InDesign で文書を開きます。
問題点 (Issue)
特定の InDesign書類で設定が期待通りに適用されません。保存や印刷した結果が期待通りになりません。
詳細(Detail)
以前のバージョンの InDesign から同じドキュメントを保存、別名で保存を繰り返しています。緻密な設定を繰り返し変更しながら編集作業を行っています。
解決方法 (Solutions)
InDesign CS3 の場合 :
文書を InDesign 互換形式(*.inx)で書き出すことによって文書内のデータが再構築されます。
以下の操作を行います。
-
-
ファイル/書き出し を選択します。
-
「ファイルの種類」(Windows)/「フォーマット」(Mac OS)ポップアップメニューから「InDesign 互換」を選択します。
-
ファイル名と保存先を指定して「保存」をクリックします。
-
手順 4. で書き出したファイルを InDesign で開きます。
InDesign CS4以降 の場合 :
文書を InDesign マークアップ形式(*.idml)で書き出すことによって文書内のデータが再構築されます。
以下の操作を行います。
-
InDesign で文書を開きます。
-
ファイル/書き出し を選択します。
-
「ファイルの種類」(Windows)/「フォーマット」(Mac OS)ポップアップメニューから 「InDesign マークアップ(IDML)」を選択します。
-
ファイル名と保存先を指定して「保存」をクリックします。
-
手順 4. で書き出したファイルを InDesign で開きます。
追加情報 (Additional Information)
文字組みや段落スタイル、文字スタイルなどを適用しても期待通りに動作しない時には、「全ストーリーの再計算」を行います。
OS やフォントが異なる環境で作成された書類、または 旧バージョンの文書を開いた場合は、はじめに 「全ストーリーの再計算]」コマンドを実行します。「全ストーリーの再計算」コマンドを実行すると、InDesign は書式情報を再読み込みし、画面を再描画します。以下の操作を行います。
-
InDesign を起動し、文書を開きます。
-
Ctrl + Alt + / キー(Windows)/Command + Option + / キー(Mac OS)を押します。
全ストーリーの再計算とは、現在の InDesign の文字や段落の設定をもとに書類上の全ストーリーを再計算する機能です。下記の場合には特に利用をお勧めします。
- 旧バージョンの InDesign 文書を開いた場合
(バージョン間では問題の修正や品質の向上により文字組が異なっています。) - PageMaker ファイルや QuarkXpress ファイルなど、他の書類を開いたとき
(ファイルを変換中にもストーリーの再計算は行っていますが、設定の細部までを利用した再計算には「全ストーリーの再計算」が必要です。) - 設定を変更しながら文章を作成した場合
(文書中に複数の設定遍歴が存在する場合には「全ストーリーの再計算」コマンドで正しい文字組みを確認します。) - 作成した環境とは別の環境で開いた場合
- テキストフレームをインライングラフィックとして使用するなど、ドキュメントが複雑な構造を持っている場合
- 印刷前の最終確認