ColdFusion Builder でのコード編集

CFML エディター

ColdFusion Builder には、CFM ファイル、CFC ファイル、HTML ファイル、JavaScript ファイル、および CSS ファイルに対応する多彩なコード編集機能を備えた CFML エディターが組み込まれています。CFML エディターは、コード補完や効率的なコードナビゲーションなどの機能を提供することで、コードの記述を支援します。CFML エディターでは、様々な色やフォントを使用してワークスペース内のコードを表示できます。

開発環境をカスタマイズするには、エディターのプロファイルと設定を指定します。

エディタープロファイル

エディタープロファイルを使用すると、 次のエディター設定を 1 つのプロファイルにグループ化して保存できます。

  • コードアシスト
  • シンタックスの色付け
  • キー
  • アウトライン
  • シンタックスチェック
  • 入力
  • タスク

エディタープロファイルは、開発のニーズに合わせて複数のエディター設定を使い分ける場合に便利です。例えば、コードアシスト、コードの色付け、キーボードショートカットのなどの設定を選択し、1 つのエディタープロファイルに保存できます。エディタープロファイルを選択することで、これらすべての設定を同時に適用できます。

エディタープロファイルを作成するには、次のようにします。

  1. 設定する個々のエディター設定を指定します。

  2. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  3. ツリービューで、ColdFusion/プロファイルを選択し、「プロファイルの新規作成」をクリックします。

  4. プロファイルの名前を入力します。設定した現在のエディター設定値が、このプロファイルに保存されます。

デフォルト設定を変更し、変更した設定を新しいプロファイルとして保存することもできます。プロファイルはインポートまたはエクスポートすることもできます。

ColdFusion Builder にはデフォルトで 3 つのエディタープロファイルが用意されています。

  • デフォルト - ColdFusion Builder のデフォルトのエディター設定を適用します。
  • Dreamweaver - Dreamweaver エディター設定に類似したエディター設定を適用します。
  • CFEclipse - CFEclipse エディター設定に類似したエディター設定を適用します。

エディタープロファイルを選択するには、プロファイルダイアログボックスのアクティブなプロファイルドロップダウンリストをクリックし、プロファイルを選択します。

エディター設定

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディターを選択します。

作成する CFM ファイルおよび CFC ファイルのデフォルトのファイル名を指定できます。ファイル内の末尾の空白を削除するには、「ファイルを保存する前にスペースを削除」を選択します。

また、すべての CFM ファイルおよび CFC ファイルにデフォルトで挿入する任意のテキスト(ボイラープレートコード)も指定できます。例えば、自分が作成したすべての CFC ファイルに著作権情報を追加する必要があるとします。その場合は、新規ファイルの設定の「CFC」タブで、著作権のテキストを指定できます。

設定可能なエディター設定には、コードアシスト、コードの色付け、キーボードショートカット、アウトラインビュー、シンタックスチェック、入力の設定があります。

ColdFusion Builder のパフォーマンスの最適化

設定で選択するオプションは、ColdFusion Builder のパフォーマンスに影響を与えます。プリセットのエディター設定を適用すると、エディターのパフォーマンスを改善できます。

プリセットのエディター設定を適用するには、「エディター設定を最適化」をクリックします。次の設定が適用されます。

コードアシスト

次のオプションが選択解除されます。

  • 入力時にコードアシストを自動表示
  • 入力時に SQL コードアシストを自動表示
  • 候補が 1 つだけの場合は自動的に挿入
  • 終了タグを自動挿入

次のオプションが選択されます。

  • 選択項目を挿入した後に空白を追加
  • 等号(=)を自動挿入
  • 属性を自動的に引用符で囲む
入力
  • 「自動挿入の有効化」が選択されます。
  • 「次の文字に対応する文字を自動挿入」のオプションがすべて選択解除されます。
  • 「タグの自動終了」が「なし」に設定されます。

コードアシスト

注意:

コードアシストはコンテンツアシストとも呼ばれ、これらの用語は同じ意味で使用されています。

コードアシストは、コードの完成を支援する機能です。入力するコードに応じて、コードの完成を支援するヒントが表示されます。CFML エディターでコードを入力する際には、コードアシストにより、有効な CFML タグ、パラメーター、属性のリストが表示されます。これらの項目は、ポップアップメニューに表示されます。CFML コード内に HTML、JavaScript、または CSS コンテンツを記述する場合は、コードアシストにより、それらのコードを完成させるためのヒントも表示されます。コード完成ヒントを CFML エディターに挿入するには、ダブルクリックするか Enter キーを押します。

コードアシストは、スクリプトベースのシンタックスでも使用できます。例えば、スクリプトシンタックスの関数やコンポーネントのコードヒントも表示されます。ColdFusion プロジェクトに Ajax ライブラリをインポートするときは、JavaScript コードに関してもコードアシストを使用できます。

コードアシストの使用

コードヒントは、フレームワークまたは言語(CFML、HTML、JavaScript、および CSS)によって現在のコード式を完成させるためのオプションが提示されるときに毎回表示されます。例えば、CFML タグの内容を入力する場合は、そのタグで指定できるすべての属性のリストが表示されます。

CFML ページでは、次のように入力することで CFML タグの入力を開始します。関連するコードヒントが次のように表示されます。

コードヒント

  1. コードヒントのリスト内を移動するには、上向き矢印(↑)キーまたは下向き矢印(↓)キーを使用します。

  2. コードヒントを選択し、Enter キーを押します。選択したタグがエディターに追加されます。

  3. コードの入力を続けると、追加のコードヒントが表示されます。コード行の入力中に Ctrl + スペースバーを押して、コードヒントを表示することもできます。

CFML エディターのスマートタグアシスト機能では、各タグで既に入力されているタグ属性が確認されます。既に入力されているタグ属性は、ヒントとして提示される属性のリストには表示されません。

CFM ページに関するコードアシスト

  • CFM ファイルで <cfinvoke> タグを使用するときに、メソッドとコンポーネントのリストが表示されます。
  • 「<cf」と入力して Ctrl + スペースバーを押すと、事前定義された属性と値のドロップダウンリストが表示されます。
  • createobject() または <cfobject> タグを使用してロードできるコンポーネント(CFC)のリストが表示されます。
  • CFC 内で作成されたメソッドが表示されます。これは CFM 内で作成されたコンポーネントオブジェクトを使用して呼び出すことができます。 さらに、 すべての拡張済み CFC ファイルのメソッドのリストも表示されます。
  • すべてのビルトイン関数とユーザー定義関数のドロップダウンリストが表示されます。
  • 構造体、配列、クエリなどの変数のリストが表示されます。これらの変数は、 ページ内で 宣言されています。これらの変数は、属性値のコードアシストとしても表示されます。
  • <cfquery> や queryNew() を使用して作成されたすべてのクエリが表示されます。レコードセットを表示するには、<cfoutput query=""> と入力して Enter キーを押します。または queryname を使用します。(つまり、最後にドットがついたクエリ名を使用します)。
  • {{<cfinclude>}} タグを使用して現在の CFM ページに取り込まれた、別の CFM ページの関数、変数、タグ、クエリも表示されます。
  • CFM タグの属性の入力値として指定するファイルを参照して選択できます。入力値としてファイルを指定する必要がある CFM タグには、<cfinclude>、<cfimage>、<cfdirectory>、<cfpdf>、<cffile>、<cfzip>、<cfspreadsheet>、<cfcollection> などがあります。

CFC ページに関するコードアシスト

  • createobject() を使用してロードできる コンポーネント(CFC)のリストが表示されます 。
  • <cfobject> タグを使用してロードできるコンポーネント(CFC)のリストが表示されます。
  • CFC 内で作成されたメソッドが表示されます。これは CFM 内で作成されたコンポーネントオブジェクトを使用して呼び出すことができます。次に例を示します。
    • <cfset obj1 = createobject("component", "c1")><cfset x = obj1.method1()>
    • <cfset obj2 = createobject("component", "c2").init()>
    • <cfset obj3 = new "c3"().method3()>
    • <cfinvoke component="c4" method="method4">
  • すべての拡張済み CFC ファイルのメソッドのリストが表示されます。「extends」および「implements」キーワード(属性)に関しては、使用可能なコンポーネントとインターフェイスが表示されます。
  • 現在の CFC ファイル内で拡張できるコンポーネントのリストが表示されます。

注意:

コードアシストは、コンポーネントプロパティに追加されたコメントに対してはサポートされません。例えば、コードアシストは、数値型の accountID プロパティに追加された /** @ – code assist is not supported here --*/ のようなコメントに対してはサポートされません。

  • implement キーワードとともに CFC で使用できるインターフェイスのリストが表示されます。
  • CFM タグや <cfif fileexists()> などの関数の属性の入力値として、ファイルを参照して選択できます。入力値としてファイルを指定する必要がある CFM タグには、<cfinclude>、<cfimage>、<cfdirectory>、<cfpdf>、<cffile>、<cfzip>、<cfspreadsheet>、<cfcollection> などがあります。

変数マッピングを使用したスコープ付き変数に対するコードアシスト

多くの ColdFusion フレームワークでは、アプリケーションの起動時に CFC が作成され、これらの CFC がスコープ変数として保存されます。このような CFC に関するコードアシストを利用するには、ColdFusion Builder がコンテンツとデータ型(CFC の完全修飾名)を識別できるようにする必要があります。

スコープ付き変数に格納された CFC に関連するコードアシストを有効にするには、変数名とそれに対応する CFC のタイプに関するプロジェクトレベルのマッピングを定義します。ColdFusion Builder では、このマッピング情報に基づいて、マッピングされた変数の CFC メソッドのリストが表示されます。ただし、そのデータ型のオブジェクトは作成されません。例えば、mycfc1 を com.adobe.mycfcs.cfc1 にマッピングするとします。mycfc1 と入力して Ctrl + スペースバーを押すと、com.adobe.mycfcs.cfc1 から利用できるすべてのメソッドが表示されます。

変数マッピングを設定するには、プロパティダイアログボックスで、マッピングする変数として mycfc1 を指定し、マッピング対象の値として com.adobe.mycfcs.cfc1 を指定します。詳細については、「変数マッピングの設定」を参照してください。

ColdFusion ORM に関するコードアシスト

ORM(Object Relational Mapping:オブジェクトリレーショナルマッピング)は、オブジェクトモデルを使用してマッピング方針を定義できるプログラミング手法です。ORM を使用すると、リレーショナルデータベースのデータの格納および取得を行えます。

ColdFusion Builder では、次の ColdFusion ORM 設定に関してコードアシストが提供されます。

  • entityLoad、entityNew、および entityFindByPK 関数内のエンティティ名。
  • entityLoad、entityNew、および entityFindByPK 関数から返されるメソッドとプロパティ。
  • エンティティ名とメソッドのコードハイパーリンク。
  • application.cfc 内のデータソース。<cfset this.datasource = > など。
  • cfcomponent タグ の テーブル属性。

ColdFusion ORM の使用について詳しくは、『ColdFusion アプリケーションの開発』の ColdFusion ORM を参照してください。

Application.cfm ファイルおよび Application.cfc ファイルに関するコードアシスト

コードアシストは、Application.cfm ファイルと Application.cfc ファイルに対してもサポートされています。

Application.cfm はインクルード対象のファイルと見なされ、そのファイル内にあるすべての変数と関数に対してコードアシストがサポートされます。

Application.cfc の場合、コードアシストは、onApplicationStart で宣言されているスコープ付き変数に対してのみサポートされます。

CFML エディターのコードアシストの設定

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/コードアシストを選択します。

    • ここでは、コードの完成を支援するコードアシスト辞書のバージョンを選択できます。サポートされている辞書のバージョンは、ColdFusion 9、ColdFusion 8、および ColdFusion MX 7 です。
    • 「入力時にコードアシストを自動表示」チェックボックスを選択すると、入力時にコードアシストが自動的に表示されます。

注意:

サイズの大きいファイルを編集するときは、「入力時にコードアシストを自動表示」チェックボックスを選択解除すると、エディターのパフォーマンスが向上します。その場合でも、コード行の入力中に Ctrl + スペースバーを押すか、任意に設定したキーボードショートカットキーを押すことで、コードヒントを表示できます。

  • 自動的に属性を引用符で囲むように設定したり、終了タグを選択することもできます。

CFC および UDF のコードハイパーリンク

Ctrl キーを押しながらマウスポインターを合わせると、コンポーネント名および UDF がハイパーリンクに変わります。このハイパーリンクをクリックすると、対応するコードが ColdFusion Builder で表示されます。コードハイパーリンクは次の文字列で使用できます。

  • UDF:local、included、および cfc.udfName
  • <cfinclude template=""> で指定されているテンプレート
  • createobject()、<cfobject>、<cfinvoke>、new キーワード、および extends 属性で指定されている CFC

サーバーマッピングを使用した CFC 名の解決

CFC のサーバーマッピングを定義するには、ColdFusion Administrator を使用します。サーバーマッピングを定義すると、extend キーワードまたは implement キーワードを使用するときに、コードアシストで CFC が表示されるようになります。

ColdFusion サーバーマッピングでは、cfobject タグと cfinvoke タグ、または createObject や new のような関数でページにアクセスして、ドキュメントルート以外にある ColdFusion コンポーネントを検索できます。

これらのタグで、マッピングの論理パスから始まるパスを指定すると、マッピングのディレクトリパスを使用して CFC が検索されます。CFC のサーバーマッピングは ColdFusion Administrator を使用して定義できます。マッピングを定義すると、extend または implement キーワード、および component または method 属性を使用するときに、コードアシストで CFC が表示されるようになります。コードアシストで提示される CFC は、それぞれの完全修飾名を使用して解決されます。

サーバーから CFC 名を解決するためのマッピングを作成すると、サーバー設定がキャッシュに保存され、サーバーが稼働していないときでも使用できるようになります。サーバー設定は、ColdFusion Builder からサーバーを起動または更新する際に収集されます。

サーバー設定の指定

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービュー構造で、ColdFusion/サーバーの設定を選択します。

  3. 「サーバー設定の構築」チェックボックスを選択し、サーバー設定の収集動作に関するチェックボックスを適切に選択します。例えば、ColdFusion Builder を起動するたびにサーバー設定を収集する場合は、「ColdFusion Builder 開始時」チェックボックスを選択します。

CFML 辞書

ColdFusion Builder には、CFML コードの入力を支援する辞書が組み込まれています。CFML 辞書は、ライブラリに含まれる各タグと関数に関する情報が記述された XML ファイルです。例えば、CF9 辞書ファイル(cf9.xml)には、CF9 で使用可能なすべてのタグと関数に関する情報が含まれています。

ColdFusion Builder は、ColdFusion 11、ColdFusion 10、ColdFusion 9、ColdFusion 8、ColdFusion MX7 の各バージョンの辞書をサポートしています。

辞書のバージョンを選択するには、次のようにします。

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/コードアシストを選択します。

  3. コードアシスト辞書のバージョンドロップダウンリストを選択し、コードの入力を支援する辞書のバージョンを選択します。

  4. カスタム辞書を含むすべての辞書をリロードするには、「辞書のリロード」をクリックします。

カスタム CFML 辞書の作成

カスタム CFML 辞書(XML ファイル)を作成し、ColdFusion Builder 内のコードアシストやタグエディターでその辞書を使用することができます。

  1. ColdFusion Builder のインストール先で、次の場所に移動します。¥plugins¥com.adobe.ide.coldfusion.dictionary_XXX¥dictionary

  2. Dictionary ディレクトリ内に「Custom」というフォルダーを作成します。

  3. カスタムタグとカスタム関数に関する情報を含む XML ファイルを作成します。次の例に示すように、XML ファイルで、各タグに関する情報を <tag></tag> 要素内に記述し、すべての tag 要素を <dictionary></dictionary> 要素で囲みます。

<dictionary>
<tags>
!--
cfabort
showError = "error_message"
-->
<tag endtagrequired="false" name="cfabort" single="true"
xmlstyle="false">
<parameter name="showerror" required="false" type="String">
</parameter>
</tag>
</tags>
</dictionary>

カスタム CFML 辞書を作成する際には、参考として cf9.xml ファイルまたは cf8.xml ファイルを参照してください。

必須属性の自動挿入

コードアシスト(ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/エディター/コードアシスト)で、「必要なタグ属性を自動挿入」を選択すると、タグの必須属性が挿入されます。

注意:

これはデフォルトの設定です。

例えば、cfpdf "action=write" を選択した場合、必須属性の destination、source および name のすべてが自動的に挿入されます。

この設定が選択されていない場合は、属性は挿入されず、単に提案候補として表示されます。

必須属性とオプション属性の分割リスト

コードアシストでは、次のようにタグ属性のリストが表示されます。

  • 必須のタグ属性は、提案候補リストの上部にチェックマーク付きで表示され、その属性が必須であることが示されます。
  • 必須の属性とオプションの属性は、線によって区切られます。

createObject の提案候補

コードアシストでは、createObject 関数でサポートされているすべてのオブジェクト(および対応する引数)の提案候補が表示されます。

コードアシストの提案候補の循環

コードアシスト(ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/エディター/コードアシスト)で、「コードアシスト提案候補の循環」を選択すると、循環型のコードアシストが提供されます。

注意:

これはデフォルトの設定です。

Ctrl + スペースバーを押した場合の流れを考えます。

  • 変数、スコープおよび UDF が表示されます。
  • このリストで、さらに Ctrl + スペースバーを押すと、すべてのビルトイン関数が提案候補として表示されます。
  • このリストで、さらに Ctrl + スペースバーを押すと、すべての提案候補が表示されます。
  • Ctrl + スペースバーを続けて使用すると、提案候補の循環を続行します。
注意:

提案候補に表示したいテキストの一部を手動で指定した場合、循環型のコードアシストは表示されません。

テキストを含む提案候補のフィルタリング

コードアシスト(ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/エディター/コードアシスト)で、「テキストを含むフィルター提案候補」を選択すると、指定したテキストに基づいて候補をフィルタリングできます。

注意:

これはデフォルトの設定です。

指定したフィルターテキストを含むすべての提案候補が表示され、指定したテキストで始まる候補が選択状態になります。

コードアシストのデータ型認識

コードアシストの提案候補は、予想されるデータ型に基づいて表示されます。

例えば、Abs 関数内でコードアシストを読み込むと、型が数値、Any または複合データ型(配列、構造、コンポーネントなど)の関数と変数が表示されます。

関数の引数の自動挿入

関数を挿入すると、必須のすべての引数が自動的に挿入されます。デフォルトでは、最初の引数が選択されます。

関数コンテキストアシスト

  • ColdFusion Builder では、関数のパラメーター内でコードアシストを読み込むと、毎回、関数コンテキストアシストが表示されます。
注意:

ColdFusion Builder(以前のリリース)では、関数コンテキストアシストは、コードアシストの提案候補から関数を挿入した後にのみ表示されます。

  • 現在編集中のパラメーターは、太字で強調表示されます。

  • オプションのパラメーターは、[] の中に表示されます。

接続属性のスマートコードアシスト

スマートコードアシストでは、cfexchangeconnection や cfftp などのタグ用に作成された接続変数が表示されます。

cfloop の使用法に基づいたコードアシスト

ループのタイプに基づいて、必須属性が自動的に挿入されます。例えば、配列をループする場合、index 属性が自動的に挿入されます。

任意のタグブロックの選択

Ctrl + Alt + B(Windows)または Command + Option + B(Mac)のショートカットを使用すると、タグブロックを選択できます。キャレット位置から囲まれるタグブロックが選択されます。

選択状態を維持したまま、ショートカットを繰り返すと、コードの選択を累積的におこなうことができます。

例えば、次のスニペットで、Ctrl + Alt + B または Command + Option + B を押すと、cfform タグブロックが選択されます。選択状態を維持したまま、Ctrl + Alt + B または Command + Option + B を押すと、コードの選択範囲が次の囲みのレベルまで広がります。つまり、コードブロック全体が選択されます。

<cffunction name="test">
<cfform name="form1">
<!--- caret position --->
</cfform>

対応するタグへのジャンプ

Ctrl + Alt + M(Windows)または Command + Option + M(Mac)のショートカットを使用すると、キャレット位置をタグブロックの最初から最後に、または最後から最初に移動できます。

注意:

キャレット位置は、開始タグまたは終了タグの中であれば(ただし、タグ名の真上でなければ)、どこでもかまいません。

クイックフィックス

クイックフィックスは、コード内のメソッドやクラス、CFC/CFM ファイルの使用方法を認識して、これらの生成を支援します。

例えば、{{test()}} というユーザー定義関数を入力したときに、この関数がそのページやインクルードされているページで定義されていない場合、クイックフィックスによって、この関数の生成が支援されます。この関数呼び出しがファイルに挿入されます。

ファイルを開いたり編集したりすると、定義されていない関数呼び出し、CFC および CFM が自動的に識別されます。エディターの左余白に電球のアイコンが表示され、このアイコンをクリックすると、適切なクイックフィックスを実行するかどうかメッセージが表示されます。

注意:

CTRL + 1 のショートカットを使用しても、同じ結果を得ることができます。

クイックフィックスをオフにするには、「クイックフィックスを使用可能にする」のチェックを解除します(ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/エディター/シンタックスチェック)。

次のような場合に、クイックフィックスによる支援が提供されます。

  • ローカル UDF の呼び出し(すべての言語構造において)。例えば、cfset や cfscript の代入、関数の引数、その他の式など。UDF 内で引数を指定すると、クイックフィックスでは、その引数が作成されます。関数の呼び出し場所に応じて、コードが生成されます。タグとスクリプトスタイルの両方のシンタックスが、コンテキストに応じてサポートされます。つまり、スクリプトベースのシンタックスでメソッドを呼び出した場合、クイックフィックスでは、スクリプトスタイルのメソッドが生成されます。
  • CFC 上のメソッド呼び出し。例えば cfc1.function1() などです。CFC1 に function1 が定義されていない場合、クイックフィックスでは、このメソッドが作成されます。
  • createObject、new、cfobject および cfinvoke からの CFC の作成。wwwroot(プロジェクトにサーバーが関連付けられている場合)、プロジェクト、またはユーザーが選択したフォルダーに対して CFC を作成するオプションが用意されています。
  • cfinclude および cfmodule からの CFM ページの作成
  • extends および implement 属性からの CFC および CFM の作成

<cfset o1 = new component1()>
<cfset st = structNew()>
<cfset result = getResults("abc", 10, st)>
<cfinclude template="test3.cfm" >
<cfscript >
o2 = new component2();
//Assume that component2 exists
o2.someFunction();
</cfscript>

コードの行

問題

指示メッセージ

<cfset o1 = new component1()>

コンポーネントが作成されていない

CFC の作成

<cfset result = getResults("abc", 10, st)>

getResults 関数が存在しない

getResults 関数の作成

<cfinclude template="test3.cfm" >

test3.cfm が存在しない

test3.cfm の作成

o2 = new component2();

コンポーネントが存在しない

component2 への someFunction の作成

コードフォーマッター

コードの整形

注意:

コードの一部を整形する場合は、手順 2 の前に該当部分を選択します。

環境設定のカスタマイズ

コードフォーマッターには汎用的な環境設定があり、この設定はプロファイルに定義されます。環境設定をカスタマイズするには、プロファイルを作成するか、またはデフォルトのプロファイルに新しい名前を付けてからプロファイルを変更します。

  1. ColdFusion Builder でウィンドウ/環境設定を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/フォーマッターを選択します。

  3. 「追加」をクリックして、新しいプロファイルを追加します。または、「アクティブなプロファイル」の既存のプロファイルを選択し、「編集」をクリックして、プロファイルを編集します。

    注意:

    デフォルトのプロファイルは編集できません。

  4. CFML 書式設定プロファイルで、次の表に記載されているルールを設定して、プロファイルを追加または変更します。コード整形の環境設定は、次のルールに基づきます。ダイアログボックス内の各タブが 1 つのルールを表します。

    ルール

    オプション

    一般

    •  タグおよび属性で現在使用している大文字/小文字表記をそのまま使用するか、大文字または小文字に変更するかを指定します。
    •  タグの末尾に /> を追加します。例えば、<cfargument …. > を <cfargument …. /> に変更します。/> を追加するタグを指定して、「追加」をクリックします。
    •  cfoutput タグの内容が複数の行にまたがる場合に限って、 その終了タグ (</cfoutput>)を新しい行に配置します。

    インデント

    •  インデントの詳細と、インデントを適用しないタグの名前を指定します。

    空白文字

    •  選択内容に基づいて、空白文字を追加します。
    •  選択内容に基づいて、空白行を追加します。
    •  保持する空白行の行数を指定します。

    折り返し

    •  タグ内の 1 行に含める属性の数を指定し、列の幅を設定します。
    •  折り返しに関する様々な構成を指定します。

    中括弧

    •  コンポーネント宣言、関数宣言、および switch、if、else、try ブロックの中括弧を同じ行に配置するか、新しい行に配置するかを指定します。

環境設定の共有

整形の環境設定は、XML 形式で共有することができます。

環境設定ダイアログボックス(ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/エディター/フォーマッター)の「フォーマッター」セクションの該当するボタンを使用して、環境設定を書き出したり、他のユーザーによって共有された環境設定を読み込んだりできます。

自動整形

ColdFusion Builder では、読みやすさを向上させるため、自動的にコードの行がインデントされて、終了タグが調整されます。

次の場合に自動整形が機能します。

コードの入力時

  • カーソルが次の後ろにあるときに Enter を押すと、インデントされます。
  • 開始タグの >
  • 左中括弧({)
  • 終了 タグの >
  • 終了タグ(</ の入力中にタグが自動補完される場合)
  • 右中括弧(})を閉じると、この括弧は、左中括弧({)に合わせて配置されます。

コードアシストの使用時

  • 終了タグが自動挿入される場合、スラッシュ(/)を入力すると、終了タグは開始タグに合わせて適切な場所に配置されます。
  • 終了タグが自動挿入される場合、終了タグは開始タグに合わせて配置されます。

コードの色付け

ColdFusion Builder では、シンタックスに含まれる CFML タグ名、属性、属性値、キーワード、コメントなどの要素を、別々の色で強調表示できます。コードの色付けは、スクリプトスタイルのコーディングでもサポートされています。カラー設定をカスタマイズすると、Eclipse エディターのデフォルトのカラー設定を上書きできます。

CFML エディターのカラー設定

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/シンタックスの色付けを選択します。

    • カラー設定は、COL ファイルとしてインポートおよびエクスポートできます。

SQL エディターのカラー設定

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/色を選択します。「トークン」で、SQL にスクロールし、コメント、キーワードおよびテキストのカラー設定を選択します。

SQL エディター

CFML エディターには SQL エディターが組み込まれており、SQL ステートメントを編集、作成、または実行できます。

SQL エディターを使用するには、ColdFusion Builder でサーバーを設定し、そのサーバーが稼動している必要があります。SQL エディターはオフラインデータベースをサポートしていません。

SQL エディターは、次の SQL ステートメントに対して、コードアシストとコードの色付けをサポートします。

  • Select
  • Insert
  • Update
  • 削除
注意:

cfquery タグ内にある SQL ステートメントの場合、コードアシストは CFML エディター自体で使用できます。コード補完のヒントを表示するために SQL エディターを開く必要はありません。

SQL エディターの使用

  1. 次のいずれかの操作をおこないます。

    • CFML エディターを右クリックし、「SQL エディター」を選択します。
    • キーボードショートカット Ctrl + Alt + S キー(Windows の場合)または Command_Alt + S キー(Mac OS の場合)を使用します。
  2. SQL エディターで、サーバードロップダウンリストからサーバーを選択し、 データソース ドロップダウンリストからデータベースを選択します。

  3. SQL ステートメントを入力し、次の操作をおこないます。

    • 「クエリの実行」をクリックすると、SQL ステートメントの結果が「クエリ結果」タブに表示されます。SQL エディターで実行できるのは、SELECT ステートメントのみです。
    • 「OK」をクリックすると、CFML エディターの現在のキャレット位置に SQL ステートメントが挿入されます。 キャレットとは、次の文字が出現する位置を示す CFML エディター内のマーカーです。
  4. コードブロックを選択し、Shift + Enter キーを押して、SQL エディターから CFML エディターに SQL コードブロックを直接コピーすることもできます。

  5. CFML エディターで SQL コードを編集するには、コードブロックを選択し、右クリックして「SQL エディター」を選択します。選択したコードブロックが SQL エディターに表示されます。

基本的な SQL シンタックスと SQL ステートメントの作成について詳しくは、『ColdFusion アプリケーションの開発』の SQL の使用を参照してください。

SQL コードアシスト

SQL コードアシストは、SQL ステートメント内のデータベーステーブル名とフィールド名に関してのみ使用できます。

ColdFusion Builder の SQL コードアシスト機能はデフォルトでオンになっているので、SQL ステートメントに関するコードヒントは CFML エディターで自動的に表示されます。SQL コードアシストの自動表示をオフにするには、次のようにします。

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/コードアシストを選択します。

  3. 「入力時に SQL コードアシストを自動表示」を選択解除します。

SQL コードアシストの自動表示がオフになっている場合でも、次のようにすると SQL ステートメント内でコードヒントを表示できます。

  1. データベーステーブル名またはフィールド名を表示するには、SQL エディターに SQL ステートメントを入力し、Ctrl + スペースバーを押します。

  2. 上向き矢印(↑)キーまたは下向き矢印(↓)キーを使用して、テーブル名またはフィールド名のリスト内を移動します。

  3. テーブル名またはフィールド名を選択し、Enter キーを押します。選択したテーブルまたはフィールドが SQL ステートメントに追加されます。

ColdFusion Builder には、<cfoutput> タグの query 属性のコードアシストが用意されています。例えば、<cfoutput query=""> と入力して、二重引用符("")の間にキャレットを置いて、Ctrl + スペースバーを押すとします。そのファイルやインクルードファイルで作成されたクエリのリストが表示されます。

式で使用されるクエリ名にも、コードアシストが用意されています。

例えば、次のようなクエリを作成したとします。

<cfquery datasource="dsn1"name="q1">
Select id, firstName, lastName from employee
</cfquery>

<cfset name = q1.> という式を入力して Ctrl + スペースバーを押すと、その SQL クエリで選択された列が ColdFusion Builder に表示されます。

SQL コードの色付け

CFML エディターで SQL コードの色付けがサポートされているのは、 cfquery タグ内のみです。SQL キーワード、コメントおよびテキストの色付けを cfquery タグ内でおこなえます。色付けは、次のタイプの SQL コメントに対してのみサポートされます。

  • /* */

SQL コードの色付けの設定については、「SQL エディターのカラー設定」を参照してください。

コードの折りたたみと展開

CFML エディターには、コード内をナビゲートするためにショートカットが数多く用意されています。これらのショートカットには、コードブロックの折りたたみと展開、コード定義のソースのオープン、タイプの参照とオープンなどがあります。複数のコードブロックを折りたたんだり展開することで、複雑なコードドキュメントのナビゲート、表示、管理が容易になります。ColdFusion Builder では、複数行にまたがるコードステートメントを折りたたんだり展開することを、コードの折りたたみまたは展開と呼びます。この機能は、CFM、CFC、HTML ファイルで使用できます。

任意のコードブロックを非表示にしたり表示したりできます。定義したコードの折りたたみは保存されるため、それ以降のセッションでも使用できます。

  • CFML エディターで、左余白にある折りたたみアイコン(-)または展開アイコン(+)をクリックします。

コードブロックを折りたたむと、最初のコード行を除くすべての行が非表示になります。

展開アイコン の上にマウスポインターを置くと、現在折りたたまれているコードがツールヒント内に表示されます。

コードブロックを展開すると、コードが見えるようになります。

  • デフォルトでは、コードのすべての行が展開されます。最初のコード行を除くすべての行を折りたたむには、エディターの左余白を右クリックします。次に折りたたみ/すべてを折りたたむを選択します。

コードの折りたたみの追加

  1. 非表示にするコードのブロックを選択します。

  2. 次のいずれかの操作をおこないます。

    • Ctrl + Alt + F(Windows)または Command + Option + F(Mac)を押します。
    • 右クリックして、ソース/選択項目で折りたたみを切り替えを選択します。

コードの折りたたみの削除

コードのブロックの折りたたみを削除するには、

  1. コードの最初の行にカーソルを移動し、コードの折りたたみに使用した手順をもう一度おこないます。
注意:

コードの同じ行から、コードの折りたたみを複数回おこなうことはできません。

シンタックスのチェックと強調表示

CFM ファイル内のタグまたはコードブラケットを選択すると、そのタグまたはブラケットに対応するペアが自動的に強調表示されます。

有効な CFML コードとして認識されないコードを入力すると、次のような方法で通知されます。

  • 該当するコード行の横に×印が表示されます。
    ×印にマウスポインターを合わせると、エラーの詳細が表示されます。
  • 問題ビューにエラーが一覧表示されます。

    各メッセージには、エラーの簡単な説明、エラーが発生したファイルとフォルダー、ファイル内の行番号が含まれます。エラーをダブルクリックすると、エディターでファイルが開かれ、該当するコード行が強調表示されます。
注意:

表示される情報は、現在開かれている CFM ファイルのシンタックスエラーのみです。CFM ファイルを閉じると、そのファイルのエラーは表示されなくなります。

エラーの性質と重大度によっては、エラーを訂正するまでアプリケーションを適切に実行できない可能性があります。

シンタックスチェックの設定

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/シンタックスチェックを選択します。

  3. シンタックスチェックは、デフォルトでオンになっています。シンタックスチェックをオフにするには、「シンタックスチェックの有効化」を選択解除します。

  4. ファイルを開くときまたは保存するときにのみシンタックスエラーを表示するには、「ファイル保存時にのみシンタックスエラーを表示」を選択します。ファイルの編集中は、ファイル内のすべてのエラーが 問題ビューから削除されます。

コードのナビゲート

コードナビゲーション

Ctrl + Shift + 上向き矢印キーおよび Ctrl + Shift + 下向き矢印キー(Windows)、または Command + Shift + 上向き矢印キーおよび Command + Shift + 下向き矢印キー(Mac)のショートカットを使用して、コード内を簡単にナビゲートできます。

コードナビゲーションは、タグベースとスクリプトベースの両方のシンタックスで機能します。

次の節で、様々なケースでコードナビゲーションがどのように機能するかを説明します。

CFM ファイル内

キャレット位置がユーザー定義関数から前後のユーザー定義関数に移動します。例えば、次のスニペットで、キャレット位置が func1 にある場合に、Ctrl + Shift + 下向き矢印キーを押すと、キャレット位置が func2 に移動し、この関数名が選択されます。funct2}} 内のいずれかの場所から、Ctrl + Shift + 上向き矢印キーを押すと、キャレット位置が {{func1 関数に移動し、この関数名が選択されます。

<cffunction name="func1">

</cffunction>

<cffunction name="func2">

</cffunction>

CFC ファイル内

キャレット位置は次のように移動します。

  • ユーザー定義関数から、次または前のユーザー定義関数に移動します。
  • CFC の最上位のメンバーに移動します。 例えば、 CFC 内の cfproperty まで一気に移動します。例えば、次のスニペットで、行番号 1(<cfcomponent>)から下方向にナビゲートすると、キャレット位置は最初に行 2(<cfproperty name="prop1">)に移動し、続いて行 4(<cffunction name="func1">)、行 6(<cffunction name="func2">)に移動します。上方向に移動すると、キャレット位置は、同じルートを逆の順番で移動します。キャレット位置が cfproperty に移動した場合、この名前が選択されます。

<cfcomponent>

<cfproperty name="prop1">

<cfset this.var1 = 100>

<cffunction name="func1">

</cffunction>

<cffunction name="func2">

</cffunction>

</cfcomponent>

フロー制御ステートメントの場合

CFScript で提供されるフロー制御ステートメントの場合(例えば、if-else、switch-case、try-catch ステートメントの場合)、CFC ページと CFM ページの両方で、キャレット位置がこれらのステートメント内にあるときに、次または前のコードブロックにキャレット位置が移動します。例えば、cfif タグ内で同じ組み合わせのキーを押すと、キャレット位置は、次の cfelseif または cfelse ステートメントに移動します。

  • 行 1(<cffunction name="func1">)からは、キャレット位置が行 10(<cffunction name="func2">)まで一気に移動します。
  • キャレット位置が 2 行目にある場合、 キャレット位置は 行 2(<cfif a eq 10>)の cfif 内から行 4(<cfelseif a gt 10>)に移動し、 cfelseif が 選択されます。
  • 行 4(<cfelseif a gt 10>)からは、キャレット位置が行 6(<cfelse>)に移動し、cfelse が選択されます。
  • 行 6(<cfelse)からは、キャレット位置が行 8(</cfif>)に移動します。
  • 行 8(</cfif>)からは、キャレット位置が行 10(<cffunction name="func2">)に移動し、func2 が選択されます。

逆方向にナビゲートした場合(Ctrl + Shift + 上向き矢印キー)、

  • 行 6(<cfelse)からは、キャレット位置が行 4(<cfelseif a gt 10>)に移動し、{{cfelseif}} が選択されます。
  • 行 10 からは、キャレット位置が行 1({{<cffunction name="func1">}})に移動します。
<cffunction name="func1">

<cfif a eq 10>

<cfset b = 10>

<cfelseif a gt 10>

<cfset b = 20>

<cfelse>

<cfset b = 30>

</cfif>

</cffunction>

<cffunction name="func2">

</cffunction>

スマートタブナビゲーション

次または前の関数の引数やタグ属性にすばやくナビゲートできます。次にナビゲートするには、Ctrl + ](Windows)または Command + ](Mac)を、前にナビゲートするには、Ctrl + [(Windows)または Command + [(Mac)を使用します。

キャレット位置が関数呼び出しまたはタグ名にある場合に、下方向にナビゲートすると、キャレット位置は、最初のパラメーターまたは属性の値に移動します。

ネストされた関数呼び出しの場合、キャレット位置がすべてのパラメーターの最後または最初に達すると、次または前のパラメーターに移動します。

スマートタブナビゲーションは、関数定義の場合の cffunction の引数にも適用できます。例えば、

<cfscript>function abc(int a, int b) access=”package” output=”false”</cfscript>

この場合、キャレット位置が abc または function にあると、int a、int b、package および false にナビゲートされます。

スマートタブナビゲーションは、タグベースとスクリプトベースの両方のシンタックスに適用されます。

コードリファクタリング

コードリファクタリングとは、全体的な結果を変更せずにプログラムのソースコードを改善するプロセスです。一般に、コードリファクタリングをおこなうと、コードの可読性と保守性が向上します。

ColdFusion Builder では、CFC、CFM、UDF の名前の変更、検索、プレビューなど、様々なリファクタリング手法がプロジェクトレベルおよびワークスペースレベルでサポートされています。

CFC ファイル名または CFM ファイル名のリファクタリング

CFC または CFM の名前を変更する場合は、その CFM または CFC へのすべての参照を含め、CFM または CFC の有効なインスタンスをすべてリファクタリングできます。

  1. ナビゲーターペインでファイルを右クリックします。

  2. リファクタリング/名前変更を選択します。

  3. 新しい名前を入力し、変更結果をプレビューします。変更結果のプレビュー時には、選択されたインスタンスを確認して、名前を変更したくないインスタンスを選択解除できます。

  4. ワークスペース内のすべてのプロジェクトにわたって CFC または CFM の名前を変更するには、「ワークスペース内のすべてのプロジェクトを更新」を選択します。

    注意:

    HTTP または Web サーバーの URL に含まれる CFC または CFM の名前を変更するには、サーバーが登録済みで稼動している必要があります。

CFC または CFM ファイル内の UDF のリファクタリングを取り消すには、キーボードショートカットの Ctrl + Z キー(Windows の場合)または Command + Z(Mac の場合)を使用します。

  1. CFM または CFC ファイルをエディターで開きます。

  2. 関数名をポイントし、右クリックしてリファクタリング/名前変更を選択します。

  3. UDF 名を指定して、「OK」をクリックします。

    注意:

    現在、関数名の変更は、メイン関数宣言内でのみサポートされており、関数呼び出しから関数名を変更することはできません。

メモおよび注意事項

  • 固有の Eclipse エディターには「移動」オプションを使用してファイルを移動する機能がありますが、CFM および CFC ファイルの場所は変更できません。
  • Eclipse ではフォルダー名を変更するオプションがありますが、CFML エディターではフォルダー名の変更をサポートしていません。

メソッドのリファクタリング

変数マッピングを作成することで、アプリケーション変数用に作成されたメソッドをリファクタリングできます。

例えば、次のように、CFC オブジェクトに対してアプリケーション変数が定義されているとします。

<cfset Application.appVar = createObject("component","abc.AppCFM.a")>

また、次のように呼び出される CFC 関数 Method() があるとします。

<cfset Application.appVar.Method()>

参照検索

Method() 関数をリファクタリングするには、次のようにアプリケーション変数 Application.appVar の変数マッピングを作成します。

  1. ナビゲータービューでプロジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  2. プロパティダイアログボックスで「ColdFusion 変数マッピング」を選択します。

  3. 「新規」をクリックし、マッピングの追加ダイアログボックスで次のように入力します。

    • 変数名:Application.appVar
    • マッピング対象:abc.AppCFM.a

CFC、CFM、UDF の検索は、プロジェクトレベルまたはワークスペースレベルでおこなえます。

  1. ナビゲーターペインでプロジェクトを右クリックします。

  2. 「参照」をクリックして、「プロジェクト」または「ワークスペース」を選択します。ColdFusion Builder の 検索ウィンドウに結果が表示されます。

参照はプロジェクトレベルまたはワークスペースレベルで検索できるだけでなく、CFML コードエディターでの作業中に検索することもできます。ファイル参照を検索するには、CFML エディター内を右クリックし、参照/ファイルを選択します。さらに、CFML エディター内からプロジェクトレベルまたはワークスペースレベルで参照を検索することもできます。

タグエディター

タグエディターを使用すると、CFML に精通していなくても、タグや属性を簡単に追加できます。ColdFusion Builder でタグエディターを使用するには、次のようにします。

  1. 「CFML」タブが開いていない場合は、ソース領域で「CFML」タブをクリックします。

  2. CFML ツールバーのタグエディターアイコンをクリックします。Ctrl + Shift + T キーを押してタグエディターを開くこともできます。

  3. 入力するタグがわからない場合は、タグエディターのダイアログボックスを使用してタグを検索します。

  4. タグ属性の値を指定します。タグエディターには、各種のアクション属性に固有の値も表示されます。

  5. 「OK」をクリックすると、CFML ページにタグが追加されます。

注意:

タグエディターは状況依存型のエディターです。タグの上にカーソルを移動して Ctrl + Shift + T キーを押すとタグの編集が可能になり、そのタグ用のタグエディターが表示され、タグ属性を指定または変更できます。

入力設定

CFML タグを入力する際には、入力設定をカスタマイズできます。次のような設定項目を指定できます。

  • 終了タグおよび一致する文字(引用符や中括弧など)の自動挿入
  • Enter キーを押したときの子タグの自動インデントおよびインデント文字による空白文字の置換
  • 対応するタグが変更されたときの自動変更
  • 属性を引用符で囲むときの一重引用符および二重引用符の自動提示

CFML エディターの入力設定

デフォルトでは、自動挿入が有効になっています。一重引用符、二重引用符、中括弧、および「#」記号に対応する文字を自動挿入できます。

自動挿入をオフにするには、次のようにします。

  1. ウィンドウメニューから「環境設定」を選択します。

  2. ツリービューで、ColdFusion/プロファイル/エディター/入力を選択します。

  3. 「自動挿入の有効化」を選択解除します。

CFML エディターのキーボードショートカット

ColdFusion Builder では、次の操作を実行できます。

  • クイックアシストを使用して、ウィザードやタグ、カスタムショートカットに関連するショートカットのカタログを表示
  • カスタムキーボードショートカットの作成
  • ショートカットの変更および削除
  • ショートカットを検索し、フィルターテキストに基づいて特定のアクションを実行
  • ショートカットを CSV 形式で書き出しおよび読み込み
  • デフォルトのショートカット設定の復元

デフォルトのショートカット

デフォルトのショートカットは出荷時の設定で、環境設定ダイアログボックス(ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/キー)に表示されます。

デフォルトのショートカットは、読み込んだり書き出したりできますが、名前や説明を変更することはできません。

デフォルトのショートカットを一時的に削除したり変更したりすることは可能です。環境設定ダイアログボックスの「キー」セクションの「デフォルトに戻す」をクリックすると、追加したすべてのショートカットと変更内容が失われます。また、削除したデフォルトのショートカットが復元されます。

ショートカットの規則

構成作業や使用を容易にするため、最良の方法は、自身のキーボードショートカットに合わせた標準形式に準拠することです。デフォルトのショートカットでは、ColdFusion Builder は次の形式に準拠しています。

  • タグ用のショートカットには、Ctrl + T(Windows)または Command + T(Mac)例えば、Ctrl + T、A(Windows)または Command + T、A(Mac)は cfabort のショートカットです。

注意:

Ctrl + T および Command + T と、A の間の読点は、順序を示します。つまり、最初に Ctrl + T または Command + T を押し、一度キーを放してから A を押すと、ショートカットが機能します。

  • ウィザード関連のショートカットには、Ctrl + Alt + W(Windows)または Command + Option + W(Mac)

同じように、ショートカットを直感的に使用できる規則に従います。

また、ショートカットが競合しないように、一意のキーの組み合わせを定義してください。

 

カスタムキーボードショートカットの作成

  1. ColdFusion Builder で、ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/キーを選択します。

  2. 「追加」をクリックします。

  3. ショートカットの一意の名前と説明を指定します。

  4. 「キーバインディング」でショートカットを指定します。一意のキーの組み合わせを指定しなかった場合は、競合が表示されます。

  5. 「テキストを挿入」ボックスに、ショートカットを使用したときにエディターに挿入されるテキストを指定します。「キャレット位置の定義」の節で、挿入されるテキスト内でのキャレット位置を指定するマクロの使用方法について説明します。

  6. 「保存」をクリックし、「OK」をクリックして環境設定を閉じます。

キャレット位置の定義

マクロを使用して、(作成したショートカットの)テキストがエディターに表示されるときのキャレット位置を定義できます。

環境設定ダイアログボックスの「キー」セクションでテキストを挿入したら、カーソルを表示する位置に $${cp} マクロを指定します。

例えば、

if($${cp}){ <cfoutput>#A#</cfoutput>}

Alt + T の組み合わせに上述のテキストを指定して、このショートカットを使用すると、テキストのブロックがエディターに挿入され、カーソルは {{if}} の後の丸括弧の間に移動します。

クイックアシスト

クイックアシストでは、クイックリファレンス用のショートカットのカタログが表示されます。

  • Ctrl + T(Windows)または Command + T(Mac)を押すと、タグ関連のショートカットとカスタムキーボードショートカットのクイックアシストを起動できます。
  • Ctrl + Alt + T(Windows)または Command + Option + T(Mac)を押すと、ウィザード関連のショートカットのクイックアシストを起動できます。
  • カスタムキーボードショートカットの読点の前までのキーを押します。例えば、Alt + T、A と Alt + T、B の組み合わせを設定した場合を考えます。この場合、Alt + T を押すと、クイックアシストで両方のショートカットが表示されます。

その他のリソース

ColdFusion Builder の検索

ColdFusion Builder の検索では、テキストやタグを検索するために、専用の検索と置換の機能が用意されています。現在のドキュメントを検索するだけでなく、開いているすべてのドキュメントや、ナビゲーターペインで選択したリソース、プロジェクト、作業セット、ワークスペース、ローカルディレクトリ、FTP の場所、RDS の場所を検索の範囲に設定できます。この機能では、正規表現と複数行検索もサポートしています。

時間を有効に活用するために、バックグラウンドでリモート検索を実行して、他の作業を進めることもできます。検索ビューに、結果と、検索した各ファイル内の一致の詳細が表示されます。

ColdFusion Builder の検索は、CFC、CFM、HTML、XML、CSS および JS のファイルタイプのみに適用されます。

検索の実行

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、ColdFusion 検索ダイアログボックスを実行します。

    • 開いているドキュメントで、Ctrl + F(Win)または Command + F(Mac)のショートカットを使用します。
    • ウィンドウメニューから、検索/ColdFusion 検索を選択します。

    注意:

    その他のコンテキストで(例えば TXT ファイルで)このショートカットを使用すると、Eclipse の検索/置換ダイアログボックスが代わりに表示されます。ただし、検索/ColdFusion 検索のオプションを使用して、意図的に ColdFusion 検索ダイアログボックスを開くこともできます。

  2. ColdFusion 検索ダイアログボックスで、検索の範囲を指定します。範囲に応じて、検索オプションは変わります。例えば、「サブフォルダーを再帰的に処理」オプション(検索対象にサブフォルダーを含める場合に使用)は、範囲が FTP の場所、RDS の場所、またはローカルディレクトリの場合にのみ適用できます。

  3. (ファイルを開いていない場合に)検索対象を絞り込むには、ファイル名の拡張子を指定します。

  4. 次のいずれかの操作をおこないます。

    • 検索するテキストを指定します。必要に応じて、置換するテキストも指定します。
    • 検索するタグを指定し、次の操作をおこないます。
    1. タグを選択し、検索の条件を指定します。例えば、属性ソースに cf.jpg が含まれる cfimage タグを検索します。
    2. 「追加」をクリックして、リストに条件を追加します。
    3. タグが見つかった場合に実行するアクション(タグの削除や置換など)を選択します。適用する場合は、アクションの実行に必要な追加情報を指定します。例えば、 cfimagethickness の新しい属性を設定します。

    注意:

    アクションは、「置換」または「すべて置換」を使用した場合にのみ適用されます。

  5. 次のオプションを使用して、検索の範囲を広げたり、制限したりします。

    • 大文字と小文字の一致:検索するテキストに大文字と小文字が完全に一致するテキストに検索を制限します。
    • 単語全体の一致:1 つ以上の単語全体が一致するテキストに検索を制限します。
    • 前を検索
    • インクリメンタル検索:連続的な検索を実行して、テキストによるフィルタリングを実行できます。検索基準を指定すると、入力文字の最初の該当箇所が強調表示されます。
    • 正規表現を使用:検索文字列内の特定の文字や短い文字列(? 、 *、\w、\b など)が、正規表現の演算子として解釈されるようになります。例えば、「b¥w*¥b dog」で検索すると、{{black dog}} と barking dog の両方が一致します。
    • 空白を 無視 :一致結果に含まれるように、すべての空白文字を 1 つの空白文字と見なして処理します。例えば、このオプションを選択した場合、「this text」では、「this text」と「this text」には一致しますが、 「thistext」には一致しません 。「正規表現を使用」オプションを選択した場合、このオプションは使用できません。この場合は、正規表現で、空白を無視するように明示的に記述する必要があります。

    注意:

    タグは空白とはみなされません。

    • 循環検索:現在のカーソル位置から エンドツーエンド 検索が実行されます。
    注意:

    検索範囲によっては、使用できないオプションもあります。

  1. 検索を実行する(アクションは実行しない)場合は、「検索」または「すべて検索」をクリックします。
  • 「検索」では、現在のドキュメント(のみ)の次の検索テキストの場所に移動して、該当箇所を選択します。 タグが 選択された場合は、タグブロックが強調表示されます。
  • 「すべて検索」では、検索ビューにファイルの一覧と各ファイルでの一致件数が表示されます。
  1. 見つかったテキストを置換したり、タグに対して アクション を 実行する場合は 、「置換」または「すべて置換」をクリックします。

検索オプションは、ColdFusion Builder の終了時に保存されます。

ColdFusion Builder の検索ビュー

ColdFusion Builder の検索ビューには、 最新の 検索結果が表示され、以前の検索履歴も保持されます。

ColdFusion Builder の検索ビュー

  • 「すべて検索」をクリックした場合のみ、結果が表示されます。
  • 結果はフォルダー階層で表示されます。ファイルをクリックすると、検索インスタンスを表示できます。
  • 検索基準に一致する場合、 コード の行番号が 表示されます 。行をダブルクリックすると、ファイルを開いて、該当する場所を表示できます。
  • 一致が見つからなかったかどうかが表示されます。

その他のリソース

  • ColdFusion Builder の検索と置換 ColdFusion Builder エンジニアリングチームのメンバーである Sagar Ganatra が、ColdFusion Builder の検索機能について説明します。
  • タグ検索 ColdFusion Builder エンジニアリングチームのメンバーである Sagar Ganatra が、検索条件に一致するタグを探す方法について説明します。

タスクビューへのタスクの追加

タスクを CFML コメントとして定義すると、タスクビュー(ウィンドウ/ビューの表示/タスク)に、設定した優先度に基づいてタスクが表示されます。タスクは、デフォルトの TODO および FIXME タグ、またはカスタムタスクタグの接頭辞に従って表示されます。

タスクの追加

  1. CFM または CFC ファイルをエディターで開きます。

  2. 次の例に示す形式でタスクを追加します。

<!--- TODO: Fix the bug 268451 --->

または cfscript 内の

//TODO: Fix the bug 268451

および

/*TODO: Fix the bug 268451*/

タスクの表示

タスクビュー(ウィンドウ/ビューの表示/タスク)には、CFML タスクコメントの最初の行が表示されます。優先度の列は、タスクの優先度が高、標準、低のいずれであるかを示します。高優先度のタスクは赤色で表示されます。開いているすべての CFM ファイルのタスクが表示されます。タスクは保存されるので、それ以降のセッションでファイルを開いたときにも表示されます。

カスタムタスクタグの作成

  1. ウィンドウ/環境設定/ColdFusion/プロファイル/エディター/タスクタグに移動します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. タスクタグを追加ダイアログボックスで、カスタムタスクタグの一意の名前を指定し、優先度を選択します。

コメントとして作成するタスク内でカスタムタグを使用します。

タスクの削除

ソースコードからタスクを手動で削除します。これは、タスクビューで手動で作成したタスクと異なります。タスクビューで作成したタスクは、ビューで削除できます。

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