機能の概要 | Photoshop | 2018 リリース

Photoshop CC の 2018 年リリースの新機能について説明します。

2018 年 1 月および 2017 年 10 月リリースの Photoshop CC(バージョン 19.x)には、デザイナー、デジタルフォトグラファー、イラストレーター向けに素晴らしい新機能が盛り込まれています。これらの機能の簡単な説明と、詳細情報を提供するリソースのリンクが記載されています。

以前の Photoshop CC リリースで導入された機能の概要については、機能の概要 | 以前のリリースを参照してください。

注意:

Photoshop CC の以前のバージョンからアップグレードする場合は、こちらの考慮事項とヒントを参照してください。

被写体を選択

2018 年 1 月リリースの新機能

画像中の主要な被写体をワンクリックで選択

被写体を選択」を使用すると、画像中の主要な被写体をワンクリックで選択できます。「被写体を選択」は、先進の機械学習テクノロジーを活かして、人物、動物、乗り物、おもちゃなど、画像に含まれるさまざまな題材を認識するよう学習されています。

Photoshop では、「被写体を選択」に次のいずれかの方法でアクセスできます。

  • 画像の編集中に、選択/主題を選択します。
  • クイック選択ツールまたは自動選択ツールの使用中に、オプションバーで「被写体を選択」をクリックします。
  • 選択とマスクワークスペースでクイック選択ツールの使用中に、オプションバーで「被写体を選択」をクリックします。

詳しくは、被写体を選択を参照してください。

Microsoft Surface Dial サポート

2018 年 1 月リリースで更新された機能

Surface Dial を Photoshop で使用すると、カンバスから目を離さずにツール設定を調整できます。ブラシスタイルの全ツールで、Dial をサイズ、不透明度、硬さ、流量、スムージングの調整に使用できます。また、「コントロール」オプションを使用して、ブラシストロークの最中に Dial を回して設定を動的に調整することもできます。

Photoshop では、Windows 10 Fall Creators Update(バージョン 1709)以降のバージョンを実行している Bluetooth 対応のコンピューターで、Surface Dial をサポートします。

詳しくは、Photoshop での Microsoft Dial のサポートを参照してください。

ブラシストロークの最中に設定を動的に調整する

高密度モニターのサポートとモニターごとのスケール比率指定

2018 年 1 月リリースの新機能

Photoshop では、Windows 10 Creators Update 以降のバージョンで、UI のスケール比率を 100 ~ 400%までの範囲で 25%刻みにて指定できるようになりました。この機能強化により、モニターの画素密度に関わらず、Photoshop のユーザーインターフェイスが常にくっきりシャープに表示されます。Photoshop では、Windows の設定に基づいて解像度が自動調整されます。

さらに、Adobe と Microsoft の連携により、スケール比率の異なる複数のモニターで、個別にスケール比率を指定できるようになりました。この機能強化により、ノートとデスクトップのモニターの一方が高解像度(HiDPI)でもう一方が低解像度な場合でも、円滑な作業が可能になります。例えば、スケール比率を、一方のモニターで 175%、もう一方で 400%というように指定することもできます。4K ディスプレイ搭載のハイエンド 13 インチノート、お手頃な 1080p モデル、最新の 8K デスクトップモニターのいずれを選んでも、同じ使用感で Photoshop を操作することが可能です。

Windows の場合はスタート/設定/システム/ディスプレイを選択します。次に、「拡大縮小とレイアウト」で、各ディスプレイで使用するスケール比率を選択します。

注意:

Windows 10 Creators Update 以降のバージョンでは、Photoshop の「UI スケール比率」設定(環境設定/インターフェイス/UI スケール比率)が「ファイル情報」や Camera Raw ダイアログなどの一部のコンポーネントに引き続き適用されます。Creators Update より前のバージョンの Windows では、この環境設定が Photoshop の全コンポーネントに適用されます。「UI スケール比率」オプションを「自動」に設定すると、スケール比率の値は、初期設定でプライマリモニターの OS スケール比率に近い値として 100200 に設定されます。

ブラシ関連機能

ストロークのスムージング

2017 年 10 月リリースの新機能

2017 年 10 月リリースの新機能

ブラシストロークに対してインテリジェントなスムージングを施せるようになりました。操作は簡単で、ブラシ鉛筆混合ブラシ消しゴムの各ツールの使用中に、オプションバーで「滑らかさ」に値(0~100)を入力するだけです。値として 0 を指定すると、以前のバージョンの Photoshop と同じ従来のスムージングになります。大きな値を指定すると、ストロークに適用されるインテリジェントなスムージングが強められます。

ストロークのスムージングはいくつかのモードで機能します。歯車アイコン()をクリックすると、次のモードのいずれかまたは複数が有効になります。

ロープガイドラインモード

ストリングがぴんと張っているときだけ描画されます。スムージング半径内でカーソルが動いても跡は付きません。

ストロークのキャッチアップ

ストロークを一時停止している間に描画がカーソルに追いつくようにします。このモードを無効にすると、カーソルの動きが止まったときに描画の適用がすぐに停止します。

ストローク終了時にキャッチアップ

最後の描画位置からマウスやスタイラスのコントロールを放したポイントまでストロークを完成させます。

ズーム用に調節

スムージングを調整してストロークのジッターを防ぎます。スムージングはドキュメントにズームインすると弱められ、ズームアウトすると強められます。

スムージング:消しゴムツール

ストロークのスムージングを使用している最中にブラシのリーシュ、すなわち現在のペイント位置と現在のカーソル位置を結ぶラインが表示されるようにできます。環境設定/カーソル/スムージング中にブラシリーシュを表示するを選択します。ブラシリーシュのカラーを指定することもできます。

ブラシリーシュの環境設定

使い勝手が向上したブラシプリセット管理

2017 年 10 月リリースの拡張機能

2017 年 10 月リリースの拡張機能

このリリースの Photoshop ではブラシプリセットの使い勝手が大幅に向上しています。ブラシパネル(従来の「ブラシプリセット」から名称変更)が刷新され、ブラシのプリセットをフォルダーとして整理できるようになりました。フォルダーの入れ子にも対応しています。

ブラシ対応ツールのツールプリセットとその属性には、以前のリリースの Photoshop ではオプションバーからのアクセスのみでしたが、これからはブラシパネルでも選択して作業したり、管理したりできます。ブラシ対応ツールのツールプリセットは、どれもブラシプリセットに変換できます。その際、不透明度、流量、描画モードなどの属性は保持されます。ブラシ対応ツールのツールプリセットをブラシプリセットに変換しておくと、ツールプリセットのリストから削除できるようになります。

ブラシ対応ツールのツールプリセットのブラシプリセットへの変換

ブラシ対応ツールのツールプリセットをブラシプリセットに変換したら、それを削除するか保持するかを決めます。

このリリースでは、ブラシパネルそのものにも、使い勝手の向上が多数図られています。次に例をいくつか示します。

  • ブラシパネルのフライアウトメニューでは、各種ビューを簡単に切り替えられ、ブラシ名、ブラシストロークのプレビュー、ブラシのヒントのあらゆる組み合わせを表示できます。
ブラシパネル:必要な情報だけを表示

  • ズームスライダーを使用して、同じ画面に表示されるブラシの数を増やすことができます。
  • ブラシプリセットをドラッグ&ドロップして、使いやすいように並べ替えることができます。
  • フォルダーを展開したり折りたたんだりして、必要なブラシだけを表示できます。
  • フライアウトメニューの「追加プリセット情報を表示」オプションを使用すると、関連プリセットツール(消しゴムなど)や含まれているすべてのカラーを表示できます。

詳しくは、以下を参照してください。

高度なカスタムブラシの使用

Photoshop での Lightroom の写真へのアクセス

2017 年 10 月リリースの新機能

同期済みの Lightroom の全写真に Photoshop のスタートワークスペースから直接アクセスできるようになりました。スタートワークスペースで「Lightroom の写真」タブをクリックします。次に、開く画像を選択し、「選択画像を読み込み」をクリックします。Photoshop の実行中に、Lightroom アプリのいずれかに保存されている写真またはアルバムを変更した場合は、「更新」ボタンをクリックすると変更が反映されます。「ほかの写真」をクリックすると、すべての写真が日付順にグリッド表示されます。

スタートワークスペースのほかにも、Photoshop での検索で、Lightroom の写真の検索、フィルター、並べ替え、読み込みができます。

詳しくは、以下を参照してください。

Photoshop のスタートワークスペースにおける Lightroom の写真

可変フォント

2017 年 10 月リリースの新機能

Photoshop では可変フォントがサポートされます。可変フォントは OpenType フォント形式の一種で、太さ、幅、スラント、オプティカルサイズなどのカスタム属性をサポートしています。このリリースの Photoshop には可変フォントがいくつか同梱されており、プロパティパネルで便利なスライダーコントロールを使用して太さ、幅、スラントを調整できます。該当スライダーを調整すると、現在の設定に最も近い文字スタイルが自動で選択されます。例えば、標準テキストスタイルのスラントを大きくすると、自動的に一種の斜体に変換されます。

可変フォントを探すには、文字パネルやオプションバーのフォントリストで名称に「variable」を含むフォントを探します。または、名前の横に アイコンが示されているフォントを探します。

関連情報については、フォントを参照してください。

フォントの一覧:可変フォントの一部

スライダーコントロールによるフォント属性の調整

作品の手軽な配信

2017 年 10 月リリースの新機能

警告 :

クイックシェアの終了

Photoshop CC の 2017 年 10 月リリースで導入されたクイックシェアは、使用頻度が低く、その他の書き出し機能と重複していたため、Photoshop 23.3 の 4 月リリースでは、オプションバーの UI を簡素化する目的で削除されます。

作品のメールでの送信やいくつかのサービスへの配信が Photoshop でできるようになりました。ドキュメントをメールで配信する場合は、元のドキュメント(.psd ファイル)が送信されます。一部のサービスやソーシャルメディアチャンネルの場合は、ドキュメントが JPEG 形式に変換されてから配信されます。

Photoshop で、ファイル/共有を選択します。または、オプションバーの アイコンをクリックします。

詳しくは、作品の手軽な配信を参照してください。

macOS での共有オプション

Windows での共有オプション

注意:

共有パネルに表示されるサービスの一覧は、使用オペレーティングシステムの環境設定によって異なります。この環境設定は変更できます。例えば、macOS で共有パネルに対するサービスの追加や削除は、システム環境設定/機能拡張/共有メニューで行います。詳しくは、Apple サイトのページを参照してください。

曲線ペンツール

2017 年 10 月リリースの新機能

曲線ペンツールを使用すると、滑らかな曲線と直線セグメントを同じように簡単に描画できます。直感的に使用できるこのツールを使用することで、デザインにおいて独特なシェイプを作成したり精密なパスを定義したりして、画像を難なく微調整できます。作業中は、ツールを切り替えることなく、スムーズポイントやコーナーポイントの作成、切り替え、編集、追加、削除ができます。

この新ツールにはペンツールのグループからアクセスします。使い方については、曲線ペンツールの使用を参照してください。

曲線ペンツール
パスセグメントが曲線でも直線でも同じくらい簡単に描画できます

パスオプション

2017 年 10 月リリースの新機能

パスの直線や曲線が、白黒以外でも利用できるようになりました。これからは、パスを示す線のカラーや太さを好みに合わせて定義して視認性を高めることができます。

パスを作成している最中、例えばペンツールの使用中に、オプションバーの歯車アイコン()をクリックします。ここでパスの線のカラーと太さを指定します。次のクリックまでポインターを動かしている間にパスのセグメントをプレビューする(ラバーバンド効果)かどうかも指定できます。

参考になる関連情報については、パスの管理を参照してください。

パスのオプション:太さとカラー

レイヤーのコピー&ペースト

2017 年 10 月リリースの新機能

Photoshop でレイヤーをコピー&ペーストできるようになりました。ドキュメント内やドキュメント間で「コピー」、「ペースト」、「同じ位置にペースト」の各コマンドを使用します。

解像度の異なるドキュメント間でレイヤーをペーストした場合、ペーストされたレイヤーでは元のピクセルサイズが保持されます。カラーマネジメント設定や関連カラープロファイルによっては、読み込まれたデータのカラー情報の取り扱いに関する指定を求められることがあります。

詳しくは、レイヤーのコピーとペーストを参照してください。

詳細ツールチップ

2017 年 10 月リリースの新機能

Photoshop 各ツールの仕様がわかりやすくなりました。ツールパネルで特定のツールにポインターを合わせると、ツールの説明に加え、実際の動作を示すショートビデオが表示されます。

詳細ツールチップは、表示しない設定にもできます。表示しない場合は、環境設定/ツール/詳細ツールチップを使用で選択を解除します。

詳細ツールチップ:クイック選択ツール

詳細ツールチップ:切り抜きツール

Photoshop での球パノラマの編集

2017 年 10 月リリースの新機能

各種カメラで撮影された正距円筒図法の球パノラマを Photoshop で編集できるようになりました。パノラマアセットが読み込まれており、そのレイヤーが選択されている状態で、3D/球パノラマ/選択したレイヤーから新規パノラマレイヤーを作成を選択すると、パノラマビューアが起動します。3D/球パノラマ/パノラマを読み込みを選択して、球パノラマをビューアに直接読み込むこともできます。

ビューアで開いたパノラマには、次のような各種操作を行うことができます。

  • カメラビューの回転
  • 視野の調整
  • すべての関連 Photoshop ツールおよびフィルターを使用した、パノラマに対するペイント

プロパティパネルの改善

2017 年 10 月リリースの拡張機能

  • プロパティパネルでテキストレイヤーの行送りとトラッキングを調整できるようになりました。
  • プロパティパネルで、複数のテキストレイヤーのカラー、フォント、サイズなどの設定を調整できるようになりました。
  • プロパティパネルで、Adobe Stock アセットを使用できるようになりました。
    • アセット ID をクリックすると、stock.adobe.com のアセットが表示されます。
    • プロパティパネルで、プレビュー画像のライセンスを取得できます。
    • 特定の画像に似たストックアセットを stock.adobe.com で探すことができます。

選択とマスクの機能強化

2017 年 10 月リリースの拡張機能

  • アルゴリズムが改良され、描画色と背景色がきわめて近いケースで、描画色の減算結果の精度とリアルさが向上しています。
  • 元の選択範囲とマッティングの結果との合成機能が強化されています。
  • 透明表示モード設定が、クイックマスク表示モードと別になりました。透明の設定は「選択とマスク」と「クイックマスク」との間で共有されません。
  • オーバーレイ表示モードが、「白地」および「黒地」の透明設定と別になりました。

ラーニングパネル

2017 年 10 月リリースの新機能

基本的なコンセプトやタスクに関する詳しいチュートリアルに、Photoshop から直接アクセスできるようになりました。このチュートリアルでは、写真の基本コンセプト、画像のレタッチや組み合わせ、グラフィックデザインの基本を取り上げています。 

Photoshop で、ウィンドウ/ラーニングを選択します。

テクノロジープレビュー機能

テクノロジープレビュー機能は、使用前に環境設定/テクノロジープレビューで有効にしておく必要があります。

該当する機能について詳しくは、テクノロジープレビューを参照してください。

ディテールを保持 2.0 アップスケール

2017 年 10 月リリースの新機能

初期設定の状態:オン

Photoshop に人工知能を活かしたアップスケール機能が搭載されました。これにより、大事なディテールやテクスチャを保持しつつ画像サイズを変更でき、劣化が抑えられます。スキントーンや髪のきめはもちろん、輪郭のはっきりしたテキストやロゴなどのディテールも保持されます。きめを保つのに手間のかかるスープ、サラダ、ピザのような被写体でお試しください。

人工知能を活かしたアップスケール(左)と従来のサイズ変更(右)

対称ペイント

2017 年 10 月リリースの新機能

初期設定の状態:オフ

Photoshop のブラシ、鉛筆、消しゴムの各ツールで対称にペイントできるようになりました。これらのツールの使用中に、オプションバーの蝶のアイコン()をクリックします。いくつか用意されている対称タイプの中から選択します。ペイントストロークがその場で対称線の反対側に反映され、顔、自動車、動物などのスケッチが簡単になります。

この機能を選択するには、環境設定/テクノロジープレビュー/対称ペイントを有効にするを選択します。

対称ペイント
対称ペイントを使用すれば、複雑なパターンを簡単に作成できます

各種対称タイプ

Camera Raw | 新機能

カラー範囲マスクと輝度範囲マスクですばやく選択

Creative Cloud メンバーだけが利用可能

新しい色域マスクと輝度範囲マスクを使用すると、写真上に正確なマスキング領域をすばやく作成して、部分補正を適用することができます。これらの新しい高精度なマスキングツールでは、カラーと階調をベースに光源の変化やエッジのコントラストの変化を検出できます。補正ブラシまたは円形フィルター/段階フィルターを使用して、初期マスク選択をすばやく作成できます。その後、範囲マスク(補正ブラシツール選択の[自動マスク]の下にあります)を使用して、選択範囲を微調整します。

カラー範囲マスク

補正ブラシまたは円形フィルター/段階フィルターを使用して写真上に初期選択マスクを作成した後、カラー範囲マスクを使用して、マスク領域内でサンプリングしたカラーに基づいて選択マスクを微調整します。

輝度範囲マスク

補正ブラシまたは円形フィルター/段階フィルターを使用して写真上に初期選択マスクを作成した後、輝度範囲マスクを使用して、選択範囲の輝度範囲に基づいてマスク領域を微調整します。

Adobe Camera Raw の新機能について詳しくは、新機能の概要を参照してください。

その他の機能拡張と修正

2018 年 1 月リリース

2017 年 10 月リリース

  • 作成者の切り替え:テキストの作成者を段落パネルでドキュメントごとに変更できるようになりました。この機能を使用することで、作成者の異なる言語間、例えば中東言語と東アジア言語の間でも、アセットを簡単に再利用できるようになります。
  • Apple の High Efficiency Image Format(HEIF)をサポートします。iPhone 7 Plus 以降のデバイスで作成された HEIF 画像ファイルに含まれている深度マップを、チャンネルに読み込むことができます。この機能を使用すると、フィルター/ぼかし/ぼかし(レンズ)で画像に被写界深度の効果を加えることができます。
  • ドキュメント作成(Cmd/Ctrl + N)の起動パフォーマンスの向上
  • 属性パネルの使いやすさの向上
  • Windows での起動時間の短縮
  • 一般的な描画や合成のパフォーマンス向上
  • ぼかし(表面)フィルターとノイズ/中間値フィルターのパフォーマンス向上
  • 「選択とマスク」ワークスペースにおける境界線を調整ツールの精度向上
  • Windows 10 での新しい環境設定:環境設定/ワークスペース/UI を OS の設定に合わせるを使用できるようになりました。この環境設定を使用すると、ディスプレイに直接描画している際に、コンテキストに応じた UI 要素、例えばポップアップメニューが手の下に表示されないようにできます。このオペレーティングシステム設定は、Windows のインクやスタイラスに関するシステム環境設定で管理できます。スタイラスとペアリングされたデバイスでのみ使用できます。
  • テキストをテキストレイヤーにペーストする際に、新しい編集/ペースト/書式なしでペーストコマンドを使用できるようになりました。このコマンドでは、元のテキストからスタイル属性を削除し、ペースト先のテキストレイヤーのスタイルを採用します。
  • Photoshop での検索で、Lightroom の写真に対する検索、フィルター、並べ替え、読み込みができるようになりました。
  • 顔のディテール保護の向上:レベル、トーン、階調、明るさ、コントラストの自動補正、コンテンツに応じた移動、スキントーンの色域指定
  • PNG 形式での保存で圧縮率が大幅に向上
  • 「コンテンツに応じた切り抜き」と「コンテンツに応じた塗りつぶし」のエッジにおける質の向上
  • フォントメニューのアイコン化:オプションバーや各種パネルのフォントリストに全フォントが表示されます。各ファミリーがアイコン化されてそれぞれポップアップサブメニューにまとめられており、マウスやキーボードでアクセスできます。
  • 「顔立ちを調整」にインテリジェントなディープラーニングによる顔認識を導入
  • 選択とマスクの問題を修正しました。境界線を調整ブラシを使用したソフトな半径でのブラシ操作でもハードエッジを作成できます。

変更点

  • Photoshop の以前のリリースにおけるブラシパネルが「ブラシ設定」に変わりました。
  • 以前のバージョンの Photoshop の「ブラシプリセット」の使い勝手が向上したほか、名称がブラシパネルへ変更されました。詳しくは、使い勝手が向上したブラシプリセット管理を参照してください。
  • このリリースにデバイスプレビュー機能はありません。加えて、Preview CC iOS アプリは、2017 年 10 月をもって、ダウンロードできなくなり、サポートが終了しています。以前ダウンロードした Preview CC が iOS デバイスにある場合は、現状のままで、以前のバージョンの Photoshop と組み合わせて引き続き使用できます。
  • Photoshop でドキュメントを開く際、アセットを Creative Cloud ライブラリに読み込むよう促すメッセージが表示されなくなりました。ただし、ライブラリパネルで「ドキュメントから新規ライブラリを作成」コマンドを使用すると、引き続き、開かれたドキュメントからすべてのアセットを自動で読み込ませることができます。
  • 環境設定/一般/ファイルを開くときに「最近使用したファイル」ワークスペースを表示する設定は使用できません。
  • macOS 10.13(High Sierra)以降で、UI の明るさが 2 つの暗い設定のどちらかに設定された場合に、フローティングドキュメントウィンドウで暗いタイトルバーが使用されます。
  • (MacBook Pro)Touch Bar 関連の変更:
    • Touch Bar でヒストリースクラバーを有効にする」環境設定がなくなりました。ヒストリースクラバーを無効にするには、Touch Bar レイアウトから対応するボタンを削除します。
    • ブラシの滑らかさを Touch Bar でコントロールできるようになりました。このコントロールを Touch Bar に追加するには、「Touch Bar のカスタマイズ」のユーザーインターフェイスを使用します。
  • 別名で保存」オプションを使用して作成された PNG ファイルの圧縮率が向上しています。また、画像を PNG アセットとして保存するオプションが変更され、ユーザーエクスペリエンスが強化されています。
画像を PNG として保存するための新オプション

既知の問題

  • 選択とマスクワークスペースで境界線を調整ブラシを使用していると、Photoshop が反応しなくなることがあります。この問題を回避するには、環境設定/パフォーマンス/ 詳細 設定/OpenCL を使用を無効にしてください。
  • (OS X 10.11 を実行している単一 GPU の MacBook のみ)境界線調整ブラシの使用時に、レタッチ操作を行っている画像領域のエッジに沿って、重度の画質低下が発生する場合があります。この問題を回避するには、macOS の最新バージョンにアップグレードするか、OpenCL をオフ(環境設定/パフォーマンス/詳細設定/OpenCL を使用の選択を解除)にします。
  • 3D球パノラマパノラマを読み込みを選択してパノラマ画像を読み込もうとすると、Photoshop が反応しなくなることがあります。この問題を回避するには、Photoshop をシステムの初期設定の場所にインストールするか、ローカライズされた文字をインストールパスから削除するかしてください。
  • まれに、インストール後に Photoshop が自動で起動された際、スタートワークスペースや新規ダイアログにカードやテンプレートが何も表示されないことがあります。この問題を解消するには、次の手順を行ってください。
    • Photoshop を終了します。
    • Creative Cloud のデスクトップアプリを起動します。
    • Photoshop を起動します。
    • Cmd + N キーを押して、新規ドキュメントダイアログを呼び出します。
    • Esc キーを押して、新規ドキュメントダイアログを閉じます。
    • Photoshop を終了し、再び起動します。
  • 曲線ペンツールの使用中に起こりうる問題:
    • パスが予期しない挙動を示すことがあります。回避策として、通常のペンツールを使用してください。
    • キーボードの Ctrl キーと Shift キーを押しながらクリックしても複数のポイントを選択できないことがあります。回避策として、Shift キーを押しながらダイレクト選択ツールをクリックし、複数のポイントを選択してください。または、通常のペンツールを使用してください。
    • (Windows のみ)パスを閉じるまで、最初のセグメントが直線のままで、期待したような曲線になりません。回避策として、2 番目のアンカーポイントをドラッグして曲線を作成してください。
  • 使い勝手:ドキュメントの背景が暗いと、パス変形のバウンディングボックスが見えにくいことがあります。回避策として、パスのないシェイプレイヤーのみを選択してください。これにより、変換のバウンディングボックスがはっきり見えるようになります。
  • 使い勝手:Windows 10 Anniversary Update で Photoshop を使用中に、ユーザーインターフェイスが正しく表示されない場合があります。
    • OS スケール比率が 150%または 175%に設定されている場合に、詳細ツールチップが欠けて表示されます。
    • OS スケール比率が 125%または 150%に設定されている場合に、詳細チップダイアログのコーチマークが内容とずれて表示されます。

      これらの問題を解決するには、Windows 10 を最新バージョンにアップデートしてください。

修正されたお客様の問題

Photoshop CC のこのリリースで修正された問題のリストを表示するには、解決済みの問題を参照してください。

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