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質問を CSV 形式で読み込む

概要

Adobe Captivate を使用すると、CSV ファイルからプロジェクトに質問を読み込むことができます。 この機能の利点には、効率性、利便性、エラーの軽減などがあります。 スプレッドシートを使って質問を作成、編集、管理できます。また、Adobe Captivate に質問を読み込めるので、余計な時間と労力をかける必要がありません。

CSV ファイルは、質問タイプ、ポイント、質問ステム、解答オプション、スライドのタイプなどの列が含まれている特定の形式であることが必要です。 多肢選択、〇X形式、照合、順序、短い答えなど、あらゆる質問タイプを読み込めます。 CSV ファイルにエラーや問題がある場合、Captivate からその後の手順についてのガイダンスが提供されます。

Captivate では必要なフィールドがすべて含まれている CSV のサンプルファイルが用意されているため、タスクを進めやすくなります。
CSV のサンプルファイルはこちらからダウンロードできます。

ダウンロード

注意:

Captivate Classic を使用している場合はこちらの記事を参照して、プロジェクトに質問を読み込む方法を確認してください。

読み込み可能な質問の種類

Adobe Captivate では、次の種類の質問を CSV ファイルから読み込めます。

  • 〇X形式
  • 多肢選択
  • 照合
  • 順序
  • 短い答え

CSV を作成する方法

Captivate で用意されているサンプル CSV を使用すると、質問データを追加できます。 次の手順に従います。

  1. 新しいスプレッドシートまたは Captivate で用意されているサンプル CSV を開きます。 Captivate に同梱されている CSV のサンプルファイルは、次のパスに保存されています。

    • Windows の場合:C:/Program Files/Adobe/Adobe Captivate/Gallery/Quiz
    • macOSの場合:Applications/Adobe Captivate/Gallery/Quiz
    Captivate に同梱されているサンプル CSV
    Captivate に同梱されているサンプル CSV

  2. ドキュメントに記載されている構文やルールに準拠していることを確認すると、読み込み処理中のエラーを防げます。 各質問のデータを次の形式で行ごとに入力し、見出しとして同じ列を使います。

    • 質問タイプ:質問の種類を指定します(多肢選択、〇X形式、短い答え、順序、順序、照合)。
    • ポイント:各質問にポイントを割り当てます。
    • 質問ステム:各質問のテキストを入力します。
    • 解答オプション:質問のタイプに応じて異なる解答オプションを指定します。正解の先頭にアスタリスク(*)を付けます。 これが適用されるのは、〇X形式の質問と多肢選択形式の質問の場合のみです。正解が複数ある多肢選択問題の場合は、すべての正解オプションにアスタリスク(*)を追加します。
    • スライドのタイプ:質問のスライドのタイプを指定します。 採点(G)またはナレッジチェック(KC)のいずれかを指定します。
    注意:

    KC(ナレッジチェック)スライドは採点基準の一部ではないため、ポイントを無視できます。

    列の名前

    入力する内容

    //質問タイプ

    MC:多肢選択問題。

    TF:〇X形式の問題。

    MAT:次の項目と一致する問題。

    SEQ:順序問題。

    SA:短い回答の質問。

    //ポイント

    質問に割り当てられるポイント。数値を入力する必要があります。マイナス値は使用できません。

    //質問ステム

    各質問のテキストです。

    //解答オプション 1、2、3...

    解答オプションは、質問のタイプに応じて異なります。〇X形式の質問には、解答オプションとして「〇」と「X」が必要です。正解の先頭にアスタリスク(*)
    を追加します。

    //スライドタイプ

    G:採点する問題のスライド。

    KC:ナレッジチェックの質問のスライド。

  3. ファイルを .CSV 形式で保存します。 このファイルを Adobe Captivate に読み込んでプロジェクトに使用できるようになりました。

その他のルール

  • 短い答えの質問の場合、入力された解答オプションはすべて正解とみなされます。 解答オプションにアスタリスクを追加する必要はありません。
  • 順序(SEQ)タイプの質問の場合、作成者が設定した順番が正しい順序とみなされます。 ユーザーがコースを受講する際に、順序はシャッフルされます。 
  • 「照合」問題の場合、解答の選択肢とそれに対応する項目をパイプ(|)で分割します。例えば、「Captivate | Adobe」などのように指定します。

CSV を読み込む

質問が含まれている CSV ファイルの用意ができた時点で、ファイルメニューまたはスライドナビゲーターのいずれかからファイルを読み込むことができます。

ファイルメニュー/読み込み/CSV を読み込むまたは、スライドナビゲーターから新規スライド/CSV を読み込むを選択します。

CSV にエラーが含まれていない場合は、読み込みが完了します。 CSV ファイルで指定した形式で、質問スライドがプロジェクトにすべて読み込まれていることを確認できます。

読み込み中のエラー

CSV の読み込み中にエラーが発生する場合は、ログファイルをダウンロードして問題を特定および修正します。 エラーを CSV で修正してからファイルをもう一度読み込みます。 構文エラー、不要な文字、値が入力されていないなどの問題が発生している場合があります。 読み込めないスライドに関するプロンプトが Captivate で作成者に表示されます。

CSV 読み込み中のエラーに関するプロンプト
CSV 読み込み中のエラーに関するプロンプト

注意:

エラーが発生していないその他のスライドは挿入して、読み込めなかったスライドを修正できます。 これによってワークフローが簡略化され、スムーズに作業を進められます。 ログファイルに基づいてエラーに対応してからファイルを読み込むか、その他のスライドを手動で追加することができます。

ログファイルを使用したエラーのデバッグ

エラーログファイルは、誤入力を特定して対応するために使用できる貴重なリソースです。 エラーが発生した正確な場所と種類などの詳細を把握できます。 エラーの場所は、影響を受けているセルの行と列が示されることで指定されます。

エラーログファイルの例
エラーログファイルの例

対応する CSV ファイルでセルの場所を参照することで、エラーが発生したセルを簡単に特定できます。 エラーの場所を特定できれば、CSV ファイルで問題を直接修正できるようになります。 必要な修正が完了してからファイルをもう一度読み込むと、エラーが発生することなくスムーズに処理できます。

CSV 読み込み中に発生する問題をトラブルシューティングする方法

Adobe Captivate に CSV を読み込む際に発生する問題をトラブルシューティングするために、次のベストプラクティスを実行できます。 

  • CSV 形式を確認する:ドキュメントで使用されている構文に応じて、CSV ファイルが適切な形式であることを確認します。 列と値が適切な順序および形式であることを確認します。 
  • 必須フィールドを確認する:CSV ファイルの必須フィールドすべてに適切に入力されていることを確認します。 必須フィールドには、質問タイプ、ポイント、質問ステム、解答オプションなどがあります。
  • CSV ファイルのエラーを確認する:CSV ファイルに構文エラー、不要な文字、値が入力されていない箇所がないかを確認します。 このような要素が存在すると、読み込み処理中に問題が発生することがあります。 Captivate で作成されたエラーログファイルを参照して、エラーが発生しているセルを特定できます。
  • ポイントの値を検証する:各質問に割り当てられたポイントが正の整数であることを確認します。 負の値または小数値を削除します。
  • オプションと正解の適切な数を確認する:多肢選択問題の場合、解答オプションを 2 つ以上、正解を 1 つ以上準備する必要があります。 〇X形式の問題の場合は、正解を 1 つだけ準備します。 短い答えの質問の場合、解答オプションはすべて正解とみなされます。
  • 照合タイプの問題の区切り文字を確認する:照合問題を読み込む場合は、区切り文字「|」を使用して解答の選択肢とそれに対応する項目を分割します。
  • CSV のサンプルファイルでテストする:エラーを解消できない場合は、Adobe Captivate で用意されている CSV のサンプルファイルを読み込んで、適切に読み込めるかどうかを確認します。 このようにすることで、問題が CSV ファイルで発生しているのか、ソフトウェアで発生しているのかを判別しやすくなります。

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