ブラウザー
Salesforce 用 Adobe Sign パッケージバージョン 21 のインストールガイド
概要
Salesforce 用 Adobe Sign は、あらゆるブラウザーとモバイルデバイスから使用できます。アプリケーションは AppExchange から入手でき、以下のエディションの Salesforce をサポートしています。
- Professional
- Enterprise
- Unlimited
- Developer
- Ultimate
文書と署名に関するワークフローにおいて以下の恩恵をすぐに受けることができます。
- 郵便、翌日への持ち越し、Fax をなくして、時間と費用を節約できます。
- 電子サインや承認を求めて契約を Salesforce から直接送信したり、リアルタイムの契約履歴にアクセスしたり、保存した契約を任意のオブジェクトから表示したりできます。
- 組織全体にわたる詳細をリアルタイムでトラックできます。また、契約が表示、署名、キャンセル、拒否されたときに Chatter で最新情報を受け取ることもできます。
- eSign は 20 を超える言語に対応しており、Fax 返信サービスは世界中の 50 を超えるロケールでサポートされています。
- 自動的かつシームレスに、送信前に Salesforce のデータを文書に結合し、署名者のデータを Salesforce オブジェクトにマッピングできます。
- 送信オプション用の再利用可能な署名テンプレートを作成して、どの Salesforce オブジェクトからでも「署名用に送信」ボタンをクリックするだけでカスタムの契約を送信することができます。
- Conga Composer、Apttus、Selectica、Drawloop、Zuora、Emptoris などとネイティブに統合できます。
- Salesforce 内の Adobe Sign のオブジェクトとページはすべて、Salesforce.com でサポートされている 16 の言語すべてに翻訳されています。そのため、Salesforce ユーザーはすべての契約を自分の母語で送信およびトラックできます。
前提条件
注意が必要な前提条件と、開発をスムーズに進めるための基本的な要点がいくつかあります。
パッケージをダウンロードする前に、Adobe Sign サポートチームに連絡して、以下のことをおこなってください。
- Adobe Sign アカウントが Salesforce チャネルに適切にプロビジョニングされていることを確認します。
- 正しいユーザー ID(電子メールアドレス)が、Adobe Sign システムの管理者として指定されていることを確認します。
- ユーザーが電子メールアドレスで使用する可能性がある、すべての所有ドメインを伝えます(gmail.com や yahoo.com などの一般的に利用されるドメインは除きます)。
- 所有ドメインを使用している Adobe Sign システム内のすべてのユーザーのリストを入手します。
- Adobe Sign アカウントに有効なユーザーを移行するよう依頼しなければならない場合があります。
- Adobe Sign のユーザーの電子メールが、ユーザーの主な電子メールに一致していることが重要です。一致しない場合は、Adobe Sign の電子メールの設定値を変更する必要があります。
Salesforce 環境内で、注意すべき点がいくつかあります。
- インストールおよび設定中はポップアップブロッカーを無効にします。
- Salesforce 用 Adobe Sign では、ブラウザーの Cookie を有効にしておく必要があります。また、一部のブラウザーでは、サードパーティ Cookie が有効になっていることも確認する必要があります。
- Adobe Sign を Lightning 環境で使用するには、マイドメインを有効にする必要があります。
- 設定/設定/セキュリティ/セッションの設定に移動して、次を確認します。
- 「ログイン時の IP アドレスとセッションをロックする」が無効になっている。
- ライセンス - Adobe Sign のユーザーと管理者には、サービスを使用するための有効なライセンスが割り当てられている必要があります。
- ファイルの制限 - ファイルのアップロードサイズは、Salesforce Lightning では最大 700 KB に制限されています。ライブラリから最大 9 MB の文書をバックグラウンドで送信するように Salesforce を設定できます(大きな文書を送信するために Salesforce を設定するを参照)。通常は、早めに設定しておくことをお勧めします。
サポートされているブラウザー
|
サポート |
制限 |
---|---|---|
Microsoft® Edge |
はい |
はい |
Google Chrome™ |
はい |
いいえ |
Mozilla® Firefox® |
はい |
いいえ |
Apple® Safari® |
はい |
いいえ |
Microsoft Edge の既知の問題:
- Salesforce 管理者は、Edge ブラウザーで設定ウィザードを開始できません。
既知の問題
Adobe Sign アカウントでアカウントの共有を有効にしている場合に発生する既知の問題があります。
アカウントの共有を有効にした後、契約書に関与していないユーザーは、次の場合を除き、(Salesforce 環境内で)契約書を表示できません。
- 契約書が、Adobe Sign ライブラリの共有ライブラリテンプレートから作成された。
- ライブラリテンプレートが、表示者を含む方法で共有されている。次のいずれかの場合が該当します。
- アカウントのすべてのユーザーに共有されている。
- グループレベルで共有されており、送信者と表示者が同じグループにいる。
契約書は、Adobe Sign 環境では引き続き表示できます。
Adobe Sign サポート
質問がある場合、または追加のサポートが必要な場合は、Adobe Sign サポートでチケットを発行するか、担当のクライアントサクセスマネージャーにお問い合わせください。
Salesforce 用 Adobe Sign v21 のインストール
新しいお客様の初回のテストおよびインストール - 初めて Salesforce 用 Adobe Sign をご利用になる際は、すぐにインストールしてテスト契約の送信を試すことができます。 機能するようになるまでの基本的なインストールは、15 分で完了します。
既存のお客様の以前のバージョンからのアップグレード - 最新機能を活用し、最適なサポートを受けられるように、最新バージョンのパッケージへのアップグレードを強くお勧めします。以前のバージョンから Salesforce 用 Adobe Sign v21.x にアップグレードする場合、詳しくはアップグレードガイドを参照してください。
新しい Adobe Sign パッケージでは Lightning Experience を完全にサポートし、これらの手順は Lightning インターフェイスを使用して記述されています。
サンドボックステストに関する重要な注意
Salesforce Sandbox でテストするとき、アクセスできる実在の電子メールアドレス (user@company.com.sandboxname など)を使用しないことがあります。この場合は、テストを開始する前に Salesforce Sandbox の電子メールを実在する電子メールアドレスに変更して、Adobe Sign アカウントと実在の電子メールアドレスを関連付けることを強くお勧めします。これを実行しないと、後で運用環境に移行して電子メールアドレスを変更するときに、Adobe Sign アカウントが関連付けられている電子メールアドレスが存在しないために電子メールの変更を確認できず、問題が発生する可能性があります。
Adobe Sign パッケージのインストール
Adobe Sign パッケージをインストールするには、Salesforce アカウントが必要です。お持ちでない場合は、この後のインストールプロセス中に作成することができます。
- ここをクリックして、Salesforce AppExchange の Adobe Sign アプリケーションパッケージにアクセスします。
- 「今すぐ入手」ボタンをクリックします。
- 適切なログインオプションを選択します。
- 既に Salesforce アカウントを持っている場合は、「ゲストとして続行する」を選択します。
- メッセージが表示されたら、認証情報を入力します。
- アカウントをお持ちでない場合は、「アカウントを持っていません」を選択します。
- Salesforce アカウントの作成を求めるメッセージが表示されます。
- 完了したら、手順 1 と 2 を繰り返して、認証情報を使ってログインします。
- 既に Salesforce アカウントを持っている場合は、「ゲストとして続行する」を選択します。
4. メッセージが表示されたら、インストール先の環境として Production または Sandbox を選択します。
5. インストール情報および利用条件を確認します。
- 条件を読んで同意したことを確認するために、利用条件のチェックボックスをオンにします。
- 「Confirm and Install」をクリックしてインストールプロセスを開始します。
6. Salesforce 組織にログインするように求めるメッセージが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力し、「Salesforce へログイン」をクリックします。
7. Adobe Sign のインストールページが表示されたら、次の操作を実行します。
- 「すべてのユーザーのインストール」を選択します。
- 「インストール」をクリックします。
8. 「サードパーティアクセスの承認」ポップアップで、次の操作を実行します。
- 「はい、これらのサードパーティ Web サイトにアクセスを許可します」チェックボックスをオンにします。これにより、Salesforce が安全に Adobe Sign にアクセスできるようになります。
- 「続行」をクリックしてインストールを開始します。
9. 読み込み処理中は、しばらく時間がかかることを示す通知ページが表示されます。
- 「完了」をクリックして続行します。
インストールが完了すると、パッケージがインストールされたことを知らせる電子メール通知が届きます。これは、設定/ビルド/開発/インストール済みパッケージで確認できます。
インストール済みパッケージページにインストール情報が表示されます。
インストール後の設定(必須)
Salesforce からの Adobe Sign 契約書の送信を開始する前に、いくつかの簡単な手順を実行する必要があります。この手順を以下に示します。
必要に応じた Adobe Sign 権限セットの適用
Adobe Sign は、4 つの権限セットをインストールして、カスタムオブジェクトに対するフィールドレベルのアクセス権の付与を促進します。
- Adobe Sign ユーザー - Salesforce 用 Adobe Sign の送信者ユーザーに必要な最低限の権限です。管理パッケージに含まれる必須コンポーネント(オブジェクト、フィールド、タブ、クラスおよびページ)への制限付きアクセス権が含まれています。
- Adobe Sign コミュニティユーザー - Salesforce 用 Adobe Sign のコミュニティユーザーに必要な最低限の権限。
- 管理パッケージに含まれる必須コンポーネント(オブジェクト、フィールド、タブ、クラスおよびページ)への制限付きアクセス権が含まれています。
- Adobe Sign 管理者 - Salesforce 用 Adobe Sign の管理者ユーザーに必要な最低限の権限。管理パッケージに含まれるすべてのコンポーネント(オブジェクト、フィールド、タブ、クラスおよびページ)への完全なアクセス権が含まれています。
- Adobe Sign 統合ユーザー - Salesforce 用 Adobe Sign 統合ユーザーに必要なすべての権限。すべての管理者アクセス権と、すべての組織データへのアクセス権が含まれます。
自分自身およびその他のフルアクセス権を持つ管理者を Adobe Sign 統合ユーザー権限セットに割り当てます。
Adobe Sign パッケージのすべてのユーザーは、サービスを使用できるようになる前に、Adobe Sign ユーザーが適用される必要があります。
Adobe Sign セットアップウィザードの起動
- 左上隅のアプリランチャーをクリックし、Adobe Sign アプリをクリックして、「Adobe Sign」タブが表示されるビューを開きます。
2. 「Adobe Sign 管理者」タブをクリックして、インストールウィザードを開始します。
3. セットアップウィザードの「手順 1:Adobe アカウントを Salesforce にリンク」で、次を適切に選択します。
- Adobe にサインイン - Adobe Sign にログインするよう求めるメッセージが表示されます。
- Adobe Sign 管理者ユーザーとしてログインします。
- 求められた場合は、アクセスを許可します。
- 「Adobe アカウントが正常に承認されました。」というメッセージが表示されます。
- 無料体験版にサインアップ - 新しいブラウザーページが開き、新しいアカウントを作成するよう求めるメッセージが表示されます。アカウントを作成したら、ブラウザーページを閉じ、Salesforce のページに戻って、「Adobe にサインイン」オプションを選んで続行します。
これらのテンプレートはデータマッピングおよびカスタマーポータルを把握および設定するのに便利なので、「サンプル契約書テンプレートを生成します。」チェックボックスをオンにしたままにすることを強くお勧めします。
4. 手順 1 の成功通知で「次へ」をクリックします。
5. 「手順 2:Adobe Sign のステータスの自動更新を有効化」で、次の操作を実行します。 「有効にする」ボタンをクリックします。
• Adobe Sign へのアクセスを許可するように変更する場合は、「許可」をクリックします。
• 「成功しました。アカウントのステータスの自動更新を有効にしました。」というポップアップメッセージが表示されます。
6. ページ下部の「次へ」をクリックして続行します。
7. セットアップウィザードに「セットアップが完了しました。」と表示されたら、「完了」をクリックします。そうすると、Salesforce 用 Adobe Sign を使用できるようになります。
これで、Salesforce 用 Adobe Sign のインストールと設定が正常に完了しました。
初期設定が済むと、「Adobe Sign 管理者」タブを使用して、Adobe Sign の高度な機能、アカウント設定、その他のリソースにアクセスすることができます。
- 契約の送信で問題が発生した場合は、アドビサポートに連絡して、Salesforce ユーザーがデフォルトで使用する、Salesforce 統合用の正しいチャネルに Adobe Sign アカウントが割り当てられていることを確認してください。
- Salesforce Professional Edition をお使いの場合は、Salesforce 用 Adobe Sign の Professional Edition - 追加のインストール手順セクションで説明されている追加手順を実行してインストールを完了する必要があります。
ページレイアウトへの契約オブジェクトの追加
ユーザーが文書を署名用に送信するときによく使用するページレイアウトに契約オブジェクトを追加することで、Adobe Sign の使いやすさを大幅に高めることができます。
- 「Adobe Sign 管理者」タブから、「署名用に送信コンポーネント」リンクをクリックします。
- 5 つの標準ページレイアウト(取引先、商談、契約、リード、取引先責任者)のいずれかを選択できるオーバーレイが表示されます。 変更するページレイアウトを選択します。
目的のページが読み込まれたら、次の操作を実行します。
3. 左側のレールで「ページレイアウト」オプションをクリックします。
4. 編集するページレイアウトを選択します。
3.左側のメニューで「関連リスト」をクリックし、契約オブジェクトをページレイアウト上の目的の場所にドラッグ&ドロップします。
4. 「保存」ボタンをクリックします。
契約オブジェクトを配置すると直ちに、Salesforce オブジェクトに関連するすべての契約を確認することや、新しい契約を関連するレコードから直接送信することができます。
インストール後の設定(オプション)
ここでは、インストールして機能するようになった状態から、より有用な状態に移行するためのオプションの設定について説明します。Adobe Sign には様々な設定オプションがあります。このドキュメントの残りの部分では、よく使用される調整について説明します。使用頻度の低い(状況に応じて重要な意味を持つ)設定については、高度な設定ガイドを参照してください。
受信者に対する委任者の役割の有効化
委任者の役割は、Lightning 環境でのみサポートされています。
委任者の役割は、誰かが契約書を扱う必要があるが、契約書を送信する時点では誰にするかを決定できないという状況のためのプレースホルダーです。 委任者は署名することが想定されていないので、文書を受け取っても使用できるフィールドはありません。 委任者が契約書を委任すると、委任された側はアクセスが指定されたすべてのフィールドにフルアクセスできるようになります。
5 つすべての標準的な役割(署名者、承認者、同意者、フォーム入力者および第三者確認担当者)に対して、委任者オプションがあります。
委任者の役割を有効にするには:
- 設定/プラットフォームツール/カスタムコード/カスタム設定に移動します。
- これにより、カスタム設定ページが読み込まれます。
- 「Adobe Sign 設定」ラベルをクリックします。
- Adobe Sign 設定ページが読み込まれます。
3. 「管理」ボタンをクリックします。
4. 「新規」(または前に設定済みの場合は「編集」)をクリックします。
- Adobe Sign 設定 ページが読み込まれます。
5. 「検索」機能(Ctrl/Command + F)を使用して、調整する値を検索します。
使用可能な委任者の役割の値を次に示します。
- 同意者の役割の委任を有効にする - 同意者の役割を委任する場合に必要です。
- 第三者確認担当者の役割の委任を有効にする - 第三者確認担当者を委任する予定がある場合に必要です。
- フォーム入力者の役割の委任を有効にする - フォーム入力者の役割を委任する必要がある場合に使用されます。
- 受信者の委任承認者の役割を有効にする – 承認者に委任する場合に必要です。
- 受信者の委任署名者の役割を有効にする – 署名者に委任する場合に必要です。
6. 「保存」をクリックします。
他の Salesforce オブジェクトに契約書を追加する
Adobe Sign の契約は、任意の Salesforce オブジェクト(標準またはカスタムオブジェクト)に関連付けることができます。これにより、それらのオブジェクトにリンクされた契約を作成し、各オブジェクトのページでそのオブジェクトに関連付けられているすべての契約を表示できます。
次の手順では、契約を注文オブジェクトに関連付ける方法を説明していますが、Salesforce 組織内の他のすべてのオブジェクトに適用できます。
- 設定/プラットフォームツール/オブジェクトとフィールド/オブジェクトマネージャーに移動します。
- 「契約書」オブジェクトをクリックします。
- ページの左側のレールで「フィールドと関係性」リンクをクリックします。
- 「新規」ボタンをクリックします。
5. 「手順 1. フィールドの種類を選択」で、「参照関係」を選択してから、「次へ」をクリックします。
6. 「手順 2. 関連オブジェクトを選択する」で、ドロップダウンからオブジェクト(この例では注文)を選択して、「次へ」をクリックします。
7. 「手順 3. 参照フィールドにラベルと名前を入力する」で、「フィールド名」にフィールド名を入力し、「次へ」をクリックします。
8. 手順 4 および 手順 5 で「次へ」をクリックします。
9. 「手順 6. カスタムの関連リストを追加」で、「関連リストを追加」オプションがオンになっていることを確認して、「保存」をクリックします。
高度な ID 認証方法
法的には、電子メールアカウントを認証する(および、その結果として電子メールで署名 URL を与える)ことは、拘束力のある署名を得るための十分条件です。しかし、署名者の ID に関して 2 要素認証が望まれることもよくあります。Adobe Sign は、4 種類の 2 要素 ID 確認方法を備えています(米国を拠点とするお客様は KBA が含まれる場合 5 種類)。
- パスワード - 受信者は、契約を表示および署名するためには、パスワードを入力します。
- パスワードは、アウトオブバンドで受信者に伝える必要があります。
- デフォルトで有効になっています。
- ソーシャル ID - 受信者は、表示および署名する前に、Facebook、Google、LinkedIn などのサービスで認証をおこないます。
- デフォルトで無効になっています。
- 電話認証 - 受信者は、必要なコードを通知する自動化されたテキスト(SMS)メッセージまたは電話呼び出しを受け取ります。
- トランザクションごとに費用が発生します。
- デフォルトで無効になっています。
- ナレッジベース認証 - 受信者は、公開されているデータベースから取得された質問に回答することによって ID を確認します。
- トランザクションごとに費用が発生します。
- 署名者が米国を拠点としている場合にのみ使用可能です。
- デフォルトで無効になっています。
- Government ID 認証 - 受信者は、パスポート、または政府発行 ID/運転免許証の写真を送信します。
- トランザクションごとに費用が発生します。
- サクセスマネージャーが Adobe Sign システムで有効にする必要があります。
- デフォルトで無効になっています。
検討する必要がある設定オプションは次の 2 つです。
- (選択肢がある場合に)どの 2 要素確認方法を有効にするか。
- 電話認証、KBA 認証、および Government ID 認証はいずれも費用が発生します。これらの認証の使用を許可する契約が存在する場合を除いて有効にしないでください。
- すべての署名者が常に同じ確認方法を使用するか、受信者ごとに確認方法を設定するか。
- また、「内部」と「外部」の署名方法をどうするかという考え方もあります。Adobe Sign では、Adobe Sign アカウントに含まれるすべての電子メールアドレスは内部署名者に、含まれない電子メールアドレスは外部に分類されます。
- 有料の認証方法を使用しており、内部で相手の署名を集める場合に、強くお勧めします。
高度な ID 認証方法を有効にする(Adobe Sign)
最初に、Adobe Sign アカウントでオプションを有効にする必要があります。 次の手順に従います。
- アカウント管理者のユーザー ID で Adobe Sign にログインします。
- アカウント/アカウント設定/送信設定/ID 認証方法に移動します。
3. 有効にするオプションをオンにします。
4. 「保存」をクリックします。
高度な ID 認証方法を有効にする(Salesforce)
Salesforce で使用可能な認証方法を調整するには:
- 設定/プラットフォームツール/カスタムコード/カスタム設定に移動します。
- これにより、カスタム設定ページが読み込まれます。
- 「Adobe Sign 設定」ラベルをクリックします。
- Adobe Sign 設定ページが読み込まれます。
3. 「管理」ボタンをクリックします。
4. 「新規」(または「編集」)をクリックします。
5. 好きな「検索」機能(Cmd/Ctrl + F)を使って、調整する必要がある値を検索します。
方法 |
設定 |
デフォルト |
---|---|---|
パスワード |
署名パスワードを非表示 |
無効 |
ソーシャル |
ソーシャル ID 確認を無効にする |
有効 |
電話 |
電話認証を有効にする |
無効 |
KBA |
ナレッジベース認証を無効にする |
有効 |
Government ID |
Government ID 認証を有効にする |
無効 |
6. 変更したら、「保存」をクリックします。
受信者ごとに高度な ID 認証方法を有効にする(Adobe Sign)
通常、2 要素確認を実装するお客様は、内部署名者が頻繁に認証を求められることがないように、別の署名者 ID 確認方法を有効にします。
これは確認方法と同じ場所で設定できます。
最初に、Adobe Sign アカウントでオプションを有効にする必要があります。 次の手順に従います。
- アカウント管理者のユーザー ID で Adobe Sign にログインします。
- アカウント/アカウント設定/送信設定/内部受信者用 ID 認証に移動します。
3. 「内部受信者用に別の ID 認証方法を有効にする」をオンにします。
4. 内部署名者に許可する確認オプションをオンにします。
5. 「保存」をクリックします。
内部受信者用に別の ID 認証方法を有効にする(Salesforce)
Salesforce で使用可能な認証方法を調整するには:
- 設定/プラットフォームツール/カスタムコード/カスタム設定に移動します。
- これにより、カスタム設定ページが読み込まれます。
- 「Adobe Sign 設定」ラベルをクリックします。
- Adobe Sign 設定ページが読み込まれます。
3. 「管理」ボタンをクリックします。
4. 「新規」(または「編集」)をクリックします。
- Adobe Sign 設定 ページが読み込まれます。
5. 好きな「検索」機能(Cmd/Ctrl + F)を使って、調整する必要がある値を検索します。
- 別の署名者 ID 確認方法を有効にする - このチェックボックスをオンにすると、Adobe Sign アカウントの受信者と Adobe Sign アカウント以外の受信者に対して異なる ID 確認方法が有効になります。例えば、お客様には文書に署名する前にナレッジベース ID での確認を要求し、セールスマネージャーには 2 要素での確認を要求できます。
- 署名者ごとの ID 確認を有効にする - この設定を有効にすると、各署名者が異なる ID 確認方法を使用できます (例:パスワード、電話、ソーシャル ID、KBA、Government ID)。
- 個別と署名者ごと方法の両方が有効になっている場合は、「署名者ごと」方法が使用されます。
6. 完了したら、「保存」をクリックします。
Salesforce 用 Adobe Sign - Professional Edition
Salesforce Professional Edition をお使いの場合は、標準的なインストール手順を完了した後、必ず以下のセクションの指示に従ってください。
「Agreements Layout Professional」ページレイアウトへのフィールドの追加
- 設定/プラットフォームツール/オブジェクトとフィールド/オブジェクトマネージャーに移動します。
- ウィンドウの左側にある「契約」ラベルを選択します。
- 左側のレールで「ページレイアウト」を選択します。
- ページレイアウト名「Agreement Layout Professional」をクリックします。
5. 「フィールド」を選択した状態で、以下の各フィールドをクリックしてページレイアウトにドラッグ&ドロップします。
- 受信者 (ユーザー)
- 追加の受信者 1 (ユーザー)
- 追加の受信者 2 (ユーザー)
- 追加の受信者 3 (ユーザー)
- 自動リマインダーを有効にする
- 受信者アドレス
- 結合
6. 「保存」ボタンをクリックします。
受信者ページレイアウトへのフィールドの追加
- 設定/プラットフォームツール/オブジェクトとフィールド/オブジェクトマネージャーに移動します。
- ウィンドウの左側にある「受信者」ラベルを選択します。
- 左側のレールで「ページレイアウト」を選択します。
- レイアウト名「EchoSign 受信者レイアウトページ」をクリックします。
- 「フィールド」を選択した状態で、以下の各フィールドをクリックしてページレイアウトにドラッグ&ドロップします。
- 契約書
- 取引先責任者
- 電子メールアドレス
- リード
- 注文番号
- 個人取引先
- 受信者タイプ
- 電子メールアドレスを使用
- ユーザー
- 結合
6. 「保存」ボタンをクリックします。
考慮事項
Adobe Sign の構成
Salesforce 用 Adobe Sign に付属しているすべてのカスタムオブジェクトは、組織のデフォルトレベル設定でアクセスが非公開に設定されています。 これは、Salesforce セキュリティガイドラインに従い、適切なセキュリティレベルを確保するための設定です。
管理者は、Salesforce でのレコードレベルの共有(およびその他の権限モデル)について熟読し、理解する必要があります。この Trailhead は、学び直したい場合に便利です。
ビジネス要件であまり制約的でない環境を保証している場合は、次の方法で実現できます。
- 設定/セキュリティ/共有設定へ移動します。
- 要件に従い、オブジェクトに対する共有権限を編集して「公開読み取り/書き込み」にします。
- 完了したら、「保存」をクリックします。
オブジェクトを公開アクセスに変更すると、認証済みユーザー全員がレコードを表示/編集できるようになります。
組織全体で変更する代わりに、役割階層、グループ、プロファイル権限、権限セットなどを使用することをお勧めします。
Salesforce のコントロール
以下の設定は Salesforce 用 Adobe Sign アプリケーション特有ではありませんが、使用されているリソースです。
これらの設定に変更を加えると組織全体(組織内でインストールされているその他のアプリケーションやカスタムコードを含む)に適用されるので、管理者が指定した設定は上書きしないでください。
ただし、次の理由により、これらの設定を有効にすることを強くお勧めします。
クリックジャック攻撃は一般的に、スタイルシート、iframe、およびフォーム要素を組み合わせ、無害なページを操作しているとターゲットユーザーに思い込ませ、実際には攻撃者が制御する、目に見えないフレームに入力またはこれをクリックさせるというものです。
クリックジャック攻撃が成功すると、ユーザーにトランザクションを確認しようとするクロスサイトリクエストフォージェリー(CSRF)保護が回避でき、望まないトランザクションが実行されます。
クリックジャック攻撃は、セッションセキュリティ設定を変更し、次の方法で防ぐことができます。
- セットアップページに対してクリックジャック保護を有効にする
- Salesforce のセットアップ以外のページに対してクリックジャック保護を有効にする
- 標準ヘッダーを使用する顧客 Visualforce ページに対してクリックジャック保護を有効にする
- ヘッダーが無効になっている顧客 Visualforce ページに対してクリックジャック保護を有効にする
cookie で HttpOnly 属性を設定しなければ、攻撃者がクライアントサイドの JavaScript を使用してクロスサイトスクリプティング攻撃を実施したり、注入されたスクリプトを介して cookie の値を取得したりできてしまいます。
状況によっては HttpOnly 属性による制限は部分的に回避できる可能性があり、その他の多数の攻撃者が、シンプルに cookie を盗むだけではなく、クライアントサイトスクリプト注入を配信できることがあります。
この攻撃は、セッションセキュリティ設定を変更し、HttpOnly を要求属性を有効にすることで防ぐことができます。
この設定は Web クライアント(ブラウザーなど)に対し、その後のすべてのリクエストで HTTPS の使用を強制します。これにより、ユーザーやアプリケーションが HTTP リクエストを開始した際でも中間者攻撃を防ぐのに役立ちます。
サイトおよびコミュニティの HSTS を有効にします。
よくある問題
追加プロファイルへのアクセスの許可
インストール時に、Salesforce 用 Adobe Sign へのアクセス権を管理者にしか与えないことがあります。他のユーザープロファイルにもアクセス権を拡張する必要がある場合は、Salesforce 用 Adobe Sign のプロファイルへのアクセスの許可を参照してください。
電子メールアドレスまたはパスワードの更新
管理者の Salesforce アカウントのパスワードの変更
Salesforce 組織用 Adobe Sign にリンクしている Salesforce アカウントのパスワードまたはユーザー名が変更された場合は、組織内の契約に関してステータスの更新が引き続き正しく機能するように、必ず更新してください。
1. Adobe Sign 管理者ページに移動し、「自動ステータス更新を有効にする」リンクをクリックします。
2. メッセージが表示されたら、「有効にする」ボタンをクリックして、Adobe Sign へのアクセスを許可します。
Adobe Sign でのユーザーの電子メールアドレスの更新
Salesforce 組織に属するユーザーの電子メールアドレスが変更された場合は、Adobe Sign でもそのユーザーの電子メールアドレスを変更する必要があります。
Adobe Sign ユーザーは、自分の電子メールアドレスを変更することができます。ユーザーはこちらをクリックすることで、Adobe Sign ヘルプの電子メールアドレスの変更に関する情報を参照できます。
また、Adobe Sign アカウント管理者が一括更新機能を使用して、ユーザーの電子メールアドレスを変更することもできます。管理者はこちらをクリックすることで、Adobe Sign ヘルプの一括更新に関する情報を参照できます。
Professional および Enterprise エディションでリード参照に失敗する場合
Professional および Enterprise エディションでは、ユーザーのプロファイルで、リードオブジェクトの「モバイル」フィールドへのアクセスが許可されていない場合、リード参照に失敗します。
修正するには:
- 設定/プラットフォームツール/オブジェクトとフィールド/オブジェクトマネージャーに移動します。
- ウィンドウの左側にあるオブジェのリストから「リード」を選択します。
- 左側のレールにあるオプションから「フィールドと関係性」を選択します。
- 「モバイル」フィールドのフィールドラベルをクリックします。
- 「フィールドレベルセキュリティを設定」ボタンをクリックします。
- 適切なプロファイルを設定して、「表示」および「読み取り専用」を有効に(チェック)します。
- 「保存」をクリックします。