Folio を Distribution Service で公開する

Folio と記事は、作成されると acrobat.com の Folio Producer サーバーにアップロードされますが、その時点では、まだ Adobe Distribution Service(「フルフィルメントサーバー」とも呼ばれる)上で見えるようにはなりません。Distribution Service には、ユーザーによるダウンロードが可能なすべての Folio が格納されます。

Folio を「市販」または「公開」として転送するには、DPS Professional または Enterprise アカウントを使用して DPS ダッシュボードにサインインする必要があります。一方、デバイス上の Adobe Content Viewer でのダウンロードパフォーマンスを改善するために、Folio を非公開として公開することは誰にでもできます。

Folio を公開するときは、適切なアカウントを使用してサインインしていることを確認してください。DPS App Builder でアプリケーションをビルドすると、アプリケーションごとに、「タイトル ID」というアプリケーションロールを持つ Adobe ID が作成されます。アプリケーションアカウントを使用して「公開」として公開された Folio は、アプリケーションで使用できます。

Distribution Service でのコンテンツ公開

  1. ダッシュボードで、「Folio Producer」をクリックします。Folio Producer Organizer で Folio を選択し、「公開」をクリックします。

  2. Folio のステータスを設定します。

    「今すぐ」または「スケジュール設定」

    「今すぐ」を選択すると、「公開」をクリックしたときに Folio はすぐに公開されます。ステータスとして「非公開」を選択します。Folio がライブでプッシュされるときに、ステータスは「非公開」から「公開」に変わります。Folio が公開されるが更新されないようにスケジュール設定できます。

    「スケジュール設定」を選択すると、Folio はユーザーが指定したときに公開されます(現在の時刻の 30 分後から 7 日後の間で指定します)。日時は GMT で表示されるため、タイムゾーンに必要な調整を行います。

    この時点では、スケジュール設定された Folio のみが公開されます。プッシュ通知は送信されません。

    非公開または公開

    「公開」を設定した Folio は、ストア上に掲載されるとすぐ、ユーザーによるダウンロードが可能になります。DPS Professional または Enterprise アカウントは Folio を「公開」として公開する必要があります。Folio が「非公開」に設定されている場合、ユーザーがカスタム Viewer アプリケーションでダウンロードすることはできません。非公開の Folio は Adobe Content Viewer でのみ利用が可能です。

    無料または市販

    「市販」を設定した Folio は、アプリ内での購入または購読によってユーザーが代金を支払った場合にのみダウンロードが可能になります。市販 Folio の場合は、Apple Developer サイトのアプリ内購入プロセスまたは Google Play Developer サイトのアプリ内課金プロセスに従って、市販 Folio のダウンロードの価格を決定します。

    「市販」として公開された Folio は、Adobe Content Viewer には表示されません。作成したカスタム開発アプリケーションを使用して市販 Folio をプレビューします。

    注意:

    市販 Folio にするために、「無料」に設定したステータスを後から「市販」に設定しないでください。このようにすると、Folio がカスタム Viewer で利用できなくなる可能性があります。このような場合は、Folio の公開を取り消して「公開」または「市販」として再公開します。

  3. 製品 ID を指定します。

    製品 ID を指定するときに、com.publisher.publication.issue の形式にすることをお勧めします(例:com.adobepress.inspire.july2013)。また、製品 ID には大文字を使用しないでください。大文字は Amazon のアプリ内購入で機能しない場合があります。

    有料コンテンツの場合、Folio の公開ダイアログボックスで、アプリケーション内の購入を設定したときに作成したものと同じ製品 ID を使用してください。

    注意:

    アプリケーション内の個別の Folio ごとに、異なる製品 ID を使用してください。ただし、Folio のレンディションを作成する場合は、セット内のすべてのレンディションに同じ製品 ID を使用してください。

  4. 「公開」をクリックします。

    Folio に含まれる記事のレイアウトの方向または縦横比が統一されていない場合、その Folio は公開されません。パブリッシュ済みの Folio の場合は、「公開」ボタンではなく「更新」ボタンが表示され、「削除」ボタンがアクティブになります。

Folio を公開または更新する場合、ジョブはキューに送信されるので、制作管理で作業を続行し、他の Folio を公開または更新することができます。キューのステータスを確認するには、表示/転送要求を選択します。ジョブが失敗した場合はもう一度試してください。公開を取り消して、再度「公開」を選択しなければならない可能性があります。公開に影響する可能性があるサーバーの障害については、DPSステータスページを参照してください。

保護されていない記事は、Web サーバーにアップロードされ、デスクトップで表示できるようになります。

カスタム Viewer でプッシュ通知機能が有効になっている場合は、「通知」ボタンをクリックしてプッシュ通知を実行します。プッシュ通知を参照してください。

公開済みの Folio を更新する

Folio の公開後、Folio Producer Organizer で「更新」ボタンをクリックすると、公開した Folio が更新されます。Adobe Content Viewer によって、ダウンロード済みの Folio が更新されていることが検出されると、更新された Folio のダウンロードが促されます。パブリケーション名、Folio 番号、製品 ID、サイズの値を変更されないように注意してください。これらの値のいずれかを変更する必要がある場合は、Folio を更新するのではなく、公開を取り消してから再公開します。

  1. Folio と記事に、必要に応じた変更を加えます。

    記事のソースドキュメントを編集した場合は、Folio Builder パネルの「更新」コマンドを使用します。

  2. Folio Producer Organizer を表示します。

  3. 「パブリケーション名」と「Folio 番号」の設定が既存の Folio と同じになっていることを確認します。

    いずれかが異なっていると、その新しい Folio は別の雑誌号として扱われます。

  4. Folio を選択し、「更新」を選択します。

  5. 適切なステータス設定と製品 ID を指定します。

    製品 ID は変更しないでください。別の製品 ID を使用する必要がある場合は、「公開の取り消し」オプションを使用して、再度 Folio を公開します。

    Folio が市販用である場合は、製品 ID が、iPad アプリケーションのアプリ内購入プロセスまたは Android アプリケーションの関連プロセスで指定された製品 ID と一致することを確認してください。異なる製品 ID を指定した Folio は、そのカスタム Viewer アプリケーションには表示されません。

    「コンテンツを更新」が選択されている場合は、Folio のコンテンツとメタデータが更新されます。このオプションの選択を解除すると、「更新」をクリックしたときにステータスだけが変更されます。最良の結果を得るために、「コンテンツを更新」は選択されたままにしてしてください。

サーバーから Folio を除去する

Folio Producer Organizer には、「公開の取り消し」コマンドと「削除」コマンドがあります。

  • 「公開の取り消し」コマンドは、公開済みの Folio を Distribution Service から除去します。ストアに複数 Folio 用の Viewer アプリケーションがある場合、除去された Folio はダウンロードできなくなります。

  • もうひとつの「削除」コマンドは、Folio とそのコンテンツを削除します。削除された Folio は、Folio Producer Organizer または Folio Builder パネルに表示されなくなります。

除去または削除された Folio が、既にダウンロードされているデバイスから削除されることはありません。「アーカイブ」ボタンをタップすると、削除した Folio が Viewer ライブラリから除去されます。

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