まず、ご利用のアプリーションプログラムで、出力したい文書の体裁を適切に整えます。
この文書では、アプリケーションプログラムから PDF ファイルを作成する方法について説明しています。
市販アプリケーションプログラム、またはカスタムアプリケーションプログラムから PDF を作成する場合、主に下記のような方法が考えられます。
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次に、そのアプリケーションプログラムから、Adobe PS プリンタドライバを利用して PostScriptファイルを作成します。(*1)
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最後に、この PostScript ファイルを Acrobat Distiller アプリケーションにより、PDF ファイルに変換します。(*2)
この方法には、下記のようなメリットがあります。
- Acrobat Distiller のイベント処理などを利用することにより、高度な機能を実装することができます。
- トラブルが発生した場合に、アプリケーション側の問題なのか、Distiller 側の問題なのか切り分けが容易になります。
このような処理のサンプルプログラムとして、Acrobat SDK には「DistillerCtrl」が収録されています。
(*1) Adobe PS プリンタドライバは、下記サイトからダウンロード可能です。
http://www.adobe.co.jp/support/downloads/main.html
(*2) Acrobat Distiller には、「監視フォルダ」の設定機能があります。監視フォルダを設定すると、そのフォルダに PS ファイルが存在するかを一定の時間間隔でチェックし、存在する場合には自動的に PDF ファイルに変換できます。この機能を利用することにより、PS-PDF 変換はプログラミングレスで実現することができます。
または、明示的に、かつ高度なエラーハンドリング処理も含めて、PS-PDF 変換を実装したい場合には、Acrobat Distiller のオートメーションメソッド( FileToPDF など)をご利用いただくことができます。
上記の処理を一貫して自動化することが可能か否かについては、1.で使用するアプリケーションの仕様によって異なります。
Acrobat Distiller アプリケーションは、OLE オートメーションに対応しています。従って、1.で使用するアプリケーションが OLE オートメーションに対応している場合には、全工程を通じての自動化が可能となります。
なお、これらの処理をサーバで実行する場合には、ライセンス上の問題が発生する場合があります。
弊社製品のサーバ上での運用に関しましては、下記の文書をご覧ください。
サーバーにインストールされた Acrobat を利用する場合の、ライセンス上の問題について
他社製品のサーバ上での運用に関しましては、該当する製品のメーカー様にお問い合わせください。
※ 本文書の内容に関して技術的なご質問がある場合、ソリューションパートナープログラムデベロップメントサポート、またはデスクトップ製品 SDK サポートのインシデント制のご質問としてお送りいただけますようお願い申し上げます。