が必要です。元のレイヤーを保持すれば、必要に応じて元に戻すことができます。

出力先:調整された選択範囲が、現在のレイヤー上の選択範囲またはマスクになるのか、それとも新しいレイヤーまたはドキュメントを作成するのかを指定します。

出力設定
出力設定

注意:
  • 「選択とマスク」ワークスペースを開いたときの状態に設定を戻すには、ワークスペースをリセット)を選択します。このオプションを選択すると、画像に適用されている選択/マスクも、選択とマスクワークスペースを開いたときの状態に戻されます。
  • 設定を保存」を選択すると、設定が保存され、今後の画像で使用できるようになります。これらの設定は、今後のすべての画像に新たに適用されます。これには、現在の画像(選択とマスクワークスペースで再度開いた場合)も含まれます。

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