カラーの使用と編集方法（Illustrator CC）

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最終更新日 : 2021年4月27日

この文書では、Adobe Illustrator でカラーを使用、編集する方法について説明します。

オブジェクトにカラーを適用する作業は、Illustrator ではよく行われる作業で、ある程度のカラーモデルとカラーモードに関する知識を必要とします。オブジェクトにカラーを適用するときは、最終的に出力する媒体に合わせて、適切なカラーモデルとカラー設定を使用する必要があります。Illustrator では、スウォッチパネル、カラーガイドパネル、カラーを編集／オブジェクトを再配色ダイアログボックスなどを使用して、簡単にカラーを試作したり適用したりすることができます。

A. スウォッチパネル

スウォッチとは、カラーや濃度（色合い）、グラデーション、パターンに名前を付けたものです。これらのスウォッチに名前を付けてスウォッチパネルに保存しておくと、後から簡単に使用できます。選択したオブジェクトの塗りや線に、スウォッチパネルから適用したカラー、グラデーション、パターンまたは濃度が含まれている場合は、スウォッチパネル上で該当するスウォッチが強調表示されます。

B. カラーガイドパネル

カラーガイドパネルは、オブジェクトの作成中にカラーを選択する際に参考にできるツールで、ツールパネルの現在のカラーと調和するカラーを提案します。カラーガイドパネルで生成されるカラーは様々な方法で操作できます。例えば、ハーモニールールを変更したり、バリエーション効果の種類（色合いと陰影、ビビッドとソフトなど）や表示するカラーバリエーションの数を調整したりすることができます。
※ カラーガイドパネルは、ウィンドウ／カラーガイドから表示します。

B-1. ハーモニールール

カラーガイドパネルから、ハーモニールールを選択することができます。ハーモニールールを選択すると、任意のカラーに基づいたカラースキームを即座に生成することができます。例え、モノクロマティックハーモニールールを選択すると、色相は同じで彩度レベルが異なるカラーグループが作成されます。また、ハイコントラストハーモニールールまたはペンタードハーモニールールを選択すると、対照的なカラーで構成され、より強い視覚的インパクトを与えるカラーグループが作成されます。

B-2. バリエーション効果

カラーガイドパネルメニューから、以下のバリエーション効果を選択することができます。

色合い・陰影を表示 ：左側のカラーバリエーションにブラックを追加し、右側のカラーバリエーションにホワイトを追加します。
暖色・寒色を表示 ：左側のカラーバリエーションにレッドを追加し、右側のカラーバリエーションにブルーを追加します。
ビビッド・ソフトを表示 ：左側のカラーバリエーションの彩度を減らしてグレーに近づけ、右側のカラーバリエーションの彩度を増やして純色に近づけます。

C. Adobe Color テーマ

Adobe Color テーマパネルでは、Color アプリケーションで作成したカラーテーマや、お気に入りとして登録したカラーテーマを読み込んで表示し、使用することができます。表示されたテーマは読み取り専用のため再編集などは、一度スウォッチに追加する必要があります。

注意：

Adobe Color テーマを使用するには、Illustrator の起動時にインターネットに接続している必要があります。

C-1. Adobe Color テーマパネルからスウォッチパネルへテーマを追加する方法

ウィンドウ／Adobe Color テーマを選択するか、スウォッチパネルの左下部にあるアイコン「Color テーマパネルを開く」をクリックして Adobe Color テーマパネルを表示します。
「マイテーマ」タブをクリックし、追加したいテーマ右下の「…」から「スウォッチに追加」をクリックします。
スウォッチにテーマが追加されます。