以下の Web サイトにアクセスします。
URL : http://www.charlesproxy.com/download/
この文書では、Charles Proxy(以下、Charles という)を利用したパッケット情報の収集方法を説明します。
A. 始める前に
Charles はコンピュータで実行される Web proxy (HTTP Proxy / HTTP Monitor)です。
Charles を通じて Web ブラウザ(または他の Web アプリケーション)からインターネットにアクセスするように設計されており、送受信したデータを全て記録し、表示します。
コンピュータで実行されている作業が目に見えるので、問題を迅速に診断し、解決の手助けとなります。
注意 : Charles はシェアウェアで、試用版を 30 日間無料で使用できます。
試用版は 30 分のみ使用可能です。30 分経過後に終了するので、必要に応じて Charles を再起動してください。
必要システム構成
- Mac OS X 10.7 ~ 10.10
(古い Mac OS X 用に、Apple Java 6 を使用したバージョンもあります)
B. Charles のインストール
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Mac OS X 10.7 ~ 10.10 をご利用のお客様は「Mac OS X」をクリックし、それ以前の Mac OS X をご利用のお客様は「Alternative for older Mac OS X versions (uses Apple Java 6)」をクリックします。
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ダウンロードが開始され、ブラウザの右上でダウンロード状況が確認できます。(Safari 利用の場合)
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ダウンロードが完了したら、「ダウンロード」フォルダにある「charles-proxy-3.11.2.dmg」をダブルクリックします。
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「Charles Proxy End User License Agreement」が表示されたら、内容を確認し「Agree」ボタンをクリックします。
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アプリケーションのインストール画面が表示されたら、「Charles.app」アイコンを「Applications」フォルダにドラッグしファイルをコピーします。
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ファイルのコピーが完了したら、「アプリケーションフォルダ」の「Charles.app」をダブルクリックして開きます。
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確認ダイアログが表示された場合は、「開く」ボタンをクリックします。
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Proxy 設定のダイアログが表示されたら、「Grant Privileges」ボタンをクリックします。
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ネットワーク設定変更のダイアログが表示されたら、Mac のユーザーアカウントのパスワードを入力し、「OK」をクリックしてインストール完了です。
C. パケットを取得するための設定
C-1. SSL の設定
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Charles を起動します。
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Proxy/SSL Proxying Settings--- を選択します。
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SSL Proxying Settings ダイアログの「SSL Proxying」セクションにある「Add」ボタンをクリックします。
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Edit Location ダイアログで、「Host」、「Port」を入力し「OK」をクリックします。
不明な場合にはPortに443、Hostに*(アスタリスク)を入力します。
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「Location」セクションに、ホスト名、ポート番号が入力されていることを確認したら、「OK」をクリックします。
C-2. 証明書の設定
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Charles を起動します。
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Help/SSL Proxying/Install Charles Root Certificate を選択します。
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「Finder」を起動し、「アプリケーション」から「ユーティリティ」を選択し「キーチェーンアクセス.app」を起動します。
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キーチェーンアクセスが起動したら、「キーチェーン」セクションの「ログイン」、「分類」セクションの「証明書」を選択し、「Charles Proxy Custom Root Certificate」を2本指タップし、「情報を見る」をクリックします。
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Charles Proxy Custom Root Certificate ダイアログが起動したら、「信頼」セクションの「この証明書を使用するとき」を「常に信頼」に変更し、「☓」ボタンで閉じます。
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キーチェーンアクセスが起動するので、パスワードを入力し「設定をアップデート」ボタンをクリックします。
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「Charles Proxy Custom Root Certificate」の左下に青い「+」アイコンが表示されたら「☓」ボタンで閉じ、設定完了です。
D. パケットの取得
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Charles を起動します。
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Charls を起動すると、自動的にレコードが始まります。
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訪問したサイト/ホストが左側にツリー構造で表示され、データの送信を確認できます。
E. パケット情報の保存
E-1. ファイルの保存方法
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Charles を起動します。
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画面左上の「File」から、「Export Session...」を選択します。
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「Save As」セクションでファイル名を入力し、「Format」セクションでファイルの保存形式を選択します。最後に「Save」ボタンをクリックします。
E-2. ファイルの保存形式
以下のファイル形式で Charles のセッションデータを保存できます。
- Charles Session File (.chls)
- Comma Seoarated File (.csv)
CSV のエクスポートファイルは時間調整(timing)、リクエストサイズ(size of the request)、およびレスポンス(response)の大まかなデータを含んでいます。 - HTTP Trace File (.trace)
Charles に特化したプレーンテキストファイルです。シンプルに読み書きができる利点があります。非常にシンプルな構成なので、特にダンプリクエスト(dump request)での使用を想定して設計されています。 - XML Summary File (.xml)
- XML Session File (.xml)
XML ファイルはセッション記録をサードパーティ製のソフトウェアで交換できるように設計されています。XML 形式の DTD はこちらで利用できます。
http://www.charlesproxy.com/dtd/charles-session-1_0.dtd - HTTP Archive (.har)
F. パケット情報の送付方法
以下の方法でパケット情報を送信してください。
- ファイルサイズが 5MB 以下の場合は、メールに添付してください。
- ファイルサイズが 5MB 以上の場合は、クラウドストレージ(CC ファイルなど)で共有してください。