Photoshop CC 2013 リリース
Photoshop CC の 2017 リリースが利用できるようになりました。詳しくは、新機能の概要を参照してください。
Adobe Photoshop CC の 2013 リリースは、デジタル画像処理エクスペリエンスを強化する様々な新機能と拡張機能を投入していました。機能の簡単な説明と、これらのリリースの詳細情報を提供するリソースへのリンクが記載されています。
注意:Photoshop CS5 からアップグレードする場合、Photoshop CS6 の新機能で、Adobe Creative Cloud のための Photoshop CS6 と Photoshop 13.1 の新機能の概要を参照してください。
Photoshop CC | 2014 年 1 月
遠近法ワープ
Photoshop CC の新機能 | 2014 年 1 月
Photoshop を使用すると、画像の遠近法を簡単に調整できます。この機能は、直線や平面がある画像(建築図面や建物の画像など)に特に有効です。この機能を使用すれば、単一の画像内で遠近法の異なるオブジェクトを合成することもできます。
詳しくは、遠近法ワープを参照してください。
A. レイアウトモードでの平面の定義 B. ワープモードでの遠近法の調整
3D オブジェクトのプリント
Photoshop CC の新機能 | 2014 年 1 月
Photoshop を使用すれば、3D プリンターの限界を心配せずに、互換性のある 3D モデルをプリントできます。プリントの準備中、Photoshop は自動的に 3D モデルをウォータータイトにします。また、3D プリントを正常に実行するために必要な支持構造(スキャフォールディングとラフト)も生成します。
詳しくは、3D オブジェクトのプリントを参照してください。
A. 3D モデル B. 平面のプリント C. プリンターボリュームのオーバーレイ
3D 画像の処理
Photoshop CC の拡張機能 | 2014 年 1 月
- インタラクティブな 3D モデルを公開して表示するための Web サービス Sketchfab を使用して、3D レイヤーを共有できるようになりました。Photoshop で、3D/Sketchfab で 3D レイヤーを共有を選択します。
- 選択された 3D レイヤーで、オブジェクトとマテリアル用の UV マップを再生成できるようになりました。このオプションは特に、インターネットからダウンロードされた 3D オブジェクトを再パラメーター化する際に便利です。Photoshop で、3D/UV を再生成を選択します。
- シーン内のすべてのオブジェクトを簡単にグループ化できるようになりました。Photoshop で、3D/シーン内のすべてのオブジェクトをグループ化を選択します。
- 3D モデルの切断面を適用できるようになりました。詳しくは、この FAQ を参照してください。
- 3D メニューには、3D シーンのすべての要素を統合し、このシーンをウォータータイトにする便利なオプションが追加されました。3D/3D プリント用にシーンを統合を選択します。
リンクされたスマートオブジェクト
Photoshop CC の新機能 | 2014 年 1 月
外部の画像ファイルが参照するコンテンツを含む、リンクされたスマートオブジェクトを作成できるようになりました。ソースの画像ファイルに変更があると、リンクされたスマートオブジェクトのコンテンツが更新されます。リンクされたスマートオブジェクトを使用すれば、複数の Photoshop ドキュメント間でソースファイルを共有できます。リンクされたスマートオブジェクトは、複数のデザイン間でアセットを再利用する必要がある場合や、チームにとって特に便利です。
リンクされたスマートオブジェクトは、リンクアイコン()の付いたレイヤーパネルに表示されます。
詳しくは、リンクされたスマートオブジェクトの作成を参照してください。
Adobe Camera Raw
Photoshop CC の拡張機能 | 2014 年 1 月
Adobe Camera Raw で、以下の拡張機能が提供されるようになりました。
- 以下の 3 種類のインタラクションを使った、画像の自動角度補正:
- ツールバーの角度補正ツール()をダブルクリックします。
- 角度補正ツールを選択した状態で、プレビュー画像をダブルクリックします。
- 切り抜きツールを選択した状態で、Command キー(Mac OS の場合)または Ctrl キー(Windows の場合)を押して、一時的に角度補正ツールに切り替えます。プレビュー画像内をダブルクリックします。
- Shift キーを押したままスライダーをダブルクリックする(Shift + ダブルクリック)と、白レベルと黒レベルが自動レベル補正などの機能をサポートします。
- 自動色温度補正機能と自動色かぶり補正機能。画像プレビュー内で Shift + ダブルクリックを実行すると、この機能が起動します。
- 作業領域の背景色を選択するオプションと、画像の周りのヘアーラインフレームの表示 / 非表示を切り替えます。作業領域の画像外部の領域を右クリックし、ポップアップメニューからオプションを選択します。
- 同期、新規プリセット、設定を保存、コピー/ペースト(Bridge)の各ダイアログボックスに対して、Option + クリックのショートカットがサポートされます。チェックボックスを Option + クリックすると、チェックボックスが排他的に選択されます。チェックボックスをもう一度 Option + クリックすると、以前のチェックボックスの状態に戻ります。
詳しくは、ACR 8.x の新機能を参照してください。
その他の機能強化
- フォント変形の向上
- Photoshop Generator 機能の安定性の向上
- パス選択ツール()を使用したシェイプの選択の向上
- ロックアイコン()を 1 回クリックするだけで背景レイヤーのロックを解除する
- 新規ドキュメントダイアログでカスタム背景色を設定可能
- 曲線調整中の負の数値のサポートを向上
- スウォッチパネルで最近のカラーを確認可能
- カラーサンプラーツールのすべてを消去オプション
- 4 つに代わって 10 個のカラーサンプラーを使用可能。一度に情報パレットのすべてのカラーサンプラーを変更可能
- 見つからないフォントダイアログに「再表示しない」オプションを追加
- Behance で共有が多くの言語で利用可能に
- テキスト編集、および文字/段落スタイルの編集や適用のヒストリーを向上
- Mercury Graphics Engine のパフォーマンスを向上(GPU でのスマートシャープ)
- スクリプトパターンと塗りつぶしの強化(ツリー、プレビュー、その他の向上)
- Photoshop Generator で、レイヤーマスクを使用して画像アセット内のパディングを書き出し可能
- レイヤー名に最長 255 文字を使用可能
- 小型ディスプレイ用の狭いオプションバー
- バグ修正:Adobe Illustrator スマートオブジェクトを拡大して書き出した後にそのスケールを調整するように Photoshop Generator を改良
Photoshop CC | 2013 年 9 月
レイヤーからの画像アセットの生成
Photoshop CC の新機能 | 2013 年 9 月
PSD ファイルのレイヤーまたはレイヤーグループのコンテンツから JPEG、PNG または GIF 画像アセットを生成できます。サポートされている画像形式の拡張子をレイヤー名またはレイヤーグループ名に追加すると、アセットが自動的に生成されます。また、生成される画像アセットの画質およびサイズパラメーターを指定することもできます。
PSD ファイルからの画像アセットの生成は、マルチデバイス Web デザインで特に役立ちます。
詳しくは、レイヤーからの画像アセットの生成を参照してください。
カメラのぶれの軽減の改善
Photoshop CC の拡張機能 | 2013 年 9 月
- ユーザーインターフェイスの強化による生産性向上
- 斑点の抑制を無効にするオプション
- Retina ディスプレイ向け HiDPI プレビューのサポート
- 大きい画面でのパフォーマンスの向上
詳しくは、カメラの振動によるぶれの軽減を参照してください。
その他の機能強化
- ネットワークの場所への保存中の安定性の向上
- 複数の言語で Photoshop-Behance の統合を使用できるようになりました。詳しくは、Behance での作業の共有を参照してください。
- ネイティブの読み取り専用 PSDX ファイル形式のサポート
- シャドウ、ハイライト、中間調の範囲と許容量を変更するための新しいコントロール
- コンテンツに応じる機能を使用中のパフォーマンスと安定性の向上
- 計測数の限度の増加:700 から 10,000 へ
- アンカーポイント選択の向上:選択したアンカーポイントをクリックすることで、そのアンカーポイントが選択され、それ以外のアンカーポイントの選択が解除されるようになりました
- 24 のフィルターで 32 bit をサポート。詳しくは、フィルター効果リファレンスを参照してください。
- GPU 検出の向上と無効化によるクラッシュの防止
- パスコンポーネント選択ツールおよびパス選択ツールのすべてのレイヤー/アクティブなレイヤーを選択する新しいオプション
- 分離モードの変更:
- 分離モードに切り替える/終了するためのカスタムショートカットキーのサポート
- アクティブなレイヤーモードで、ダブルクリックして分離モードに切り替えるオプションは使用できなくなりました
- フィルタリングをオフにする代わりに、分離モードを終了することで、レイヤーフィルターが初期設定値にリセットされるようになりました
- シェイプレイヤー作成中にパネルの表示をコントロールする新しいオプション(属性パネルのフライアウトメニュー)
- レイヤーを切り替え中にパスポイント選択が維持されなくなりました
Photoshop CC | 2013 年 6 月
カメラの振動によるぶれの軽減
Photoshop CC の新機能
Photoshop には、カメラの動きによる画像のぶれを自動的に軽減するインテリジェントなメカニズムがあります。必要に応じて、詳細設定を調整して画像をさらにシャープにすることができます。カメラのぶれの軽減機能では、直線、円弧、回転、ジグザグといった数種類のカメラの動きによるぶれを軽減できます。
カメラのぶれ軽減に適した画像
カメラのぶれ軽減機能は、きちんと光が当たっている低ノイズのカメラ静止画像に対して最大の効果を発揮します。特に、次のような静止画像がカメラのぶれ軽減に適しています。
- 焦点距離が長く、レンズを使用して撮影された屋内または屋外の画像
- シャッタースピードが遅く、フラッシュを使用せずに撮影された静止したシーンの屋内画像
さらに、ぶれ軽減機能では、カメラの動きの影響を受けた画像内のぼやけたテキストを鮮明にすることができます。
詳しくは、カメラの振動によるぶれの軽減を参照してください。
画像のサイズ変更機能の向上
Photoshop CC の機能強化
「画像サイズ」コマンドに、画像を拡大したときにディテールを保持し、シャープな画像にする機能が追加されました。また、画像サイズダイアログボックスが変更され、使いやすくなっています。
- ウィンドウには、サイズ変更パラメーターで指定したサイズのプレビュー画像が表示されます。ダイアログボックスのサイズを変更すると、プレビューウィンドウのサイズも変更されます。
- 「スタイルを拡大・縮小」オプションは、ダイアログボックスの右上隅にある歯車アイコンのメニューからオンとオフを切り替えることができます。
- 寸法ポップアップメニューで、最終出力の寸法の表示単位を選択できます。
- リンクアイコンをクリックして、縦横比を固定オプションのオンとオフを切り替えることができます。
- 再サンプルメニューのオプションは、使用状況によって並べ替えられ、ここには新しい輪郭保持方法も含まれています。
詳しくは、画像のサイズ変更を参照してください。
Behance での作業の共有
Photoshop CC の新機能
Photoshop 内から直接 Behance に、作業中のクリエイティブな画像をアップロードできます。Behance は、クリエイティブな作品を展示し、発見するための最先端のオンラインプラットフォームです。Behance を使用すれば、作品のポートフォリオを作成し、幅広く、効率的にブロードキャストしてフィードバックを得ることができます。新しい画像だけでなく、以前にアップロードした画像の修正もアップロードできます。
Photoshop CC と Behance の統合はフランスと日本では現在使用できません。
次のいずれかの方法で Photoshop 内から作品を共有します。
- ドキュメントを開き、ファイル/Behance で共有を選択します。
- ドキュメントを開き、ドキュメントウィンドウの左下隅にある「Behance で共有」ボタン()をクリックします。
Adobe ID を使用して新しい Behance ポートフォリオを開始するか、既存の Behance アカウントを Adobe ID とリンクすることができます。
Photoshop と Behance の統合について詳しくは、Behance での作業の共有を参照してください。Behance の使用について詳しくは、FAQを参照してください。
Behance に参加するには、13 才以上である必要があります。
サイズが 320 x 320 ピクセル以上の画像を共有することができます。
Adobe Creative Cloud で設定を同期
Photoshop CC の新機能
複数のコンピューター上で作業する場合、コンピューター間で環境設定を管理したり同期する作業は、時間がかかり、複雑で、エラーが発生しやすいものです。
新しい設定を同期機能では、環境設定と Creative Cloud からの設定を同期できます。2 台のコンピューターを使用している場合は、設定を同期機能を使用して、2 台のコンピューター間で設定の同期を簡単に保持できます。同期は Adobe Creative Cloud アカウントを使用して行います。設定は Creative Cloud アカウントにアップロードされ、その後別のコンピューターにダウンロードされて適用されます。
編集/環境設定/設定を同期を選択してから、関連オプションを選択します。詳しくは、Adobe Creative Cloud で設定を同期を参照してください。
3D 画像の処理
Photoshop CC の機能強化
また、Photoshop CS6 に追加された Creative Cloud 専用の機能については、3D の機能 | Creative Cloud 専用を参照してください。これらの機能は Photoshop CC でも利用できます。
3D ペイント
Photoshop CC には、3D モデルを微調整したり、正確にペイントしたりするためのいくつかの機能強化があります。初期設定のライブ 3D ペイントモードでは、ブラシストロークが 3D モデルビューとテクスチャビューの両方にリアルタイムで表示されます。また、ライブ 3D ペイントモードでは、優れたパフォーマンスを得られ、ゆがみを最小限に抑えることができます。
Photoshop CS5 および CS6 の初期設定の 3D ペイント方法である投影ペイントも Photoshop CC で引き続き使用できます。3D/ペイントシステム/投影法を選択して、この 3D ペイント方法に切り替えることができます。
ライブ 3D ペイントに加え、Photoshop CC では 3D ペイントに対する以下の機能強化が施されています。
- ペイントするテクスチャタイプを選択すると、3D モデルとターゲットテクスチャビューの両方にペイントのターゲットが表示されます。
- 光源なしモードで 3D オブジェクトをペイントすることができます。このモードでは、シーン内のあらゆる照明が無視され、3D オブジェクトの表面に適切なタイプの Raw テクスチャデータが適用されます。光源なしモードでは、陰影なしで、優れた色の正確さでペイントすることができます。
使用可能な 3D ペイント方法
用途に応じて様々なペイント方法を使用できます。Photoshop CC では、次の 3D ペイント方法を使用できます。
ライブ 3D ペイント :(Photoshop CC で初期設定) 3D モデルビューまたはテクスチャビューで描画したブラシストロークは、もう一方のビューにリアルタイムに反映されます。この 3D ペイント方法では、優れたパフォーマンスを得られ、ゆがみを最小限に抑えることができます。
レイヤー投影ペイント:(Photoshop CC で機能強化) グラデーションツールとフィルターはこのペイント方法を使用します。レイヤー投影ペイント方法では、ペイントしたレイヤーと下になっている 3D レイヤーが結合されます。結合時に Photoshop はペイントを適切なターゲットテクスチャに自動的に投影します。
投影ペイント: (Photoshop CS6 のみの方法) 投影ペイントは、複数のテクスチャを同時にペイントしたり、2 つのテクスチャ間にシームをペイントしたりするのに適しています。一般に、パフォーマンスが低いペイント方法で、複雑な 3D オブジェクトをペイントしているときに溝が生じることがあります。
テクスチャペイント:2D テクスチャを開いて、それを直接ペイントできます。
詳しくは、3D ペイントを参照してください。
3D パネル
Photoshop CC には、改良された 3D パネルがあり、3D オブジェクトをより簡単に操作できるようになっています。設計し直された 3D パネルは、レイヤーパネルの構造を継承していて、ルートオブジェクトと子オブジェクトが含まれたシーングラフ/ツリー構造になっています。
シーングラフで 3D オブジェクトの次の操作を行うことができます。
- オブジェクトの削除
- オブジェクトの再配列
- オブジェクトの順序の反転
- オブジェクトの挿入
- オブジェクトの複製
- オブジェクトのインスタンスの作成(リンクされたインスタンスまたは分離されたインスタンス)
- オブジェクトのグループ化
これらの操作は、3D オブジェクトに関連付けられているコンテキストメニューから実行できます。Windows でコンテキストメニューにアクセスするには、3D パネルの各オブジェクトのアイコンを右クリックします。Mac OS のコンテキストメニューにアクセスするには、Control キーを押しながらオブジェクトをクリックします。
一部の操作は特定のタイプの 3D オブジェクトでは使用できません。
詳しくは、3D パネルの拡張機能 | Photoshop CC を参照してください。
フィルター
Photoshop CC の機能強化
スマートシャープフィルターの機能強化
強化されたスマートシャープフィルターを使用すると、ノイズやハロー効果を最小限に抑える適応シャープ化技術によって高品質な結果が生成されます。
このフィルター用に合理的な UI が設計され、ターゲットのシャープ化に最適なコントロールを提供します。クイック補正と詳細コントロールのスライダーを使用して結果を微調整します。
詳しくは、フィルター効果リファレンスおよび画像のシャープとぼかしの調整を参照してください。
明るさの最大値フィルターと明るさの最小値フィルターの機能強化
最大および最小フィルターが更新されました。半径値を指定したときに直角度または真円率のどちらを優先するかを保持メニューから選択できるようになりました。半径値は小数で入力します。
詳しくは、フィルター効果リファレンスを参照してください。
フィルターとしての Adobe Camera Raw
Photoshop CC の新機能
Photoshop CC では、Adobe Camera Raw はフィルターとしても使用できます。Photoshop で画像を処理する場合、Photoshopで既に開いている画像に Camera Raw フィルター(フィルター/Camera Raw フィルター)を適用するように選択できます。PNG、ビデオクリップ、TIFF、JPEGなどの多くのファイルタイプに Camera Raw 調整を適用できることを意味します。Camera Raw フィルターで処理した画像は任意のレイヤーに配置できます。
Adobe Camera Raw
JPEG および TIFF ファイル管理の環境設定
Photoshop CC の新機能
Photoshop で JPEG および TIFF ファイルをどのように扱うか決めるために新しい環境設定が使用できます。ワークフローに画像を処理するたびに Camera Raw を使用する場合や、選択的に Camera Raw を呼び出す場合は特に、これらの設定が有用です。例えば、写真家は各画像を Camera Raw ダイアログで処理してから Photoshop で開きたいと思うかもしれません。一方、レタッチやコンポジションの担当者は以前に Camera Raw で処理した画像のみ Camera Raw ダイアログで開きたいと考えるかもしれません。
Photoshop の環境設定を変更するには、環境設定/ファイル管理/ファイルの互換性セクション/Camera Raw 環境設定/JPEG および TIFF の処理セクションをクリックします。JPEG や TIFF を開くと、自動的に Camera Raw ダイアログを呼び出すかどうか選択することができます。例えば、JPEG ドロップダウンから選択します。
- JPEG サポートを無効にする。Photoshop で JPEG ファイルを開くと、Camera Raw ダイアログは開きません。
- 設定を使用して JPEG を自動的に開く。Photoshop で JPEG ファイルを開くと、JPEG ファイルが Adobe Camera Raw を使用して以前に処理されていた場合にだけ Camera Raw ダイアログが開きます。
- すべてのサポートされる JPEG ファイルを自動的に開く。JPEG ファイルを開くごとに Camera Raw ダイアログが開きます。
TIFF ドロップダウンを使用して TIFF ファイルと同様の選択を実行します。
スポット修正ツール
Photoshop CC の機能強化
スポット修正ツール(Camera Raw ダイアログ/スポット修正ツール、またはショートカットキー B)の新しい動作は、Photoshop の修復ブラシと似ています。スポット修正ツールを使用して写真の要素にペイントし、選択した領域で使用されるソース領域を選択すると、ツールが残りの部分を代わりに実行します。スラッシュ(/)キーを押して、Camera Raw にソース領域を取り出してもらうことができます。
スポット修正ツールによって目に見える不完全な部分を取り除くことができますが、写真の一部の欠陥は通常のビューでは見えない場合があります(例えば、センサーのほこり、写真の斑点や傷など)。「スポットを可視化」オプション(スポット修正ツール内)によって小さくて見えにくかった不完全な部分が見えるようになります。「スポットを可視化」チェックボックスを選択すると、画像が反転して表示されます。反転した画像のコントラストレベルを変更してより簡単に不完全な部分を探すことができます。このビューでスポット修正ツールを使用して不完全な部分を取り除くことができます。
詳しくは、Photoshop CC の拡張スポット除去ツールの記事を参照してください。
円形フィルター
Photoshop CC の新機能
新しい円形フィルターツール(Camera Raw ダイアログ/円形フィルターツールまたはキーボードショートカット J)によって、楕円形を定義してから、それらの領域に局所的な修正を適用できます。補正は選択範囲の内側または外側に適用できます。複数の円形フィルターを画像に配置し、別のセットの調整を各円形フィルターに適用できます。
例えば、周辺光量補正効果は上の画像でシミュレートされます。2 つの重なり合う円形フィルター領域を被写体の面に定義し、一方を他方より少し大きくしました。大きな円形フィルター領域を使用して、その面の背後の領域を弱めるように調整を実行しました。次に、小さな円形フィルター領域はその面を明るくハイライトするように調整しました。
詳しくは、円形フィルターツールの記事を参照してください。
Upright モード
Photoshop CC の新機能
Camera Raw の Upright 機能(Camera Raw ダイアログ/レンズ補正/「手動」タブ)によって画像コンテンツを自動的にまっすぐにすることができます。Upright モードは写真の要素の遠近法を自動補正します。この機能は以下の 4 つの設定の中から選択できます。
- 自動:遠近法のバランス補正
- 水平:遠近法の補正が水平ディテール方向に重みをかけます
- 垂直:遠近法の補正が垂直ディテール方向に重みをかけます
- フル:水平、垂直、および自動の遠近法の補正を組み合わせます
1 つの設定を適用し、その他を順番に適用してから、最適な写真の設定を選択することができます。
また、縦横比スライダーが既存セットに追加されました。縦横比スライダーによって、左右や上下に画像の縦横比を変更できます。コントロールを左にスライドすると写真の水平方向の様相、右にスライドすると垂直方向の様相を変更します。
詳しくは、Camera Raw の自動的な遠近法の補正の記事を参照してください。
複数のパスの選択
Photoshop CC の機能強化
Photoshop CC の新しい拡張機能により、複数のパスを操作できます。パスパネルメニューから複数のパスにコマンドを適用することができます。特定のユーザーには嬉しい知らせで、1 つ以上のパスを選択して同時にすべてを削除することができるようになります。
次のアクションを実行できるようになりました。
- パスパネルで複数のパスを選択するには、Shift キーを押しながらクリックします。
- 隣接していない複数のパスを選択するには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Mac OS)を押しながらクリックします。
- パスコンポーネント選択ツールまたはパス選択ツールを複数のパス上にドラッグして、それらを操作できます。パスが異なるレイヤー上にある場合でも操作できます。
- パスパネルで Alt キー(Windows)または Option キー(Mac OS)を押しながらパスをドラッグすると、パスが複製されます。
- パスをパスパネルでドラッグして再配列します。再配列できるのは、シェイプパス、テキストパス、ベクトルマスクパスのいずれでもないパスだけです。
- 同時に選択した複数のパスを削除します。
詳しくは、パスの編集を参照してください。
長方形と角丸長方形の変更
Photoshop CC の機能強化
長方形または角丸長方形を作成した後に、これらの寸法、位置および角丸の半径を調整できます。角はそれぞれ個別に調整でき、複数のレイヤー上の長方形を同時に調整することができます。
詳しくは、シェイプの修正を参照してください。
インドの言語のサポート
Photoshop CC の新機能
Photoshop のドキュメントに 10 のインドの言語(ベンガル語、グジャラート語、ヒンディー語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、オリヤー語、パンジャブ語、タミル語、およびテルグ語)でテキストを入力することができます。
インドの言語をサポートするには、環境設定/テキスト/中東言語と南アジア言語を選択してください。変更してから次に作成するドキュメントから利用できます。
インドの言語サポートを有効にすると、2 つの追加コンポーザーが段落パネルのポップアップメニューで有効になります。
• 単数行コンポーザー
• 欧文複数行コンポーザー
ドキュメント内では中東および南アジアサポートまたは東アジアサポートのいずれかを有効にできます。
文字のシステムアンチエイリアスオプション
Photoshop CC の機能強化
新しい文字のシステムアンチエイリアスオプションによって、Web 上で現実に文字がどのように表示されるかのプレビューを見ることができます。この新しいオプションは、Windows と Macintosh ベースのレンダリングの両方でよく使われているブラウザーのアンチエイリアスオプションと厳密に一致します。
その他の機能強化
- 大幅に向上したパフォーマンスがぼかしギャラリーです。ぼかしギャラリーではプレビューと最終結果の両方で OpenGL が使用されるようになりました。
- プリセットの移行機能にいくつかの機能強化を行いました。
- プリセットはユーザーライブラリフォルダーおよびアプリケーションプリセットフォルダーから移行されます。
- アクティブなプリセットは読み込まれていないプリセットと並行して移行されます。
- 直前のバージョンのプリセットのみが移行されます。例えば、CS6 のプリセットが移行されると、CS5 のプリセットは移行スタンドポイントから無視されます。
- プリセット移行後にシステムの再起動は不要です。
- Windows の開く/保存ダイアログボックスにおける変更:
- 一部のコントロールの順序と配置への変更。
- 小文字を使用オプションが削除されました。環境設定ダイアログボックスにおいて、ファイル拡張子の大文字/小文字の区別を変更できます。
- 警告アイコンと警告テキスト情報ボックスは、警告ボタンで交換され、保存ボタンとキャンセルボタンの横に表示されます。警告ボタンをクリックすると、警告の理由を示したメッセージが Photoshop に表示されます。ドキュメントに警告がない場合、警告ボタンは隠れます。
- ブラシの角度コントロールウィジェットはオプションバーおよびコンテキストメニューから使用できます。
- 「プリントサイズ」オプションが復活しました。
- テキストのガンマ値は自動的に新しいシステムのオプションに設定されます。
- Mac OS X 上のネットワーク共有で作品を保存すると、パフォーマンスが向上します。
- メタデータと ICC プロファイルがドキュメントを PNG として保存する場合に含まれます。
- CSS(カスケーディングスタイルシート)コードをレイヤーまたはグループから直接書き出すことができます。レイヤー/CSSをコピーを選択します。
- CSS をコピーの改善点:
- CSS をコピーの単位には、常にピクセル(px)が使用されます。
- CSS をコピーの透明はグラデーションで機能します。
- 変形されたテキストの配置の改善点
- 段落以外のテキストには、幅が生成されません。
- CSS をコピーの単位には、常にピクセル(px)が使用されます。
- 複数のテキストスタイルを選択して削除することができます。
- パスを作成中に Shift キーを使用することができます。
製品レベルの変更
- Photoshop Extended CS6 のすべての機能が Photoshop CC で使用可能になりました。Photoshop CC には、別個の Extended バージョンはありません。
- Photoshop CC では、以下のアプリケーションはもはやインストールされません。
- Bridge CC、新機能のリストを参照するには、Adobe Bridge CC の新機能を確認してください。
- Extension Manager
- ExtendScriptToolkit
注意: Bridge CC、Extension Manager、または ExtendScriptToolkit をダウンロードするには、Adobe Creative Cloud にログインし、アプリに移動してから、目的のアプリケーションをダウンロードします。
- Photoshop CC の新しい必要システム構成:
- Mac OS X 10.7(Lion)および 10.8(Mountain Lion)のサポート
- Mac OS X 10.6(Snow Leopard)は、公式にはサポートされていません。特に、Mac OS X 10.6 上でビデオファイルは使用できません。静止画と一緒にタイムラインを作成して、切り替えなどの効果を追加できます。ファイル/書き出し/ビデオをレンダリング/Photoshop 画像シーケンスオプションを使用する場合のみ、この作品を書き出すことができます。
- Mac OS X 10.7(Lion)および 10.8(Mountain Lion)のサポート
- 照明効果フィルター(フィルター/描画/照明効果)は、Photoshop CC において 8 ビットの RGB 画像でのみ機能します。