Adobe Photoshop Elements では、2 つのカラーモデルを使用してカラーの操作を行います。モデルの 1 つは人間の目に見える色相、彩度、明度(HSB)に基づいており、もう 1 つはコンピューターのモニターに表示される色(レッド、グリーン、ブルー(RGB)の量)に基づいています。カラーホイールを使って、カラー間の関係を簡単に把握することもできます。Photoshop Elements には、RGB、ビットマップ、グレースケール、インデックスカラーという 4 つの画像モードがあり、このモードによって画像に表示されるカラーの量が決まります。
カラー
人間の目は色相、彩度、明度(HSB)という 3 つの特性によってカラーを知覚しますが、コンピューターのモニターはレッド、グリーン、ブルー(RGB)の光の量をそれぞれ変化させてカラーを再現します。Photoshop Elements では、この HSB と RGB のカラーモデルを使用してカラーの選択と操作を行います。カラーホイールにより、カラー間の関係を簡単に把握することができます。
HSB モデル
人間のカラーの知覚に基づいている HSB モデルでは、カラーを次の 3 つの基本特性で記述します。
色相
オブジェクトが反射または発光したカラー。色相は標準カラーホイールの位置として測定され、0 ~ 360 度の範囲で示されます。 通常の使い方では、色相は、赤、オレンジ、緑などのカラー名で表現されます。
彩度
カラーの度合いや純度。彩度は、色度と呼ばれることもあり、色相に対するグレー混合の程度を表し、その値は 0(グレー)~ 100 %(最も彩度が高い)の範囲になります。標準カラーホイールでは、彩度は円の中心から外側に向かうほど高くなります。
明度
カラーの相対的な明るさや暗さを示し、通常は 0(黒)~ 100 %(白)の範囲になります。
Photoshop Elements では、HSB モデルを使用してカラーピッカーダイアログボックスのカラーを定義できますが、画像の作成または編集に HSB モードを使用することはできません。
A. 彩度 B. 色相 C. 明度
RGB モデル
可視光線スペクトルの大半は、レッド、グリーン、ブルー(RGB)の光を様々な割合や強さで混合することで再現できます。この 3 つのカラーは加算混合色と呼ばれます。レッド、グリーン、ブルーの光線を重ね合わせると、白色光になります。2 つのカラーを重ね合わせると、シアン、マゼンタ、イエローなどを表現できます。
加算混合色は、照明や、ビデオ、モニター画面などに使用されています。例えば、モニターもレッド、グリーン、ブルーの光を出す蛍光体を組み合わせてカラーを作り出しています。
A. レッド B. グリーン C. ブルー D. イエロー E. マゼンタ F. シアン
カラーホイール
カラーホイールは、カラー間の関係を把握し、覚えるのに便利です。レッド、グリーン、ブルーは加算混合色で、シアン、マゼンタ、イエローは減算混合色です。各加算混合色の正反対側にあるのがその補色です(レッドとシアン、グリーンとマゼンタ、ブルーとイエロー)。
各減算混合色は、その補色以外の 2 つの加算混合色で生成されます。したがって、画像内のある原色の量を増やすと、その補色の量が減ります。例えば、イエローはグリーンとレッドで生成され、ブルーを含みません。Photoshop Elements でイエローを調整するには、ブルーのカラーチャンネルのカラー値を変更します。ブルーを増やすと、イエローが減ります。
A. マゼンタ B. レッド C. イエロー D. グリーン E. シアン F. ブルー