ライセンスプログラム
新しい名前と新しい仕組み
Acrobat 製品ファミリーの最新バージョンは、Document Cloud(DC)製品の一部となりました。DC 製品は、デスクトップ、クラウド、モバイルデバイスの文書ワークフローにおけるすべての側面をサポートします。製品のアップデート計画には 2 種類の全く新しいトラックが用意されました。
2 種類のトラック
Acrobat 製品ファミリーにおいて、それぞれ異なる製品である Acrobat と Reader の両方に対して 2 つのトラックが導入されました。
Continuous(連続トラック) :新機能、セキュリティとプラットフォームの強化、頻繁に提供される不具合修正のサイレントアップデートに加えて、新機能としてサービスベースのツールが提供されます。Continuous トラックのアップデート周期は、Classic トラックよりも頻繁です。Classic ライセンスプログラムのお客様は、Acrobat 向けの Continuous トラックにはアクセスできません。
Classic(クラシックトラック):Classic トラックは 10.x~11.x のモデルと同じもので、新機能がアップデートから提供されることはありません。無償のサービスは利用可能ですが、オプションのサービスです。過去のリリースと同様に、クォータリー周期のアップデートによって、セキュリティとプラットフォームの強化、および不具合修正が実施されます。
サンプルのリリーススケジュール
各トラックの特徴
Continuous(連続トラック)
以下のような場合は、Continuous トラックが最適です。
- ユーザーライセンスによるデプロイメントを実施する場合。つまり、シリアル番号ではなく、エンタープライズ ID によってエンタイトルメントを管理する場合です。サービス中心の環境では、デスクトップ、モバイル、クラウドの全体に対して、単一のユーザー ID でアクセスできることが重要です。DC 製品は、Federated ID と Enterprise ID、および ID ベースのライセンスをサポートしています。Continuous トラックでは、シリアル番号によるデプロイメントもサポートされています。
- 新機能のリリース後、すぐに利用したい場合。
- DC サービスを利用する場合。
- 頻度の高いアップデートを活用したい場合(サイレント処理の自動アップデートを利用できますが、必須ではありません。)
- 自動アップデートか、または 60 日スケジュールで制御されたアップデートを実行できます。Web とデスクトップのアップデートは並行してリリースされるため、デスクトップをアップデートすることにより、アプリケーションの機能と Document Cloud サービスの同期が維持されます。詳細については、エンタープライズ管理ガイド - アップデートの管理と環境設定(Acrobat) を参照してください。
- Continuous トラックの場合、最新のリリースと最新のアップデートのみがダウンロード可能です。
Classic(クラシックトラック)
以下のような場合は、Classic トラックが最適です。
- シリアライズによるデプロイメントを実施する場合。つまり、ID ベースのライセンス、デプロイメントおよび Admin Console によるユーザー管理機能が全て不要な場合です。
- メジャーリリースに含まれる機能セットを制限したい場合。
- サービスを購入していない場合。
- 10~11.x リリースと同じ方法でアップデートを管理したい場合。
- 制限されたネットワーク環境を運用し、アップデートの周期や展開方法を制御する場合。過去にリリースされたすべてのアップデートがダウンロード可能です。
ライセンスプログラム
ライセンスプログラムとバンドル / トラックの関連性
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|
プラン |
トラック |
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ETLA |
Adobe Document Cloud for enterprise: Premium1, |
Continuous(推奨) |
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ETLA |
Adobe Document Cloud for enterprise: Pro/Std |
Continuous(推奨) |
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ELA, CLP, TLP |
Adobe Acrobat Pro Document Cloud and |
Classic |
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VIP |
Adobe Acrobat Pro Document Cloud and |
Continuous |
トラックの切り替え
ライセンスの種類に準じて可能です。異なるトラックをインストールする場合、あらかじめ既存の製品をアンインストールする必要があります。