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この文書では、Charles Proxy(以下、Charles)を利用したパッケット情報の収集方法を説明します。
A. 始める前に
Charles はコンピュータで実行される Web proxy (HTTP Proxy / HTTP Monitor)です。
Charles を通じて Web ブラウザ(または他の Web アプリケーション)からインターネットにアクセスするように設計されており、送受信したデータを全て記録し、表示します。
コンピュータで実行されている作業が目に見えるので、問題を迅速に診断し、解決の手助けとなります。
注意 : Charles はシェアウェアで、試用版を 30 日間無料で使用できます。
試用版は 30 分のみ使用可能です。30 分経過後に終了するので、必要に応じて Charles を再起動してください。
B. Charles のインストール
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お客様の環境に合わせて、32bit または 64bit 版をダウンロードします。
「Windows 32bit」または「Windows 64bit」をクリックします。
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インストールが完了したら、プログラムをダブルクリックしてインストールを開始します。
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「セキュリティの警告」が表示された場合は、「実行」ボタンをクリックします。
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セットアップウィザードが表示されたら、「Next」ボタンをクリックします。
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「I accept the terms in the License Agreement」のチェックボックスを選択し、「Next」ボタンをクリックします。
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必要に応じてプログラムのインストール先を設定し、「Next」ボタンをクリックします。
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「Install」ボタンをクリックします。
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「Finish」ボタンをクリックして、インストール完了です。
C. パケットを取得するための設定
C-1. SSL の設定
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Charles を起動します。
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Proxy/SSL Proxying Settings--- を選択します。
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SSL Proxying Settings ダイアログの「SSL Proxying」タブにある「Add」ボタンをクリックします。
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Edit Location ダイアログで、「Host」、「Port」を入力し「OK」をクリックします。
不明な場合にはPortに443、Hostに*(アスタリスク)を入力します。
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「Location」セクションに、ホスト名、ポート番号が入力されていることを確認したら、「OK」をクリックします。
C-2. 証明書の設定
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Charles を起動します。
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Help/SSL Proxying/Install Charles Root Certificate を選択します。
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証明証ダイアログの「全般」タブにある「証明書のインストール」ボタンをクリックします。
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証明書のインポートウィザードが表示されたら、「次へ」ボタンをクリックします。
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ラジオボタンの「証明書をすべて次のストアに配置する(P)」をチェックして、「参照」ボタンをクリックします。
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証明書ストアの選択ダイアログで、「信頼されたルート証明機関」を選択し、「OK」をクリックします。
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証明書のインポートウィザードで、「次へ」ボタンをクリックします。
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セキュリティ警告が表示されたら、内容を確認し「はい」ボタンをクリックします。
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証明書のインポートウィザードが表示され、「正しくインポートされました」と表示されたら「OK」をクリックします。
D. パケットの取得
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Charles を起動します。
注意:「Windows セキュリティの重要な警告」ダイアログが表示された場合は、お客様の環境に合わせて通信の許可をチェックし、「アクセスを許可する」ボタンをクリックします。
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Charls を起動すると、自動的にレコードが始まります。
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訪問したサイト/ホストが左側にツリー構造で表示され、データの送信を確認できます。
E. パケット情報の保存
E-1. ファイルの保存方法
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Charles を起動します。
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File/Export Session--- を選択します。
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「保存」セクションで保存先を設定し、「ファイルのタイプ」セクションでファイルの保存形式を選択します。最後に「保存」ボタンをクリックします。
E-2. ファイルの保存形式
以下のファイル形式で Charles のセッションデータを保存できます。
- Charles Session File (.chls)
- Comma Seoarated File (.csv)
CSV のエクスポートファイルは時間調整(timing)、リクエストサイズ(size of the request)、およびレスポンス(response)の大まかなデータを含んでいます。 - HTTP Trace File (.trace)
Charles に特化したプレーンテキストファイルです。シンプルに読み書きができる利点があります。非常にシンプルな構成なので、特にダンプリクエスト(dump request)での使用を想定して設計されています。 - XML Summary File (.xml)
- XML Session File (.xml)
XML ファイルはセッション記録をサードパーティ製のソフトウェアで交換できるように設計されています。XML 形式の DTD はこちらで利用できます。
http://www.charlesproxy.com/dtd/charles-session-1_0.dtd - HTTP Archive (.har)
F. パケット情報の送付方法
以下の方法でパケット情報を送信してください。
- ファイルサイズが 5MB 以下の場合は、メールに添付してください。
- ファイルサイズが 5MB 以上の場合は、クラウドストレージ(CC ファイルなど)で共有してください。