「ツール」タブを選択し、カスタマイズセクションから「アクションウィザード」を選択します。
Adobe Acrobat のアクション機能の使用方法および作成について説明します。
アクション機能は Acrobat 9 までのバッチ機能に代わるものです。
A. アクションとは
アクションを使用すると、簡単に複数のファイルに対して同じコマンドを繰り返し実行することができます。キー操作を省略できるので、効率的に作業を進めることができます。
Acrobat には、あらかじめ定義されたアクションウィザードが用意されていますが、独自のアクションを作成することもできます。Acrobat Pro では、アクションを書き出したり取り込んだりすることもできるため、他のユーザーとアクションを共有できます。
B. アクションの実行
アクションを実行するには、以下の操作を行います。あらかじめウィザードに登録されているアクションも、作成した独自のアクションも以下の操作から実行します。
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アクションリストから使用するアクションを選択します。
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「処理するファイル」が開かれていない、または追加する場合は、「ファイルを追加」の右側下向き三角ボタンをクリックし、処理するファイルを追加します。
※ここでは、例として「配布用に準備」アクションを選択しています。
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処理するファイル全てに、手順 4. のアクション操作と手順 5. を繰り返します。
※ 選択したアクションによってアクション内容は変わります。
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すべてのファイルに対してアクションの実行が完了すると、自動的に「開始」ボタンが「完了」の表示に変わります。この時点でアクションは終了し、指定した保存場所に生成されたファイルが保存されます。
C. アクションウィザード
Acrobat には、あらかじめ以下の 6 つのアクションがウィザードとして登録されています。「ツール」タブを選択し、カスタマイズセクションから「アクションウィザード」を選択します。使用するアクションウィザードを選択して実行します。
- アクセシブルにする
- 文書をアーカイブ
- 重要情報を配布
- Web とモバイルに最適化
- スキャンした文書を最適化
- 配布用に準備
D. カスタムアクションの作成
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「ツール」タブを選択し、カスタマイズセクションから「アクションウィザード」を選択します。
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画面上部の「新規アクション」を選択します。
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新規アクションを作成ダイアログボックスが開きます。
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「ファイルを追加」アイコンをクリックして、処理するファイルを選択します。「デフォルトのオプション」の初期設定では、「ファイルを追加」が選択されていますが、クリックして他の場所からファイルを選択することもできます。
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必要に応じて、アクションの「設定を指定」をクリックしてオプションを設定します。
注意:「ユーザーに確認」チェックボックスをオンにすると、アクションの実行中にタスクオプションを指定します。
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必要に応じて、手順 5. ~ 手順 7. を繰り返します。追加したタスクは、「表示するアクションステップ」領域に表示された順序で実行されます。入れ替える場合は、上下の矢印アイコンをクリックします。
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タスクの追加や設定が完了したら、新規アクションを作成ダイアログボックスの「保存」をクリックします。
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アクションを保存ダイアログボックスが表示されたら、アクション名とアクションの説明を入力し、「保存」をクリックします。