Salesforce 用 Adobe Sign パッケージで利用できるカスタム設定ガイド
Salesforce 用 Adobe Sign には、カスタマイズ可能な機能が多数用意されており、文書署名プロセスを調整して、全体的なワークフローにシームレスに統合できます。
この文書は Salesforce インストールガイドを補足するもので、管理者が使用できるすべてのカスタム機能およびバックエンドプロセスについて説明しています。アプリケーションを Adobe Sign アプリに接続することを検討している開発者は、開発者向けドキュメントを参照してください。
ここで説明する設定のほとんどは、Salesforce 設定を有効にするだけで使用できます。Adobe Sign 側で設定が必要な一部の設定は、その旨が記載されています。
Adobe Sign では 11 個のカスタムタブがインストールされ、すべてがデフォルトでオンになっています(すべてのユーザーがアクセスできるようにインストールした場合)。それぞれのタブとその機能を確認し、そのタブがすべてまたは一部のユーザーに必要か、またはどのユーザーにも必要ないかを判断したうえで、不要なタブは、ユーザー側での煩雑さを軽減するために無効にすることをお勧めします。
Adobe Sign のタブ |
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契約書 |
データマッピング |
グループマッピング |
契約書テンプレート |
Adobe Sign マネージャー |
契約を管理 |
契約書一括作成 |
Adobe Sign 管理者(x2) |
結合マッピング |
契約タイプ |
Lightning インターフェイスには、2 つの「Adobe Sign 管理者」タブが表示されます。
1 つは Visualforce ページ用、もう 1 つは Lightning 用ですが、Lightning エクスペリエンスで Visualforce を非表示にすることはできないので、両方が表示されます。
設定を使用すると、Salesforce 用 Adobe Sign の動作を変更し、その動作をビジネスニーズに合わせてカスタマイズできます。デフォルト値には、お客様が最もよく使用する設定が反映されており、明示的に変更しない限りその値が有効になります。
Salesforce 用 Adobe Sign では様々なカスタム設定がサポートされています。
Salesforce 組織全体または特定のユーザーおよびプロファイルに対して設定できます。
デフォルトの組織レベルの設定を上書きしない限り、この設定は組織内のすべてのユーザーとプロファイルに影響します(以下を参照)。
1. セットアップ/プラットフォームツール/カスタムコード/カスタム設定の順に移動します。
カスタム設定ページが表示されます。
4. デフォルトの組織レベル値行の上にある「新規」(前に変更している場合は「編集」)をクリックします。
5. 適切な設定を更新します。
6. 「保存」ボタンをクリックします。
この設定は、定義するユーザーとプロファイルにのみ影響します。複数のプロファイルのカスタマイズは、個別におこなう必要があります。
1. セットアップ/プラットフォームツール/カスタムコード/カスタム設定の順に移動します。
カスタム設定ページが表示されます。
4. 「所有者設定」テーブルの上にある「新規」(または「編集」)ボタンをクリックして、特定のユーザーまたはプロファイルのカスタム設定を作成します。この設定により、デフォルトの組織レベルは上書きされます(定義されている場合)。
○ 所有者設定テーブルはページの下部(設定のリストの下)にあります。
表示切り替え(►)を使用して、「デフォルトの組織レベル値」セクションを折りたためます。
5. 「場所」ドロップダウンリストから「ユーザー」または「プロファイル」を選択し、検索アイコンを使用して、設定を変更するプロファイルを見つけたうえで、該当する設定の値を設定します。
6. 必要に応じて、プロファイルの設定を編集します
7. 「保存」ボタンをクリックします。
カスタマイズ可能な設定は、Salesforce の機能セクションごとにまとめられています。その構造を以下に示します。個別の設定は、機能別設定に示されています。
o Adobe Sign 契約書受信者設定
o Adobe Sign Chatter 設定
o Adobe Sign 環境設定
o Adobe Sign リード変換設定
o Adobe Sign 結合マッピング設定
o Adobe Sign 設定
o Adobe Sign ツールバー
「Adobe Sign 設定」セクションのアイテム数の関係で、コンテンツは 2 回示されています。
Adobe Sign グループレベルの管理者が Adobe Sign と Salesforce の間で OAuth 接続を確立する権限を持つことを許可しますか?
Salesforce プロファイルに基づいてユーザーを特定の Adobe Sign グループに割り当てて、適切な送信設定とブランドが確実に割り当てられるようにする必要がありますか?
合計ファイルサイズが 2 MB を超える契約書を送信する必要がありますか?(必要な場合は、大きな文書を送信するために Salesforce を設定するを参照してください)
Salesforce でアプリケーションを使用するときに、Adobe Sign で新しいユーザーを自動的に作成する必要がありますか?
契約オブジェクトの Chatter フィードを無効にしますか?
データマッピングまたは結合マッピングが失敗したときに電子メールを受け取りますか?
データ/結合マッピングでのフィールドの選択時に API 名を公開しますか?
特定のタイプのユーザーインターフェイスを実装する必要がありますか(ウィンドウとフレーム)?
この設定は、Lightning ページを使用しているお客様には適用されず、契約書(詳細)ページレイアウトを使用している設定でのみ使用できます。
送信者(自身)のみが署名する契約書を送信者が生成する必要がありますか?
文書の送信者がその文書に署名する必要はありますか?
送信者が、署名オプションとしてシリアルと並列のどちらかを選択できるようにしますか?
どのタイプの受信者オブジェクト(取引先担当者、リードなど)に契約書を送信しますか?
送信者が契約書の CC 先を定義できるようにしますか?
カスタムフィールドを使用して受信者を定義しますか?
どのタイプの受信者確認を許可しますか?
署名者に様々な確認方法を適用する必要がありますか?
送信者がどの場所にある文書を添付することを許可しますか?
ユーザーがフィールドテンプレートを使用できるようにしますか?
契約名を、最初の添付文書のファイル名に自動的に変更しますか?
Salesforce ユーザーが他のユーザーの代わりに送信できるようにしますか?
期間終了後に契約書を自動的に期限切れにしますか?
契約書の関係性を他の Salesforce オブジェクトに拡張できるようにする必要がありますか?
契約書を送信する前にユーザーがフィールドの位置を操作できるようにしますか?
受信者または添付ファイルの順序をユーザーが変更できるようにしますか?
電子サインのほかに手書き署名を許可しますか?
契約書を作成しているときにユーザーが署名者へのリマインダーを定義できるようにしますか?
送信者のシステムで署名をホストする必要がありますか(対面署名)?
テンプレートを使用していますか?使用している場合は、事前入力されたフィールドの一部を非表示にするか、読み取り専用にして、送信者が編集できないようにする必要がありますか?
処理中の契約書に対する受信者の電子メールアドレスを送信者が変更できるようにしますか?
文書に署名した後の署名者のリダイレクト先を制御しますか(また、デフォルトの Adobe Sign ページにリダイレクトしますか)?
最終的な PDF をパスワードで保護して、表示アクセスを制御しますか?
Salesforce の各設定には、疑問符アイコンがあります。そのアイコンをクリックすると、設定の説明を確認できます。
この設定は、Lightning ページを使用しているお客様には適用されず、契約書(詳細)ページレイアウトを使用している設定でのみ使用できます。
注意:この設定で解決しようとしていた VF ページの問題は、サイドバーコンポーネントへのカスタム JavaScript の追加方法に対する Salesforce の最近の制限によって解決されました。適用されるのは VF ページのみであり、新しい Lightning ページレイアウトを使用している場合はサポートされません。
契約書受信者設定は、契約書が Salesforce 内で作成された、または外部ソースから Salesforce にプッシュされた際の、受信者記録の作成方法または更新方法を制御することができます。
別の場所で作成された文書が Salesforce に自動的に作成されるように Salesforce を設定する方法について詳しくは、契約書の転送マッピングに関する文書を参照してください。
環境設定を使用すると、Salesforce の接続先の環境を Adobe Sign 側で制御できます。
この設定は、Adobe Sign サポートから特別な指示がない限り変更しないでください。
ツールバー設定を使用すると、アカウントで使用できるようにする Adobe Sign ツールバー操作を制御できます。プロファイルまたはユーザーごとに異なるツールバー設定を作成することができます。
結合マッピング設定を使用すると、結合マッピングを使用して契約書を送信するとき、添付ファイルをどのように管理するかを制御できます。詳しくは、結合マッピングの文書を参照してください。
Adobe Sign Chatter 設定は、組織で Adobe Sign for Chatter アプリをインストールしている場合に表示されます。この設定によって、Chatter の更新の投稿先と Chatter の投稿をトリガーするイベントを決定します。組織用に 1 セットだけ Chatter 設定を定義してください。設定には名前を付けることができます。Adobe Sign for Chatter の詳細およびインストールと設定の手順については、こちらを参照してください。
メインの Adobe Sign 設定には他の Chatter 設定があります。デフォルトでは、契約レコードは Chatter フィードに対して有効になりますが、「契約の Chatter フィードを無効にする」設定でオフにすることができます。
リード変換設定を使用すると、リードを取引先、取引先担当者または商談に変換した後も、契約の関係性を保持できます。
Salesforce 用 Adobe Sign には、契約書に対してバックグラウンドアクションを有効にして、ワークフローを自動化する機能が用意されています。これには、契約書の送信、リマインダーの送信、契約状況の更新、契約書の削除、契約書のキャンセルが含まれます。
Salesforce は、Adobe Sign が契約書のボタンアクション(送信、通知、キャンセル、更新および表示)に対してサポートしている onLoadAction URL パラメーターを使用して、アクションを自動的にトリガーできます。URL パラメーターでは、管理者が設定したツールバー設定が考慮されます。そのため、有効になっているツールバー設定のみが使用可能になります。
onLoadAction を使用した URL の例:
送信:アカウントで契約書の状態が下書きであることを確認してください。
https://echosign-dev1.ap1.visual.force.com/apex/EchoSignAgreementAdvanced?id=[agreementID]&sfdc.override=1&onLoadAction=send
通知:アカウントで契約状況が署名用に送信であることを確認してください。
https://echosign-dev1.ap1.visual.force.com/apex/EchoSignAgreementAdvanced?id=[agreementID]&sfdc.override=1&onLoadAction=remind
削除:アカウントで契約状況が署名用に送信であることを確認してください。
https://echosign-dev1.ap1.visual.force.com/apex/EchoSignAgreementAdvanced?id=[agreementID]&sfdc.override=1&onLoadAction=delete
キャンセル:アカウントで契約状況が署名用に送信であることを確認してください。
https://echosign-dev1.ap1.visual.force.com/apex/EchoSignAgreementAdvanced?id=[agreementID]&sfdc.override=1&onLoadAction=cancel
更新:アカウントで契約状況が署名用に送信であることを確認してください。
https://echosign-dev1.ap1.visual.force.com/apex/EchoSignAgreementAdvanced?id=[agreementID]&sfdc.override=1&onLoadAction=update
表示: アカウントで契約状況が署名用に送信済み、署名済み、またはキャンセル済みであることを確認してください。
https://echosign-dev1.ap1.visual.force.com/apex/EchoSignAgreementAdvanced?id=[agreementID]&sfdc.override=1&onLoadAction=view
Adobe Sign は複数の Salesforce アプリと統合されています。これにより、Salesforce ワークフローをさらに拡張できます。各アプリの詳細を確認してください。アプリは AppExchange から入手できます。
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