モバイルアプリケーションのデバッグ

ColdFusion Mobile Platform の目的は、迅速かつ堅牢なモバイルアプリケーションの開発、デバッグ、パッケージ化、デプロイを容易にするサーバーおよび開発インフラストラクチャを提供することです。ColdFusion 11 リリースでは、ColdFusion Builder による迅速なアプリケーション開発が導入されました。ColdFusion 11 では、ColdFusion ベースのモバイルアプリケーションをデバイス上ですぐにデバッグするための本格的なオンデバイスデバッグ機能が導入されています。

ColdFusion Builder では、IDE とデバイスの間でブローカーとして動作する新しいデバッグサーバー(エージェント)が導入されています。デバッグエージェントと IDE の間で双方向通信が実現されます。

IDE はブレークポイント、ステップオーバー、ステップイン、ステップアウト、再開などのデバッグ情報をデバッグエージェントに送信します。一方、デバッグエージェントは、IDE が適切なソースファイルの行をハイライト表示できるように、コードの停止位置などの情報を IDE に送信します。デバイスでコード実行が開始したときに、デバッグエージェントと通信して停止位置に関する情報を取得します。


アプリケーションをデバッグできるシナリオには様々なものがあります。ColdFusion Builder はローカルデバッグとリモートデバッグの両方をサポートします。

  1. ブラウザーで実行中のアプリケーションをデバッグできます。
  2. デバイス上で実行中の PhoneGap アプリケーションをデバッグできます。
  3. デバイス上で実行中の HTML5 ベースのスタンドアロンモバイルアプリケーションをデバッグできます。
  4. 多数の開発者がリモートの ColdFusion サーバーに接続して担当のプロジェクトをデバッグできます。

シナリオ 3 では、複数の開発者が同じ ColdFusion Mobile プロジェクトを同時にデバッグすることはできません。

パッケージアプリケーションのデバッグ

新しい ColdFusion Builder を使用すると、アプリケーションの実行中にソースコードを調査して、ColdFusion ベースのモバイルアプリケーションをインタラクティブに実行できます。既に Eclipse を使用してアプリケーションをデバッグしたことがある場合は、ColdFusion Builder でのデバッグは簡単です。
アプリケーションをブラウザーまたはデバイス上でデバッグする場合、次のデバッグ操作がサポートされます。

  1. ブレークポイントを設定できます(ソースコード内で、アプリケーションの実行を停止する必要のある場所を示すハンドルを設定できます)。
  2. ステップイン、ステップアウト、ステップオーバーおよび再開を実行できます。
  3. デバッグ中に変数を取得できます。
  4. デバッグ中に式を設定できます。

アプリケーションのロードまたは実行の完了時に、単純なインターフェイスを使用して変数を調査し、変数の内容を変更できます。

デバッグエージェント設定の確認

モバイルアプリケーションのデバッグを開始する前に、デバッグエージェントの IP アドレスとポート番号を確認します。デバッグエージェントの IP アドレスは多くの場合、お使いのマシンの IP アドレスです。これらの IP アドレスとポート番号の値は自動的に設定されます。これらの値を確認または変更するには、ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/クライアントのデバッグ設定をクリックします。

ブレークポイントの設定

ソースコード内でブレークポイントを設定するには、ソースコードエディターの左側の狭いマージン部を右クリックして、「ブレークポイントの切り替え」を選択します。または、その位置をダブルクリックして、ブレークポイントのオン/オフを切り替えることもできます。

注意:ブレークポイントは、アプリケーション内の JavaScript コードに対しては設定されません。

デバッガーの起動

ColdFusion モバイルアプリケーションのデバッグを開始するには、デバッガーを起動する必要があります。次のタスクを実行します。

  • デバイス上でアプリケーションをデバッグする予定の場合は、開始する前に、PhoneGap デバッグビルドを生成する必要があります。プロジェクトを右クリックして、「PhoneGap デバッグビルドを生成」を選択します。PhoneGap 設定をまだ行っていない場合は、PhoneGap アカウント設定を入力するように求められます。

 

  • PhoneGap ビルドの生成後、デバイスにバイナリファイルを転送し、アプリケーションをインストールする必要があります。例えば、Android ではデバイスに APK ファイルを転送し、その APK ファイルをインストールします。
  • メニューのデバッグアイコンをクリックし、デバッグ/ColdFusion クライアントアプリケーションを選択して、デバッガーを起動します。
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    • ブレークポイントの設定位置によっては、デバイス上での起動時にアプリケーションが空白に見えることもあります。

    • この時点で、ColdFusion Builder のブレークポイントの位置にコントロールが表示されます。ステップオーバーを繰り返して、アプリケーションをデバッグします。

    この操作によって、デバイスのデバッガーが起動します。ブレークポイントを 1 つも定義していない場合は、この操作によってアプリケーションが通常どおり実行されます。アプリケーションをデバッグするには、ブレークポイントを定義する必要があります。
    注意:ブラウザーで実行中のコードまたはシェルアプリケーションで実行時エラーが発生した場合、エラーメッセージが表示され、デバッガーの起動に失敗します。

    変数の表示と式の評価

    デバッグセッション中に、簡単に変数を表示し、式を評価できます。次の手順により、ColdFusion のデバッグパースペクティブを有効にしてください。

    • ウィンドウ/パースペクティブを開く/その他...をクリックし、「ColdFusion のデバッグ」を選択します。

    • 「OK」をクリックして次に進みます。
    • 次のウィンドウを使用して変数の表示を開始できます。

    • 同様に、次のウィンドウを使用して式を評価できます。

    ステップインとステップアウト

    ColdFusion Builder では、簡単なコードステップ操作によってデバッグ中のアプリケーションの実行を制御できます。

    ステップイン、ステップアウトおよびステップオーバーを実行して変数の値を表示でき、式を評価できます。

    シェルアプリケーションのデバッグ

    ブレークポイントの設定

    ソースコード内でブレークポイントを設定するには、ソースコードエディターの左側の狭いマージン部を右クリックして、「ブレークポイントの切り替え」を選択します。または、その位置をダブルクリックして、ブレークポイントのオン/オフを切り替えることもできます。 
    ブレークポイントは、アプリケーション内の JavaScript コードに対しては設定されません。

    デバッガーの起動

    ColdFusion モバイルアプリケーションのデバッグを開始するには、デバッガーを起動する必要があります。次のタスクを実行します。

    • メニューのデバッグアイコンをクリックし、デバッグ/ColdFusion クライアントアプリケーションを選択して、デバッガーを起動します。

    • ColdFusion シェルアプリケーションを使用して、デバイスからアプリケーション URL を呼び出します。

    • ブレークポイントの設定位置によっては、デバイス上での起動時にアプリケーションが空白に見えることもあります。

    • この時点で、ColdFusion Builder のブレークポイントの位置にコントロールが表示されます。ステップオーバーを繰り返して、アプリケーションをデバッグします。

    この操作によって、デバイスのデバッガーが起動します。ブレークポイントを 1 つも定義していない場合は、この操作によってアプリケーションが通常どおり実行されます。アプリケーションをデバッグするには、ブレークポイントを定義する必要があります。
    注意:ブラウザーで実行中のコードまたはシェルアプリケーションで実行時エラーが発生した場合、エラーメッセージが表示され、デバッガーの起動に失敗します。

    変数の表示と式の評価

    デバッグセッション中に、簡単に変数を表示し、式を評価できます。次の手順により、ColdFusion のデバッグパースペクティブを有効にしてください。

    • ウィンドウ/パースペクティブを開く/その他...をクリックし、「ColdFusion のデバッグ」を選択します。

    • 「OK」をクリックして次に進みます。
    • 次のウィンドウを使用して変数の表示を開始できます。

    • 同様に、次のウィンドウを使用して式を評価できます。

    ステップインとステップアウト

    ColdFusion Builder では、簡単なコードステップ操作によってデバッグ中のアプリケーションの実行を制御できます。

    ステップイン、ステップアウトおよびステップオーバーを実行して変数の値を表示でき、式を評価できます。

    トラブルシューティングのヒント

    Linux では、デバッグエージェントのポートがデフォルトで開いていない場合に、Linux のツールとファイアウォール(iptables)を使用して、手動でそのポートのトラフィックを有効にする必要があります。マシン上でポートを開く方法について詳しくは、お使いの Linux ディストリビューションのマニュアルを参照してください。
    ColdFusion Builder のデバッガーユーザーインターフェイスの使用方法について詳しくは、Eclipse ヘルプを参照してください。

     

     

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