環境設定を開く
Adobe Acrobat および Adobe Acrobat Reader は、セキュリティアップデートを定期的にリリースしており、バージョン XI より自動アップデートの技術が導入されています。
この文書では、Adobe Acrobat および Adobe Acrobat Reader の自動アップデート設定について説明します。
Acrobat および Reader インストール後に自動アップデートの有効可否を変更されている場合、アップデートした際にインストール時の設定値に戻る動作となります。
設定を維持されたい場合は、アップデート後に変更いただく、またはグループポリシーにてレジストリキーの配布/削除をおすすめいたします。
自動アップデートが無効の場合、アップデートする際にOS の管理者権限が必要となります。
以下の操作では、Windows レジストリを編集します。Windows レジストリには、コンピューターとアプリケーションのための重要な情報が含まれています。レジストリの編集およびレジストリの誤った変更により発生した問題については、弊社ではサポートを行っておりません。変更する前には、必ずレジストリのバックアップを作成してください。レジストリの詳細は、Windows のマニュアルを参照するか、Microsoft 社にお問い合わせください。
A. Acrobat の自動アップデート設定
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旧 UI : 編集(Windows)/Acrobat (macOS)メニューから環境設定を選択
新 UI : メニュー(Windows)/Acrobat(macOS)メニューから環境設定を選択
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画面左側の 「アップデーター」 の項目を選択
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「自動的にアップデートをインストールする」 のチェックを外す
※Acrobat を常に安全な状態に保つため、弊社ではアップデートの自動インストールを推奨しています。初期設定では「自動的にアップデートをインストールする」にチェックが入っています。
注意:アップデーターの項目が表示されていない場合、 次項「B. Acrobat /Acrobat Reader アップデート機能の無効化・メニュー項目の非表示」 で自動アップデートが無効に設定されています。また、ヘルプ > アップデートの有無をチェック も非表示となります
B. Acrobat /Acrobat Reader アップデート機能の無効化・メニュー項目の非表示
Acrobat/Acrobat Reader では、自動アップデートが行われないよう IT 管理者によってアップデート機能を無効にし、ロックすることができます。また、この設定を行うことで、ヘルプメニューより アップデートの有無をチェック に関する項目は非表示になります。
Windows
以下のレジストリキーに bUpdater という名前の新規 DWORD 値を作成し、値のデータを 0 に設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Adobe\<製品名>\<バージョン>\FeatureLockDown
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次の操作を行い、レジストリエディターを起動します。
1. Windows + R キーを押下し、ファイル名を指定して実行 を起動
2. 「名前」テキストボックスに「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。3. ユーザーアカウント制御ダイアログボックスが表示された場合は「はい」をクリックします。
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レジストリエディターが起動したら、左側のリストに表示されているフォルダーを展開し、以下の FeatureLockDown を選択します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Adobe\<製品名>\<バージョン>\FeatureLockDown
Acrobat (Continuous Track) の場合 :
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Adobe\Adobe Acrobat\DC\FeatureLockDownAcrobat Reader (Continuous Track) の場合 :
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Adobe\Acrobat Reader\DC\FeatureLockDown -
画面右側「bUpdater」をダブルクリックします。
※bUpdater が存在しない場合は右側の空白を右クリックし、[新規] > [DWORD(32 ビット値)] の順をクリック。新しい値#1 の箇所をbUpdater に変更
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アップデートを無効にする場合はbUpdater を0 に設定します。
名前 : bUpdater (Dword)
値 : 0 (無効)、1 (有効)、設定なし (デフォルト値、有効)
Acrobat の場合 Acrobat の場合 Acrobat Reader の場合 Acrobat Reader の場合
macOS
Macintosh HD/ライブラリ/Preferences フォルダー内に com.adobe.<Acrobat.Pro または Reader>.plist ファイルを作成し、以下のように製品バージョンを設定します。
<dict> <key>DC</key> <dict> <key>FeatureLockdown</key> <dict> <key>bUpdater</key> <false/> </dict> </dict> </dict>
C. Acrobat のアップデーターの入手方法
自動アップデートを無効にした場合、リリースノート からアップデーターの入手が可能です。
以下の順にダウンロードをお願いします。
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適用するアップデーターのバージョンをクリックして、ダウンロードページを開く
例では、24.003.20112 を選択しています。
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OS と Acrobat のbit 数によりダウンロードするアップデーターを選択
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ダウンロード後、ダブルクリックして実行
※ Acrobat のアップデート時は、Acrobat および Office 製品 (Excel、Word、PowerPoint、Outlook) を終了してから作業をお願いします。
※ msp ファイルなどを組み込める場合、ソフトウェア配信ツールを利用することも可能です。