API Manager のマルチテナント機能

マルチテナント機能により、テナントの独立性を保ったまま API を共有できます。マルチテナント機能の目的は、複数のテナントでリソースを最大限に共有できるようにする一方で、テナントごとに独立したビューを提供することです。

ColdFusion API Manager の以前のリリースでは、API を作成し、その API を公開して、同じドメインまたは組織に所属するユーザーが使用できました。マルチテナント機能により、異なるドメインまたは組織に所属するユーザーと API を共有できるようになりました。

マルチテナント機能により、テナントの独立性を保ったまま API を共有できます。マルチテナント機能の目的は、複数のテナントでリソースを最大限に共有できるようにする一方で、テナントごとに独立したビューを提供することです。

パブリッシャーは、API を作成し、その表示設定を指定して、様々なテナントに独立性を保ったまま公開することができます。

API Manager Administrator での組織(テナント)の作成

API Manager Administrator ポータルにログインし、左側のナビゲーションパネルで「組織」を選択します。

組織を作成するには、以下の組織の詳細が必要です。

  • 組織名:組織の一意の名前(例:HR)。
  • 組織の表示名:ポータルに表示される名前(例:Human Resources)。
  • 組織のドメイン:組織の一意のドメイン名(例:hr.com)。
  • 組織の表示設定:API の表示設定を定義します。

組織管理者を作成するには、以下の詳細が必要です。

  • ユーザー名:組織管理者のユーザー名。
  • 姓名:組織管理者の名前。
  • パスワード:組織管理者ポータルにサインインするためのパスワード。
  • 電子メール:組織管理者の電子メールアドレス。

作成した組織は(他にも組織があっても)以下のように表示されます。

組織の詳細を編集することや、組織を削除することができます。組織を削除すると、組織内のすべてのユーザーも削除されます。

組織管理者ビュー

スーパー管理者が作成した組織管理者は、管理者ポータルにログインできます。組織管理者には、管理者ポータルの異なるビューが表示されます。

組織ログイン」リンクをクリックすると、ドメイン名を入力するページに移動します。

続行」をクリックしたら、API Manager 管理者が以前に作成した必要な資格情報を使用して組織管理者ポータルにログインします。

ログイン」をクリックすると、ポータルに入ります。

組織管理者には、管理者ポータルの制限されたビューが表示されます。組織管理者は、ユーザー、ユーザー ストアの作成 、SAML ID とサービスプロバイダーの設定、分析ダッシュボードからの API 分析の表示を行うことができます。

ユーザーストアの作成

API Manager Administrator と同様に、組織管理者ポータルでユーザーストアを作成できます。ユーザーストアを作成するには、組織の LDAP からユーザーをインポートするか、外部データベースからロールとロール ID をマッピングします。

サブスクライバーの作成

API を使用できるサブスクライバーを作成します。サブスクライバーまたは別の組織管理者を作成できます。

サブスクライバーを作成するときに、サブスクライバーに次のロールを割り当てることができます。

  • サブスクライバー
  • 組織管理者

API のサブスクライブ

組織管理者がサブスクライバーを作成した後、サブスクライバーはサブスクライバーポータルにログインし、API のサブスクライブを開始できます。

ドメイン(adobe.com)を入力します。

組織のサブスクライバーの資格情報を入力します。

ログインすると、API カタログ内の API が表示されます。

最初にアプリケーションを作成します。左側のナビゲーションペインで「マイアプリケーション」をクリックします。アプリケーションの名前と簡単な説明を入力します。

API カタログから、任意の API を選択します。左側のパネルで、「サブスクライブ」をクリックします。

アプリケーションおよび API の使用レベルを選択します。

API の試用

「マイ API」をクリックすると、サブスクライブしたすべての API のリストが表示されます。API をテストするには、「試用」をクリックします。リソースを選択し、アプリケーションを選択して、「API 呼び出しを実行」をクリックします。

組織管理者向けの分析ダッシュボード

組織管理者向けの分析ダッシュボードは、論理的に分離された複数のダッシュボードで構成されています。例えば、ダッシュボードには次のパネルがあります。

組織の分析ダッシュボードでは、API 管理者のアクション ( サブスクライバー数 や API リクエスト数など)を包括的に把握できます。また、独自のカスタムダッシュボードの作成、変更、および表示を柔軟に行うこともできます。

複数のビジュアライゼーションを 1 つのページにまとめて、検索クエリを指定するか、ビジュアライゼーション内の要素をクリックしてフィルターを選択することで、フィルターを適用できます。

組織管理者の分析ダッシュボードには、3 つのカテゴリがあります。

  • ホーム
  • サブスクライバー API
  • サブスクライバー

ホームダッシュボード

ホームダッシュボードは、データを分析して得られたインサイトが表示されるランディングページです。例えば、 サブスクライバー あたりの API リクエスト数が表示されます。

このダッシュボードには、次も表示されます。

  • 集計された指標データ
  • API リクエスト数
  • 生成/使用されたデータを集計した面グラフのビジュアライゼーション
  • 応答時間

サブスクライバー API ダッシュボード

サブスクライバー API ダッシュボードには、組織内のサブスクライバー数、公開されている API の数、サブスクライバーあたりの処理されたリクエスト数に関する情報が表示されます。また、サブスクライバーのリクエスト数および API のリクエスト数の円グラフベースのビジュアライゼーションも表示されます。

サブスクライバーダッシュボード

サブスクライバーダッシュボードには、サブスクライバー数およびサブスクライバーあたりの処理されたリクエスト数に関する情報が表示されます。このダッシュボードは、サブスクライバーのリクエスト数、API のリクエスト数、すべてのサブスクライバーのリクエスト数などのビジュアライゼーションで構成されています。

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