Mac OS X 10.8 Mountain Lion の新しいセキュリティメカニズムとして Gatekeeper という機能が導入されました。これは不明な提供元からのアプリケーションが意図せずインストールされる事態を回避することを目的としています。アプリケーションが動作するためには、Apple 社から提供されているデベロッパー ID によりアプリケーションが署名されている必要があります。弊社では Apple 社との協働により、CS6 製品を含む今後の製品すべてに対して署名を行いますが、旧バージョン製品(CS5.x 製品など)は署名されていないため Gatekeeper の警告メッセージが Mac OS X 10.8 から表示されます。
このメッセージは、以上のような仕様が原因で表示されるため、必ずしもインストーラーに問題があるわけではありませんが、以下の手順でアプリケーションの署名を確認することができます。
Creative Suite アプリケーションの場合、インストーラーのファイル名は「Install.app」です。(Finder のオプションで拡張子の表示を無効にしている場合は「Install」と表示されます。)
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以下のようなメッセージが表示されます。
/Volumes/CS5_5 Design Std/Adobe CS5_5 Design Standard/Install.app: valid on disk
/Volumes/CS5_5 Design Std/Adobe CS5_5 Design Standard/Install.app: satisfies its Designated Requirement
2 行目に「satisfies its Designated Requirement」(指定された要件を満たしています)と表示される場合、署名は有効です。それ以外の文言が表示された場合、セキュリティの問題があるため、インストーラーを実行しないでください。
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以下のようなメッセージが表示されます。
Executable=/Volumes/CS5_5 Design Std/Adobe CS5_5 Design
Standard/Install.app/Contents/MacOS/Install …
Authority=Adobe Systems Incorporated
Authority=VeriSign Class 3 Code Signing 2010 CA
Authority=VeriSign Class 3 Public Primary Certification Authority - G5
Signed Time=Mar 29, 2011 11:03:08 AM
※ Authority が Adobe Systems Incorporated 以外の場合、第三者による改ざんが行われている可能性があります。