2018 年 1 月および 2017 年 10 月リリースの Photoshop CC(バージョン 19.x)には、デザイナー、デジタルフォトグラファー、イラストレーター向けに素晴らしい新機能が盛り込まれています。これらの機能の簡単な説明と、詳細情報を提供するリソースのリンクが記載されています。
以前の Photoshop CC リリースで導入された機能の概要については、機能の概要 | 以前のリリースを参照してください。
Photoshop CC の 2018 年リリースの新機能について説明します。
2018 年 1 月および 2017 年 10 月リリースの Photoshop CC(バージョン 19.x)には、デザイナー、デジタルフォトグラファー、イラストレーター向けに素晴らしい新機能が盛り込まれています。これらの機能の簡単な説明と、詳細情報を提供するリソースのリンクが記載されています。
以前の Photoshop CC リリースで導入された機能の概要については、機能の概要 | 以前のリリースを参照してください。
Photoshop CC の以前のバージョンからアップグレードする場合は、こちらの考慮事項とヒントを参照してください。
2018 年 1 月リリースの新機能
「被写体を選択」を使用すると、画像中の主要な被写体をワンクリックで選択できます。「被写体を選択」は、先進の機械学習テクノロジーを活かして、人物、動物、乗り物、おもちゃなど、画像に含まれるさまざまな題材を認識するよう学習されています。
Photoshop では、「被写体を選択」に次のいずれかの方法でアクセスできます。
詳しくは、被写体を選択を参照してください。
2018 年 1 月リリースで更新された機能
Surface Dial を Photoshop で使用すると、カンバスから目を離さずにツール設定を調整できます。ブラシスタイルの全ツールで、Dial をサイズ、不透明度、硬さ、流量、スムージングの調整に使用できます。また、「コントロール」オプションを使用して、ブラシストロークの最中に Dial を回して設定を動的に調整することもできます。
Photoshop では、Windows 10 Fall Creators Update(バージョン 1709)以降のバージョンを実行している Bluetooth 対応のコンピューターで、Surface Dial をサポートします。
詳しくは、Photoshop での Microsoft Dial のサポートを参照してください。
2018 年 1 月リリースの新機能
Photoshop では、Windows 10 Creators Update 以降のバージョンで、UI のスケール比率を 100 ~ 400%までの範囲で 25%刻みにて指定できるようになりました。この機能強化により、モニターの画素密度に関わらず、Photoshop のユーザーインターフェイスが常にくっきりシャープに表示されます。Photoshop では、Windows の設定に基づいて解像度が自動調整されます。
さらに、Adobe と Microsoft の連携により、スケール比率の異なる複数のモニターで、個別にスケール比率を指定できるようになりました。この機能強化により、ノートとデスクトップのモニターの一方が高解像度(HiDPI)でもう一方が低解像度な場合でも、円滑な作業が可能になります。例えば、スケール比率を、一方のモニターで 175%、もう一方で 400%というように指定することもできます。4K ディスプレイ搭載のハイエンド 13 インチノート、お手頃な 1080p モデル、最新の 8K デスクトップモニターのいずれを選んでも、同じ使用感で Photoshop を操作することが可能です。
Windows の場合はスタート/設定/システム/ディスプレイを選択します。次に、「拡大縮小とレイアウト」で、各ディスプレイで使用するスケール比率を選択します。
Windows 10 Creators Update 以降のバージョンでは、Photoshop の「UI スケール比率」設定(環境設定/インターフェイス/UI スケール比率)が「ファイル情報」や Camera Raw ダイアログなどの一部のコンポーネントに引き続き適用されます。Creators Update より前のバージョンの Windows では、この環境設定が Photoshop の全コンポーネントに適用されます。「UI スケール比率」オプションを「自動」に設定すると、スケール比率の値は、初期設定でプライマリモニターの OS スケール比率に近い値として 100 か 200 に設定されます。
2017 年 10 月リリースの新機能
2017 年 10 月リリースの新機能
ブラシストロークに対してインテリジェントなスムージングを施せるようになりました。操作は簡単で、ブラシ、鉛筆、混合ブラシ、消しゴムの各ツールの使用中に、オプションバーで「滑らかさ」に値(0~100)を入力するだけです。値として 0 を指定すると、以前のバージョンの Photoshop と同じ従来のスムージングになります。大きな値を指定すると、ストロークに適用されるインテリジェントなスムージングが強められます。
ストロークのスムージングはいくつかのモードで機能します。歯車アイコン()をクリックすると、次のモードのいずれかまたは複数が有効になります。
ロープガイドラインモード
ストリングがぴんと張っているときだけ描画されます。スムージング半径内でカーソルが動いても跡は付きません。
ストロークのキャッチアップ
ストロークを一時停止している間に描画がカーソルに追いつくようにします。このモードを無効にすると、カーソルの動きが止まったときに描画の適用がすぐに停止します。
ストローク終了時にキャッチアップ
最後の描画位置からマウスやスタイラスのコントロールを放したポイントまでストロークを完成させます。
ズーム用に調節
スムージングを調整してストロークのジッターを防ぎます。スムージングはドキュメントにズームインすると弱められ、ズームアウトすると強められます。
ストロークのスムージングを使用している最中にブラシのリーシュ、すなわち現在のペイント位置と現在のカーソル位置を結ぶラインが表示されるようにできます。環境設定/カーソル/スムージング中にブラシリーシュを表示するを選択します。ブラシリーシュのカラーを指定することもできます。
2017 年 10 月リリースの拡張機能
2017 年 10 月リリースの拡張機能
このリリースの Photoshop ではブラシプリセットの使い勝手が大幅に向上しています。ブラシパネル(従来の「ブラシプリセット」から名称変更)が刷新され、ブラシのプリセットをフォルダーとして整理できるようになりました。フォルダーの入れ子にも対応しています。
ブラシ対応ツールのツールプリセットとその属性には、以前のリリースの Photoshop ではオプションバーからのアクセスのみでしたが、これからはブラシパネルでも選択して作業したり、管理したりできます。ブラシ対応ツールのツールプリセットは、どれもブラシプリセットに変換できます。その際、不透明度、流量、描画モードなどの属性は保持されます。ブラシ対応ツールのツールプリセットをブラシプリセットに変換しておくと、ツールプリセットのリストから削除できるようになります。
このリリースでは、ブラシパネルそのものにも、使い勝手の向上が多数図られています。次に例をいくつか示します。
詳しくは、以下を参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
同期済みの Lightroom の全写真に Photoshop のスタートワークスペースから直接アクセスできるようになりました。スタートワークスペースで「Lightroom の写真」タブをクリックします。次に、開く画像を選択し、「選択画像を読み込み」をクリックします。Photoshop の実行中に、Lightroom アプリのいずれかに保存されている写真またはアルバムを変更した場合は、「更新」ボタンをクリックすると変更が反映されます。「ほかの写真」をクリックすると、すべての写真が日付順にグリッド表示されます。
スタートワークスペースのほかにも、Photoshop での検索で、Lightroom の写真の検索、フィルター、並べ替え、読み込みができます。
詳しくは、以下を参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
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Photoshop では可変フォントがサポートされます。可変フォントは OpenType フォント形式の一種で、太さ、幅、スラント、オプティカルサイズなどのカスタム属性をサポートしています。このリリースの Photoshop には可変フォントがいくつか同梱されており、プロパティパネルで便利なスライダーコントロールを使用して太さ、幅、スラントを調整できます。該当スライダーを調整すると、現在の設定に最も近い文字スタイルが自動で選択されます。例えば、標準テキストスタイルのスラントを大きくすると、自動的に一種の斜体に変換されます。
可変フォントを探すには、文字パネルやオプションバーのフォントリストで名称に「variable」を含むフォントを探します。または、名前の横に アイコンが示されているフォントを探します。
関連情報については、フォントを参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
クイックシェアの終了
Photoshop CC の 2017 年 10 月リリースで導入されたクイックシェアは、使用頻度が低く、その他の書き出し機能と重複していたため、Photoshop 23.3 の 4 月リリースでは、オプションバーの UI を簡素化する目的で削除されます。
作品のメールでの送信やいくつかのサービスへの配信が Photoshop でできるようになりました。ドキュメントをメールで配信する場合は、元のドキュメント(.psd ファイル)が送信されます。一部のサービスやソーシャルメディアチャンネルの場合は、ドキュメントが JPEG 形式に変換されてから配信されます。
Photoshop で、ファイル/共有を選択します。または、オプションバーの アイコンをクリックします。
詳しくは、作品の手軽な配信を参照してください。
共有パネルに表示されるサービスの一覧は、使用オペレーティングシステムの環境設定によって異なります。この環境設定は変更できます。例えば、macOS で共有パネルに対するサービスの追加や削除は、システム環境設定/機能拡張/共有メニューで行います。詳しくは、Apple サイトのページを参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
曲線ペンツールを使用すると、滑らかな曲線と直線セグメントを同じように簡単に描画できます。直感的に使用できるこのツールを使用することで、デザインにおいて独特なシェイプを作成したり精密なパスを定義したりして、画像を難なく微調整できます。作業中は、ツールを切り替えることなく、スムーズポイントやコーナーポイントの作成、切り替え、編集、追加、削除ができます。
この新ツールにはペンツールのグループからアクセスします。使い方については、曲線ペンツールの使用を参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
パスの直線や曲線が、白黒以外でも利用できるようになりました。これからは、パスを示す線のカラーや太さを好みに合わせて定義して視認性を高めることができます。
パスを作成している最中、例えばペンツールの使用中に、オプションバーの歯車アイコン()をクリックします。ここでパスの線のカラーと太さを指定します。次のクリックまでポインターを動かしている間にパスのセグメントをプレビューする(ラバーバンド効果)かどうかも指定できます。
参考になる関連情報については、パスの管理を参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
Photoshop でレイヤーをコピー&ペーストできるようになりました。ドキュメント内やドキュメント間で「コピー」、「ペースト」、「同じ位置にペースト」の各コマンドを使用します。
解像度の異なるドキュメント間でレイヤーをペーストした場合、ペーストされたレイヤーでは元のピクセルサイズが保持されます。カラーマネジメント設定や関連カラープロファイルによっては、読み込まれたデータのカラー情報の取り扱いに関する指定を求められることがあります。
詳しくは、レイヤーのコピーとペーストを参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
Photoshop 各ツールの仕様がわかりやすくなりました。ツールパネルで特定のツールにポインターを合わせると、ツールの説明に加え、実際の動作を示すショートビデオが表示されます。
詳細ツールチップは、表示しない設定にもできます。表示しない場合は、環境設定/ツール/詳細ツールチップを使用で選択を解除します。
2017 年 10 月リリースの新機能
各種カメラで撮影された正距円筒図法の球パノラマを Photoshop で編集できるようになりました。パノラマアセットが読み込まれており、そのレイヤーが選択されている状態で、3D/球パノラマ/選択したレイヤーから新規パノラマレイヤーを作成を選択すると、パノラマビューアが起動します。3D/球パノラマ/パノラマを読み込みを選択して、球パノラマをビューアに直接読み込むこともできます。
ビューアで開いたパノラマには、次のような各種操作を行うことができます。
2017 年 10 月リリースの拡張機能
2017 年 10 月リリースの拡張機能
2017 年 10 月リリースの新機能
基本的なコンセプトやタスクに関する詳しいチュートリアルに、Photoshop から直接アクセスできるようになりました。このチュートリアルでは、写真の基本コンセプト、画像のレタッチや組み合わせ、グラフィックデザインの基本を取り上げています。
Photoshop で、ウィンドウ/ラーニングを選択します。
テクノロジープレビュー機能は、使用前に環境設定/テクノロジープレビューで有効にしておく必要があります。
該当する機能について詳しくは、テクノロジープレビューを参照してください。
2017 年 10 月リリースの新機能
初期設定の状態:オン
Photoshop に人工知能を活かしたアップスケール機能が搭載されました。これにより、大事なディテールやテクスチャを保持しつつ画像サイズを変更でき、劣化が抑えられます。スキントーンや髪のきめはもちろん、輪郭のはっきりしたテキストやロゴなどのディテールも保持されます。きめを保つのに手間のかかるスープ、サラダ、ピザのような被写体でお試しください。
2017 年 10 月リリースの新機能
初期設定の状態:オフ
Photoshop のブラシ、鉛筆、消しゴムの各ツールで対称にペイントできるようになりました。これらのツールの使用中に、オプションバーの蝶のアイコン()をクリックします。いくつか用意されている対称タイプの中から選択します。ペイントストロークがその場で対称線の反対側に反映され、顔、自動車、動物などのスケッチが簡単になります。
この機能を選択するには、環境設定/テクノロジープレビュー/対称ペイントを有効にするを選択します。
Creative Cloud メンバーだけが利用可能
新しい色域マスクと輝度範囲マスクを使用すると、写真上に正確なマスキング領域をすばやく作成して、部分補正を適用することができます。これらの新しい高精度なマスキングツールでは、カラーと階調をベースに光源の変化やエッジのコントラストの変化を検出できます。補正ブラシまたは円形フィルター/段階フィルターを使用して、初期マスク選択をすばやく作成できます。その後、範囲マスク(補正ブラシツール選択の[自動マスク]の下にあります)を使用して、選択範囲を微調整します。
カラー範囲マスク
補正ブラシまたは円形フィルター/段階フィルターを使用して写真上に初期選択マスクを作成した後、カラー範囲マスクを使用して、マスク領域内でサンプリングしたカラーに基づいて選択マスクを微調整します。
輝度範囲マスク
補正ブラシまたは円形フィルター/段階フィルターを使用して写真上に初期選択マスクを作成した後、輝度範囲マスクを使用して、選択範囲の輝度範囲に基づいてマスク領域を微調整します。
Adobe Camera Raw の新機能について詳しくは、新機能の概要を参照してください。
Photoshop CC のこのリリースで修正された問題のリストを表示するには、解決済みの問題を参照してください。
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